今から対策! 小論文の書き方①構成

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文=まどやん(N高5期・通学コース)

みなさんこんにちは! N/S高新聞実行委員のまどやんです。この記事を書いている今は10月。季節は秋です。
そして秋といえば、あの季節……。

そう、総合型選抜入試の季節です!

大学ごとに違いはありますが、ほとんどの大学は9月から総合型選抜希望者の出願が始まります。

総合型選抜の主な入試方法は面接や書類審査などさまざまですが、その中でも気になるのは小論文。小論文では論作文能力や論理的に物事を考える力が求められますが、「小論文なんて書いたことないからそんなことできないよ……。」と不安な方も多いのではないでしょうか。

実は私もその1人でした。私が志望していた大学のほとんどは小論文が必要だったので、進路のイメージが明確になった高校2年生から対策を始めました。そこから勉強を重ねることで小論文検定という資格に挑戦し、2級を取得することができました。

今回は①構成と②情報収集の2部に分け、かつての私のように小論文の書き方が知りたいという方に向け、小論文初心者だったのに資格を取得できるまで成長した私が意識していることを記事にしました。

この記事では小論文の書き方である”構成”をお伝えし、次回は小論文の内容を左右する”情報収集の仕方”についてご説明します。総合型選抜での受験を考えている人、小論文の書き方を知りたい人はぜひ読んでくださいね!

小論文はまず構成を知ること!

構成を知ることで、小論文はとりあえず形にすることができます。
小論文を構成するのは下記の4つの要素。これら4つの要素で書かれた小論文は4部構成と呼ばれ、小論文の基本的な書き方になります。 

①問題提起
②意見提示
③展開
④結論

そして4部構成にはそれぞれ適した割合があります。この割合を意識することで、小論文の全体の流れをイメージしやすくなります!

①問題提起

問題提起では、提示された課題に対してイエスかノーかを示します。これから自分が何を問題として取り上げるのか、それについてどういう主張をするのかを表す部分で、全体の文章量から10%程度の文字数で書くことが望ましいです

②意見提示

問題提起をもとに全体の文章量の30%を用いてさらに立場をはっきりさせる部分です。しかし、ここで意見を書きすぎないことも大事です。この段落の終わりは自分の意見を提示する程度に、伝えたいことの本質は次の段落で書くことが重要です。

<アドバイス>
反対意見を踏まえた上で自分の意見を伝えると視野の広さをアピールすることができ、字数も稼ぐことができます。
例)確かに〇〇も大事だ。しかし(だが)私は△△のほうが大事だと考える。

③展開

②で提示した自分の意見の本質を書く展開の部分であり、小論文のメインになります。意見提示をして確立した方向性に、意見の根拠を述べます。私は毎回、全体の文章量の50%を目安に書いています。

<アドバイス>
「自分にとって得だから」という意見は避け、「社会やこれからの世の中に良い影響を与えるか」が重要です。情報収集の際に実例やデータを集めておくことで、自分の意見の根拠に説得力が増します。また、自分が提案するものに他人が可能性を期待できる書き方を意識すると、何を書けばいいのかはっきりして書きやすくなると思います。

④結論

問題提起と同じく、再度イエスかノーかを示します。ここで避けるべきなのは、感情的になったり感傷的になったりすることだと私は考えています。たとえば努力目標を示したり、小説のような遠回しの伝え方を用いたりすることです。そういった書き方はその書き方独自の魅力がありますが、小論文ではあまり評価されません。また、結論で用いる文章量は全体の10%と少ないため、簡潔にわかりやすく述べることが重要です。

以上が小論文の基本、4部構成です! 先述の通り、構成の方法だけ覚えておけば、とりあえず小論文を形にすることはできます。

そしてとりあえず形にすることで、誰かに見せられるようになります。誰かに見てもらうことで、文法や誤字・脱字のチェックができ、徐々に小論文が完成に近づいていきます。
客観的な感想なしに小論文は完成できないので、積極的に担任の先生や家族、友達に読んでもらうことがおすすめです!

いかがでしたか? 今回は、小論文の書き方の第一歩である”構成”についてお伝えしました。
流れを知るだけでも小論文に対するハードルが低くなるのでは、と思います。
この記事を読んだ方が、少しでも「小論文を書いてみよう!」という気持ちになってくだされば、とてもうれしいです。

もっと総合型選抜・小論文について知りたい! という方におすすめの参考書はこちら!
志望理由書や面接など総合型選抜、推薦入試の受験対策がこの1冊にまとまっており、小論文の書き方も基礎から学ぶことができます。

今回掲載した4つのポイントもこの参考書から教えてもらいました!

大学入試 総合・推薦入試をひとつひとつわかりやすく。(Gakken)/樋口祐一・和田圭史

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次回は小論文の内容を左右する情報収集についてご説明します。そちらもぜひご覧ください!

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