環境問題に取り組む同好会! 磁石祭に出展した「BYEゴミプロジェクトN/S高チーム同好会」の代表者にインタビューしてみた
取材・文=きき(N高7期・通学コース)
N/S高の文化祭である磁石祭が今年も幕張メッセで開催されました。
そこには、部活や同好会、実行委員などが運営している様々なブースがありましたが、その中でも今回はBYEゴミプロジェクトN/S高チーム同好会によるブースを訪れ、代表者の楓(かえで)さんに、応募したときの事から活動のやりがいなどをインタビューしてきました。
楓(かえで)さん
S高2期生・通学コース
BYEゴミプロジェクトN/S高チーム同好会代表
Active Learner生
ナレッジベース実行委員
体験学習実行委員
キャンパス内外の企画の運営をしている。
「忙しい」が楽しい
ーー楓さんは色々な活動をされているんですね。活動をしていてやりがいを感じるのはどんなときですか?
そうですね。自分は結構忙しいとか、色んなことを同時進行してる時に1番「あー、生きてる」とか「楽しい」って感じます。それこそ今回の磁石祭のように、準備期間が長くてその分結構大変だったんですけど、こうやって会場に来て、終わった後見るとやっぱりやりがいがあったなって思います。
BYEゴミプロジェクトN/S高チーム同好会とは
ーーBYEゴミプロジェクトN/S高チーム同好会を設立したきっかけは何ですか?
実は同好会を設立したのは私じゃなくて。
ーーあ! そうなんですね。
そうなんです、設立したのは3年上の方で、私は1年上の方から受け継ぎました。
ーー受け継いだきっかけは何ですか?
憧れの存在みたいな先輩がいて、その先輩のおかげでBYEゴミプロジェクトN/S高チーム同好会に入りました。いつかその先輩のようになりたいなって思ってたら「会長やらないか」ってお声がかかったので受け継ぎました。
ーー今後、同好会を通してどんな活動をしていきたいですか?
今までオフラインイベントを1度もやったことがなくて。
実は去年3月にゴミ拾いをやる予定だったんですけど、参加者の問題でちょっとできなくなってしまったので、私が卒業するまでに1回ぐらいはゴミ拾いの企画ができたらなって思ってます。
5つのブース・ステージ企画に応募
ーーなるほど。では、今回磁石祭のブースを企画に出展しようと思ったきっかけは何ですか?
BYEゴミプロジェクトN/S高チーム同好会を知ってくれる人が増えたらいいなと思い、この同好会を知ってもらうきっかけを作るために応募しました。あとは「こういう活動してるよ」っていうのを示す事は今入ってくれているメンバーの再確認になるという意味もあります。
ーーブースの選考に通った時の気持ちはどうでしたか?
嬉しいのが大きかったんですけど、その時はそこまで大変だと思っていなかったので、「あ、通ったんだ」ぐらいでした。ブース企画とかステージ企画を5つぐらい申請してて。(笑)
ーー5つも!? すごいですね!
そうですね、ただ最終的には審査に通ってよかったし、途中で1日のうちの前半のみ展示できるブースから、1日の間ずっと展示していられる常設ブースに変わったのもまた良かったんじゃないかなと思ってます。
1日かけて海ゴミを集めた
ーーブースの中でアピールしたいことや、知って欲しいことなどはありますか?
私も今まで海ゴミを近くで見たりとか触れたりしたことがなくて。多分そういう人が沢山いると思うので、手で触ってもらって「こういうゴミがあるんだ」とか、「こういう削れ方してるんだ」とか「ポイ捨てしたのがこうなるんだ」っていうのをわかってもらえたら。あとは私より小さい子たちがこれから環境問題と向き合っていかないといけないので、そういう子達にちょっとでも楽しみながら環境問題や海ゴミについて知ってもらえたらなって思っています。
ーーなるほど。ちなみに展示品に使っているゴミは集められたんですか?
そうですね、友達と由比ヶ浜の方に行って1日かけて集めました。
ーー1日でこんなに集められるんですね。
そうですね。この青いのはペットボトルゴミを刻んだものなんです。海ゴミがこの時期は少ないらしくて、思ってたより集まらなかったので、どうにかこうにかペットボトルを刻んで準備しました。
ーー海ゴミアートをやろうと思った理由はなんですか?
私は海がない埼玉県で育ったので、海ゴミとは聞くけど、拾ったこともないし、触ったこともないし、実際見たこともなかったので、今回触れられたらなと思いました。あとは、海ゴミについてちゃんとは知らない人たちがまだまだ多いので、そういう方達に向けて何かできたらなと思ってやろうと思いました。
ゴミはゴミ箱に
ーーでは、最後に一言と、読者に伝えたいことがあったらお願いします。
ポイ捨てをしないに限りますね。
やっぱりどうしても手に持ってるゴミって手放したくなるのはしかたないと思うんですけど、ぜひゴミ箱に捨ててほしいです。こういう活動している同好会や団体があるんだっていうのを知ってもらうだけでも変わる部分はあるかなって思うので、知っていただいたり、興味を持っていただけたら嬉しいなと思います。
終わりに
今回の取材では開場直後と閉場前に作品の写真を撮らせていただいたのですが、完成後の作品を見に訪れた時、ゴミで学園のロゴができていて驚きました! 取材をしている時は楓さんの、自分より小さい子達に楽しみながら海ゴミについて知って欲しいという考え方が素敵だなと思いました。
磁石祭は2日間にわたって行われ、1日目と2日目では違うブースが展示されたため、全てのブースを見られた方は少ないのではないでしょうか。磁石祭のリアル会場に参加しなかった方も、参加したけれどBYEゴミプロジェクトN/S高チーム同好会のブースを訪れなかった方にも楽しめる記事になっていたら嬉しいです。
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