磁石祭ネット企画、舐めたらあかん。〜この勢いに乗り遅れるな!!!〜

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取材・文=きほちゃ(N高7期・ネットコース)

「ネット企画ってなんかしょぼいよね……。」
「リアル企画のステージとかブースは興味あるけど、ネットはねえ……。」
そんな心の声が、ひそひそと聞こえてくる気がする……。

あの……、
ネット企画、舐めてませんか?

「幕張メッセ」「ニコニコ超会議」といったリアルイベントのインパクトが大きいせいか、少ししょぼい印象を持たれがちなネット企画。
しかし、実はかなり覇気がある企画ばかりなのだ。

今回、読者にネット企画の”アツさ”を証明するために、4つのネット企画代表者にインタビューをした。

目次

①オン通から磁石祭に飛び出した!?「N/S高の最強を決めろ!プロジェクトセカイ 磁石杯」

企画団体:プロセカ磁石杯運営委員会

企画代表者 ゆめだひろむさん

※1 プロジェクトセカイ
株式会社セガより配信されている、スマートフォン用音楽ゲーム。”プロセカ”はその略称。

※2 オン通、オンフェス
オン通=N/S高の”オンライン通学コース”の略称で、家にいながらzoomで21世紀型スキルやグループセッションを学ぶことができるコース。
オンフェス=”オンラインフェスティバル”の略称。オンライン通学コースで行われる、年に一度の文化祭。

ーー企画の内容を教えてください。

ゆめだひろむ さん

企画の内容は、N/S高でプロセカの腕に自信がある生徒を集め、予選から準決勝、決勝と対戦していき、頂点を決める企画です。

実は、最初は2023年度のオンフェスで、「オン通の最強を決めろ!プロジェクトセカイ オン通杯」という企画をやったんです。その時に一緒にやったメンバーと、さらに”プロセカ同好会”という同好会の運営の方を誘ってここまで一緒に企画を作りました。

ーー予選は既に終了したんですよね。予選を見てみてどうでしたか?

ゆめだひろむ さん

自分よりレベルの高い人がいっぱいいて、びっくりしました。
自分もプロセカが好きでずっとやっていますが、「あ、レベル高いな」って思いました。

ーー配信を見る際の注目ポイントを教えてください。

ゆめだひろむ さん

配信には、ゲーム画面だけでなく実際にゲームをやってる手元も映したいと思っているので、その選手の手元を見て「めちゃくちゃうまい動きするやん」とか思ってもらいたいです。レベルの高いプレイで競い合っているところに注目して欲しいです。
あとは実況もあるので、大会っぽい雰囲気を楽しんでもらえればと思います。

ーーネット企画の魅力を教えてください!

ゆめだひろむ さん

先に言っちゃうと、僕もネット企画を舐めていた側の人なんですよ(笑)。
実はこの企画は元々ステージ企画にしようと思って応募したんですけど、落選してしまって。それでネット企画にしたんですね。

ただ、今から考えると「ネットの企画の方がよかったんじゃね?」って思うことが結構あって。

リアル企画って会場が幕張だけなので場所が限定的じゃないですか。N/S高って、日本中・世界中に生徒がいるので、距離や個人の事情とかで会場に行くのが難しい人も多いと思います。だから、会場である幕張に向かわずとも、家からオンライン会場に参加できるのは、ハードルも下がって、みんなで楽しめてめっちゃいいと思いますね。

②参加の仕方も自由自在!?「最強の必殺技の名前を考えよう」

企画団体:鳥の庭

企画代表者 Nt茶さん

ーー企画の内容を教えてください。

Nt茶 さん

「最強の必殺技を考えよう」というお題を中心に、大喜利投稿サイトに書き込んでいくという内容です。「新しい意外なスクーリング拠点は?」などのN/S高やN中に関連する話題でみんなにボケてもらう企画です。

ーー企画団体である”鳥の庭”は、今回のためだけに作られた団体なのですか?

Nt茶 さん

私が発起人で、この企画のアイデアを考えるより先に仲のいい人たちからメンバーを募って、4人でいろいろ知恵を出し合った結果、この企画ができました。

メンバーに聞いたところ、「なんとなく楽しそうだから」という理由で参加したみたいです。

ーーどんな人におすすめの企画ですか?

Nt茶 さん

一応誰にでも気軽に見てもらえるとか、参加してもらうっていうのをコンセプトに作っているので、特段誰に向けて、というわけではないんですけど、匿名で、何かを競う内容でもないので、どんな人にも気軽に参加してもらえます。

企画自体はお笑い系なんで、特にお笑いが好きな人にはどんどん書き込んでいってもらえると嬉しいですね。
あとは、仲間内でワイワイやりながらグループでやってもらうのも楽しそうだよね、みたいな話もメンバーとしていました。

ーー個人でもできるし、みんなと話しながら楽しくもできる、いろんな方法で参加ができる企画なんですね。
企画を作る会議を進める上で、気をつけていることはありますか?

Nt茶 さん

全員が納得してから進めるということですかね。
会議の中で一人でも「これはちょっとやめておいた方がいいんじゃないか」って言ったら、一度止まって見直すようにしています。今回は大規模なイベントなので、誰もが気軽に楽しんでもらえるというコンセプトを維持するためにも、チームで連携をとって参加する全員が楽しめるような企画作りを意識しています。

ーーネット企画の魅力を教えてください!

Nt茶 さん

リアル企画に比べて、かなり自由度が高いところだと思います。
私の主観ではありますが、リアルだと展示や体験など、ある程度できる企画が限定されてくると感じています。ネットの企画は、私たちみたいに大喜利の投稿サイトでも、ライブ配信でも、展示でも膨大な量ができます。
私たちが考えつかないようなことも、インターネット上なら実現できる確率も上がるので、とにかく自由度が高いです。


あとは参加者側からだったら、好きなタイミングで参加できることも魅力だと思っています。

③離れていても一緒に踊ってる!?「コスプレで踊ってみた!」

企画団体:コスプレ同好会(Slackチャンネル:#cosplay)

企画代表者:謡-you-

ーー企画の内容を教えてください。

謡-you- さん

コスプレイヤーさんに、それぞれで動画を撮りながら音楽に合わせて踊ってもらい、その動画を組み合わせて1つの動画にするという試みの企画を立てました。

ーーコスプレ同好会は、普段はどのような活動をしているのですか?

謡-you- さん

コスプレ同好会は、コスプレをする人もいるし、撮る人もいるし、見る人もいます。コスプレが好きな人なら誰でも大歓迎という形で活動しているので、コスプレをしていない人でも楽しめるような活動を心がけています。

私の場合は、主にプレイヤーとして活動をしていますね。定例会の時とかに少しコスプレをしながら通話をしたりとか、そういった活動をしております。

ーーどんな曲を踊るのですか?

謡-you- さん

今年は「おねがいダーリン」というボーカロイド曲を踊ります!
曲を決めた経緯は、流行りの曲や昔からニコニコで流行ってる「踊ってみた」などをどんどん出していって、コスプレ同好会内で投票で決めました。

ーーかわいらしい曲なので、いろんなキャラクター達が可愛らしく踊っているのが見られるのが楽しみです!
この企画はどんな人におすすめですか?

謡-you- さん

もちろんコスプレが好きな人にはおすすめしたいですが、それこそ「踊ってみた」が好きな人とか、その楽曲が好きな人、アニメ好きの人にもおすすめしたいです。

また、アニメ以外のコスプレも今は結構流行っていて、いろんなジャンルのコスプレが見れるので、2次元が好きな人にはジャンルを問わずおすすめしたいと思っております。

ーーネット企画をやろうと思った理由を教えてください。

謡-you- さん

同好会としてリアル企画も出していますが、そこに参加できない人でも「実際に関わりたい」と思ってる人はいるなと感じていたので、どこにいてもどんな人でも関われる方法として、ネット企画を作りました。

コスプレ同好会の会員も全国にいるので、関東に集まれないよっていう人でも、今回のようなやり方であれば一緒にその隣で踊っているような映像を作れるんですよね。やっぱりネットだとそういったところが魅力かなと思います。

④超絶ノリでできちゃった企画!?「INTERNET YAMERO EXHIBITION」

企画団体:インターネットやめろ製作委員会

企画代表者:ShiraPさん

※3 インターネットやめろ
ネットミームの一つ。ネットミームとは、インターネット上で人が人の真似をして一つの文化や行動が広がっていくこと。

ーー企画の内容を教えてください!

ShiraP さん

「インターネットやめろ」というネットミームをテーマにした、楽曲やイラストなど様々なものを作り、一斉にSNS等に投稿をしたり、特設サイトでこの企画の参加者に作っていただいた作品を展示したりします。

ご存知の人もいるかと思いますが、ニコニコ動画では、テーマに沿った作品を作って、この期間に一斉に投稿しようという”投稿祭”が開催されることがあるんです。それを少しオマージュしたような企画にしました。

ーー企画の誕生秘話を教えてください!

ShiraP さん

実は、元々とある同好会の通話をしていた時の悪ノリで「こういうのをやったら面白そうだな」って出来た企画なんです。

僕が最初に会話の悪ノリで、「インターネットやめろ」のとある動画をチャット欄にぱっと貼り付けたところから、ちょうど僕が磁石祭の企画を立てるか悩んでいたこともあったので、本当に軽い気持ちで「これにしたらいいんじゃね?」って言ったんですよ。
その結果、この企画ができました。

ShiraP さん

だから、本当にもうその時のノリというか。自分で話していても、こんなふうに企画化された流れがすごく面白いです(笑)。

ーーShiraPさんは普段はどんなことをやられている方なのですか?

ShiraP さん

普段は結構いろんなことをやっています。
オンライン通学コースの「コミュニティー活動(※4)」や「プログラミング(※5)」という授業がきっかけで、いろんなことに手を出すようになりましたね。

例えば作曲に手を出してみたりもしました。それに、N/S高に入ったからAdobe(※5)が無料で使えるじゃないですか。だから動画編集やデザイン方面もちょっとやってみたりしました。

実は、この企画の宣伝スライドも一応全部僕が作ったんです。
他にも、ゲーム制作をしてみたり、イラスト描いてみたりとか、幅広く色々やっていますね。

※4 コミュニティー活動
オンライン通学コースの授業で展開されている、興味・関心・好きなことを通して、生徒同士が主体性を持って交流できるコミュニティ形成の場。

※5 プログラミング
一般的に言われる、コードを書きシステムを構築するプログラミングだけでなく、コンピューターを使った幅広いものづくりを行うことができる授業。
AdobeやGoogleツールの基本を学べる教材も用意されている。

※6 Adobe
画像・動画編集やWEBデザイン関連のソフトを提供する、ソフトウェアメーカー。IllustratorやPremireProなど、Adobeが提供するソフトの総称として用いられることもある。N/S高生・N中等部生はAdobe Creative Cloudを無料で使用することができる。

ーーネット企画をやろうと思った理由を教えてください!

ShiraP さん

もちろん、この「インターネットやめろ」というネットミームを、ネットの祭典(ニコニコ超会議)でまき散らす、というところから、ネット上にあるのはまず必然だよねという理由もあります。
それに加えて、ネットにすると企画に参加・協力してくれる人もいっぱい集まりますし、もし運が良かったら誰かが拡散をしてくれたりするかもしれないですし。
そういう部分での作りやすさも、やっぱりネットならではだと思うんですよね。

なんならこの企画に便乗して、N/S高・N中等部に関係のない誰かが作品を作ってくれたら最高ですよね。

あなたにしかできない、楽しみ方で。

磁石祭のネット企画は、幕張メッセで開催されるリアル企画と比べると劣って見られることが多い。
それは、誰でも参加できるリアル企画がそんなに多くはないN/S高だからこそなのだろうと思う。
実際、私も以前までそう思っていた部分はあった。

しかし、ネット企画の蓋を開けて飛び込んでみると、企画者自身の誰かに向けた想いがこもっていたり、製作者自身が楽しんでいたりする企画ばかりで、幕張メッセに負けない勢いを持っていた。それは、今回の記事を読んで読者も感じたことなのではないだろうか。
だからこそ、そんなネット企画を見逃さないで欲しい、ネットの学校にいる私たちにしかできない楽しみ方を、もっと活用してほしいと私は思う。

もちろん幕張メッセで開催されるリアル企画も魅力的だ。
今年は毎年恒例のLUSHの物販に、ドローンを飛ばす体験のできるブース、今回紹介したコスプレ同好会のステージ企画も開催される。
こうなると、どちらも捨てがたいのが事実だろう。

ネット企画もリアル企画も盛りだくさんの磁石祭2024。

さあ、あなたはどんな楽しみ方をする!?

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