N/S高生のじかん
4週にわたって開催されたN/S高新聞実行委員会の初期研修。そのプログラムの一環として「N/S高生のイマ」をテーマにインタビューを行った。N/S高生が手にしている膨大な時間。その時間との向き合い方をりらさんに教わった。過去からつながっている今、そして今から繋がっている未来に揺れている多くのN/S高生にりらさんの言葉を届けたい。
りらさん S高1期生
自分のペースで学びたくて。自由な時間が欲しかった。
ーーりらさんはなぜS高への進学を決めたのか教えてください。
自分のペースで学びたくて。そのための自由な時間が欲しかったからです。
ーー本当に自由な時間の使い方ができますよね。どんな分野を学びたいと思っていますか?
CMのような魅力を伝える映像に興味があるので映像デザインを学びたいと思っています。動画編集が得意で自分では動画配信サイトに投稿するような動画を編集したりもするんですけど、学問としてもそういうものが学びたいですかね。
ーー映像なんですね。映像とか動画編集に興味をもちはじめたのにはどんなきっかけがありましたか?
YouTubeの影響は大きかったと思います。小学校5年生のときに当時流行っていたグループYouTuberの影響で友達間で自分たちで動画作ろうぜっていう流れになって。そのときに自分が動画編集を担当して、そこからどんどんのめり込んでいったっていう感じですね。
ーー5年生で(驚)。
自分が作った動画を人に見てもらうっていうのが一番楽しくて。
元々人の役に立つのが好きだったのかもしれない。
ーー周りの友達の影響も大きかったのかなと思うんですが、そのときりらさん自身は動画編集に対してどんなイメージを抱かれてましたか?
うーん、、、イメージというかもうただひたすら夢中って感じでしたかね。動画編集って自分で作った動画を人に見てもらうってとこが一番楽しくて。そこのために夢中になってやってた感じだと思います。
ーーそうなんですね。動画編集は将来の職業としても考えているんでしょうか。
正直にいうと今揺れていて。別の道っていうのもあるんじゃないかなって。
ーー別の道を意識し始めたきっかけってなんでしょう。
本校スクーリングに参加したときにSlack(※1)上を駆け回っていろんな人のサポートをして。それがきっかけですかね。その経験からまずはTA(※2)になりたいなっていう思いが出てきて。で、そこからもうひとつ進んで、教職員の道を考えてみるのもいいんじゃないかなと。人をサポートしたい=教職員、かどうかはわからないんですけど。でもそういう道もあるんじゃないかという思いではいます。
(※1)チームコミニュケーションツールの一つ。N/S高生の主な連絡手段となっている。
(※2)ティーチング・アシスタントの略称。生徒のさまざまなサポートをする。大学生のTAも多い。
ーーりらさんの人をサポートしたいという思いと自分が作った動画を人に見てもらうところが一番楽しいというお話につながるところがあるなと思ったんですが…..。前々からそういう思いがあったんでしょうか。
そうですね、本校スクーリングがきっかけではっきりとは気付きました。けど…今振り返ってみると自分が自覚してないだけで元々人の役に立つのが好きだったのかもしれませんね。
自由すぎる自由があるからこそ、時間の使い方、大切さを重く受けとめてほしい。
ーー将来りらさんがTAになったとして、そのときに入ってきたN/S高生にアドバイスするとしたらどんな言葉をかけますか?
伝えたいことはいっぱいあるんですけど、まずひとつは自分と向き合う、”徹底的に”向き合うことを大切にしてほしいっていうこと。もうひとつは、自由すぎる自由があるからこそ時間の使い方、大切さを重く受けとめてほしいっていうことですかね。
ーー耳が痛い(笑)。心に沁みてます(笑)。
(笑)。僕自身1年生の時、時間を軽視しすぎていて。高校生活をあまり大切にできていなかったなと思うので。そのときの経験から時間がたくさんあるからこそそれを大切にしたいと思うようになりました。後輩にもそう伝えたいと思っています。
今も将来も、全部大事にしたい。
ーーこれからの話になりますが。りらさんはこれからどういうふうに時間を大切にしていきたいと思っていますか?
今も将来も大事にしたいと思っています。今しかできない高校生活、それこそこの新聞委員会だったり、同好会の活動、動画編集の勉強、時間があるときにしかできないこと。そういう高校生でしかできない経験、学びを大切にしたいし、それを将来につなげていくことも大切にしていきたいです。
ーー質問は以上となります。貴重なお話ありがとうございました!
終わりに
我々がきっと望んで手にしたであろう膨大な自由と時間と未来。それを活かすも殺すも自分次第。今回の取材では素敵な活かし方をりらさんに教えてもらった。私たちはきっとなんでも自分から作り出せるし、何にだってなれる。全てを握っているのは私たち時間の使い方、私たち自身。
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