主体的に取り組むことで得られるものとは?〜音楽部運営メンバーにインタビュー

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N/S高の魅力のひとつは、膨大な数の部活動だ。
所属する部員の数も多く、N/S高のコミュニティの一つとして重要な役割を担っている。
Slackという学園のコミュニケーションツールを用いて活動されており、毎日のように交流が行われている。

1000人を超える部員が所属する音楽部は、とくに多様な活動が行われているのではないだろうか。
ボーカロイド(注)を用いて音楽活動をする人、楽器を用いて演奏活動をする人、自分の声を武器に歌手活動をする人など、十人十色だ。

(注)音声合成技術。​​メロディと歌詞を入力することで歌声を合成することができる。

そしてそんな音楽部では3月、オンラインイベント「蒼音祭(せいいんさい)」が開催された。「2021年度の集大成」をテーマにしており、特設Webサイトでは音楽部員が作成した楽曲や既存の曲をカバーした歌唱動画の展示、Zoomではリアルタイムでレクリエーションが行われた。

蒼音祭を語る上で欠かせないのが、音楽部の運営メンバーの皆さんだ。
音楽部を「生徒による生徒のための部活動」にするため、2021年9月に初の運営メンバーが募集された。そこで集まった運営メンバー4名は半年かけ、ほとんど生徒の力のみで蒼音祭の企画から開催まで導いた。

生徒が主体的に取り組むことで作られるものはなんだろうか。
今回は運営メンバーのRio_Nekoさんとさっぽんさんにお話をうかがった。

Rio_Nekoさん
N高3年通学コース所属。21年度下期音楽部運営メンバーとして蒼音祭を企画。現在も22年度上期音楽部運営メンバーとして活動中。

さっぽんさん
S高3年ネットコース所属。21年度下期音楽部運営メンバーとして蒼音祭を企画。現在は音楽部運営OBメンバーとして活動中。

音楽部は「音楽活動をする人の”助け”になる場所」

ーーまず、音楽部ってどんな部活動なんでしょうか?

Rioさん:音楽のことだったらなんでも投稿していいんです。質問、作曲の話、作品の宣伝、バンドメンバーの募集、企画の参加者の募集など、音楽活動をする人の助けになるような場所です。

ーーどうしてお2人は音楽部の運営に携わろうと思ったんでしょうか?

さっぽんさん:もともと裏方の仕事に興味がありました。音楽部のホームルーム(以下HR)で運営について考える企画があり、そこでさらに興味がわいたのでやってみたという感じです。

Rioさん:N/S高でみんなではしゃぐイベントって磁石祭(毎年幕張メッセにて行われるN/S校内最大規模のイベント)くらいじゃないですか。なので、音楽部でイベントを企画して盛り上がれたらと思い、挑戦しました。

ーー「みんなを引っ張っていく」というよりはみんなを支えたり場を作るといったイメージなんですね。部活の運営って大変なイメージがありますが、実際どうなんでしょうか?

Rioさん:大変だよね(笑)。

さっぽんさん:大変ですね。とくに僕たちは音楽部初の運営メンバーだったので挑戦した部分もあり、さらに大変だったと思います。

蒼音祭をしたことで、部員の関心が高まった

ーー蒼音祭の開催にあたって、おもにどんな準備をされたのでしょうか?

Rioさん:Zoomを使ったオンライン開催だったので、そこで行うゲームやスライド、あとはWebサイト制作とか。
今バーチャル背景にしているこのポスターをN/S高生のイラストレーターの方に描いてもらったんですよ。
裏話をすると、展示する作品が2月末くらいまでまったく集まらなくて、めちゃくちゃ焦りました。

さっぽんさん:締め切り1週間前の時点で作品が10個しかなかったんです。

Rioさん:部員に「これ作ってくれませんか?」って声をかけて作品を集め、最後には合計28個集まりました。

実際に作成されたポスター。ポスターだけではなく音楽部のみなさんのバーチャル背景になっていたり、蒼音祭と音楽部に欠かせないアイテムだ。

ーーうれしかった思い出などはありますか?

さっぽんさん:成功に終わった達成感が一番印象に残っています。蒼音祭を作り終えることができたときですね。

Rioさん:蒼音祭前はZoomでHRをしても20人くらいしか集まらなかったんです。蒼音祭もZoomで生イベントをしたんですけど、そのときは50人くらいいました。そんなに集まってくれたのは初めてで、みんな楽しみにしてくれていたんだなと感じられたのがうれしかったです。
あと、僕は今も音楽部運営をやらせてもらっているんですが、蒼音祭のおかげか先日開催したHRでは参加者が56人。みんなの音楽部に対する関心が高まったのを感じました。

さっぽんさん:蒼音祭のあとは、以前にくらべてチャンネルも少しにぎやかになったもんね。

ーー結果がそういうふうに見えるっていうのは、やはりうれしいものですよね。反対に、大変なこともあったのでしょうか?

Rioさん:全部(笑)。ちょうど僕の予定が詰まっていた時期でした。むずかしい授業に挑戦したり、単位認定試験やスクーリングもあったり、そこに蒼音祭をぶち込むハードなスケジュールだったので、さっぽんさんがいてくれて助かりました。

さっぽんさん:うれしい(笑)。1月の中旬までは、ミーティングはRioさんが中心に進めてくれていたんですが、1月の後半くらいからRioさんが試験や授業などでほとんど顔を出せなくなっちゃって、大変でしたね。

みんなが長所を活かした

ーーお2人ともすごく仲が良さそうですよね。

さっぽんさん:そうですね。なんだかんだ半年ちょっと一緒に仕事していたので、結果仲良くはなりましたよね。

Rioさん:その言い方だとなんかトゲがあるな……(笑)。

ーーえっ、最初は仲良くなかったんですか?

Rioさん:そういうふうに聞こえるよね(笑)。

さっぽんさん:まあ、運営になる前は完全に初対面やったわけやからさ。そう考えるとね(笑)。

ーーよい信頼関係が築けていそうです!

Rioさん:築けましたね。

さっぽんさん:運営メンバーは4人でだったんですけど、Rioさんは作曲とサイト制作が得意で、僕は文章をある程度書くのが得意。他のメンバーは絵を描いたり、あとは話すのが得意だったりして、それぞれ得意なところがありました。なので、苦手なところは得意な人に任せたりお互いを補ったりしていたら仲良くなれたかな。

ーーすごい、みんなが長所を活かせていたんですね。

Rioさん:運よく能力が偏らなかったよね。

さっぽんさん:うん。みんなバラけていたし、うまくリーダーシップを発揮してくれるRioさんがいたから(笑)。

Rioさん:いや、急に褒められると反応に困る!

N/S高には部活動をはじめ、さまざまなところで自主性を養うことができる。今回のお話を聞いて、蒼音祭が成功した理由は音楽部運営メンバー皆さんがN/S高で身につけてきた自主性があったからだと感じた。

とくにお2人の自主性は、「だれかを楽しませたい」という強い熱意から生み出されたのだと思う。私は「こうすれば自分が成長できるから」と、自分のために行動することが多かったが、こういった自主性があるのだと知らされた。

皆さんにとっても、お2人のお話が自主性について考えるきっかけになればと思う。

最後に音楽部からのお知らせです!

音楽部では現在、9月20日から「第2回蒼音祭」を開催することが決定しました!
第2回蒼音祭では第1回蒼音祭から色々バージョンアップして開催される予定なので
ぜひ楽しみにしていてください!

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