N/S高新聞の「エース」×「大黒柱」が語る実行委員活動の軌跡
取材・文=たみふぁ(N高7期・通学コース)
サムネイル画像制作=瑠璃(S高3期・通学コース)
N/S高新聞実行委員会には2024年3月現在、100名以上が在籍しています。それぞれ記事や動画には個性があり、自分のペースを大事にしながら協力して活動しています。
そんな実行委員たちの中で、この春卒業したN/S高新聞の「エース」と「大黒柱」の2人に、同学年でN/S高新聞での同期である私が話をききました! 実は私たちはこの春卒業するのですが、N/S高新聞を舞台に大活躍した2人について、活動の原動力や活躍の軌跡に迫ります。
りらさん
N/S高新聞実行委員2期生(※)で、「エース」。
新聞マスコット計画や動画制作コースの設立、QuizKnockトークセッション開催など、書ききれないほどたくさんの企画を立案、実現しています!
※2期生 2022年6月にN/S高新聞に加入した生徒のこと。
kingさん
N/S高新聞実行委員2期生で、「大黒柱」。
さまざまな企画のリーダーを務めるだけでなく、N/S高新聞内部の運営で大活躍! スタッフさんよりもN/S高新聞のことを知っていると言われています。
N/S高新聞での活動の原点と転換点
ーーりらさんとkingさんは加入当初からとても積極的にSlackで発言していた記憶があります。その後たくさんの企画を立ち上げたり参加したりしていますが、なぜそんなに行動力があるのでしょうか?
kingさん:私の場合、まず1つは新聞の1期生に知り合いがいたから安心してたっていうのがあるかな。もう1つ、私はりらっち(kingさんはりらさんをこのように呼んでいます)と本校スクーリングで一緒だったんだけど、その帰り道に新聞実行委員の当選が発表されたんだよね。
ーーそうだったんですね!
kingさん:それで、N/S高新聞実行委員のSlackに入って「今つくばの本校スクーリングに来てます!」って投稿したら、りらっちが返信してくれたんだよね。本校スクーリング中も仲良くしていたから、2人で盛り上げようという雰囲気ができたんじゃないかな。
りらさん:確かに本校スクーリングでの出会いは大きいよね。それ以外だと、僕は初期研修が終わったあとの7月の企画会議で「俺は2期のエースになるぞ!」と大口を叩いてやったんですね。
ーー懐かしいですね。すごく記憶に残っています。
りらさん:あの発言は結構自分を奮い立たせてくれたなと思っていて、エースになるために何ができるだろうって考えたことが後の企画に繋がったと思ってる。僕はもともと、説明会で1期生として登壇していてエースと呼ばれていたまどやんに憧れてN/S高新聞に入ろうと決めたから、まどやんの存在は大きいなと思いますね。
ーーおふたりは1年半くらい実行委員として活動していると思うのですが、その中でターニングポイントはありますか?
りらさん:いろいろあるな〜。でもまず絶対あるのは2022年8月のよしさん(※1)の相談部屋(※2)。
※1 よしさん 2023年3月で卒業したN/S高新聞のスタッフさん。
※2 相談部屋 企画・執筆に関する相談や雑談ができる、N/S高新聞実行委員会内で定期的に開かれている通話。当時はスタッフさんが主催で行われていました。
ーーちょっと意外ですね。結構マニアックな気がします。
りらさん:いやでもね、あれ本当に大事で、よしさんの相談部屋がなかったら今の自分はN/S高新聞をやっていないと思う。よしさんの相談部屋ってマスコット計画、東大新聞取材、あと青西さんのコラムっていう3つの今のN/S高新聞の核となる企画が生まれている場所だから、自分の企画の原点だと思います。あと取材者としてのターニングポイントは2023年の5月に筑波大学取材に行った時かなって思っています。感覚として、自分のために誰かのことを取材するのってこんなに楽しいんだっていうことに気づいて。実際インタビューもその当時興味を持っていたキャリア教育について聴けてとても楽しかったし、メールのやりとりとかインタビューの仕方といったスキルも身について、あの取材はすごく自分を大人にさせてくれたなと思います。
ーーkingさんは自分のターニングポイントがあるとしたらどこだと思いますか?
kingさん:どのタイミングだったか正確には覚えていないんだけど、私がnoteの配信設定を始めたくらい(※)。あれを通じていろいろな人とコミュニケーションをとるようになったりとか、みんなの記事を先行して見られるようになったりとかしたと思う。自分の中でもある程度の責任を持つようになって、あの時配信設定をしていなかったら、今Instagramチームのリーダーとかもしていなかったと思う。
※N/S高新聞は2023年4月にサイトを開設するまでは、メディアプラットフォームのnoteに記事を投稿していました。配信設定は、生徒の執筆した記事をnote上に移行して配信できるようにする作業を指します。
ーーたしかに、それまでスタッフさんだけでやっていた配信設定をkingさんが生徒の中で1人だけやっていたのが印象的でした。
kingさん:しかも、俺が「noteの配信設定やりたいです」って言ってスタッフさんから許可をもらったとき、実はnote触ったことなかったんだよね。(笑)初めてnote触るやつが配信設定するっていうの、今考えると少し不思議だよね。
お互いに対しての思い
ーー次に、お互いがお互いにとってどういう存在だったのかを教えてください!
りらさん:俺にとってkingは、初めはめっちゃライバルだったんだよね。お互いN/S高新聞でとても活発に活動していたけど、やっぱりkingには負けたくなかった。ちゃんと仲良かったんだけど、自分は結構闘争心を燃やしていたなって。それがだんだん3年生に近づくにつれて、ちゃんと後ろにいてくれる安心感に変わったと思う。自分が東大新聞とか筑波大学取材みたいな大きな企画を好き放題やらせてもらっていたのは、間違いなく新聞の基盤をkingが作ってくれていたからだと思うから、その存在は本当にありがたかったと感じています。そういう関係性の変化もすごく面白いなって思うよね。(笑)
ーー素敵ですね。kingさんにとってはりらさんはどういう存在でしたか?
kingさん:入ってすぐのタスクフォースに私とりらっちだけ応募していた時から、「こいつとは多分ずっとやり合うだろうな」って思ってた。(笑)ただそれがもっとお互いたくさん活動するようになって、今はいい仲間ができて良かったなって思っています。ここまでやってこれたのは、さっきりらっちが言ってくれたことの逆で、りらっちが表に立ってくれたから俺が裏でコソコソ動けたんじゃないかなって思います。
ーーなるほど。ではkingさんが思うりらさんのすごいところはなんですか?
kingさん:2期生の中で最初に大きな企画を持ち始めたのがりらっちかなって思ってて。それこそマスコット計画とか生徒会取材とか。その後に私が続いていろいろやり始めて……って感じだから、挑戦力があるところがすごいなって思う。でかいことでも気にせずやるじゃん、りらっち。
ーーたしかに。分かります!反対にりらさんはkingさんのすごいと思うところはありますか?
りらさん:kingのすごいところはモチベーションが全く下がらないところだと思うんだよな〜。
kingさん:いや下がってる時もある。(笑)
りらさん:多少下がっている時期ももちろんあるのかもしれないけど、それでもずっとN/S高新聞のために頑張り続けられるってめっちゃすごいと思う。俺とkingでは多分モチベーションの持ち方が逆で、俺はジェットコースターみたいにめっちゃ波があるけど、kingは波が少なくてモチベーションが安定しているのかなと。
今後のN/S高新聞について
ーーおふたりが卒業した後のN/S高新聞がどうなってほしいかを教えてください!
りらさん:そうだな〜。でも1つ思っているのは、俺とkingの後追いは絶対しないでほしいなって思ってて。
kingさん:本当にそれはそう。
ーーそれはどういう意味でですか?
りらさん:特にkingにはなってほしくないなと思ってて。(笑)kingはN/S高新聞のためにめちゃくちゃ頑張れているところがすごいところだけど、N/S高新聞実行委員会のためだけに活動していたわけじゃない。実行委員会のために実行委員をやるわけじゃないと思うんですよね。みんな、「こんなことが学びたい」とか「こんなことがやりたい」という理由で実行委員に応募しているはずだから、N/S高新聞がそういう思いに素直になれる場所であり続けてほしい。自分はN/S高新聞の運営のことを全く気にせずにいろんなことをやらせてもらって成長できたから、みんなにとってもそういう環境であってほしいなって思います。
ーーたしかにそうですね。kingさんはどうですか?
kingさん:りらっちが言っていたこと以外だと、N/S高新聞の我々の代で作ったものをなるべく継続してほしいなとは思っています。N/S高新聞がなるべく今の形のまま進化していって、私たちが死ぬまで続いてほしいなって思います。
ーー最後に後輩にメッセージをお願いします!
kingさん:みんなの活動を、裏ではずっと支えていますよってことを言いたい。みんなが頑張っている姿を直接見ることはできないけど、配信された記事とかをたくさん見て陰ながら応援しています。
りらさん:自分は動画制作コースとか、間接的にだけどえすぬんとか、いろいろなものを生み出してきたと思います。でも俺はそれが無くなってもいいと思っていて。別に無くなってほしいとは思っていなくて、もちろんずっと続いてほしいんだけど、その時々でみんながやりたいことにそれらがそぐわなくなるのなら無くしてしまってもいいと思っています。N/S高新聞がみんながやりたいことを素直に表現できる場所であることがいちばん大事だから。
kingさん:(もみじ饅頭をもぐもぐ)
ーーkingさんがもみじ饅頭を食べてる。(笑)
りらさん:最後にkingが全部持っていったね。(笑)
インタビューを終えて
りらさんとkingさんとは、同時期にN/S高新聞に入って一緒に活動してきましたが、思っていたよりも知らなかったことが多くて興味深かったです。最初は良きライバルのような関係だった2人が、お互いの存在に感謝し、リスペクトしているところがとても素敵だなと思いました! 貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!
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