QuizKnockの記事ができるまで!〜Webメディアの「編集者」ってどんな仕事?〜

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取材・文=Lyra(りら)(S高1期生・ネットコース)

「楽しいからはじまる学び」をコンセプトに、YouTubeチャンネルを始め、ゲームアプリ、Webメディアなどの様々なコンテンツを制作している東大発の知識集団「QuizKnock」

Webメディアでは、漢字、歴史、美術、時事などの多様な知識をクイズで楽しく学べる記事が配信されています。

Lyra(りら)

そんな「楽しい」からはじまる学びに溢れたQuizKnockのWebメディア。一体どのように作られているのか、気になりませんか?

この記事では、「QuizKnock編集部に聞く!〜読まれる記事や面白い記事を作る秘訣とは?〜」というイベントのレポートを通じて「QuizKnockの記事ができるまでの秘密」を探っていきます!

えすぬん

QuizKnockが好きで好きでやまない方、編集者の仕事に興味のある方にぜひみていただきたい内容になっています。ぜひ最後までお楽しみください!

イベントでお話をしてくださった方

野口さんは、QuizKnockの記事制作の裏側をお話くださったほか、編集者という仕事の面白さをご自身の経験から話してくださいました。

1.クリックしたくなる記事って? クイズで紐解く記事の工夫

野口さん

突然ですが、クイズです!クリックされやすい記事とされにくい記事、その違いはなんだと思いますか?

Lyra(りら)

早速クイズをしかけてくるとは、さすがQuizKnock…!

【クイズ】クリック数が1番多い記事はどれ?

A.「危い」なんと読む?「あぶない」ではありません【今日の一問】

クリック数は2位!あと少し!

記事はこちら:https://web.quizknock.com/kyoichi-kanji-31

B.「惘する」の読みは、「うっかり/ぼんやり/もやもやする」のどれ?

クリック数は3位!惜しい!

記事はこちら:https://web.quizknock.com/kyoichi-kanji-52

C.「嫌う」は「きらう」だけじゃない! 4文字で読むと?【今日の一問】

クリック数1位!大正解!

記事はこちらから:https://web.quizknock.com/kyoichi-kanji-25

Lyra(りら)

クイズ難しい…!クリック数が多い記事と少ない記事の違いって一体なんなんだろう?

野口さんは、このクイズを通して「編集者が記事を読んでもらうためにしている工夫」を教えてくださいました。

野口さん

QuizKnockの場合、読者が「読むか/読まないか」は、ほとんどがタイトルとサムネイル(トップ写真)で決まります。

「いいサムネやタイトル」の記事はついクリックしたくなりがち。
野口さん

記事を読んでもらうためには「おもしろい記事をつくる」だけではなく魅力的な看板(サムネイルやタイトル)も重要で「どんな看板があれば記事を読んでもらえるのか」を考えることも、編集者の仕事のうちです。

記事の内容だけでなく、記事の看板について考えることも仕事のうち。
Lyra(りら)

確かに、サムネイルやタイトルが面白そうな記事はクリックしがちかも……。編集者はそれらの看板についても考え、工夫をしているんですね。

野口さん

読んでもらえる記事の看板を作るポイントは「知ってるものの知らない話」を載せること。
知らないものの知らない話を載せると「自分とは関係ない」と思われてしまったり、逆に知っているものの知ってる話を載せると「もう知ってるから読まなくてもいい」と思われてしまうんです。
ですから、知っている、自分と関係があるものの知らない話を載せることは大切です。

知っているものの知らない話は「知っておきたいから読みたい!」と思ってくれやすくなるそう。
Lyra(りら)

読者と関係がある、でも多くの人は知らない情報を載せると、記事をクリックしてもらいやすくなるのですね!

QuizKnockの記事に隠された工夫を教えてくださった野口さん。記事の内容だけではなく、記事の看板であるタイトルやサムネイルへの工夫もQuizKnockのWebメディアを支えていると知ることができ、QuizKnockの凄さをひしひしと感じました。

2.QuizKnockの記事ができるまで!

QuizKnockの記事制作を支えるのは、野口さんらQuizKnock編集部の皆さんと、大学生を中心とした個性豊かなライターの皆さんです。ここでは、QuizKnock編集部である野口さんの視点から、QuizKnockの記事制作の裏側を紐解いていきます!

野口さん

QuizKnockの記事制作には、最低でも4人の人が携わっていて、それぞれライター、編集担当、校閲担当、校正担当として記事を一緒に作っていきます。

野口さんは、編集担当として記事制作に携わっています。
野口さん

編集者というのは「執筆された記事の演出や効果を考え、よりわかりやすく楽しい記事をつくる人」な訳ですが、QuizKnockでは記事の演出や効果を考えるだけに留まりません。

Lyra(りら)

確か、サムネイルやタイトルも作っているのですよね。

野口さん

サムネイルやタイトルはもちろん、記事のネタ出しから記事が公開された後まで、記事制作の全ての工程に関わるのが編集者である私の仕事なんです。

Lyra(りら)

え、全部!?

記事制作の全てに携わるのがQuizKnockの編集担当!
Lyra(りら)

編集者といえば、記事の編集だけをして、執筆や校閲などには携わらない印象だったのでこの話を初めて聞いた時はとても驚きました…!

記事制作の全てに携わる野口さん。野口さんは、一体どのようにして記事を作っているのでしょうか。【リアル「三途川」を渡ってきた。群馬で。】を例に、記事制作の裏側を紹介してくださいました!

野口さん

記事のネタ出し/企画の段階では、企画をもっと面白くするために、企画を面白くする視点をライターに授け、一緒に企画について考えます。

野口さん

【リアル「三途川」を渡ってきた。群馬で。】のネタ出しでは、ただ三途川を取り上げるだけではなく、学びの要素やツッコミを盛り込んだり、身近なものと掛け合わせたりすることで「ひとひねり」を加え、面白い企画にできないか、一緒に考えていきました。

Lyra(りら)

企画の段階から、記事をもっと面白くするために様々なことを考えているのですね。

野口さん

企画ができたら取材に行くわけですが、編集者は取材にも同行します。
小道具の準備や取材場所の選定などの取材の準備を始め、取材後にはライターと記事の構成を相談したりもします。

三途川の取材の帰りには、記事に使いたい面白かった場面や会話についてライターの森田さん、ツッコミ役の和歩さんとお話されていたそうです。
野口さん

取材後は、ライターが記事を執筆します。
編集者である私は「執筆された記事をもっと良くする方法」を考え、ライターに提案します。

記事の要素一つ一つに対して、丁寧にフィードバックしている野口さん。
Lyra(りら)

この工程こそが編集者の本領である「編集」なんですね。野口さんの記事に対する丁寧なフィードバックがあるからこそ、QuizKnockの記事はとても読みやすいものになっています。

野口さん

記事が出来上がったら、いよいよ記事のタイトルを決めます。
先ほどもお話しした通りタイトルは記事の看板であり、読者が「読むか/読まないか」を決める大事なカードなので、話し合いを重ね慎重に決めています。

1つの記事タイトルを決めるだけでも、考えることが山積み。タイトルに使われる言葉ひとつひとつに、編集者の工夫が施されています。
Lyra(りら)

読者が読むか読まないかを決める記事の看板について考えるのも、編集者の仕事。
普段読んでいる記事のタイトルも、これだけの話し合いを重ねて決まっているのかと思うと、編集者の方には頭が下がります……。

野口さん

記事の執筆とサムネイル/タイトル作成を終え、校閲/校正で記事に誤っている箇所がないことが確認されたら、ようやく記事が完成します!

QuizKnockの記事制作の裏側、その全てを支える編集者である野口さん。一つ一つの工程で「記事をもっと面白くするには?」「記事をもっと読みやすくするには?」と記事について真剣に考えている様子がうかがえ、プロとしての意識の高さを感じました。

Lyra(りら)

記事制作の裏側の視点を持って、QuizKnockの記事を読んでみるとまた違った見え方になってとても楽しいかもしれません!

3.「編集者」という仕事の魅力

野口さん

ここまで、QuizKnockの記事制作を支える編集者の仕事について紹介してきました。
これを見て「編集者ってすごい!面白い!」と思ってくれた方ももしかしたらいるかもしれません。ここで私から少し、編集者やライターの仕事の面白さを語らせてください!!

Lyra(りら)

QuizKnockの記事制作はすごく楽しそうでしたよね!
編集者・ライターの仕事、もっと知りたいです!!

野口さん

私が考える編集者・ライターの面白さは主に3つあります!

野口さん

まず1つ目は「編集者・ライターをしていなかったら会えない人と出会えること」です。
私はライターとしてこれまでに「その道40年のあやとり専門家」「30年以上『サザエさんじゃんけん』でサザエさんが出す手を研究している人」にお話を伺ったりしてきました。

野口さん

その道でしか出会えない、個性豊かで面白い方々と出会えることはもちろん、会いたいと思う人にも出会えてしまうのが、編集者・ライターの面白さだと思います!

Lyra(りら)

会いたいと思う人にも出会えることは、大きな魅力ですね!
かくいう私も、会いたいと思う人に取材を申し込んで記事を書いたりしますし、その瞬間は何よりも楽しいです!

私Lyraが会いたいと思う人に取材した記事はこちら!

野口さん

2つ目が「私だけが知っている瞬間を味わえること」。
まだ世に出ていない、誰も知らない情報に触れられるのは、編集者・ライターの醍醐味だと思います。これまでにたった1件しかない、水族館でのマンボウの産卵事例の情報を入手し、それについて取材できた時はとても嬉しかったです!

Lyra(りら)

まだ誰も知らない情報を知れる、それを自分で発信できることは確かに醍醐味ですね…!

野口さん

そして3つ目が「私だけが知っている」をみんなに伝えられることです。
私だけが知っている情報、私だけが思っていることを多くの人に伝えることができるのが、記事を書くことの魅力だと思います。

野口さん

私が不登校だったとき、クラスメイトから贈られた「お手紙」がプレッシャーでした。
こう思うのは私だけ?と考えていたのですが、不登校経験者にアンケートを実施したところ、同じような思いを感じている方が多くいたんです。私が感じた想いを、みんなに伝えられること、それに共感してくれる人がいると、「編集者・ライターをやっていて良かった」と思います。

Lyra(りら)

自分が思っていることをみんなに伝える記事は、自分にしか書けない記事。自分にしか書けない記事が、みんなの心に届く瞬間は本当に嬉しいですよね!

野口さん

今日ここまでの話で、編集者に少しでも興味を持ってくれた皆さんにお伝えしたいのは、編集者になることは、進路を決めてからや大人になってからだけでなく、中高生からでもできること。

野口さん

編集者に向いている人は、「おもしろがりや」ではないかと私は思います。おもしろがりやしか編集者に向いていないのか、といえばそうではなく、おもしろがることは今日から皆さんもできることだと思います。
例えば、これから読む記事ひとつひとつに対して「なぜクリックしたのか?」という問いを持って記事を面白がってみてください。
そうすると、Web編集者の意図が見えてきて記事を読むことがとても楽しくなると思います!

4.終わりに

QuizKnockの記事制作の裏側、その全てを支える編集者、野口さん。ひとつひとつの仕事、記事に対して真剣に向き合い、読みやすく面白い記事を届けようとする熱意に私は心を打たれました。

ここまで読んでくださった皆さんに、QuizKnockの記事制作に込められた工夫や熱意、編集者という仕事の面白さが少しでも伝わっていたなら幸いです。

最後に、イベントへの登壇を快く引き受けてくださり、編集者について熱く語ってくださった野口さんと、イベント開催にご協力くださった株式会社batonの皆様に心よりお礼を申し上げます。

ありがとうございました!

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • クイズノックさんの編集者さんまで面白い笑!勉強になります!

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