VRのワークショップを考える生徒!?VRについて聞いてみた!
取材・文=みとさん(S高1期・オンライン通学コース)
N高等学校・S高等学校で積極的に活用されているVR。そのVRをテーマにワークショップを企画している生徒たちがいる。そんな情報を聞きつけ、体験学習実行委員 VR/VTuberチームのハヤさんとぬいぬいさんにインタビューをしてきました。
設定や酔いが原因で、VRから離れてしまったけど、もう少し頑張ってみようかな?と思っていただけると幸いです。
S高等学校3年次 体験学習実行委員2.5期生
ハヤさん
「VRほんとに楽しいよ」
S高等学校3年次 体験学習実行委員2.5期生
ぬいぬいさん
「VRChatはいいぞ!」
体験学習実行委員って?
まず、体験学習実行委員について教えてください。
一言で言うのは難しいかもしれないけど、あえて言うのであれば「学内のワークショップやトークセッションなどの体験学習につながるイベントを企画・運営する実行委員」かなと思います。雰囲気については……ぬいさんどう思う?
何かと和気藹々としていて、みんなで企画アイデアを書き込んだりしては企画を実現させている感じじゃないかな。
活動範囲が広いので、各々がやりたい企画に向けて意見を出し合ったりと、自由にお互いを尊重しながら活動しているイメージですね。
なるほど。ちなみに、チームを超えた交流はありますか?
前までは少なかったけど、それは最近改善されつつあって、前シーズン(※1)からタスクフォース(※2)というチームを跨いでの活動があったり、チームとは別で生徒が独自でやりたいことを独自で企画し人を集めるなど、チーム以外での活動が増えてきた。他にはエレラボ(※3)などもある。
でも、まだチーム同士の壁は残っているように感じていて、チームを超えた交流ができる制度ができたけど、まだ上手に活用できているメンバーが少ないように感じている。
それぞれのチームの活動が忙しくて、チームを超えた交流に当てられる時間がないのもあるよね。
チームを超えたノウハウの共有もない?
それについてはエレラボというものがあって、全体でナレッジを共有しようといった取り組みはある。他にも過去の企画をどういったようにやってきたかという共有はあったので、事務的なやりとりはあった。でもそれが最近、事務的なやり取り以外の交流が少しずつ生まれてきていて改善されてきていると感じている。
ということは、初めて企画に挑戦する生徒も関わりやすかったりする?
ナレッジも共有されているから全然大丈夫!
相談会(※4)もあるからね
相談会というのはどんな感じ?
忙しいのか生徒はあまり来られていないけど、そのせいか生徒よりスタッフが多いので、1対1で話せるから、本当に困った時に頼ることができる。
※1:体験学習実行委員はシーズンにわかれていて、1シーズンに1つの体験学習を企画している。前シーズンとはインタビュー時の1つ前のシーズンのことを指す。
※2:実行委員に入ったばかりの生徒でも参加できる公募の活動です。職員が開催する企画に生徒でありながら企画から運営に関わることなどができます。
※3:正式名称はエレラボ!(ELEC-LAB)。ELECとは体験学習実行委員の英語表記(Experiential learning executive committee)から頭文字をとったもので、委員で使用した資料や知識のまとめや新しい企画立ち上げのためのノウハウをまとめたサイトの運営や、新しいツールのテスト、企画を円滑に行うためのテンプレートの開発などを行っている。
※4:誰でも相談のできる場です。毎週実施されており、真面目な話だけではなく、関係構築の場としてゲームを行うこともあります。
VR/VTuberチームがやってることは?
それではVR/VTuberチームの活動内容を教えてください。
その名の通りで、バーチャルな活動を通した、ワークショップやトークセッションを企画しています。過去には、VRchat(※5)をというアプリを使って映像作品を作るワークショップや、VRをあまり触っていない生徒向けに、VRの使い方などの基礎を実践的に学んでもらうだけではなく、学内のVRイベントの紹介なども盛り込んで、今後も使ってもらえるようなワークショップを行いました。実際にスライド作成などの準備段階から当日の運営まで自分たちでやりました。
(提供=体験学習実行委員)
N高生・S高生の方はこちらからもご確認いただけます。
※5:自分のなりたいアバターになって、まるで目の前に人がいるかのようにコミュニケーションを取ったり、ゲームをしたりすることのできる空間です。
生徒の感じるVRの「面白い!」「すごい!」点は?
それでは、2人がVR/VTuberが「面白い!」「すごい!」と感じる点は?
それこそぬいぬいさんなにかある?今VR空間からインタビュー受けてるけど。
宇宙などの実際に行けない場とかを背景にして、自分の好きなアバターの姿でこういったインタビューなどに参加できるところが楽しい。リアルともう1つの世界といった感じで、、リアルでできることもリアルでできないこともできるのが楽しい。
VR/VTuberチームの定例会をやってたけど、リアルの自分の姿ではなくアバターの姿で参加してきてたなあ。で、VRについて自分はリアルな体験を自宅でオンラインでできるから、オンラインとオフラインのいいとこどりだと思っていて、そこが一番素敵だと思っている。
生徒の思うVRの可能性
VRやVTuberの可能性についてどう考えています?
VRは今の時点ですごく面白いと感じているけど、VRで物に触れた時に触れた感覚を得られるとさらに面白いと思ってる。VR感覚(※6)を感じられる人は、そういったものがなくても感覚を得ることができるけど、自分にはないから五感もVRで感じることができればもっと面白くなるなと思っている。
実際にVR世界でケーキを食べていたら満腹感を得られる人もいるからね。
VRでも五感を感じられると、理科で出てくるような物質の匂いとかよりを覚えやすくなりそうだね。
そういった教育の面もあるし、他にもケーキを大量に食べたりなど現実じゃできないこともできたらVRが出来ることの幅が広がるなと。
自分はこの先、仕事の場がVRに移ってくると考えていて、例えば「学校でインタビューしたいです」という場合でもVR空間上に教室があればN/S高(※7)などの通信制高校でもいつでも実現できる。
それに、アイドルがVR空間で活動していたり、ファッションショーもVRで実施されたりと、健康のことを考えたら出かけたほうがいいけど、出かけなくても仕事ができてお金が稼げる時代になってくるんじゃないかなと思っている。
このインタビューも実際にVR空間上でやろうと思えばできたので、ほんとに仕事がVR空間でできるようになるんじゃないかなと思えた。
それにVRだと姿勢とかも伝わるからより相手の印象が伝わってくると思った。
※6:現在のVRは基本的に視聴覚の体験しか物理的には再現しないが、ユーザーがそれ以外の様々な感覚を擬似的に感じる現象全般のこと。「VR」(バーチャルリアリティ) に着目した表現で、ソーシャルVRユーザーが使い始めた言葉。
引用:VR感覚(ファントムセンス)とは何か? その定義と原理について
https://note.com/nemchan_nel/n/n0103013c4d56#OOMvo
※7:N高等学校とS高等学校をまとめてN/S高と表現しています。
VR/VTuberについてのこの先どうなって欲しい?
2人はこの先VRやVTuberについてどうなっていって欲しいですか?
やっぱり普及して欲しいなと思う。認知自体はされてきてはいるけど、「VRやってます」「VRハマってます」っていう層は少ないと思っている。でも、スマホって一般的に普及されてるじゃあないですか?だから、スマホのゴーグル版みたいな形になっていけばいいなと。
ちなみに普及して欲しいなと思う理由は?
2次元に表示できる情報は限界に来ていると思っていて、姿勢などの情報は画面という2次元では表現できないけど、VRという360度、奥行きのある3次元では表現ができるため追加できる情報がたくさんあるはずなんです。なので、スマホなどを超える可能性をもっていると考えていて、それを他のみんなにも感じて欲しいなっていうのが理由かな。
リアルでやることとバーチャルの世界がリンクして、リアルでしかできないことはリアルでして、VRでしかできないことはVRでするというかたちで1つの世界に2つの軸で動くようになっていって欲しいなと。
どんどんVRが日常に溶け込んでいくという感じだよね?
そんな感じ!
例えば入学式だと、重力に逆らいながら参加するようなVR空間でしかできない入学式と今まで通り体育館等で行う入学式みたいな感じで2つあるってことかな?
そんな感じ。実際に「VRとリンクしつつ」、リアルでしかできないことはリアルでしかできないし、VR空間でしかできないことはVR空間でしかできないけど、VR空間での思い出をリアルに持ってくるような感じで、バーチャルとリアルをリンクさせつつ、それぞれの世界でしかできないことが進んでいく、そんな感じになっていって欲しい。
リアルのアルバムに、リアルの写真とVR空間の写真の両方があるという感じ?
あーうん、1つの世界にどっちの世界線軸もあるような感じ。
入学してからVR機器にあまり触れていない生徒へ一言
VRはほんとに楽しいからそれを多くの人に知って欲しい。もちろんあまり触れていない生徒もワークショップなどでフォローする場はあるので安心して挑戦して欲しい。
VRを触ってみると見たことがない世界が広がっていて、まずそれにハマる。そしてハマったから広めようとする人もいるし、人生が変わる人もいる。だからこそ拒否反応を出さずに、酔った時とかはPCに切り替えるなどして、まずは興味本位で触ってみて欲しい。絶対ハマるので。
まとめ
インタビューからVRが秘めている可能性と面白さを感じることができた。自分もVR機器を持っているので、あらためてVRを使って遊んでみたいと思う。
もしこの記事からVRに興味を持った生徒がいれば、毎月のようにどこかしらでVRイベントが行われているため、参加してみると良いと思う。きっとあなたもVRの楽しいところが見つけられるだろう。
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