N/S高の「オンラインコーチング」ってどんなもの?【大学進学科編】

あなたはオンラインコーチングというものをご存じだろうか?
オンラインコーチングとは、N/S高の有料のプログラムである。
コーチングとは
生徒自身が自分を見つめ、本当の気持ちや新しい気付きを得られるよう、対話を通じて成長する力を導き出すことです。コーチたちは、課題の認識を生徒に促し、目標達成の軸となる主体性をサポートします。

オンラインコーチングでは大学受験やプログラミングのコーチングを受けることができるが、その実態はあまり知られていない。そこで、今回は大学進学科のオンラインコーチング生であるRateさんに、内容や体験談のお話を伺った。

Rateさん
N高6期2年生
オンラインコーチングの大学進学科-国内総合クラスに所属している。
入会のきっかけ
ーーオンラインコーチングに入会したきっかけはなんでしょうか?
入会を決めたきっかけは主に2つあって、1つ目は大学受験に向けて本格的に勉強を始めたかったからです。
高一の初めから大学への進学は考えていたのですが、高校の生活に慣れることに精一杯で、レポート以外の勉強をしていませんでした。
それで、1月の単位認定試験を終えてから受験を意識して焦るようになったんです。そこで両親と相談しているうちに、オンラインコーチングというものを見つけました。
ここからは2つ目の理由なんですが、私は他人に勉強を教えてもらうことが大の苦手なんですよね。他人から勉強を教えてもらうと、馬鹿にされているように感じてしまう性格で… …。
オンラインコーチングは勉強方法を教えることであったり、スケジュール管理であったり、そういうことに焦点を当てているんですよね。だから、私の性格にピッタリだと思って入会を決めました。
ーーまさにRateさんにとって最高の手段だったんですね。
そうですね。
オーダーメイドの計画
ーー日々の学習計画はどのように決めていますか?
基本は週1回行われるTAさんとの面談で決めていますね。
解いた模試や過去問の点数などを参考にして、こういう勉強をしていこうっていうのを話し合っています。
TA(ティーチング・アシスタント)とは
メンターと共に、面談などを通して生徒の学習やスクールライフに対するモチベーションを維持できるように働きかける役割を持つ。TAには、大学生や教育的知見者を採用している。
ーー勉強は何を使ってしていますか?
主に参考書を使っていて、過去問を解くこともあります。
使う参考書や範囲も含めて、話し合って決めていますね。
ーー勉強以外の活動との両立はできていますか?
はい。
「オープンキャンパスがあるから今週はそんなに勉強しなくてもいいよー。」とか、「先週はそんなに勉強できなかったから今週は頑張ろう。」とか、そういう話もしているので、勉強以外の活動を含めた自分のスケジュールに合った勉強の量をこなすことができています。
この回答を受けて私は、オンラインコーチングはさまざまな活動との両立もできそうだと感じた。
数学の偏差値が…!
ーー今までの面談で、印象に残った話し合いはどのようなものでしたか?
数学の話が一番印象に残っていますね。
私は高校一年生のときから自分で1日10分ほど数学の勉強をしていたのですが、それにもかかわらず高二の4月の模試で酷い点数と偏差値を叩き出してしまって、どうしようっていう相談を持ちかけました。
そしたら、基礎があんまりできていないから基礎的な参考書を何周もしようということなって、それを実践した結果2ヶ月弱で偏差値が10上がりました。
ーーそんなに上がったんですか?!
はい。
面談をしてくださるTAさんは受験を経験されている方のため、そういう相談にはすごく強いんですよね。
勉強をしているのに成績が上がらないとか、そういうのも相談すると、「こういうことができていないからこれをやるといいよ。」みたいな感じで教えてくださいます。
それで実際成績がかなり上がっているので、本当にすごいなーって思います。
ーーなるほど。親身になって、適切な学習方法を提示してくださるんですね。
そうですね。
オンラインコーチングに入る前はまず何を勉強したらいいかがわからなくて、英語や数学の基礎が固まっていないのに日本史をやってしまっていました。
入会してからは、TAさんとの面談を重ねるたびに受験に関する知識が自分の中に増えてきて、自分が今何をしたらいいかがはっきりとわかるようになってきたなと感じています。
ありがたきホームルーム
ーーオンラインコーチングにはホームルームがあるそうですが、どのようなものでしょうか?
ホームルームは月に1回開催されていて、主に勉強方法について教えてくださいます。
例を挙げると、英単語の覚え方を教えていただいたり、日本史の偏差値を70まで上げる方法をプレゼンテーションのような形で教えていただいたりしたことがあります。
私はほぼ毎月ホームルームに参加しているのですが、ホームルームに参加する人は結構少なくて、昨日もHRあったんですが、私しか参加していなかったんですよね。
ホームルームなのに、私とTAさん2人の1対2で面談してるみたいな感覚になっていました。
ーーホームルームは他のオンラインコーチング生との交流の場でもありますか?
そうですね。スクーリングで偶然出会うなどのことを除いたら、ホームルームが唯一の交流の場です。
参加人数は少ないのですが、HRは本当にためになるのでもっとみんな参加したらいいのになと思っています。
一番の魅力
ーーRateさんが考えるオンラインコーチングの一番の魅力はなんですか?
モチベーションが格段に上がることですね。
入会前は勉強時間が不安定でしたが、今では、毎日5時間以上勉強しています。
これを無理なく継続できているのはモチベーションが上がったからだと思うので、そこがやっぱり一番の魅力ですね。
ーーモチベーションの源はなんでしょうか?
TAさんとの面談が一番のモチベーションの要因かなと。
TAさんが課題を出してくださるので、それを締め切りまでにやろうという気持ちが大きいです。
ーー他にも要因はありますか?
自分の成績が向上しているという実感ですね。
圧倒的に勉強時間が伸びているので、できることがどんどん増えてきているという感覚があります。
定期的に受けている模試や、共通テストの過去問の点数が明らかに伸びているんですよね。学力が上がっているんだという実感が更にモチベーションにつながっています。
私はこの回答を聞いたとき、Rateさんの勉強に良いスパイラルが生まれているのであろうと感じた。
オンラインコーチングを通じて
ーーオンラインコーチングに入会してから、Rateさんの生活に変化はありましたか?
1日に得られる充実感がかなり上がったと感じています。
入会前は勉強をしようと思っても何をするかがはっきりしていなくて、腰を据えて勉強をすることができていなかったんですよね。
勉強があまりできなかった日は1日を無駄にしたなぁと落ち込むこともよくありましたが、オンラインコーチングに入会して勉強時間が増えてからはすごく充実しています。
毎日が楽しいというか、今日もいい時間の使い方ができたなーと気持ちよく1日が終えられています。
ーー最後になりますが、オンラインコーチングはどのような人におすすめですか?
特に、私のように人に勉強を教えてもらうのが苦手な方におすすめですね。
ーーなるほど。自分でやっていきたいという主体性がある方におすすめということですか?
そうですね、自分でやっていきたいけど、受験の知識はあまり持っていないっていう方にもおすすめです。
ーーありがとうございます。
おわりに
塾や予備校では勉強の内容がメインとなるが、オンラインコーチングでは勉強法や受験についての知識を教えてもらえるため、塾や予備校とは一線を画す存在であると感じた。
冒頭の通り、オンラインコーチングはあまり知られていないプログラムの1つである。私自身もホームページを見たことがある程度だったので、インタビューを通じてより深く知ることができ、非常にありがたい機会であった。
このインタビューが、みなさんがオンラインコーチングに少しでも興味を抱くきっかけとなれば幸いである。気になった方はホームページを覗いてみるのもいいだろう。
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