【腹ペコライターWS】N/S高生が聞いて、書く「小布施町の魅力」とは?②

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寄稿=食いしん坊なあなたのための腹ペコライターワークショップ

N/S高・N中等部では6月下旬から7月初旬にかけて「食いしん坊なあなたのための腹ペコライターワークショップ」を開催しました。長野県小布施町で美味しい食品を販売する四つの事業所さんにインタビューを実施。小布施町で地域課題の解決に取り組む小布施まちイノベーションHUBさまや、小布施町在住のライター大宮まり子さまの力も借りながら、商品や小布施町の魅力を伝える記事の執筆に挑戦しました。
N/S高新聞では参加した生徒が執筆した記事のうち8本を、4回に分けてお届けします。今回はオブセ牛乳さまにインタビューを行った二つのチームの記事です。一部重複する内容や写真もありますが、2チームそれぞれの視点で書かれた記事を続けてお楽しみください。

目次

牛乳キャップの裏側

写真=中川百恵、オブセ牛乳さま提供

◆Profile

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オブセ牛乳代表責任者
西岡幸宏さん(Nishioka Yukihiro)

【詳細情報はこちら】
西岡さんのFacebook 
「ながの情報」に掲載されたインタビュー

◆そもそもオブセ牛乳って?

長野県上高井郡小布施町にある有限会社オブセ牛乳が製造・販売する牛乳。“赤ちゃん天使”のロゴマークで知られる72年続く牛乳屋さんです。

創業してから、72年。ずっと変わらず80℃15分間殺菌こだわり、製造。
じっくり丁寧に殺菌した牛乳は、コクさらっとした飲み心地特徴。
酪農家さんが大切に育てた牛さんから、毎日丁寧に絞られている生乳を、
オブセ牛乳さんでは手間惜しまず、時間をかけて殺菌しています。
一日あたり大体2500Lほどの牛乳を毎日真心をこめてつくっているそうです。

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◆まちの牛乳屋

ーー西岡さんにとって、一番好きなオブセ牛乳の飲み方を教えてください。

そうですね。当然、カフェオレを混ぜて飲んでも美味しいのですが、『オブセ牛乳』は、コク甘みが特徴で、沸騰する手前で火を止めるとすごく甘くなるんですよ。そこに、コーヒーを入れてみると、甘みがあるカフェオレになります。それも美味しい飲み方だと思います。
それと、小布施ならではの飲み方にはなるんですけど、黄金桃という桃が小布施にあるんですけれども、オレンジ色っぽい桃があるんですよ。黄金桃は、酸味と甘みのバランスがとても良くて、ミキサーで牛乳と合わせると、とてもおいしいスムージができるんですよ。これも、とてもおいしい飲み方ですね。

ーーコーヒー牛乳などは作るつもりはないのですか?

30〜40年前は生産していたんですけどね…。ぜひ機会があればまた生産したいと思っています。

ーー例えば牛乳嫌いに牛乳を勧める、となったら西岡さんならどう勧めますか?

そうですね…。子供の頃は飲めたけど大人になったら飲めなくなった、という人もいますし、牛乳特有の乳臭さが苦手な人もいますし、加工品だったら食べられる、って人もいます。
牛乳は特にさまざまな形に変化できるので、無理に牛乳そのままの形で勧めず、形を変えた状態の牛乳を勧めますね。

ーー形を変えた状態の牛乳を勧める、とおっしゃっていましたが形を変えるというのは具体的にどのような感じでしょうか?

プリンなどのお菓子を作ったことがある方ならわかると思うのですが、お菓子ってとっても牛乳を使うじゃないですか?なのに牛乳の感じは一切ないですし、牛乳が好きではない人も食べられますよね〜。そんな感じです。

ーーオブセ牛乳さんの、昔から変わっていないこと・進歩したところはなんですか?

昔から変わっていないのは殺菌温度ですね。日本で主流の殺菌温度は120°〜130°で2、3秒なので大量生産できるので効率が良いのですが、80°で15分だと少量しかできず、効率が悪いんですよ。ですがこの殺菌温度が一番美味しいのでずっと変えていませんし、これから変えるつもりもありません。
逆に進歩したところなのですが、これは毎日悩んでますね…。ぜひともみなさんからアイディアをもらいたいくらいですね(笑)。
うーん。そうですね、まずは時代に合わせ、情報発信をすることですね。HPを作ることから始めました。

なんと、TwitterInstagramなどの運営は西岡さんご自身がやっているそう。

Twitter
Instagram

◆終わりに

実はビン牛乳を飲むのは初めてで段ボールから取り出した時にワクワク。
ビン牛乳ってだけでテンション上がりました(笑)。
あんまり牛乳は得意ではないのですが、飲み始めたらすごくなめらかなのに濃厚で…
気づいたら2本無くなっていて驚きました。
続いてみるくもち。マシュマロとお餅が入っているからなのか、表面は赤ちゃんの肌みたいにとてももちもちでふわふわ。すごく癖になる食感です。
例えるなら雪見だいふくのような感じです。
この記事を書きながらオブセ牛乳さまの公式HPをみていたのですが何回食べたくなってしまい注文しそうになりました(笑)。

【ここからは購入案内をご紹介します。】

オブセ牛乳さん公式shopWebサイトです。

こちらのリンクをクリックするとオブセ牛乳さんの公式shopに飛べます。
宣伝みたいにはなってしまうのですが興味のある方は是非購入してみてはいかがでしょうか?
 
【住所】
〒381-0209 長野県上高井郡小布施町大字中松532-2
Tel 026-247-2243 Fax 026-247-4238
E-mail info<at>obuse-milk.com(<at>をアットマークに変更してください)

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オブセ牛乳さまからいただいたみるくもちとビン牛乳

モ〜一杯飲みたくなる優しい味!?
小さなまちの牛乳屋さんが見てきたこれまでとこれから

取材・文= 南 宰(N高6期・ネットコース)、中野 心寧(N高7期・通学コース)
写真=オブセ牛乳さま提供

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オブセ牛乳の現社長である西岡幸宏さん。こだわりを持ちつつ、挑戦をやめない素敵な方です。

長野の小さな町、小布施町で丁寧に作られている「オブセ牛乳」。
今回はオブセ牛乳が愛され続ける秘密について探っていきたいと思います。

これだけは変わらない!オブセ牛乳のこだわり

歴史あるオブセ牛乳は元々、現在の西岡社長の義理のお爺さんが70年ほど前に創業されました。
お爺さんは元々名古屋で軍事工場に勤務していましたが、戦争により小布施町に越してきました。そこで次は何の事業に取り組もうか悩んだ末、数ある中から牛乳の製造に決めたそうです。

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オブセ牛乳と聞いて、一番最初に思い浮かぶのは「80℃15分間殺菌」でしょう。最大の特徴であり、公式サイトを見ても真っ先に飛び込んでくるのはこの情報です。
殺菌方法による味の違いを利用し、コクがある牛乳を作り出しているのです。

一般のほとんどの牛乳では120から150℃で2、3秒間加熱をする超高温殺菌という方法がとられています。
一方、オブセ牛乳が使用しているのは75℃以上で15分以上加熱する高温保持殺菌という方法です。

効率を考えると、瞬間的に殺菌ができる超高温殺菌の方がいいのかもしれません。実際に、効率を優先しやり方を変えた牛乳屋もあったそうです。
ただ、そういった牛乳屋は価格競争で会社がなくなってしまうことが多かったようです。

オブセ牛乳がやり方を変えなかったのは、価格競争ができなかったことやなかなか設備を変えることができなかったことが理由だろうと西岡社長はおっしゃいました。

しかし、やり方を変えるつもりはないそうです。

「この味が変わらないように、この殺菌方法というのは効率が悪くても、続けていきたいと思います」

市販で売られている牛乳が苦手な方も、オブセ牛乳なら飲めた!と驚かれるそうです。
オブセ牛乳は後味はスッキリしていて、なおかつ濃厚でクリーミーな味わいです。

そうした味のこだわりは、未来永劫かわることはないでしょう。

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ミルクルートってなに?オブセ牛乳の進歩

一方、変わったこともあります。
ホームページを作るなど時代に合わせた情報発信の仕方を工夫するということは、西岡社長が行ったそうです。

また、牛乳のみを作っていたオブセ牛乳ですが、新たに「ミルクルート」というプロジェクトを行っているのをご存知でしょうか。

昔は利益のあった牛乳ですが、今はなかなか利益が出にくいのが実情。このまま牛乳だけ作っているのはダメだと思い、何か新たな行動を起こしたい。しかし、忙しくてなかなか手が回らない。
そんなとき、取引先の方から一緒になにかやろうとのお誘いがあったそうです。

「自分一人で何か考えてもなにもでてきませんけども、いろんな仲間と一緒に考えて行動を起こせばなにか違ったものができるだろうということで『じゃあ一緒にやろう!』と」

そうしてオブセ牛乳の新たな挑戦が始まりました。

牛乳屋にしかつくれないチョコレート誕生

第一号として作られたのはミルクチョコレートです。
チョコレートの中には普通、生クリームを入れるのですが、代わりに牛乳を入れることができると判明しました。
そこで、オブセ牛乳を混ぜ込んだチョコレートを作ってみたそう。

「オブセ牛乳がチョコレートを作ったということで話題になり、テレビで取材していただいたり新聞の記事にしていただきました」

西岡社長は嬉しそうに語りました。

「チョコレート自体はあまり利益があるわけではありませんが、話題性はあったので『オブセ牛乳、やってるな!』と皆さんに認識していただけました」

今後の展望について、これからも仲間と共に何か違うことをやっていきたいと思っているとおっしゃいました。

「一人の力ではなにもできませんので、いろんな人と繋がりながらいろんなものを作っていきたいと思います」

道をどんどん進んで、いろんなものを作っていきたい。
そんな思いを込めて名付けられたミルクルートは、一体どんな道を歩んでいくのでしょうか。

このプロジェクトではオブセ牛乳を使った商品をつくるだけではなく、コミュニティの形成や、次世代へと繋がる新しい取り組みなども行っていくそうです。
また、チョコレートには栗が使われていて、小布施を堪能できるような味わいになっているようです。

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小さな牛乳屋でこれからつないでいくもの

ご覧いただいたように製造方法や品質は、70年守り続けるも、
新しい商品開発やプロジェクトに取り組むなど、進歩することもやめないオブセ牛乳。

インタビューの最後には、
「まだやるべきことはたくさんあるかなと思っています。何かの機会にみなさん何かアイデアをもらえると嬉しいと思います。よろしくお願いします」
と西岡社長からの熱いメッセージを受け取りました。

お客さんの笑顔のためなら努力や挑戦も惜しまないことがオブセ牛乳の根強くファンに愛されている秘密かも知れません。

私は、西岡社長を始めとする従業員みなさんの情熱や優しさの込められた一杯をこれからも飲み続けたいと思います。

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有限会社 オブセ牛乳
https://obuse-milk.com/
〒381-0209 長野県上高井郡小布施町大字中松532-2
<Tel> 026-247-2243
<Fax> 026-247-4238
<Mail> info<at>obuse-milk.com(<at>をアットマークに変更してください)

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