アオハル体育祭レポート!〜”一瞬”の青春を”永遠”に〜

  • URLをコピーしました!

取材・撮影・文= すう(S高1期・通学コース)
取材・撮影= king(S高1期・ネットコース)
取材・撮影=いよ (N高7期・ネットコース)

2023年10月15日(日)、千葉県柏市のインドア複合型スポーツ施設「リアクション柏」で、アオハル体育祭が開催されました。N/S高等学校では初となるオフラインでの体育祭であり、全国津々浦々から集まった約100人の生徒たちが、協力・競争し合いながら、青春を深く味わっていました。
この記事ではそんなアオハル体育祭の様子をお伝えします。

目次

そもそもアオハル体育祭って?

アオハル体育祭とは、生徒会公募企画として実施された交流イベントで、N/S高生(※)がオフラインで集まり、コスプレしたり、紅組・白組(各50人)に分かれて競技に臨んだり、応援したりして楽しみます。

※KADOKAWA・ドワンゴが創るネットと通信制高校の制度を活用した、新しいネットの高校である、N高等学校とS高等学校の生徒をまとめて表現したものである。

引用:https://nnn.ed.jp/

いざ、戦いの舞台「リアクション柏」へ

私は柏に向かうために常磐線に乗り込みました。始発駅から乗ったため、余裕で座席を確保することができました。柏駅までの45分間、私はカメラの設定などを行いながら、流れる車窓に時折身を委ねます。

柏駅に向かう電車の中(撮影= すう)

そうこうするうちに柏駅に着いてしまいました。駅の外に出ると大雨です。不注意で水たまりに入ってしまい、靴はびしょ濡れ。よかった、「リアクション柏」が中履きを必要とするところで。
「リアクション柏」に行く途中、プロジェクトサポーター(※)に出会った。参加者が迷子にならないように道の途中で案内をしていました。「雨の中お疲れ様です」と心の中で思いながら、我々は足を進めます。

柏駅(撮影= すう)

※アオハル体育祭運営のお手伝いをしている人の総称である。応援団や保険係などがある。

15分ほど歩くとついに戦いの舞台である「リアクション柏」に到着しました。

「リアクション柏」入り口(撮影= すう)

会場入り

会場の中に入ってみるとすでに多くの人が!!
荷物を指定の場所に置いて、コートの中に入るとそこでは応援団の方達が練習をしていました。もうすぐ始まる開会式を前に最終調整中のようです。

白組応援団による練習の様子(撮影=いよ )
赤組応援団による練習の様子(撮影= すう)

続々と人が集まってきてコート内も賑やかになってきました。
この体育祭の醍醐味はやはり「コスプレ」。コスプレした参加者も多数見受けられます。

開会式前の参加者の様子(撮影= すう)
開会式前の参加者の様子(撮影= すう)

アオハル体育祭の幕開け

待ちに待ったアオハル体育祭が始まる。私自身、体育祭を経験するのは実に3年ぶりのことです。懐かしさと共に、今までにない体育祭の記憶が青春の1ページに付け加えられるという期待に、ワクワクとドキドキのボルテージが最高潮に達する。でもこれは私だけではなく、会場にいた人たちのほとんどがそうだったことでしょう。

開会のアナウンス(撮影=いよ )
開会式の様子(撮影= すう)

余談になるが、私が小学生の時、選手宣誓のことを「選手先生」だと思っていたことはいい思い出です(笑)。 ずっと先生に対して、誓いの言葉を述べているのかと勘違いしていました。

応援団長による選手宣誓(撮影= king)

まずは肩慣らし

この体育祭最初のプログラムはラジオ体操だ。普段体を動かしてる人も動かしてない人も念入りにウォーミングアップをします。

ラジオ体操(撮影=いよ )
ラジオ体操(撮影= すう)

これは合ってる? 間違ってる?

第三種目は⚪️×ゲーム!! ⚪️×ゲームとは、同じ組の中で4〜5人のグループを作り、画面に映る問題が⚪︎か×かを判断するゲームである。もし間違ってしまったら、脱落し会場の端へ移動するという勝ち残り方式です。それぞれの組の人数がより多く残っていた方が勝ちです。

⚪️×の張り紙(撮影= すう)
⚪️×ゲームの様子(撮影= すう)
脱落者の様子(撮影= すう)

「しろくまの毛の色は透明である⚪︎か」という問題では、私自身も「どっちなんだろうな、どっちもありえる(笑)」とものすごく悩まされました(笑)。
ちなみに正解は⚪︎で透明な毛だそうです! なぜ白く見えるのかというと、毛の内部で起きる光の乱反射によって白く見えるのです。このようにためになるような問題も数々あり、最後までみなさん楽しんでいました。

⚪️×ゲームの問題(撮影= すう)
こちらの問題の答えは×です(撮影= すう)

魂のぶつかり合い応援合戦

第四種目は応援団による応援合戦です。勝利を目指して、応援団を中心に3・3・7拍子をしたり、体育祭定番曲『ゴーゴーゴー』を歌ったりしました。みんなで声を出したおかげで、チームに一体感が生まれましたね!!

左:赤組応援団長 右:白組応援団長(撮影= king)
赤組応援団(撮影=いよ )
白組応援団(撮影=いよ )
応援合戦の様子 (撮影= すう)

引いて引っ張られて

第五種目は綱引きです。綱引きでは、赤組・白組の内部でそれぞれ2チームに分かれ、25人×4チームのトーナメント方式で戦います。

綱引き前の休憩時間(撮影= すう)

今回の綱引きで気づいたことがあります。それは力を合わせることの大事さです。どんなに強い人がいても、チームで力を合わせられなければ意味がありません。4試合を通して、掛け声を出していたチームが勝ち抜いていました。掛け声によってチームを鼓舞し、大きな力を生み出したのだと感じました。チームで力を合わせることによって、自分では困難だったものが簡単に乗り越えられてしまうのではないかという大きな可能性すら抱くことができました。
まさか、綱引きから人生を歩んでいく上で大事になりそうなことを学ぶとは(笑)。

赤組が綱を引いている様子(撮影= すう)
白組が綱を引いている様子(撮影= すう)

お楽しみの時間

さあ! お楽しみの時間、お昼ご飯の時間です! あ、もちろん新聞実行委員にお昼なんて存在しません。我々は取材が肉となり骨となるのです(?)。おかげで私のお昼ご飯はうまい棒1本だけになりました(笑)。
皆さんは決して真似しないようにお願いします(笑)。

お昼の記念写真(撮影= すう)

皆さん楽しそうに過ごしてますね! 持ち寄ったお菓子などをみんなで交換し合っていて、お腹が空いている私にとってはお腹が鳴り止まない時間でした(笑)。
関東以外の地域から来た方の中には、自分の地元のお土産を持ってきて、それをみんなで回して食べている光景も見られました! これはアオハル体育祭ならではの光景なのかなと私は心の中で感じていました。

お昼ご飯の様子(撮影= すう)
お昼の記念写真(撮影= すう)

そして、皆がお昼を食べ終えたころ……どこからともなく某ハムスター系アニメの歌が……
「だ〜い好きなのは〜(はいせーのっ!) ひ〜まわりのたね〜(俺も!)」。そう、オタク界隈で有名なハム⚪︎郎コール(※)が始まった。後々聞いたところによると、この時間が一番楽しかったという方もいたそうです(笑)。

ハム⚪︎郎コールの様子(撮影=いよ )

※アニメ『とっとこハム太郎』のOP曲『ハム太郎とっとこうた』に合わせて、皆がグルグルと動き回りながらコールを叫ぶ行為である。

お昼の間に、アオハル体育祭に参加してる方がどのあたりから来たのか、アンケートを取ってみました! やはり関東の千葉県周辺から来た方が多いですが、北は宮城県・南は沖縄県と全国各地から来ていますね!! この結果は、ネットの高校ならではだと思います。

アンケート結果(撮影= king)

ゴールを目指して三千里

第六種目は障害物借り物競争です。障害物借り物競争とは、障害物を乗り越えながら、出されたお題に沿った人を見つけて一緒にゴールするという競技です! 障害物の内容と順番は、1.風船割り→2.レジャーシート潜り→3.ぐるぐるバット→4.借り人→5.借り人との二人三脚の5つです。

これらの障害物の中で一番皆さんが苦労していたのは風船割りでした。イスが軽いことでうまく力が入らなかったり、風船が滑って落ちてしまったりなどで、なかなか風船を割ることができない様子でした。

障害物借り物競争スタート(撮影=いよ )
風船割り(撮影= king)
レジャーシート潜り(撮影= king)
ぐるぐるバット(撮影= すう)
お題に沿った人を探す様子(撮影= すう)
二人三脚(撮影= すう)
ゴールの様子(撮影= king)

投げて避けて当たって

第七種目はドッジボールです。読者の皆さんもお馴染みの競技なのではないでしょうか。
ただし、今回のドッジボールでは残り時間が2分を切るとボールが2つに増えます。やはりボールが増えてからは、悲鳴が聞こえる回数が増えましたね(笑)。

ドッジボールの様子(撮影= すう)
ドッジボール前の白組円陣(撮影= すう)
ドッジボール前の赤組円陣(撮影= すう)

大玉に想いを込めて

第八種目は大玉転がし×空飛ぶ絨毯です。大玉転がし×空飛ぶ絨毯とは、4チームが行きと帰りのチームに分かれてコートの両サイドに並びます。開始の合図とともに、行きの人がビニールシートを使い、同じチームの人に大玉をもっていき(空飛ぶ絨毯)、到着したらビニールシートを次に大玉を転がす人がたたみ、3人は大玉、もう一人はビニールシートを反対側に運びます(大玉転がし)。これをアンカーまで繰り返し、アンカーは中央においてあるフラフープに大玉を納めてゴールするという競技です!

画像提供=アオハル体育祭運営
大玉転がし×空飛ぶ絨毯準備(撮影= すう)

この競技は、武田信玄の軍旗にもある「風林火山」を体現したかのような試合でした。
大玉を転がす時は風のごとく早く、待っている時は林のごとく静かに、ビニールシートを運ぶ時は火のごとく激しく音を立てながら、大玉をビニールシートの上に乗せて運ぶ時は大玉が山のごとく動かないように。

大玉をビニールシートに乗せる様子(撮影= すう)
ビニールシートに乗せた大玉を運ぶ様子(撮影= すう)

大玉転がしと空飛ぶ絨毯を組み合わせたら、とても奥深く魅力的な試合になりました!

ビニールシートを運ぶ様子(撮影= すう)

追いつけ追い越せ

第九種目はリレーです。こちらが最後の競技になります。
最後の競技というだけあって、かなり盛り上がりましたね!

接戦のリレー(撮影= すう)

選手が他の選手を抜く瞬間、バトンがうまく繋がった瞬間、歓声がより高く響き渡っていました。
応援団による応援も白熱して会場が揺れていました(笑)。

赤組走者(撮影= すう)
白組走者(撮影= すう)

アオハル体育祭の閉幕

いよいよ楽しかったアオハル体育祭も終わりの時間が来てしまいました……。

閉会式前の様子(撮影= すう)

結果は赤組が394点、白組が503点で白組の勝利でした!! 白組の皆さんおめでとうございます!!! 紅組の皆さんもお疲れ様でした!!!
結果発表後はお互いのチームの健闘を讃えて拍手喝采でした。終始和やかな雰囲気です〜。

全試合の結果(撮影=いよ )

アオハル体育祭運営メンバー、初代生徒会長(※)の挨拶で締められ、エンディングムービーと共にアオハル体育祭は閉幕しました。

アオハル体育祭実行委員長(撮影= すう)
初代生徒会長(撮影= すう)

※生徒の皆さんの学園生活をもっと楽しく、もっと過ごしやすくするために活動する生徒組織です。生徒会予算(1000万円)を活かし、民主的に選ばれた生徒が主体となり、よりよい学校を作っていくことを目指して発足しました。

帰宅前に最後のアンケートを取りました。
以下の画像は「一番印象に残ったのはどの競技?」というアンケートです!!
障害物借り物競争とリレーが人気ですね!! やはり走るという行為は、太古の昔に狩猟をしていた人間の遺伝子が残っているのでしょうか?(笑)

アンケート結果(撮影= king)

以下の画像は「アオハル体育祭の全体満足度は?」というアンケートです!!
右に行くにつれて満足度が上がるこのアンケートですが、もう「満足」と回答した方でカンストしてしまっていますね(笑)。 それだけ満足度の高いイベントであったということがわかります!!!!

アンケート結果(撮影= king)

最後に

ふと気になり、なぜ「青春」とは青い春なのか調べてみました。すると、昔の中国から伝わる陰陽五行思想からきており、そこでは季節に色が決められて「春=青とする」ただそれだけでした。これをみて私は納得しませんでした(笑)。 何かしっかりとした意味が込められているのかと思ったら、そう決まっているとしか出てこなかったからです(笑)。ただ、青と聞くとなぜか若々しいというイメージが日本人が根付いていると思います(青年、青二才など)。
さらに調べてみると、陰陽五行では15歳から29歳が春に該当するそうです。「え、意外と長くない?」と素直に思いました。私は現在卒業を間近に控えた18歳ですが、勝手に「高校卒業=青春終わり」と捉えて悲しくなっていました。でもまだ10年もあるとは!(笑)

まだまだ続くmy青春の一部に今回のアオハル体育祭がなったと思います。今、青春真っ只中という方も、青春が過ぎ新たな季節を迎えているという方も、この記事から青春の空気感が伝われば嬉しい限りです。ご覧いただきありがとうございました!

集合写真(撮影= 学園スタッフ)

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次