【好きなこと、好きなだけ学べるって、本当? vol.4】〜小さな興味を活動にしたしびからさんの話〜

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取材・文=aloe(S高4期・通学コース)
画像提供=しびからさん

皆さんは、どんな高校生活を送ってみたいですか?
やってみたいことや、挑戦してみたいことはありますか? それとも、「そんなこと言われても、よくわかんなくて……」と思っているでしょうか?

今回は、そうしたさまざまな思いを持つ皆さんの選択肢のひとつとして、N高グループをご紹介します。
ちょっとした興味をきっかけに、自分らしく高校生活を切り拓いているN高グループ生を取材しました。

進路に不安を感じている皆さんが、少しでも前向きに未来を考えるきっかけになれば、嬉しいです。

※この記事は、N高グループが現在放送しているTVCM「課外活動から広がる多彩な学び 」の内容を掘り下げ、入学検討者の方に「好きなこと、好きなだけ学べる」の実態をより詳しくお伝えするための記事です。

目次

お話をしてくれた方

しびからさん
S高4期生。現在は通学コースに所属している。
メディア広報委員会(旧:新聞実行委員)内では、執筆6期として活動中。

しびからさんってどんな人?

勝手な私のイメージとして、しびからさんは多趣味という印象があるんですけど、実際はどうですか?

しびからさん

結構多趣味って言われることは多いですね。写真撮ったり、音楽聴いたり、本読んだり、……。他にも、手帳つけたりとか、文章書いたりとかしているので、実際多趣味なのかもしれないですね(笑)。

すごいですね! 写真は、よくtimes(※)にも挙げられていますよね。本当にお上手で。
私も綺麗な風景を写真に収めたいと思うことはあるのですが、なかなかうまく撮れないんです……。何かコツとかあるんですか?

しびからさん

最初はもう、とにかく撮りまくることですかね。そのうちに、ピントの使い方とかにも慣れていくと思うので。
それから、好きな写真家を見つけたりとか、ですかね。

(しびからさんが撮影した写真。それぞれ異なる雰囲気があって、面白いですね!)

※times 自分専用の雑記帳/日記として使う、 Slackチャンネルのこと。日常を更新したり、雑談したり、各々の好きなように使うことができる。

「好き」に出会うまで

可能な範囲で大丈夫なのですが、N高グループに入学するに至った経緯を教えてもらってもいいですか?

しびからさん

自分は……編入学なのかな? 一回前の高校を留年していて、そこからN高グループに高校1年生をやり直すために来た、みたいな感じなんです。
その前の学校は、結構な進学校だったんですよね。勉強バリバリやるぞ! みたいな。

aloe

あー、ありますね。大学進学のために、みたいな。

しびからさん

そうです、そうです。
高校受験のときは、なんとか勉強についていけていたんですよね。
でも、実際に高校に入学してみたら、周りの人たちはみんな勉強できるし、授業のスピードも速いし。「もしかして自分、ダメなんじゃないか?」って思うようになってしまいました。
5月ぐらいからテストが始まったんですけど、そのあたりから「いくら頑張っても勉強できない!」って感じるようになってしまって。だからまず、テストに行けなくなりましたね。

それで、精神科・心療内科に行ってみたら、適応障害だと診断されました。
適応障害っていうのは、ある特定のストレスが原因で心身に不具合が起きちゃう、っていう病気なんですけど、自分の場合、そのストレスっていうのが前の学校だったんです。
だから、一度休学することにしました。ただ、先生からは「このままじゃ単位が取れないよ」と言われてしまって。そのときは結局、そのまま留年することになりました。

しびからさん

でも、「このままじゃいけない」と色々親とも相談したんです。
その中で、通信制高校を視野に入れ始めました。それなら、学校へ通うことへの恐怖感やトラウマも和らぐんじゃないかなって思ったんですよね。

aloe

なるほど。

しびからさん

色々調べてはいたんですけど、N高グループって結構知名度が高いじゃないですか。

aloe

そうですね。規模も大きいですし。

しびからさん

それもあって、課外活動も色々できるみたいだし。
正直、「なんか楽しそうだな」っていうぼんやりした理由で入りました。

N高グループ内でもコースが色々ありますよね。なぜ現在のコースにされたんですか?

しびからさん

あー、高1のときはネットコースだったんですよね、自分。

aloe

あ、そうだったんですね。

しびからさん

はい。最初は「通学もオンライン通学も難しいかな?」と思って、ネットコースにしました。だから、レポートと、スクーリングと、テストと、っていう感じですね。あとは写真を撮ったり、好きなことをしながら、休養の時間に充てていました。
そういう期間を経て、今年の4月からは通学コースの週1に変更したんです。

しびからさん

やっぱり、これから社会に出ていく上で、外に出ることは大事じゃないですか。

aloe

進路とかも考えると、そうですよね。

しびからさん

大学に進学するとか、就職するとか、まあ何でもいいんですけど、社会に出る上で、登校しておいた方がいいのかなって思って。それに慣れるために、っていうのが、通学コースに変えた大きな理由ですね。

「同好会」に出会ってから

同好会とは?
共通の趣味・趣向を持った生徒どうしが、スポーツや文学、芸術などの活動を通じて交流を深めることが目的の集まり。生徒自身によって運営・活動を行う。

しびからさんはいくつかの同好会を運営されていますよね。具体的にはどういった活動内容なのか教えてもらってもいいですか?

しびからさん

会長をやっている同好会は「ちいさなしあわせ同好会」「ブレブレ写真くらぶ_同好会」の2つがあります。
まず、「ちいさなしあわせ同好会」では、日頃なんかこんないいこと、ちょっと幸せなことあったよ、っていうのを、みんなで報告し合ったりする、っていうゆるーい同好会です。

(ちいさなしあわせ同好会の定例会の様子)
しびからさん

2つ目の「ブレブレ写真くらぶ_同好会」は、ブレちゃったり、ボヤけちゃったりした、ブレ写真をみんなで投稿しようっていう同好会です。

(ブレブレ写真くらぶ_同好会にて投稿された写真)
しびからさん

会長としては、それぞれの同好会の宣伝活動や運営の管理・募集をしたり、運営の方とのミーティングをしたりしています。
あとは、積極的な投稿も心掛けていますね。

しびからさんは、それらの同好会を立ち上げられたわけですよね。そのきっかけは何だったんですか?

しびからさん

最初に「ちいさなしあわせ同好会」を立ち上げたんですけど、その前に、他の方が立ち上げられた同好会の運営に参加していました。
といっても、宣伝活動ぐらいしかしていなかったんですけど、そういう経験を重ねるうちに、「自分もこういうことやってみたいなぁ」って思うようになったんです。

しびからさん

ちょうどそんなことを考えていた時期に、X(旧:Twitter)で「しあわせっぽいかもしれない」っていうコミュニティ(※)を見つけました。
そこに投稿されていたのは、意訳にはなるんですけど、「公園で小さい子が遊んでいて、微笑ましかった」みたいな。

※コミュニティ 共通の関心や話題を持つユーザーどうしが、特定のテーマについて交流できるグループ機能。

aloe

すごく素敵ですね!

しびからさん

そうですよね。

aloe

じゃあ、それをきっかけに、Slack上でもやろうと思った、みたいな?

しびからさん

そうですね。Slackでやるとなると、同好会っぽさがちょっと薄れてしまうかもな、とは多少思いました。
でも、N高グループの同好会って結構自由な雰囲気じゃないですか。

aloe

そうですね。チャンネルに入るだけで参加できますし、ゆるいイメージがあります。

しびからさん

だからなんか、そういうのを自分でもできたらなぁと思って、立ち上げました。

aloe

なるほど。
「ブレブレ写真くらぶ_同好会」の方はどのような感じで立ち上げられたんですか?

しびからさん

そうですね。なんか「同好会の運営が楽しい!」って思うようになってきたんです。それで、「他にも作ってみたいなぁ」って思って。
ただ、作るなら、運営内容も活動内容もちょっとゆるめな感じの同好会がいいなとは思っていて。

しびからさん

自分は写真を撮るのが好きなんですけど、例えば、夜景とか月を撮るときって、スマホでもどうしてもブレちゃうことってありますよね。

aloe

確かに。月とかを綺麗に撮るのは、なかなか難しいですよね。しばらくしてから見返したら、「これ、月なんかな……?」みたいな。

しびからさん

でも、そういう写真って、失敗だけど面白いと思うんです。

aloe

おお! そこに面白みを見出して、って感じですね。

しびからさん

たとえブレちゃったとしても、これはこれで味があるなぁって感じがしていて。
あと、意図的にブレさせたりぼやかしたりする写真っていうのもあるんですね。
カメラをいじっている人には分かると思うんですけど、絞りとかシャッタースピードをいじくったりすると、ピント合わせたり、逆にぼやかしたりっていうのが容易にできるようになってくるんです。
ちょっとだけブレていることによって、躍動感があったり、動いてる感じがしたりして、良いなあって思って。だから、「ブレ写真って失敗じゃないよ、面白さもあるよ」っていうことを伝えるために立ち上げた感じですね。

先ほど、「同好会を運営していて楽しくなった」とお話をされていましたが、何が楽しくなったのでしょう?

しびからさん

「ちいさなしあわせ同好会」を立ち上げて、参加者が少しずつ増えていく中で、1日1回だったり、週に何回かだったり、定期的に投稿してくれる人がちらほら現れるようになってきたんです。
そういう方たちの投稿を見ていると、「自分の作った同好会でこんなに楽しんでもらえているなんて、すごいことなんじゃないか?」って思えてきて。
そこからどんどん楽しくなっていった感じですね。

逆に、同好会運営をしていて、難しいなぁと感じたことはありますか?

しびからさん

あー、そうですね……。
あんまり自分は目的にしているわけではないんですけど、やっぱり、同好会の人数を気にしてしまう時期がありました。そういう意味で、宣伝のやり方を工夫したりと、思ったより苦労した部分もありましたね。
投稿の頻度が少ないことを気にしてしまったり、運営ミーティングのファシリテーションに慣れていなかったり、……正直、他の方に支えてもらっている部分が大きいと思います。
あと、自分はメンタルの病気を持ってるというのもあって、気持ちがちょっと落ち込んでしまっているときにはミーティングの参加が難しいこともありました。本当に、支えてくださっている運営の皆さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。

「実行委員」に出会ってから

実行委員とは?
仲間と協力しながらスキルを高め、生徒が主体となってさまざまな活動を行うことで、職員には実現できないような価値を創出するプログラム。生徒会の一員として、生徒会役員や他実行委員と協働しながら活動している。

しびからさんは同期に当たると思うので……12月ですかね、のときにメディア広報委員会(旧:新聞実行委員)に入られたと思うのですが、きっかけは何だったんですか?

しびからさん

あー、自分は元々、noteっていう文章を書くことができるSNS上に、日記とか文章をインターネットの隅っこでこまごまと書いていて。それが楽しくて「文章書きたい!」って思うようになったんです。
それで、せっかく書くなら、外部の方に取材とかもできたら楽しそうだなぁって思って。あとは、文章のスキルを上げるためにも、応募しました。

aloe

なるほど。
実際入ってみて、スキルの方はどうですか?

しびからさん

あー、なんか、色んな人の文体を覚えられた感じがしますね。自分の独りよがりな文体とはまた違った、新たな視点を得られたというか。
あとは、校正者さんおられるじゃないですか。その方々の校正を頭に浮かべながら日記を書くと、普段よりまともな文章になったりして。「自分、こんな文章書けたんだ!」って思うことが増えましたね。

確か、メディア広報委員会以外にも、実行委員やられていますよね。そちらでは、どういう活動をされているんですか?

しびからさん

そうですね。デジタル委員会(旧:AI共生委員会)にも所属しています。
Slack上に普通科AISlackBot(※)っていうのがいるんですけど、それを活用した企画を立てたり、AIの情報をお伝えしたりすることによって、学園内の生徒にAIの使用を促進させるための活動をしています。

(普通科AISlackBotの使用例)

※普通科AISlackBot 普通科生が使用することができる、専用のAIチャットシステム。専用の Slackチャンネルに参加したり、自身のチャンネルに導入したりすることによって使用できるようになる。

そちらに入ろうと思ったきっかけは何だったんですか?

しびからさん

自分はあのー……、入っておいてこういうこと言うのもなんですけど、画像を生成するAIっていますよね?

aloe

あー、ありますね。条件を伝えたら生成してくれるような。

しびからさん

あれが、あんまり好きじゃなくて。
好きな絵師さんや漫画家さんの絵柄を学習することはまあ良いかなと思うんですけど、それを悪用して権利を傷つけたりとかっていうのが、本当に苦手で、そういう被害を受けている作者さんとかを見て、心が痛むんですよね。
だから、そういうAIの正しい使い方を学びたいなぁと思って、入りました。

aloe

なるほど。じゃあ、生成AIに対しての反感を持っていたから逆に、みたいな?

しびからさん

そうですね(笑)。でも、正しい使い方を学べば、そういう悪用とかもなくなるんじゃないかなと思っていた部分はあります。

aloe

今、AIって増加傾向にありますもんね。正しい使い方を学ぶことは大切だと、改めて感じます。

N高グループへの入学を検討されている方へ

N高グループに入学する前と入学した後とでは、何か変化はありましたか?

しびからさん

前の高校ではかなり勉強に追われていたので、好きなことがあんまりできてない感じでした。中学のときは部活で写真をやったりもしていたんですけど、それもなかなかできなくて。
休学したときは、本当にずっとぼーっとしているような感じでしたね。天井を見つめて、ただぼーっとしているだけで、一日が終わってしまうようなこともありましたし(笑)。

しびからさん

とはいえ、今も適応障害自体は寛解しているわけではないんです。
でも、N高グループ内での活動って、生徒主体だったり、そうでなくても生徒を楽しませようと企画してくれていたりする感じがあるんですよね。
実際、同好会の運営や実行委員も、生徒主体の部分がやっぱり多いなあって感じています。それが、なんだろう……、ちょっと自分が頑張ろうって思えるきっかけになっているんだと思います。前よりも、自分から動けている感じがしていますね。

ネットでの交流って不安を感じている入学検討者も多いと思うんですけど、実際N高グループに入ってみてどうですか?

しびからさん

あー、自分は元々、Xを前の高校のときからやっていたので、ネットでの交流っていうのはちょっとだけ慣れていたんです。
けどやっぱり、同世代との交流ってなかなかないじゃないですか。

aloe

確かに、関わろうとしなければないかもですね。

しびからさん

そうなんです。自分の界隈では、特にそういう感じがなかったので、少し不安な部分はありました。
でも実際、大部分の方はネットリテラシーをわきまえられていると思いますね。もし問題行動を起こす人がいたとしても、Slackポリシー(※)ってあるじゃないですか。

aloe

ありますね。

しびからさん

あと、通報フォームもあるので、そういう、高校生である分、大人に守られてる安心感はあるのかなって思います。

※Slackポリシー Slackを使用する上での決まりをまとめたもの。

最後に、N高グループの入学を検討されている方にメッセージをお願いします!

しびからさん

まず、入る前に十分に検討してほしいです。
やっぱり、N高グループの入学を検討される方は、通信制高校に選択肢を絞って、その中で悩まれる方が多いと思うんですけど……。

aloe

そうですね。

しびからさん

通信制高校一つでもやっぱり色んな種類があるから、たくさん悩んで検討してほしいですね。
その上で、「N高グループにしよう!」って決めた人のことは、みんな喜んで迎えてくれると思います。入学したら色々楽しい活動もあるので、ぜひ積極的に参加してみてほしいなって思います。

終わりに

今回の記事では、同好会の運営や実行委員の活動に励まれているN高グループ生の様子をお届けしました!
ちょっとした興味をきっかけに活動へと繋げているしびからさんの姿には、私自身も、自然と「何か始めてみようかな」と思わされました。

しびからさんが話してくださったのは、N高グループの活動のほんの一部にすぎません。
N高グループには他にも、部活動や職業体験、ワークショップなど、さまざまな課外活動が用意されています。
あなたも、N高グループで自分らしい一歩を踏み出してみませんか?

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