投資部ってどんな活動してるの?
取材・文=ぴぽ(N高6期・ネットコース)
約20000人の生徒が在籍しているN/S高。
それぞれのN/S高生が、どのような生活の中で、どのような活動をしているか気になりませんか?
今回は投資部特集ということで……
投資部を通じて出会った仲間に、3月に開催された自主ゼミ発表会の感想を取材しました。
自主ゼミ発表会とは
https://twitter.com/N_investors/status/1583018817168429056?s=20
投資部員が自身の興味のある企業を調査し、その企業がカテゴライズされる業界の現状や、業界におけるその企業の特色をふまえて、財務分析と投資判断をし、
さらに業界の今後を予想し発表する、非常に学びのある活動です。
一緒に自動車-機械andエレクトロニクスゼミを担当した2年生の富田くんと
金融・法人サービス/建設・不動産ゼミを担当した1年生の井上くんに聞いてみました。
取材相手のプロフィール
趣味
読書 旅行
特技
暗算
マイブーム
世界の民族音楽
資格
統計検定3級
尊敬する人
アイザック・アシモフ
好きな○○
分厚い専門書
嫌いな○○
音もなく迫る自転車
趣味
クラシック鑑賞・読書(主に経済書)・コーヒー飲み歩きなど
特技
金融理論・マクロ経済学とかかなぁww
ニックネーム
かんたって呼んでくれ😁
資格
統計検定3級・英検3級
尊敬する人
「渡辺努 先生」「ベン・S・バーナンキ氏」
好きな○○
好きな人=僕が持ってないものを持っている人
嫌いな○○
苦手な場所=人混み(人見知りなので、優しくしてください😋)
N/S高でやりたいこと
探究活動
将来の夢
孤独を感じなくて済む人生
その企業を選択した理由を教えてください。
富田くん:ファナックと安川電機を調べることにした理由は、産業用ロボット業界は日本が非常に強い分野で、しかも将来が期待されていると聞いて関心を持ったからです。
そして業界を調べてみると世界トップ4社のうち2社が日本企業だと知ったため、両社を比較する方式で研究を行いました。
井上くん:みずほ銀行を選択した理由は、日本銀行の政策が注目される中で、金融業界(銀行セクター)への影響に関して、様々な憶測が飛んでいたためです。
実際に収益性が改善されるのか、されないのか、が気になったからです。
自主ゼミを通して興味を持ったことや学んだことはありますか。
富田くん:オンライン企業訪問の内容はここには記載できませんが、価格競争でトップを走るファナックに、勝てない安川電機が生き残るための戦略が興味深いと感じました。
井上くん:日本のデフレーション(デフレ)がどのように発生し、解決策にはどのようなものがあるのかデフレのメカニズムに興味を持ちました。
また、銀行セクターの収益性を分析することで、経済情勢がある程度把握できると今期の自主ゼミで学びました。
他のグループの発表にどのような感想を抱きましたか。
富田くん:どのグループも非常にレベルが高いと感じました。
例を挙げれば、金融業界をテーマとして、高度な専門用語を解説も交えながら駆使して発表を進めたグループなどは勉強になりました。自主ゼミに今回を含め5回参加しているからこそわかるのですが、自主ゼミ全体が初期から達成した進歩は本当に巨大だと思いました。日々周りが進歩していく中で、僕自身も得られるものがありました。
自主ゼミを企画し、時には手助けしてくださった投資部事務局の方々には感謝してもしきれないです。
井上くん:コンビニについて調べていたチームは、発表の流れもスマートでスライドも見やすいと感じました。
また、投資部OB/OGの発表もファンダメンタル(※1)の観点から、深い部分まで分析が行われており、しっかりとしたロジックが組み立てられた発表だと感じました。
※1財務状況や業績をもとにして、企業の本質的な価値を分析し、その価値に対して株価が割安か、今後の成長が見込めるかを判断する手法。
https://news.mynavi.jp/kabu/fundamentals-analysis/#:~:text=ファンダメンタルズ分析は、財務,かを判断します%E3%80%82
関連用語:テクニカル分析
これまでの株価の変動のパターンなどと比べて、現在の株価が割安か割高かを判断する。
投資部OB/OGと投資部事務局からフィードバック(以下FBと表記)をもらって次に活かせそうなことはありますか。
富田くん:ファナックと安川電機を研究するという案を出したのは僕でしたが、FBにおいてこの選択を「優良企業であるがBtoB(※2)企業であることもあり、知名度の低いこの2社を高校生が選んだのは良い」として評価するものが多かったです。実際企業を株主の目線で評価した経験は将来の就活においても役立つと合わせてアドバイスを受けました。このFBから他の隠れた優良企業に対しても興味が出てきたため、これからも優良企業をテーマとした調査研究は行っていきたいと思います。
※2 “Business to Business”の略称で、企業間取引を意味する。
企業が企業に対して商売することで、具体的には製造に利用する機械や業務で利用するシステム、マーケティングに利用するツール、プロモーションサービスの販売提供といった取引が該当する。有名なBtoB企業 三菱電機、TOTO.、オムロン、キーエンス、パナソニック、キャノンetc
関連用語:BtoC
“Business to Customer”の略称で企業と消費者間の取引を意味する。
コンビニ、百貨店、食品メーカー、保険会社などさまざまな業種の普段の生活でなじみのある企業が多く当てはまる。
成長が著しい、Amazonや楽天、ZOZOTOWNのようなEC事業 (インターネット通信販売) もBtoCに分類される。有名なBtoC企業 JTB、JR、キリンビール、パナソニック、トヨタ自動車etc
https://jobspring.jp/article/detail/10
井上くん:FBをもらって、銀行セクターと金融市場の相互関係等も探ってみると面白いと感じました。
あとがき
具体的な発表内容も合わせて読者のみんなに紹介したかったのですが、IR問い合わせに対する企業の返答も含まれているため掲載は難しく、残念ながら事後のインタビューという形になりました。
私はテキスト上のIR問い合わせだけでなく、オンライン上のIR面談、さらに実際に企業のIR担当の方にお誘いをいただき、社内でのIR面談に参加しました。
その際に、社内を案内頂き実際にコンテンツが制作されている現場の様子を肌で感じることができました。
投資は財務諸表(※3)の数字と睨めっこするだけでなく、数値化することが難しい非財務情報(※4)もとても重要な指標となります。
※3「損益計算書」「貸借対照表」「キャッシュフロー計算書」「利益金処分計算書」「附属明細表」などから成り立つ、関係者に1年間の財政状況や経営成績を知らせることを目的とする書類。
https://www.smbc-card.com/hojin/magazine/bizi-dora/accounting/statements.jsp
※4 財務諸表などで開示される情報以外の情報を指す。
https://www.kaonavi.jp/dictionary/hizaimujyoho/
企業が定期的に市場に開示する各種文書、例えば有価証券報告書やCSR報告書、統合報告書、サステナビリティレポートなどで報告される情報がこれにあたる。
話しぶりや雰囲気などから、テキストで同じ情報を得るより倍以上もいろんな要素が複合されて伝わってきます。
みなさんもぜひ投資部に入部して、自主ゼミに参加して積極的に企業と関わりを持ってほしいです。
こんなに充実して楽しい活動はないです。
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