活躍生徒vol.40: 熱気球を通して笑顔を広げ、地域活性化を目指す高澤陽奈さん

取材・文=ななみ(N高9期・ネットコース)
写真提供=高澤陽奈さん
生徒数がついに3万人を超えたN高グループ。多様な生徒が様々な分野で活躍しています。そんな中、キラリと光る実績を生み出した生徒もたくさんいます。実績を生み出した生徒は、どんな活動をして、どうやって実績を生み出したのか……気になりますよね!
そこでN高グループでは「活躍生徒」と題してインタビュー企画をしています。
第40弾は、熱気球を通して笑顔を広げ、地域活性化を目指す高澤陽奈(たかざわ いおな)さんにインタビューをしました!
熱気球で笑顔を広げるプロジェクト
Q.所属校、学年、コース、お名前を教えてください。
N高等学校3年、通学コースに所属している高澤陽奈です。
Q.どんな活動をしていますか?
「熱気球を通じて、空を見上げ、笑顔になる瞬間を広げることを目指すプロジェクト」をしています。
昨年度は、学園内でオンラインの熱気球トークセッションを行い、佐賀県で熱気球体験も実施しました。

Q.熱気球の活動を始めたきっかけを教えてください。
私が活動を始めたきっかけは、偶然動画で見た熱気球でした。「一生に一度は乗ってみたいな」と漠然と憧れを抱き、N高に入学して slack(※1)で熱気球の同好会を探しましたが、その時はまだありませんでした。そんなときに、slackを通じて知り合ったのが熱気球が大好きな中川茉莉花(なかがわ まりか)さんです。
中川さんに「今度、熱気球の大会があるんだけど来てみる?」と誘ってもらい、佐賀で開かれる国内最大規模の 熱気球大会(※2)に行きました。遠くから熱気球が見えてくるときの高揚感や、頭上を通り過ぎる圧倒的な迫力に、全身で感動を味わいました。
この体験をきっかけに、「熱気球の面白さをもっと多くの人に知ってほしい」という気持ちがどんどん大きくなりました。そして私は中川さんに、「2人で考えた熱気球イベントのアイデアを、学園のイベントを企画する提案会に出してみないか」と思い切って相談しました。中川さんはすぐに賛成してくれたので、私たちは本格的な活動を始めることにしました。
※1 slack
N高グループ内で使用されている連絡ツール
他のN高グループ生徒と交流することができたり、学校のイベントの告知などに使われる。※2 国内最大規模の熱気球大会
佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
公式HPはこちら→https://www.sibf.jp/

Q.熱気球の活動で得られた実績、成果を教えてください。
昨年度はオンラインイベントでゲストの熱気球パイロットと生徒によるトークセッションを学園内で開催し、さらに佐賀県での熱気球体験も実施することができました。
この体験では、佐賀バルーンミュージアムで、熱気球パイロットによる熱気球の歴史や仕組み、熱気球業界の話を聞くトークセッションとディスカッション・館内の見学、熱気球のフライト体験、有田ポーセリングパークで有田焼の絵付け体験をすることができました。
また、以下の賞を受賞することができました。
『自由すぎる研究EXPO2025』…【金賞(未来へいこーよ賞)】
『地方創生☆政策アイデアコンテスト2025』…【九州経済産業局長賞】
『第22回学生ベンチャーコンテスト2025(Powered by RIMIX)Preベンチャーコンテスト』…【優秀賞】


Q.その成果をあげることができた理由は何だと思いますか?
一緒に活動を進めてきた中川さんの、熱気球への情熱を持って前に進む姿に刺激され、私も最後までやる気を失わずに走り抜けることができたからです。
私たちは性格が似ている部分もありますが、それぞれ異なる強みを持っています。
その強みを立場や経験と結びつけて活かすことで、うまくプロジェクトを進めることができました。意見をぶつけ合うのではなく、相手の考えを受け止めて組み合わせたからこそ、私たち二人にしか出せない成果に繋がったのだと思います。
Q.高澤さんと中川さん、お二人にはどのような強みがありますか?
中川さんは小さい頃から気球が身近にある環境で育ち、長年の経験から培われた知識や感覚があります。気球の技術的なことはもちろん、業界の文化や慣習についても通じています。
一方で、私はまったくの初心者として気球に出会いました。だからこそ、初めて見る人の驚きや感動がよくわかります。日常にはない体験だからこそ、気球の魅力を新鮮に感じ取ることができ、初めて気球に出会う人の気持ちに寄り添って、その感動を言葉にして伝えることができると思っています。
仲間と作る熱気球体験
Q.熱気球の活動を進める中で、N高グループのコミュニティは役に立ちましたか?
とても役に立ちました。 マイプロジェクト(※3)の定例会では、様々な分野で頑張っている人たちの話を聞くことができるので、すごく刺激を受けていました。
自分たちが熱気球に拘ってつまづいてしまったときに、全く違う分野でプロジェクトを進めている生徒の発表を聞くと「そんなアプローチもあるんだ」「その視点は参考になる」など気づくことがとても多いです。
同世代で何かに本気で取り組んでいる人たちが身近にいることは本当に心強かったです。
「みんなそれぞれ大変な思いをしながらも頑張ってるんだな」と思えると、私ももう少しできることを探して頑張ってみようという気持ちになれました。
※3 マイプロジェクト
N高グループ内で行われる課題解決型プログラム
Q.熱気球の活動を進める中で大変だったことと、その壁をどう乗り越えていったかを教えてください。
正直に言うと、活動を始めたばかりの頃はまだ手探りでした。最初に躓いたことは、私たちの「やりたいこと」が漠然としていて、具体的に何をどうすれば実現できるのかすぐには分からなかったことです。
「そのままだと実現は難しいかもしれない」と職員に言われたこともあります。
しかし、その中でも「ここだけは譲れない」というポイントを見つけ出して、少しずつ形にしていきました。“理想と現実のギャップ”というものに、初めて真正面から向き合った経験だったと思います。
Q.理想と現実のギャップに悩んだ経験から学んだことは、今の活動にどう生きていますか?
今では新しいことを始めるときも、まず「なぜこれをやるのか」を自分たちで確認してから現実的なステップを考えるようにしています。壁にぶつかっても無理だと諦めるのではなく、「別の方法でできないか」と柔軟に考えられるようになりました。
ここで悩んだ経験は、自分たちの活動を見つめ直すチャンスだったのだと今は思います。
Q.熱気球の活動を進める中で、嬉しかったことを教えてください。
熱気球体験の当日を迎えて、皆で熱気球を組み立ててぎゅうぎゅうになりながら一緒に乗ったあの瞬間が一番嬉しかったです。
参加してくれた生徒の熱気球を見上げるキラキラした目と笑顔を見たときは、「この瞬間を作るためだったんだ」と、心にすとんと達成感が降りてくるような感覚を味わいました。
また、参加してくれた生徒がゲストの熱気球パイロットの方に積極的に質問している姿を見ていると、単なる体験で終わらず、熱気球への興味が本当に芽生えているのが伝わってきました。特に印象に残っているのは「熱気球が好きな気持ちがわかる! また乗りたい」と言ってくれた人がいたことです。
自分が最初に熱気球に魅力を感じたあの気持ちを、ちゃんと伝えることができたんだなと実感できて、本当に嬉しかったです。
参加してくれた皆さんのおかげで、実績も大切ですがそれ以上に大切なのは「目の前の人に熱気球の魅力を伝えること」だと気づき、本来の目的を思い出すことができました。

熱気球で培った力を次の挑戦に
Q.熱気球の活動で得られたスキルは何ですか?
「伝える力」が身についたと思います。他者を巻き込むには伝え方が何より大事で、どのように伝えるかによって相手の印象も変わることを実感しました。
プレゼンに挑む際には必ず台本を作り、話し方を繰り返し練習し、興味を持ってもらえるような文章表現についても試行錯誤を重ねること。この部分だけは絶対に手を抜かないようにしていました。
相手の心に響く伝え方を追求することで、熱気球の魅力をより多くの人に届けることができました。
また、所属しているキャンパスの体験会で、N高グループに興味を持っている中学生の前に立ち、自分たちが行ってきた活動について話すことがあるのですが、ほとんどの人は熱気球を知りません。それでも、自分の話を聞いた人から「熱気球に興味を持った」と言ってもらえて、とても嬉しかったです。
これまでの活動で培ってきた伝える力が、この場でもしっかり活きていることを実感しました。

Q.今後の展望を教えてください。
今は、地域国際実行委員として学園内でイベントの企画・運営に携わっており、決められたテーマの中で皆でアイデアを出し合い、それを積み重ねながら協力して一つの企画として磨き上げていく過程がとても楽しいです。
気球の活動で感じた「人に魅力を伝える喜び」を活かして、今後はより多くの人が参加したいと思えるような、魅力的な企画作りに挑戦していきたいです。
おわりに
今回は、熱気球を通して地域活性化を目指し、そして何よりも笑顔を広げていくことを目標とする高澤陽奈さんにインタビューをしました!
取材中も熱気球への強い愛情がひしひしと伝わり、インタビューをしている私までワクワクしてしまうほど。
スルスルと頭に入ってくる文章構成や話し方が印象的で、「伝える力が身についた」と仰っていたことにも納得しました。高澤さんの今後のさらなる活躍がとっても楽しみです!
また、N高グループ生は、お二人が立ち上げた「熱気球同好会」に入ることが出来ます。興味がある人は、ぜひSlackから参加してみてください!
※アクセスはN高グループ学園生に限ります。
リンクはこちら→https://n-highschool.slack.com/archives/C052K1RPCBF
「N高グループマイプロジェクト」とは、地域や身の回りの課題、自身の興味関心などをテーマにプロジェクトを立ち上げ、中・長期的に実践する課題解決型プログラムです。自ら課題を見つけ、問題解決のアプローチを思考し、プロジェクトと向き合うことで、社会や人とのつながりを学び、自分らしく社会を変える一歩を踏み出すことを目指しています。2017年に開講した「N高グループマイプロジェクト」は今年で8年目を迎え、累計1,000名のマイプロ生を輩出してきました。
N高グループマイプロジェクトでは随時受講生を募集しています。詳しくは下記URLからご確認ください。
https://sites.google.com/nnn.ac.jp/2025myproject
※詳しい募集タイミングは n-mypro@nnn.ac.jp までお問い合わせください。
※受講はN高グループ(N高/S高/R高/N中等部)の生徒に限ります。


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