【八丈島プロジェクト】「明日から明日葉」明日葉から読み解く、八丈島の暮らしとリアル

羽田空港から55分。東京都八丈町を舞台に、宿泊型職業体験プログラム「島まるごと探求ラボ 生産者の『声』を届ける八丈島プロジェクト」を行いました。このプログラムは、島で活躍する生産者や地域の人たちを直接取材し、その想いや島の魅力を発信するものです。
生徒たちは、チームごとにテーマを設定し、取材のアポイントの取得から記事の執筆まで全て自分たちの手で行いました。
また普段から、メディア広報委員として取材・執筆を行っている生徒も各チームに加わり、記事を完成させました。全5チームがそれぞれの視点で書いた”八丈島”。個性あふれる記事をぜひお楽しみください。
皆さんは、明日葉という野菜を知っていますか?
何気ない疑問から始まった探究は、10月の台風による被害や生産者の方々の想いに触れる経験へと広がりました。明日葉の魅力と、島の日常をお伝えします。
なぜ明日葉を調べようと思ったのか? 明日葉と台風の関係性
明日葉を取材しようと思ったきっかけは、八丈島について調べる中で特産品としてその存在を知り、「そもそも明日葉って何だろう」と疑問に思ったことです。八丈島に行ったことのあるチームメイトから「おいしくて体にもいい」と聞き、他のメンバーも揃って一気に興味が湧きました。
また、2025年10月に台風22号・23号が八丈島に大きな被害を与え、明日葉にも影響があったことを知りました。
島民にとってどれくらい身近な存在なのか、台風の被害があったあと、明日葉産業の生産者がどのような思いを抱いているのかかという疑問を解決すべく、私たちは取材を始めました!
加工・生産の現場へ取材
明日葉産業の詳細を知るべく、生産と加工の現場へ取材に向かうことにしました。
まずは、「あしたば加工工場」。ここでは島内の明日葉を粉末や粒に加工しています。
台風以前に使っていた加工工場は被害を受け通常稼働できない状況でしたが、臨時の工場で取材することができました。


機械だけではうまくいかないこともあるため人間の感覚で調節することもあると聞き、人の手があってこそ品質が守られているのだと感じました。

島内で明日葉を生産している西野ファームさんにも取材に行きました。

こちらも台風被害を受けており、倒木により入れない畑もありましたが、復旧は着々と進んでおり、明日葉の生産は再開されています。
西野ファームでは、明日葉をうさぎの餌としても販売しています。それ以外でも動物用の加工製品開発を検討しているとのことで、西野さん自身が明日葉の需要を模索していることを知ることができました。

取材を通して、栽培をする上での苦労、島外に明日葉を広めようと奮闘する想いに感銘を受けました。
明日葉について八丈高校生にインタビュー
八丈高校(※)の2年生の生徒さん4人にご協力いただき、明日葉についてインタビューをしました。
ーー 普段はどのような食べ方をしますか?
マヨネーズとくさやと一緒に混ぜたり、ごまと醤油と砂糖で和えて一緒に食べます。天ぷらも人気です。
ーー 明日葉の製品を買うことはありますか? 身近なものですか?
身近かどうかというと、かなり身近です。歩いていて道の脇に見つけたら、食べられそうなものをつんで持って帰ることもあります。体育の授業で外に走りに行くついでに取ってきた人もいました(笑)。
製品を買うことは少ないです。
ーー明日葉の魅力を教えてください。
苦味や独特の渋みがあるので、人によって好き嫌いがありますが、苦味を楽しみたい人にはいいと思います。「苦味が意外とクセになる」「慣れると食べやすい」という人もいます!

八丈高校の図書室でお話を伺いました。写真奥が我々取材班。高校生同士ということもあり終始和やかでした!
明日葉のいろんな商品を食べてみた!
明日葉は家庭料理として親しまれている以外に、様々な商品にも加工されています。以下の5種類を実際に食べてみました。
①明日葉八ツ橋(左上)
②明日葉飴(左下)
③明日葉ボンボン(真ん中)
④明日葉ようかん(右上)
⑤明日葉粒(右下)

どれも明日葉の甘味が感じられて美味しいし、サイズ感もお土産にぴったりだと思います!
チームの中で好きな商品の投票をした結果、栄えある一位を飾ったのは②明日葉飴でした。サクサクと噛める新食感がくせになります!
明日葉のお菓子は、後ろめたさなく食べられるところが魅力だと感じました。
明日葉茶4種類を飲み比べしてみた
明日葉は、葉や茎を乾燥させて焙煎し、お茶としても販売されています。
八丈島のお土産を扱っているお店で4種類の明日葉茶を購入し、飲み比べてみました!
宿でコップとポットを借り、実際に淹れてみました。淹れる前に試しに乾燥状態の明日葉を食べてみると「苦い」という意見もありつつ、甘い味もしました。お湯を注いだ時点で、すでに色と匂いの違いが出ていました。


青いカップのお茶(パッケージ写真では一番左のもの)は荒茶で、甘味が強かったです。荒茶とは、生葉を蒸すなど一次加工までを施した、まだ仕上げの選別が行われていない半製品の茶葉です。また、右下のカップ(パッケージ写真では真ん中のもの)は「思ったより飲みやすい」という意見がチーム内で多く、苦味や甘味が程良く口当たりのよいお茶でした。
ペットボトル入りの明日葉茶は渋みが少なく、よりあっさりとした味わいでした。
同じ明日葉茶ではありますが、味や香りに違いがありました。お土産店にはトライアルサイズもあったので、島を訪れた際にはぜひ、試してみてください!
明日葉の魅力、伝わりましたか?
最後まで読んでくださりありがとうございます!
明日葉、食べてみたくなったでしょう?☺︎
台風の被害にあってもなお、明日葉を全国に届けるため前向きに取り組んでいる山田さん、西野さんのお二人の姿は印象的で、明日葉産業を支える大黒柱のような存在なのだと感じました。
天ぷらを始めとした家庭料理から、ジェラートやクッキーなどのスイーツまで、幅広いラインナップを楽しめる明日葉。特にジェラートは甘味が強く優しい味で、抹茶が苦手な方にもおすすめです。
記事を読み終えたらぜひ、明日葉のショッピングサイトを訪ねてみてください。そして、八丈島にも訪れてみてください。
皆さんで一緒に “明日から明日葉” !
今回のプログラムは、離島情報に特化したウェブメディアやフリーペーパーを発行する団体である、「離島経済新聞社(略称:リトケイ)」様にご協力いただきました。
リトケイのウェブメディアでは、今回の記事とは異なる視点での記事が公開されています。ぜひそちらもあわせてご覧ください!
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
少しでも八丈島の空気を感じていただけたら嬉しいです。またどこかでお会いしましょう!


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