N/S高通学コースって実際どんな感じなの?

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N/S高の通学コースを選択している人はたくさんいますが、実際に通っていない人にとっては謎が多いのではないでしょうか? どんな授業をするのか。授業は何時に始まり何時に終わるのか。どれくらい忙しいのか。
ホームページからわかることもありますが、実際に通ってみないとわからないことの方が多いと思います。

そこで、現役通学コース生の方を対象にアンケートを実施しました。生徒視点での通学コースに対する率直な意見を聞くことで、通学コースにしようか悩んでいる人の判断材料にしていただき、後悔しない選択をしてほしいと思います。

目次

そもそも、N/S高の通学コースとはどんなものなの?

N/S通学コースとは、「ライフスタイルに合わせて学習スタイルを選び、全国にあるいずれかのキャンパスに登校して学習するコース」と紹介されています。(角川ドワンゴ学園のホームページより ホームページは​​こちら
また、通学コースにはさらに細分化された3つのコースがあり、
・週5日コース(月・火・水・木・金)
・週3日コース(月・水・金)
・週1日コース(木)
と、登校日数と登校曜日が異なります。コースや選択科目によって、一人一人時間割や終了時刻が違うようです。

(通学コースの公式ホームページは​​こちら

自分に合ったコースとは?

3つのコースの中で最も生徒数が多いコースは週3日通学するコースですが、どのコースでも、途中でコース変更をする生徒が一定数いると耳にします。
通っていて自分に合わないと思ったら変更もできますが、貴重な学生の間の時間を無駄にしないために、可能であれば最初から自分に合ったコースにしたいと思いませんか?

そこで、各コースに通っている全国の現役生徒さんたちに、通学コースにした理由や通ってみてよかったと思うところ、逆に後悔したところなどを、アンケート形式でお答えいただきました。この記事を通して、生徒さんのリアルな声をお届けできればと思います。(アンケート内容は一部抜粋、編集して掲載させていただきます)

お願い
以下に掲載する「アンケート結果」に基づく記事内容はあくまで個人の意見であり、通学コースやその他のコースに通っている生徒を批判するようなものではありません。また、各コースの捉え方や向き不向きは人それぞれなので、以下に書かれている意見が完全に正しいということではありません。このような声もあるんだ、と捉えていただければ幸いです。
加えて、実際に通学コースからネットコースに変更した経験が書かれたこちらの記事も併読していただきたいです。

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アンケート結果

通学コースにした理由は何ですか?

・人に会いたいから、人と交流がしたいから、家族以外と話すため、引きこもらないようにするため(多数)
プロジェクトN※1 やcleaN※2 、AL※3 などの通学コースでしかできなリカリキュラム・活動に惹かれたから(多数)
・友達をつくるため、高校生らしく過ごすため(週3、週5)
・社会に出て困らないようにするため、規則正しい生活習慣、体力を身につけたかったから
・勉強をサボらないようにするため、学習を継続できると思ったから
・自分のペースに合わせて週1、週3、週5を選択できるから
・そもそもネットコースを考えていなかったから
・もともと定時制高校に進学しようとしていたので、定時制高校と似たような学校生活が送れることを期待したから
・落ち着いた環境で過ごしたかったから
・週5だと多いし週1だと少ないと思ったから、学校の楽しい部分や誰かと活動するのは好きだけれど毎日通うのは難しいから(週3生)

※1…高校生が社会に出て活躍するための知識やスキルを身につける課題解決型学習プログラムのこと。通学コースならではの授業で中長期的プログラム。

※2…普段使用しているキャンパスを清潔に保つことを目標とした委員会のこと。活動内容は一般的な清掃。

※3…通学コース独自の制度である、アクティブ・ラーニングで学ぶ生徒のこと。アクティブ・ラーナーの略。

集計していて、登校日数の違いに関わらず、「人との関わりを持ちたい」「コミュニケーション能力を向上させたい」という意見が非常に多かったことに驚きました。通学コースは、ネット上だけではなく対面で人と接することに慣れておきたい、交流を楽しみたいという方に広く支持されていることがわかりました。
また、「通学コースでしかできない授業に魅力を感じた」「通学コースでやりたいことがあったから」という意見も多いようです。

週何日のコースですか?

この結果からも、週3日のコースが半数以上と通学コースの中で最も生徒が所属しているということがわかります。

上記の理由にもあったように、自分のペースで通えるという点に魅力を感じる方が多いのかもしれませんね。また、「最初は週5日コースにしていたけれど、想像していた以上に忙しすぎて週3日コースに変更した」という生徒もいました。

通学コースにしてよかったところ、自分が思うコースの利点は何ですか?

人と交流ができるところ、友達ができるところ、先輩後輩関係なく仲良くなれるところ(多数)
・生活リズムが整うところ、ある程度の生活習慣が維持できるところ(多数)
・運動になるところ(多数)
・プログラミングや中国語、プロジェクトN、Nゼミ※4などの特殊な授業が受けられるところ(多数)
・優秀な先輩や先生から技術を教えてもらえたり、アドバイスをもらえるところ(多数)
・コミュニケーション能力が上がったところ、グループワークが多いから自分の意見を発表することに対する抵抗感がなくなったところ
・論理的思考ができるようになったところ
・頼れる人がすぐ近くにいるところ
・ほかのコースに比べていろいろなことに挑戦するチャンスやきっかけが近くにあるところ
・服装や髪色が自由なところ
・たまに学校帰りにみんなで行くゲームセンターやカラオケが最高に楽しいところ!

※4…5〜6人の生徒と先生が一緒になって1つの議題について話し合う授業のこと。Nゼミに関してはこちらの学校公式ブログをご覧ください。

さまざまな意見がありましたが、通学コースにした理由がそのままよかったところだと感じる人が多いようですね。また、通学コースならではの授業やプログラムだけではなく、人との交流に重きを置いている人も多い印象を受けました。

通学コースにして後悔したところ、コースに求める改善点は何ですか?

・プロNの授業を以前のグループワークの形に戻してほしいところ※5  、無駄だと感じる点が多いところ(多数)
・たまに活動に対する設定がゆるかったり、説明が足りない時があるところ(多数)
・思っていたより忙しいところ、もう少し時間管理能力をつけてから通学コースにすべきだった、想像より疲れるため休日を有効活用できなくなったところ(週3、週5に多い)
・英語の授業をもっと面白くしてほしいところ、もっと実践的で受験や資格取得に役立つような英語の授業をしてほしいところ
・キャンパスの規模によっての差が大きく、地方のキャンパスでは人数の関係で合同授業になることがあり不便なところ
・人と関わりたくない時や、ごく稀にいる苦手では片付けられない人と強制的に話さなせればならないところ
・精神的な状態や天気など、様々な要因で通学がめんどくさく感じることがあるところ
・ワークショップと授業が被っていることが多く、あまりワークショップに参加できないところ
・どうしてもメンターの当たりはずれがあるところ
・出席率を維持するのが大変なところ、遅延がきかないところ
・公共交通機関の定期が発行できず、交通費がかかるところ、学費が高いところ
・特にない(全体の26.5%) 

※5…プロN:以前→プロNα(基礎編)、プロNβ(応用編)ともにグループワーク中心。
       現在→プロNαは完全個人ワーク、プロNβはグループワークのまま。
    Nゼミ:以前→2週間に1回。
       現在→1週間に1回。(内容の変更はない)

人それぞれで幅広い意見がありましたが、その中でもプロNやNゼミに関して以前の制度の方がよかった、グループワークをしたいと改善を求める声が多くありました。また、同じキャンパスに通う生徒やメンター、キャンパスの雰囲気に関するネガティブな声も一定数あったように感じました。
想像以上の忙しさによりコースを変更したという方の中には、部活動や同好会活動、ワークショップに参加したかったのにできないからという方もいました。課外活動に参加したいからN/S高を選んだという方は、コースをよく検討した方がいいかもしれませんね。

通学コースにしてよかったと思いますか?

全体の9割以上の方から「通学コースにしてよかったと思う」という声が上がりました。改善を求める点はあっても、それ以上のものを得られたりキャンパスライフを楽しんだりすることができるようです。

上記のように回答した理由を教えてください。

してよかったと思う

・通学コースならではの授業で、社会に出て役立つと実感したものが多かったから(多数)
・とにかくいろいろなことが楽しいから!(多数)
・通学コースで学べることは計り知れないと感じたから
・プレゼンやディスカッション、イベント運営など、これまで苦手意識を持っていたことに挑戦することができ、自分の成長を感じられたから
・何かに挑戦する上で、これほど最適で安心できる場所はないと感じたから
・たくさんの人との出会いがあり現実で人と会えるのが心強いと感じたから
・同じ時間を過ごしていて心から楽しいと思える人たちと出会えたから
・相手を思いやれる人がこんなにも集まっている場所は他にないと思うから
・直接顔を合わせることの大切さを感じたから
・自分から積極的に行動していれば必ずすごいと思える出会いがあったり、逆にインスピレーションをもらえたりするから
・調子が悪く登校できない日もあるが、絶対に毎日通って勉強しなければならなかった中学生時代よりストレスなく過ごせていると感じるから
・N高等学校は自主性を重んじる学校だから、なんとなく通学するためだけに通学コースを選んでしまうととてもつまらないと感じてしまうと思うが、自分のやりたいことに合わせて講座を選ぶととても有意義に過ごすことができるから
・自分の特性、得意分野を客観的に知ることができたから
・いろいろなことをやっている人が多く、新しく興味を持つきっかけになることが多いから
・生活リズムが整ったから
・週3だと1日行けば次の日が休みで、心に余裕を持って学習できるから(週3生)

しなくてもよかったと思う

・通学コースでは、N/S高の特徴である「好きな時に好きなことができる」が実現していないと感じたから
・ZoomやN予備校を使って授業をするので、これは家でもいいのでは……? と思うことがあるから
・友達やTAさん、メンターの方と直接話せることは楽しいしいいと思うが、それ以外のことは家でもできると思ったから
・普通の勉強をしに行く学校ではなく、少しイメージと違ったから

どちらとも言えない

・自分が通っているキャンパスは合同授業でZoomを使うので、不便だと思ったから
・グループワークではなく個人でのワークになったことで、プロNをやる意味がわからなくなってしまったから
・友達ができるかは正直その人次第だと感じたから
・通学するキャンパス次第だと思うから

してよかったという意見の中で「とにかく楽しい!」という意見がとても多く、和気あいあいとしたキャンパスの雰囲気が伝わってきました。通学コースならではの授業やイベントを満喫しているようです。また、自分の新しい可能性の発見や苦手意識の克服など、対面だからこそできることによって得られたことから、通学コースにしてよかったと感じている人が多いということがわかりました。

しなくてもよかったと思う、どちらとも言えないの中では、似ている意見が多い印象を受けました。通学コースならではの授業も、「どうしても受けたい」「自分の将来のために必要」など何かしら目標がないと辛く感じることもあるようです。また、N/S高は、とにかく新しいことに取り組むための環境が整っていますが、その環境を有効に活用できるかどうかは本人次第です。最大限に活かすためには、自分に合ったコース選択が何よりも大切だと感じました。自主的に新しいことに挑戦すれば、キャンパスライフをより充実させることができるし、有効活用しなかった人との間には、卒業後の技術量やコミュニケーション能力などにも大きな差が生じるのではないでしょうか。

終わりに

今回記事を書くにあたって、アンケートに協力していただいた通学コース生の皆さんに深く感謝致します。ご協力いただき本当にありがとうございました。

今回のアンケートを通して、今まであまり知らなかった通学コースの実情を知ることができたのではないでしょうか? この記事が、通学コースにしようか悩んでいる方の背中を押したり、有意義な高校生活の一助になったりできればと思います。

調査概要 

・調査対象:N/S高に所属する生徒2万人のうち、通学コースに所属する生徒
・調査期間:2022年7月17日〜7月23日
・調査方法:インターネットによる選択式と自由記述で行われるアンケート調査
・総回答数:83件

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