「世界に一つだけを作りたい」 生徒に聞いた 創作を続ける秘訣とは?
取材・執筆:樺山 泰生
N/S高等学校では自分で自由に使える時間が多くある。
それらの時間をどのように有効活用していくのか、悩んでいる生徒も多いのではないだろうか。
今回は自分の時間を上手く活用し、自身の創作や受験勉強に当てている2年生(取材当時)にインタビューを行った。
※このインタビューは2022年の12月に行ったものです。情報は当時のものを掲載しています。
- プロフィール
AL:4限以降の時間を自身の活動に使えるActive Learning制度を利用している生徒
体験会実行委員:各キャンパスで行われる中学生を対象とした体験会を行う実行委員(レオナさんは千葉キャンパスの体験会実行委員です)
キャンパスフェスティバル実行委員:各キャンパスで毎年行われているキャンパスフェスティバルを行う実行委員(千葉キャンパス)
ーー本日はよろしくお願いします!
よろしくお願いします!
千葉キャンパスに週3で通っている2年生のれおなです!
体験会実行委員やキャンパスフェスティバル実行委員などをやりつつ、ALとして受験勉強などを行っています!
ーー受験勉強! 2年生の段階から動けているのは尊敬します! 受験勉強を始める前は何をしていましたか?
以前まではN予備校の服飾や美容の講座を見たり、HTMLの勉強をしていました。
普段はネイルチップやぬいぐるみの洋服、アクセサリーなどを作ったりしています。HTMLを学んだらポートフォリオをサイト上で作ったり、将来的には自分が作った作品の販売サイトも作りたいなと考えています。
ーーなるほど! 創作に対してかなり意欲的に活動しているんですね! 何かキッカケはあったんですか?
私が小さい頃、母親が魔女の宅急便のキキの洋服を作ってくれたことがあったんです。それって世界に一つだけのものじゃないですか。それがすごく嬉しくて、私も世界に一つだけを生み出したいなと思っていろいろな創作をしています。私の行ってる創作の芯は全て「世界に一つだけを作りたい」なんです。
実際の制作物
これは「マスクチェーン」です。デザインが好きなので配置などは意識して撮影していて、これだと光ですね。水の入ったペットボトルに自然光を当てると屈折で虹色に映るんですよ。それを活かして撮影しました。
ーー意欲的に活動をしていて本当に素晴らしいなぁと思うのですが、そのモチベーションはどのように保っているのですか?
ネイルチップなどは完成したらインスタグラムに投稿しているので、それにいいねが付いたり、コメントで「めっちゃいい!」って褒めてもらえると一気にモチベーション上がりますね! あとは外出した時に、普段と違った景色が見えたりすると「なんか湧いてきそう…」とワクワクします。結構自由人なので、「作らなきゃ」みたいな義務感ではなくて、「作りたい!」って気持ちが高まった時に作ってる感じです。自分で自分を締め付けてないから常にモチベを保ててるのかなと思います。
ーーお話を聞いていると、好奇心に対して素直に行動しているなという印象を持ちました! では作品を作りたくてもデザインが浮かばない時にはどのようにしていますか?
浮かばない時は本当に浮かばないですよね。そういう時は国語辞典を適当に開くようにしてます。開いた先で「空」って単語が出てきたら空っぽいデザインにしてみたり。あとは自分の周囲を見て、ふと目に入ってきた言葉をイメージにデザインしてみるとかですね。今だと自動販売機の「ラテ」って言葉が目に入ったので、それっぽくしてみたり。そこから「飲み物系のデザインできそうだな…」「じゃあカルピスとかCCレモンをイメージしたネイルが並んでるとかわいいな…」みたいに、どんどん連想してアイデアを膨らませたりもします。
これはオープンキャンパス用に作ったフライヤーなんですけど、ある程度自由に作らせてもらえたので、結果的にすごく気に入ったものができました。
でもその次のオープンキャンパスに向けて作ったものはあまり気に入ってないんです。気に入っていた前回のものから変化させようという意識が強すぎて、自分らしさが薄れてしまったんですね。
-とても気に入っているというフライヤー 実際に千葉キャンパスの体験会で配布された-
ーー「自分らしさ」ですか?
縦と横の組み合わせが好きなんです。縦書きだと日本らしさが出るけど、横書きだと海外っぽさが出ますよね。それを組み合わせることで「THE 現代!グローバル!」って感じが出せるのが好きで、いつも意識しています。
それから、文章が入っているものは読みやすさも意識してます。デザインが面白くても読む順番がわからなかったら読者は最後まで読んでくれないので、書き方は工夫していますね。
「スキタビ N/S高生の、旅提案させてもらえませんか?」制作物
「米 デザインプロジェクト」制作物
ーーここまでのインタビューを通して、制作物のクオリティから考え方まで芯がありプロだなと感じました。これからは何をメインに活動していく予定ですか?
もうすぐ3年生になるので、創作は一旦おやすみして受験勉強に集中しようと思っています。けど勉強のしすぎで「あ、キツイな」と思うことがあったら多分作ると思います(笑)
ーー将来の夢は?
日本一周!(笑)。海外にも行きたいですし… あ、あと有名になりたいです! 世界に名を残したいです、炎上系じゃなければなんでも良いから(笑)。
その手段とか職業とかは決まってないんですけど、これから色々経験して決めていきたいです!
ーーでは最後に、創作意欲があってもなかなか行動に移せない生徒が多くいると思います。そういう人に対して何かアドバイスはありますか?
きっと何かを始めたくても始められない裏側には「うまくできなかったらどうしよう」みたいな思いが隠れてると思うんです。スポーツなら「周りが自分より上手だったらどうしよう」みたいな。
最初はみんな出来ないって伝えても「元々できる子いるじゃん!」って言われるとは思うんですけど、続けてれば出来るようになるから怖がらず挑戦してほしいです。
あとは何か最終目標が決められると、それに向かって段階踏んで進んでいけるので、どんどん楽しくなっていくと思います。それでもし苦手かもって思ったら辞めていいと思います!
プログラミングとかでもすごい人はいっぱいいるじゃないですか。けどそういう人でも「プログラミングが趣味であり特技です」って言える人って一握りだと思うんですよ。私だってハンドメイドが趣味で特技だって言えないです。上には上がいるから。自分が無理なく続けられることを、やりたいと思ったらすぐやるのが一番いいと思います!
一つ具体的なアドバイスをすると、例えばハンドメイドに興味があるのなら、ビーズ作品でも裁縫でもなんでもいいので作り方をYouTubeで見てみると良いと思います!私は最近ダンスに興味があるので、踊ってみた系の動画を見ながら一緒に踊ってます(笑)。
インタビューを経て
「自分らしさ」を見つけることはとても難しいことだと思います。周りを見ればたくさんのすごい人がいる中で、自分の強さを見出すことはなかなかできることではないでしょう。
しかし今回のインタビューを通して、周りを見て立ち止まるのではなく、一歩前に進んでみることの大切さを学びました。
最初にも述べたように、N/S高等学校には自分で自由に使うことのできる時間が多くあります。それらの時間をうまく使うことができれば、きっとあなたも「自分らしさ」を見つけることができるのではないでしょうか?
今回インタビューしたレオナさんのSNSはこちら
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