【公募記事】 悔いのない選択

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N/S高新聞では、この度、N中・N高・S高生全体に、記事の公募を行いました。
背景には、より多くの生徒に書く機会を提供し、書くことの喜びや楽しさ、他者に読んでもらえる嬉しさを体感してほしい!という思いがあります。

今回は公募テーマ「N中・N/S高でやってよかったこと」への応募作品の中から、多くの人にぜひ読んでほしい記事を公開します。

公募テーマ
「N中・N/S高でやってよかったこと」

目次

悔いのない選択

文=紗加すずか(S高1期・ネットコース)

悔いのない選択。
 昨年4月、私はS高校に転入してきた。S高での一年間の学校生活を振り返り、まず感じたことは一人一人がそれぞれの個性を持って輝いていることだ。約一年間をこの学校で過ごしてきて沢山の体験をしてきた。そして、そこで多くの人と出会う機会があったこともあり、個人個人の個性のあり方を実感した。この学校でやってよかったことといえばどれも選びきれないくらいだが、率直に伝えるならば実行委員や部活などの経験をしたことをはじめとして、どれも最良の選択だったのではないかと思う。

 一年間の学校生活の中ではワークショップに参加したり、実行委員として学校行事の運営に携わったり、部活に打ち込んだり、自分の選択次第で何者にでもなれる可能性を感じた。

 学校生活の中でまず最初に挑戦したことは「ワークショップ」に参加したことだ。ワークショップでは、自分の興味のある内容を学ぶことができる。また疑問に思ったことを質問することもでき、新しい学びを得ることも出来る。
 初回参加した際には、視聴のみでゲストの方のお話を聞くだけだったが、次第に対話にも興味が湧き、少し勇気を出してパネリストとして参加をする決意をした。視聴と対話ではそれぞれ良いところがあるが、実際に話をすることでゲストの方に直接自分の思ったことや疑問をぶつけることが出来るところがパネリストとして参加する最大の魅力だと感じた。
 学校生活や私生活の中で私は少しでも興味のある話題や感心したことについての活動には出来る限り参加しようと意識していたので、そのような機会で学びを得るだけではなく、自身の視野を広げることが出来たのではないかと思う。まだ「ワークショップ」や「課外活動」「トークセッション」などに参加したことがない人やこれから何か新しいことを始めたい人に是非参加を勧めたい。

 次に学校生活の中で挑戦したことは、実行委員の仕事に携わることだ。
 私は今年の4月に開催された「磁石祭2022」の実行委員の一員として行事に参加した。1月からの約4か月間活動をし、時に苦労することもあったが、困難を乗り越え、無事に成功させることが出来た。沢山の人の笑顔を見ることもでき、私自身もとても嬉しかった。また、磁石祭を通して多くの人と交流できることはもちろんのこと、今だからこそできるかけがえのない思い出を作れた。活動を終えたときには、今まで自信のなかったことや苦手なことを克服し、自分自身の成長にも繋がったと思った。楽しいだけでなく最高の仲間ができ、そして一生の思い出になったのではないかと思う。

 ここで入学してから約1年間を振り返ってきて思い出したことがある。それは「グランドルール」の存在だ。「グランドルール」とは、ワークショップや実行委員の活動においての基本的なルールのことをいう。
 様々な活動に参加する中で「グランドルール」があることを、実は密かに意識していた。その中でも私にとって「相手の意見を尊重する」というルールが印象に残っている。文字だけで表すと簡単なことかもしれないが、実はとても大切なことだと私は思う。自分の意見や考えを否定されたとき、誰だって良い気持ちはしないだろう。また、否定されたことによって自信がなくなってしまった経験がある人もいるのではないだろうか。
 このようなルールをあえて提示することで、一人一人がそれぞれの個性を持ち「自分らしく」過ごすことが出来るのではないかと気づくきっかけとなった。

 そして今年、私は高校3年生となった。
 最後の1年間をどのように過ごすのか。限られた時間の中でも、自由に将来について考えることができるのが、この学校の特色であり強みだと思った。また、自分の頭で考え実行することの大切さやこれから必要になってくるであろう実践力の重要性を実感した。

 学校生活の中でやり残したことを自分の出来る限りの範囲で実践しようと思い、残り僅かな学校生活の中で挑戦したいことの一つとして、部活に所属することが2年生の時には未だ達成できていなかった。だから、今年の新しい一歩として部活に所属し、責任をもって活動することを決めた。
 N/S高の魅力の一つとして挙げられる、他の学校にはないような実践的な部活に興味がある人も多いのではないだろうか。私も社会に出たときに自分から行動する主体性・実行力を身につけ、自立した人になりたいと思ったことがきっかけで、以前から興味のあった活動の一つだった。
 数ある部活の中でも私は政治部に所属している。今は自身の成し遂げたいことや将来像を明確にし、目標に向かって活動している最中である。高校を卒業した後、理想としている姿となれるよう時間を有効に使うとともに楽しむ心を忘れずに日々成長していきたい。また、自分にとっての経験・高校生だからこその思い出は今しか叶えることが出来ない。だからこそ「勉強」「部活」「趣味」など、これからも行動力を生かして突き進んでいきたいと思う。

 「高校生のうちに出来ることを可能な限りしたい」という一心で今日まで行動してきた。そしてこれからも私は行動していくだろう。しかし、挑戦する中で必ずしも成功ばかりの経験ではなかったとこれまでを振り返って気づかされた。また、自分が挑戦していく中で思うような結果が得られなかったり、悩んだりしたこともあった。だが、今日までたくさんの人の力を借り、時に心配をかけてしまったこともあったけれど、納得のいくまで自分の成し遂げたいことに努力することが出来たと思う。感謝を伝えることを忘れずに今度は自分が誰かの助けとなれるよう過ごしていくことが、次の私の目標だ。
 
 自分にとって後悔のない選択。毎日しっかりと計画をたて完璧にこなすことは私にはできない。しかし、この高校に入り自分だけの経験を積むことで自分から動くことの大切さを身にしみて感じた。これから更に困難が待ち受けているかもしれないが、自分の未来を自身の力で切り拓き、必ず夢を叶えたい。

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