行動力と継続力の塊!eスポーツの大会を企画する2年生にインタビュー! 〜NED登壇者インタビュー〜
(クレジット)
取材・文=樺山 泰生(N高5期・通学コース)
2022年の11月27日に東京タワー内で行われたNED2022をご存知ですか?
NEDは N Code Labo・N中等部・N高等学校・S高等学校の生徒が「オリジナルのアイディアを見つけ、広げるために”表現する”場」をコンセプトとしたイベントで、今年は東京タワー内のブースで開催されました。
NEDについての詳しい説明はこちらの記事へ!
今回お話を聞いたMaluttiさんは自身の考えたeスポーツ大会についてプレゼンをされており、その大会のクオリティの高さが印象に残っているという方も多いのではないでしょうか。
そんなMaluttiさんに、プレゼンで話されたeスポーツ大会の詳細をはじめ、NEDでのプレゼンに至るまでの経験と成長についてお聞きしました。
実際のプレゼンの様子はこちら
(maluttiさんのプレゼンは45:50~になります)
(話をしてくれた人の紹介画像)
Maluttiさん
通学コース 2年次 AL生(4限以降の時間を自身の活動に使えるActive Learning制度を利用している生徒)
動画編集やeスポーツ関連の活動をされています。
NED2022でもeスポーツについてのプレゼンをされていました。
本格的なeスポーツ大会「スプラットリーグ」について
ーー本日はよろしくお願いします!
2年生のMaluttiと言います!通学コースのAL生として動画編集やeスポーツ関連の活動をしています!よろしくお願いします!
ーー早速インタビューを開始させていただければと思います。NED2022ではeスポーツ部の大会についてプレゼンをされていましたが、そもそもeスポーツ部とはどのような部活なのですか?
eスポーツ部は、交流会を行ったり、一部のゲームタイトルで強化選手を作って上を目指して行ったりと、ゲームを通じて様々な交流をしている部活です。私は一般生徒として参加しているのですが、eスポーツ部の運営をしている知り合いと話している中で「大会を開いてみてはどうか」という話になり、今頑張って進めている感じです。
ーーそもそも、maluttiさんはなぜeスポーツに興味を持ったんですか?
少し前にはなるのですが、フォートナイトというゲームのワールドカップで当時16歳の選手が賞金3億円を獲得しているのを見て「すごく夢がある世界だなぁ」と思ったのがキッカケです。
ーー選手としてよりも運営として関わりたいという思いが強い?
今はそうですね!運営として関わっていければ良いなと思っています。プロゲーマーの職を安定させたいという思いがあるんです。
ーー職の安定ですか!
はい。私の企画している「スプラットリーグ(SPL)」にもそうした思いが詰まっています。
ーーではSPLについて詳しく教えてください!
「SPL」はスプラトゥーンを用いた大会です!
基本的にはリーグ*で、順位によってプレイオフ*だったり、チャンピオンを決めるトーナメント*に進んで行くようなものを考えています。
サッカーにJ1とJ2ってありますよね?そんな感じでシーズンで上位と下位が入れ替わるシステムも設けようと考えています。次のシーズンのリーグに向けて下位と中位で戦って、勝ち抜いたチームが次の上位リーグを勝ち取るというトーナメントがあるなど、本格的なプロの大会のような環境にしています。
*リーグとは:総当たり式で試合を繰り返し、その対戦結果を総合した成績によって順位が決まる
*プレイオフとは:引き分けたチームなどが勝敗や順位を決定するために改めて試合を行うこと
*トーナメントとは:勝者同士が順次対決を行い優勝者を決める方式
ーーかなり本格的ですね。
はい!試合数をこなすことでチームが育つと思っているので、このような設計にしています。この環境があることで有名なチームからのスカウトが来たり、将来的にプロ契約のお話が来たりすると、生徒たちの通り道としても、N/S高eスポーツ部としての価値も上がっていくと考えています。
この大会でも使用するスプラトゥーンというゲームは、コロナウイルスの影響などで大規模な大会が少なくなり、プロとして活動できる場が減ってしまっていたんです。前作「スプラトゥーン2」の時には6チームあったプロチームも、最新作「スプラトゥーン3」の発売時には1つに減ってしまっていて。
「スプラトゥーン3」はまだ発売したばかりですし、もっとプロシーンを盛り上げたい!という想いが強くあります。
ーー業界全体を捉え、かつ学園の利益にもつながる素晴らしい企画だと思います!この大会はいつ開催予定ですか?
2023年の3月を予定しています!卒業生はディスコードというツールを使ってもらうことで連絡を取れるシステムを構築したいと考えてます。
ーー先ほどからお話を聞いていると、かなり緻密に企画が練られているように感じます。いつから構想を練り始めたのですか?
NED2022が開催される前には考えていたので9月頃だと思います。
自分の頭の中で考えたことをeスポーツ部の運営さんに説明し、フィードバックを受けて改良を行うことを繰り返しています。関わっている人数はスタッフ含めて3〜4人なのですが、元々あった大会を改良していく形というのもあって、かなりスムーズに進められていますね。
ーーなるほど!元々あった大会を改良する形で進めているんですね!この大会の参加応募はいつからですか?
1月に概要を出しきれれば2月には募集を開始したいと考えています。今回はチーム単位で応募してもらうので、早い段階からチーム同士で対抗戦などを行うことができるはずです。作戦を練った状態で大会を始められると、すごくeスポーツらしい大会になると思います。そういったことを考えてスケジュールを組んでいます。
「ワクワクを大切にしてほしい」NED2022での経験を経て
ーーこの大会についてNED2022でプレゼンをされていましたが、何か反響などありましたか?
そうですね!色々なところで大会を楽しみにしているという生徒さんがいたので、頑張ろうと思いました!
ーーNED2022でプレゼンをしたことで、何かご自身が成長したなと感じている部分などありますか?
そうですね。きっとこれから先も大きな場でプレゼンをさせていただく機会ってあると思うんです。そうした時に「NED2022でプレゼンをしたんだから大丈夫だ」と緊張せずに自信を持って臨めるのかなって思います。そこが一番の成長です!
ーーそもそも、なぜNEDへ応募をしようと思ったんですか?理由を教えて欲しいです!
実は、元々はNEDのことをあまり知らなかったんです。
自分は一年生の時に全4回のプロジェクトN*全てでプレゼンをしてきましたのもあり、いつか大きな舞台でもプレゼンをしたいと思うようになりました。そんな時にNED2022の存在を知ったんです。登壇者応募の締め切り間近だったのですが、ここで諦めてしまったら後悔するなと思いました。比較的自由な2年生の今、思い切って大きな舞台でのプレゼンに挑戦し、3年生に向けて加速させたいと思い応募しました。
*プロジェクトNとは:通学コース/オンライン通学コースで行われている授業の一つ。グループワークでプロジェクトを進め、最終的に成果物のプレゼンテーションまで行う。
ーー行動に移すことってとても難しいことだと私は思っているのですが、Maluttiさんはなぜ行動に移すことができたんでしょうか?
小学生の時の話なのですが、入っていたサッカー部を辞めてしまったんです。それでも試合の応援には行っていたのですが、そのサッカー部がどんどん勝ち上がって行き、優勝。新聞にまで取り上げられて、学校内でも大きく話題になりました。この時に「自分もいたらどうなっていたんだろう、なんで辞めてしまったんだろう」と行動に移せなかった自分に対して悔しさを感じたんです。それからは自分でやると決めたら絶対に行動し、完成まで走り続けることを決めました。
ーー「完成まで走り続ける」というのもすごく難しいと思います。行動を継続できているのはなぜですか?
自分は名古屋グランパスというサッカーチームが好きなのですが、そこの応援歌に「楽しめこの時を」という言葉があって。この気持ちを胸にいつも活動してます。あとは、一度芽生えた「ここで諦めたらもったいない」みたいなスポーツ魂をずっと持ち続けている状態で行動をしていたら、自然と身についていました!
ーーそうやって行動できるようになったのはN高に入ってから?
ですね!N高に入ってから大きく身についたことです。中学生の頃までは前に立つのが苦手だったし、人と話すことすら「意味あるの?」みたいな感じで屁理屈ばかりだったんですけど(笑)。N/S高には同じ中学校の同級生もいなかったし、今再スタートすれば永久機関のように頑張り続けられるなって思って。その行動が一年生の時にできたので、そこからより活発になっていきました。なのでN高に入ってすごく変わったと思います。
ーー私含め、なかなか行動に踏み出せない人は多いと思います。何かアドバイスやメッセージなどはありますか?
何かを「別にいいや」と放り投げるのではなく「これ成功したらどうなるんだろう?」ってワクワクする気持ちを大切にして欲しいと思っています。みんな忙しいと思うんですけど、忙しいからこそ自分の存在価値を認められて肯定感があがるって部分もあると思うんです。その肯定感をずっと大事にして欲しいなと思います。
ーーなるほど!ではMaluttiさんの今後の活動について教えてください。
来年は3年生になるので進路について考えたり、行動する時間が主になると思います!動画の専門学校に通いつつ、eスポーツ部にも関わりたいと思っています。
ーーでは最後に、来年度のNED2022で登壇したいと考えている生徒に対して何かアドバイスはありますか?
NEDは本当に大きな舞台ですし、他の学校ではなかなか経験できないことだと思います。「東京タワーでプレゼンをしたことがある」ってすごく大きな実績になるし、将来進学や就職をした時にすごく強みになると思うので、前向きに頑張って欲しいなと思います!
本格的なeスポーツ大会のお話からご自身の行動力や継続力の裏側にある考えまで、すごく貴重で学びになるお話をうかがうことができました!
インタビューをしている中でも笑顔で楽しそうにご自身の活動をお話しになる姿がとても印象的で、本当にワクワクする気持ちを大切にされているのだろうなと強く感じました!
NED2022はYouTubeにてアーカイブが公開されています!
また、N/S高新聞では今後もNED登壇者へのインタビューだけでなく、イベントレポートなども発信されていく予定ですので、チェックをよろしくお願いいたします!
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