3年ぶりの開催!! 宿泊型職業体験レポート~イカ釣り漁業体験~【後編】

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取材・文=みゆう(N高5期・ネットコース)
写真=みゆう・スタッフの方々

3年ぶりに開催された宿泊型職業体験! 今回はその1つ、「イカ釣り漁業体験」に参加してきました!
こちらは前編に引き続き、3・4日目の体験レポートになります。
「前編まだ見てないよ!」って方は是非、1・2日目の体験レポートが書かれている前編からご覧になってみてください!

↓前編はこちらから↓

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イカ釣り体験~3日目~

3日目の朝。起床時間は9時と、特別早いってわけではありませんが、2日目の夜はイカ釣りで体力を使い果たし、深夜2時過ぎに寝付いたこともあって全然寝足りなかったです……。

特に私は朝食も半分寝ながら食べていたぐらい、疲労がピークに達していました……(笑)。

そんな寝ぼけまなこを擦りながら、3日目の活動がスタートします。
この日も2日目と同じで、グループワークから始まります。

グループワークの内容は「2日目のイカ釣りの振り返り」
まずは、2日目に出荷したイカがいくらになったのかを確認するために、水揚明細書をチェックしました。

販売手数料や消費税を引くと、売上は約2万5000円
10人以上で約5時間釣りをしていたことを考えると、「思ったより安いな……」という意見が多かったです。

もちろん、「体験」として考えるなら少しでもお金になるのはすごくありがたいことですが、これが「仕事」となると明細書には書かれていない燃料費や漁具代なども引かれ、更には今回のように複数人で行う場合は人件費もかかることになるので、そう考えると大幅な赤字になってしまいますよね……。

当然、素人の私達とプロの漁師さんとでは釣り上げる量は違いますが、漁業のリスクは「どれだけ漁師さんの技量があっても、天候やその時の海の状況によっては全く釣れない時もある」ことだと思います。
こういった収入の不安定さも、漁師が減って行く原因の1つなんだろうなと思いました。

この結果を踏まえつつ、「じゃあ、どうしたらもっと効率よく釣れるのか?」や「今夜行う2回目のイカ釣りの目標」をみんなで考え、話し合いました。

「他の人の釣り糸と自分の釣り糸が絡まることが多くて、それで結構時間を無駄にしちゃったよね。」
「じゃあ、もっと隣の人との距離を取ったらいいんじゃないかな?」

「水深何m辺りで釣れたとかいう情報がもっと欲しかったな。」
「伝言ゲームみたいに、情報を共有していこう!」

「あまりにも小さいイカはリリースした方が時間の短縮にもなるし、生態系を守ることに繋がるんじゃないかな。」
「リリースした方がいいのか、具体的に何cm以下のイカをリリースすべきなのかを船長さんに聞いてみよう!」

などなど……。様々な疑問点や気付いたことを共有しては、それに対しての考えを話し合って答えを出していきました。

目標の方は、「2日目に自分で釣ったイカの数を超える」を目標にしている人が多かったです。

3日目のイカ釣りに向けての目標と作戦を考えて、この日のグループワークは終了となりました。

午後は観光タイム!!
長門市の各所を巡りました。

上記の写真は、2日目の龍神丸試乗のときにチラッと見えた「元乃隅稲成神社(もとのすみいなりじんじゃ)」の鳥居です。
この神社は「日本で最も美しい場所31選」にも選ばれたことがある場所で、鳥居の数はなんと123基! 

綺麗な朱色で彩られた「鳥居のトンネル」は全長100m以上あるらしく、実際に歩いてみても長い階段や坂道も苦にならないぐらい魅力的でした。

鳥居の間から見える海の青色ともとてもマッチしていました!
この日は少し曇っていたので、晴れている時に来たらもっと綺麗だったと思います。

そしてこの神社、面白いところがもう1つあって、なんとお賽銭箱が鳥居の上にあるんです!!

上の画像の、ハートマークがある場所がお賽銭箱で、高さはなんと約5m! 日本一入れにくいお賽銭箱とも言われているらしいです。

思いっきり投げないと届かない上に、お賽銭箱がかなり小さいので、入れるのがかなり難しい……。

何度も何度も、小銭を投げては拾い、投げては拾いを繰り返し、数十回目でようやく入れることができました。

元乃隅稲成神社については長門市の観光サイトでも紹介されているので、興味のある方はチェックしてみてください!

神社の後は、標高333mの高台にある「千畳敷」というところに行きました!

こちらも元乃隅稲成神社に負けないぐらい景色が綺麗でした!

学園のスタッフが売店で買ってくれたソフトクリームもすごく美味しかったです。

千畳敷も元乃隅稲成神社と同様に、長門市観光サイトで紹介されています!

長門市を満喫した後は海水浴場へ!
2日目に行った海水浴場とは違い、訪れる人が少ないプライベートビーチのような場所でした。

せっかく海に来たんだから、せめて膝下まで……と、みんな靴を脱いで海へ向かって行きます。

前編の記事を見てくれた人ならわかると思いますが、2日目と同じく、浸かるとしても足まで……で終わるはずもなく。

急な生徒VSスタッフのガチ鬼ごっこが始まり、そして思いっきりダイブ!!
ちなみにダイブしたのはスタッフです(笑)。

2日目に海相撲をしたスタッフ2名は積極的に海に入りに行っていました(笑)。

中にはスタッフに誘われて海に入る生徒もいたり……。

こんな感じで、ほとんどのスタッフと生徒が普段着のまま海に入ることになりました(笑)。

この後、2日目と同じような流れで海相撲大会も開催されました!
(ほぼ全員びしょ濡れだったため、写真はないです……笑)

びしょ濡れのままだったので、宿に帰ってからが少々大変でしたが、それでもすごく楽しかったです!!

長門市を観光し、全力で遊んだ後はいよいよ2回目のイカ釣りです!
この日も、1回目のイカ釣りと同じく18時半ごろに出航。19時からイカ釣り開始となりました。

みんな2回目のイカ釣りということもあり、慣れた手つきで釣りを開始していきます。
1回目より多くのイカを釣るという目標を立てたため、みんな開始早々から真剣な表情で釣りをしていました。

そのおかげか、早速釣れたという報告が!!

1回目のイカ釣りの時よりも早いペースでどんどん釣り上げていきました!

午前中のグループワークで考えた作戦も実践し、イカが釣れた人がいたら水深何mのところにイカがいたかを伝言で共有していきました!

スタッフも順調に釣り上げていきます。

1回目の時はあまり話せなかった船長とも沢山話すことができて、とっても楽しかったです!

約5時間のイカ釣りを終えて港に戻ったら、船の生け簀からイカを水揚げします。

疲れ果てて正確な数を数えるのを忘れてしまっていましたが、パッと見ただけでも1回目のイカ釣りより多く釣れたことがわかります!
しかも、全体的に大きめのイカが沢山釣れていますね。

ちなみに皆さん、イカによって色が全く違うことに気付いたでしょうか?
同じ種類のイカなのに、こんなに違いが出るのは何故なのかを簡単に説明しようと思います。

まず、ちょっと白っぽい半透明のイカ。これが本来の剣先イカの色で、この色の時はまだ生きている新鮮な状態です。

次に真っ赤に染まったイカですが、これは怒ったり興奮するとこのような色になるそうです。なので、水揚げしたばかりの時は真っ赤でも、しばらく時間が立つと半透明に戻ったりもします。

こんな風に色が大きく変わるため、剣先イカのことを「しろイカ」と呼ぶ地域もあれば、逆に「あかイカ」と呼ぶ地域もあるそうですよ。

最後に真っ白なイカですが、これは残念ながら既に死んでしまっているイカです。生け簀から水揚げする段階でこの状態になってしまうと、そのイカは出荷できなくなるため、少し勿体ない気はしますが仕分け作業の段階で除外することになります。
ちなみに「死後硬直」という言葉があるように、死んだイカは凄く硬くなっています。

この日釣ったイカは出荷せずに、後日生徒とスタッフの家へと送られました!

後日配送されてきたイカ

最後には船長と、この日お手伝いに来てくれていた船長のご友人の方が「イカポーズ」をしてくれました!
すっごく親切でお茶目な船長たちでした。

この後宿に戻って夜食や入浴を済ませて3日目終了となりました。
夜食にはうどんが出たのですが、疲れ果てた状態で食べるうどんは最高でした……。

イカ釣り体験~4日目~

4日目は、閉校式で発表する内容を考えるグループワークから始まりました。
発表というのは、「この4日間で学んだことはなにか」や「特に印象に残っていること」など、今回の職業体験で感じたこと・経験したことをお世話になった人達に向けて伝えるものです!

グループワークの時間はわずか40分程度となっており、その短い時間で発表内容をまとめるのがかなり大変でした……。
個人的には今回の職業体験の中でこのまとめる作業が一番苦労した場面だったように思えます。

閉校式での発表の仕方は様々で、内容をまとめたメモを見ながら口頭で発表する人、大まかな内容を書いた画用紙を利用しながら発表する人、中にはあの短時間でスライドを作成して発表する人もいました!

発表の内容も人それぞれでしたが、全体的に共通していた感想は「すごく楽しかった」ということです。
この職業体験に来て後悔した、なんて人は1人もいませんでした。

私も、この職業体験に来てよかったと心の底から思うことができました。
4日間という短い間に、イカ釣りを始めとした色々な新しい体験をすることができ、そしてリアルの場で人と交流する大切さや温かさを感じました。

特にN/S高等学校は他の高校に比べてリアルでの交流が少ないので、こういった機会はすごく貴重だなと思いました。

船長さんや宿のスタッフの方など、お世話になった人たちに感謝を伝えて閉校式は終わりとなりました。

閉校式が終わった後は、お土産を買うために「センザキッチン」という道の駅に行きました!

長門市では「ゆずきち」という山口県オリジナルの柑橘が有名だそうで、そのゆずきちを使ったお菓子が沢山売られていました!

特に「ゆずきちラングドシャ」というお菓子が個人的には一番美味しかったです!
こちら調べてみたらオンラインストアでの販売もしているみたいなので、興味のある方はチェックしてみてください!

また、センザキッチンの詳細についても公式ホームページから確認できるので、併せてご覧になってみてください。

お土産を買い終わった後はいよいよ解散となり、長いようで短かったイカ釣り漁業体験も終了となりました。

終わりに

およそ3年ぶりに開催された職業体験の体験レポート、いかがでしたでしょうか?
正直、写真と文字だけでは伝えきれないぐらい本当に楽しくて、そしてすっごく疲れた職業体験でした……。

イカ釣り漁業体験は恐らく職業体験の中でもかなり体力的にハードな内容になっているんじゃないかなと思います。
本文では書きませんでしたが、疲労と寝不足によって口内炎が出来たレベルです……(笑)。

それでも「あと1ヶ月ぐらいはこの生活したい!」と思えるぐらい楽しかったですし、生徒もスタッフも良い人ばかりで離れるのが名残惜しかったです。

もちろん体力的にめちゃくちゃキツい職業体験ばかりではなく、2022年度に開催されている職業体験だけでも「美術館の学芸員体験」や「観光プランナー体験」など様々な職業体験が実施されているので、現時点で学園生徒の方や、今後入学予定の方は職業体験に参加することも視野に入れてみてください!

この記事をきっかけに、職業体験に参加したいと思ってくれた人が少しでもいたら幸いです。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!!

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