「届けよう、服のチカラ」アワード優秀賞受賞!! プレゼンをしたN中等部代表の2人にインタビュー

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取材・文=りん(N高5期・ネットコース)

ユニクロが取り組む学習プログラム「届けよう、服のチカラ」プロジェクトでN中等部が優秀賞を受賞しました。
そこで今回は「届けよう、服のチカラ」活動報告会(※1)でプレゼンをした代表の2人にインタビューをしていきます。

(※1)「届けよう、服のチカラ」プロジェクトで優れた取り組みを行った学校を表彰する場

(写真提供=ゆうおんさん)

ゆうおんさん

N中等部3年生・江坂キャンパス

趣味:写真を撮ること、映画を観ること

(写真提供=蛍さん)

蛍さん

N中等部2年生・大宮キャンパス
趣味:音楽を聞くこと

目次

プロジェクトについて

ーーまず今回のプロジェクトについて教えてください。

蛍さん:プロジェクトN(※2)の授業の一環で、ユニクロ主催の「届けよう、服のチカラ」プロジェクトにN中等部で参加しました。
企画内容は、色々な方法で服を回収し、ユニクロを通じて難民キャンプの子どもたちに届けるというものです。
N中等部ではそれに加え、不要な衣類を活用してリメイクする「作り変えよう、服のカタチ」という企画をたて、リメイク品の制作も行いました。

(※2)社会に出て活躍するための知識やスキルを身に付ける課題解決型学習プログラムのこと。

ーーどのように企画を進めましたか?

蛍さん:服を回収するためのバナーを作ったり、成果発表会のためのスライドを作ったりしました。グループで主にパソコンに向き合って作業する人と、ミシンなどを使って服を裁縫する人とで役割分担をして進めました。

ーー2人はどちらの作業をしましたか?

蛍さん:私はバナーやスライドを作りました。

ゆうおんさん:僕もパソコンでスライドなどを作る担当をしました。

Adobe Express を操作している様子
(写真提供=N中等部)

ーー裁縫は一切しなかったのですか

蛍さん:最初にみんなで裁縫を練習する時間があったんですけど、私の裁縫を見たメンバーが「危ない危ない」って言って、それ以降裁縫はやらせてもらえなかったです(笑)。

ゆうおんさん:僕のチームはブックカバーとバックを作ったんですけど、ブックカバーは結構手軽なので少し裁縫しました。チームに裁縫が得意な子がいたので、他は得意な子が担当しました。

ーー作業を分担できるのがグループ制作のいいところですね。蛍さんのチームは何を作りましたか?

蛍さん:ポケットをつけて、そこにペンなどを入れておけるタペストリーを作りました。

ーー制作物はどうやって決めましたか?

ゆうおんさん:リメイクの事例を調べる授業で、よさそうなものをピックアップしました。あとはその中から、自分たちが好きなものに関連するものを選びました。

蛍さん:最初、1人1つずつ作りたいものを考えて、そこから話し合って決めました。

具体的になぜそれになったかはよく覚えていないです。

衣類を回収している様子
(写真提供=N中等部)

ーーチームで作業するにあたって大変だったことはありますか?

蛍さん:今まで誰かとデザインを考えたことがなくて、他の人と同時に同じものをデザインするのは、やっぱりみんな考えが違うから大変じゃないですか。そこで意見交換をするのにちょっと苦労したかなと思います。

ーー確かにイメージのすり合わせって難しいですよね。ゆうおんさんはどうですか?

ゆうおんさん:僕のチームは役割分担した後にチーム同士での話し合いが全然なくて、お互いの制作物のイメージが食い違ったり、お互いの進捗が結構わからなくなったりして、すれ違いみたいになってしまったところが結構苦労した点ではありますね。

ーーお二人ともチームメンバーとの意見交換やすれ違いが大変だったんですね。

今回の企画で、チームで活動して学んだことや気づきを聞かせてください。

ゆうおんさん:さっきのすれ違いの話に繋がってくるんですけど、グループで活動するにあたって集まって話し合う時間を作ってやっていくと、より進みやすくなると身に染みて感じました。

蛍さん:誰がその担当になっても、常に計画どおり進められるような環境を作っておくことは大切なんだと思いました。

「届けよう、服のチカラ」活動報告会でのプレゼンについて

ーーお2人は「届けよう、服のチカラ」活動報告会に代表として参加したと思うのですが、代表になった経緯を教えてください。

蛍さん:私は直接メンター(※3)さんから、「こういう話が来てるんですけどやりませんか?」みたいな感じでお声がけしてもらってやることになりました。

(※3)生徒の学校生活をサポートしてくれる職員のこと。

ーーすごいですね。その理由を聞きましたか?

蛍さん:はい。最初に言われたのは、NED(※4)に出てたからっていうのもあるんですけど、活動自体を「楽しんでやってたからだよ」みたいなことを言われました。

(※4)「オリジナルのアイディアを見つけ、広げるために”表現する”場」がコンセプトの学校法人角川ドワンゴ学園主催のイベント。

ーーNEDでは何を発表したんですか?

蛍さん:N中等部への入学を検討されてる方が来てたので、その方たちに向けてN中等部の魅力をプレゼンしました。

ーーありがとうございます。ゆうおんさんが代表になった経緯は何ですか?

ゆうおんさん:僕もメンターさんからやってみないかという話を頂きました。
理由としてはプロジェクトNの期間中に、N中等部のオープンキャンパスをやっていて、その時の自分の発表を評価してくれたらしく、話をもらいました。

ーー代表に推薦された時の心境はどうでしたか?

ゆうおんさん:最初は、自分でいいのかという気持ちもあったんですけど、今3年生だしN中等部生活の最後に大きいことにチャレンジしてみるという良い経験をさせてもらえるチャンスなので、頑張ろうと思いました。

蛍さん:お話をもらったときは嬉しかったし、楽しみだなっていう気持ちでした。でも今までプレゼンを何回かしてきて、結構失敗しちゃったことも中にはあったので、やっぱりその記憶がよみがえるというか、同じようにならないかなという不安も同時にありました。

ーー当日の発表直前までの様子はどうでしたか?

ゆうおんさん:発表するまで緊張しすぎてお腹が痛くなりそうでした。だから、昼食は消化のいいうどんにしました(笑)。

蛍さん:当日はプレゼンする実感が湧かなすぎて、昼ご飯も普通に楽しんでました。
でも発表会場に入って、もうすぐだという時になってすごく緊張しました。

ーー「届けよう、服のチカラ」活動報告会で、実際にプレゼンをした時の感想をお願いします。

蛍さん:今回のプレゼンはみんなで活動したことを伝えるっていう役割だったので、審査員の方にしっかり伝わるように、あなたに伝えますよという意志を込めて伝えました。

ゆうおんさん:学校内の発表は結構してたんですけど、外部の発表だったので、しかも優秀賞などの評価がある場でプレゼンをするのは初めてで、すごくいい経験になったと思います。

ちなみに「届けよう、服のチカラ」プロジェクトで、N中等部は過去最高の参加数である745校の中から取り組みが評価され、「届けよう、服のチカラ」アワードの入賞校9校のうちの1校に選ばれました。そして優秀賞を受賞!!

「届けよう、服のチカラ」アワード2022の賞状
(写真提供=N中等部)

ーー当日は他の学校のプレゼンも聞いたと思うのですが、他の学校の取り組みや発表で印象に残ったものがあったら教えてください。

蛍さん:やっぱり地元ならではのできることというか、学校が地元と長く関わっていて、地元とのつながりがあるからこそできた活動があったのが印象に残ってますね。

ゆうおんさん:地域に密着した取り組みが多かったというのも印象に残ってるんですけど、発表会に中学生だけじゃなく小学生も参加していて、小学生の発表なのにとんでもなくクオリティが高くて、すごく刺激になって印象に残ってますね。

ーーありがとうございます。では今回の企画で楽しかったことを教えてください。

ゆうおんさん:今回発表させてもらった経験もすごく楽しかったんですけど、プロジェクトの中では制作物を制作する中でみんなとしゃべりながら作業したのは楽しかったなって印象に残ってます。

蛍さん:同じチームの人とたくさんお話が出来たことです。チームの中の半分ぐらいはまだ話したことがない人だったんですけど、今では色んなお話ができるようになりました。
あと、「届けよう、服のチカラ」活動報告会ではいろんな学校の方とお話ししたり、他のキャンパスの方とお話できたこともよかったです。ゆうおんさんもそうなんですが、遠く離れたキャンパスの方とはなかなか会うことがないので。

ーー今回の発表会の参加を通して、今後に生かしたいことがあったら教えてください。

ゆうおんさん:今回たくさん生徒がいる中で代表に選出されたということに自信を持って、高校に入ったらプレゼンの機会はもっと増えると思うので、積極的に挑戦してプレゼン能力をあげたり、実績を積んでいったりしたいと思っています。

蛍さん:今回はいつも以上に自分たちがやってきたことをしっかり伝えることが大切なプレゼンで、相手に伝わらないと意味がないものでした。これからも相手の方に伝わるようなプレゼンをやりたいと思ったし、色々プレゼンする機会があったら自分からやっていきたいと思います。

「届けよう、服のチカラ」活動報告会参加時の写真
(写真提供=N中等部)

プロジェクトNの授業を受けてきて

ーープロジェクトNの企画を通して成長したことや印象に残っていることを教えてください。

ゆうおんさん:プロジェクトNはグループワークが多くて、そのグループをまとめる役になることが多かったので、グループをまとめる力はついたと思います。印象に残ってることは、難民の方に届けるプロジェクトで、今までそこに目を向けてこなかったので新鮮な経験だったと思いますね。

ーー確かに。日常生活ではあまり考えないことを色々知れるのはいいですよね。蛍さんはどうですか?

蛍さん:私も今回はみんなからは「リーダーだよ」って言われてたんですけど、自分が全部抱え込むんじゃなくて、人にどんどんやってほしいことをお願いするっていうのを今回のプロジェクトで結構できたので、そこが成長かなと思います。

ーー人にお願いする。大切なことですね。

ーー他の生徒がプロジェクトNを受けてより成長出来るよう、2人がプロジェクトNを受ける際に意識してることや、向き合い方のアドバイスをお願いします。

蛍さん:グループワークで、チームメンバーと仲良くなるまではいかなくても、最初の関係構築の授業でちゃんとコミュニケーションが取れるようになると、授業がスムーズに進むし何より自分も楽しめると思うので大事かなと思います。

ゆうおんさん:自分から動くのは結構大事かなって。グループワークなので、全部指示を待ってると指示する人が大変になることもあるので、自分ができそうなことを探してどんどんやっていくとチームはうまく回ると思うし、自分の力がつくと思うのでそれを意識してみてもいいかなという風に思います。

今後の抱負

ーー今後の抱負を教えてください。

ゆうおんさん:いろんなことに挑戦してみるというか、自分はプレゼンの力を伸ばしたいので、とりあえず結果は残せなくてもどんどん飛び込んでいきたいですね。

蛍さん:もっといろんな場数を踏みたいと思っていて、後で振り返って自分のプレゼンを見てみると、改善点や直したい所が本当にたくさんあって、こうなりたいっていうのがやる度に出てくると思うので、自分の理想とするプレゼンができるようになりたいなと思います。

ーー四月から新生活ということで、ゆうおんさんは高校生、蛍さんは中学生最後の年になると思うのですが、何か挑戦したいことはありますか?

ゆうおんさん:人との関わりとか人生経験を積むために、バイトはやってみたいと思っています。接客系のバイトに興味があります。

蛍さん:プロジェクトNβ(※5)をやってみたいです。
あと今まで、PBL(※6)のグループワークとかで入りたての時に話しかけてくれた人がいて助かったので、今度は自分から話しかけられる人になりたいです。

(※5)N/S高で実施してるプロジェクトNのβ(応用)クラスのこと。N中等部からも選抜メンバーが年に1回参加している。

(※6)N/S高、N中等部で行われる課題解決型プロジェクト学習のこと。

ーーお二人とも向上心がすごいですね。素敵です。

これでインタビューを終わりにします。ありがとうございました。

今回は「届けよう、服のチカラ」活動報告会でN中等部の代表としてプレゼンをした2人にインタビューしました。さすが9キャンパスにいる何百人もの生徒の中から選ばれた2人。「もっとプレゼン力を高めたい」「色々なことに挑戦したい」ととても向上心がありました。お二人の今後が楽しみです。

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