新聞委員が語る 読書と執筆について
取材・文=ひな(N高8期・通学コース)
12月にN/S高新聞実行委員に新たに加わった4期生。1月某日に行われた初期研修では初めて執筆する記事に向け、4期生同士でインタビューが行われました。これから様々な記事を書いていく4期生として、今回のインタビューでは読書と執筆に焦点を当てたお話を聞かせていただきました。
写真提供=ヒトデさん
話を伺った方=ヒトデさん
S高3期生・ネットコース
N/S高新聞実行委員4期生
ヒトデさんと読書と執筆
ーーよろしくお願いします。まず初めに、ヒトデさんは読書は好きですか?
すごく好きです。
ーー良いですね! 私も好きです。読書はいつから好きですか?
小学1年生の頃からです。学校の図書室に表紙がすごく綺麗な小説があって、それを読み始めたところからハマっていった感じですね。
ーーそれでは、文章を書くことは好きですか?
とても大好きです。
ーーさすがですね。文章を書くときに苦手だと思っていることはありますか?
専門用語を噛み砕いて説明することがちょっと難しいなって思うときがあります。
ーーなるほど。ではその際に心がけていることはありますか?
昔の自分に説明するならどう説明しようかな……っていうのを考えて書くことが多いですね。単語を知らない自分に対してどんな説明をすれば伝わるか、みたいに。
ーーすごい、頭がいい(笑)。
そんな(笑)。
ーーでは、逆に文章を書くうえで得意なことを教えてください。
本の感想を書くときなどに、登場人物の心情を「こう書かれているからこういう心情なんじゃないか」というのを考えて書くのが得意だったりします。
ーーつまり、登場人物の感情の考察が得意なんですね。
そうですね。
ーー新聞委員でこれから書きたい記事を教えてください。
N/S高校ってやっぱり特殊な環境なので、入学する前に心配だったりとか色々あったんですけど……。そういう通信制高校に対する心配があったり、親に反対されていたりする人たちの背中を押せるような、学園生活って楽しいよってことを伝えられる記事を書きたいなって思います。
ーー素敵ですね! ありがとうございます。
読書のすすめ
ーー読書をすすめたいと思いますか?
めちゃくちゃすすめたいです。国語が得意なんですけど、そういうのって読書経験から来てると思うので、特に国語が伸び悩んでる方にはおすすめしたいですね。
ーーヒトデさんが思う、読書をすることで得られるものは何ですか?
そうですね……読書以外にストーリー付きのゲームとかも好きなんですけど、登場人物の気持ちに対する理解が深まるなって思っていて。一人称視点の本だと、例えば『空が曇っているから主人公は曇った気持ち』とか。そういう描写も受け取れるようになると、テキストベースのもの以外にも映像作品とか、それこそゲームのキャラクターなどの心情とかも受け取りやすくなると思います。ゲームが好きな人にも読書はすすめたいですね。
ーー読解力が上がる、みたいな感じですかね。
そうですね。
ーー読書へのハードルが高い人に向けて、入門としておすすめの本はありますか?
自分が一番好きな本を読んで欲しいっていうのはもちろんあるんですけど……例えば、漫画も読書として成立していると私は思っていて。漫画から始めるのでも全然問題ないと思いますし。それこそゲームのノベライズとかも良いと思います。あとは児童文庫もおすすめしたくて。児童文庫って小中学生が読むものって思っている人もいると思うんですけど、読書を始めたての人に入門編として分かりやすく書かれていると思うんです。だから児童文庫も恥ずかしがらずに読んでみて欲しいなと思います。
ーー️なるほど。ありがとうございます。児童文庫も確かに良いですね。
そうですね、先ほど私が図書室で表紙が綺麗な本に出会ったって言ったんですけど、それが児童文庫で。『妖界ナビ・ルナ』って本なんですけど。この本が児童文庫なのに面白いストーリーだったこともあって私は読書が好きになったと思っているので、やっぱり児童文庫、もし良ければ『妖界ナビ・ルナ』を読んで欲しいなって思います。
ーー️具体的なタイトルまでありがとうございます。
妖界ナビ・ルナ 青い鳥文庫 https://aoitori.kodansha.co.jp/series/naviruna/
文章を書く方へアドバイス
ーーそれでは、最後に文章を書く方に向けてアドバイスをお願いします。
アドバイスできるかな……やっぱり語彙を増やすのが一番だと思います。自分の言いたいことを的確に表現できる語彙って習得してるとすごく役に立つと思いますし。それこそ国語の問題も解けるようになるので。あとは表現の語句とか色の名前とか、そういうのを知っていると物語を書くうえで役立ったり綺麗な表現が書けるかなと思います。
ーーありがとうございます。
初めてのインタビューでとても緊張していましたが、終始優しく対話をしてくださったヒトデさんのおかげで、落ち着いて質問することが出来ました。
こちらの質問に毎回真剣な回答をくださって、すごく有意義な時間を過ごせたと思います。
難しい専門用語を説明するコツとして挙げられた「過去の自分に説明するつもりで」という考えは私にとって思いがけないものでした。私も単語の言い換えなどで苦労することがありますが、いつも第三者を頭に浮かべて考えることが多かったので、過去の自分という具体的な対象を定めることで確かに考えやすくなるな……と感心しました。
読書は私も好きなのですが、読書を勧めるときの観点はヒトデさんと少し違って、それも面白かったです。ヒトデさんが読書家になった原点である『妖界ナビ・ルナ』私もぜひ読んでみようと思いました。
改めまして、今回お話を聞かせていただいたヒトデさん、ありがとうございました。
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