活躍生徒vol.039:世界最高峰の審査制フォトギャラリー「1x」に日本人最年少で掲載・アワード受賞など数々の賞に輝いた、冨久丈丸さん

生徒数がついに3万人を超えたN高グループ。多様な生徒が様々な分野で活躍しています。そんな中、キラリと光る実績を生み出した生徒もたくさんいます。実績を生み出した生徒は、どんな活動をして、どうやって実績を生み出したのか……気になりますよね!
そこでN高グループ新聞では「活躍生徒」と題してインタビュー企画を始めることにしました。第39弾となる今回は、独学で写真・3DCGを学び、掲載されるには世界最難関と言われる審査制フォトギャラリーに日本人最年少で掲載、アワード受賞するなどの実績を上げている冨久丈丸(とみひさ じょうまる)さんへのインタビューをお届けします。
写真・3DCGともに独学で数々の受賞を果たす
Q.所属校と学年、コース、名前を教えてください。
N高等学校2年、通学コースに所属しています。冨久丈丸です。
Q.どのような活動を行っていますか?
主に活動しているのは、3DCG(※1)と写真です。約1年半前から、独学で学びながら活動しています。
今は他にもEDM(※2)の曲を作っていたり、動画編集もたまにしています。
Q.活動を始めたきっかけを教えてください。
写真を始めたきっかけはSNSで見た美しい風景写真でした。「こんな写真が撮れるんだ」と驚いたことを覚えています。そこから写真についてさまざまな視点で学ぶうちに、海外の写真家の方々の作品に触れ、写真には「真実を写す”記録”」という側面がある一方で、それを超えて芸術としての表現を追究できることに気づきました。そうして、自分自身も写真を通じて芸術表現を追求したいという思いが芽生えました。
3DCGとの出会いは、海外のゲームコミュニティがきっかけでした。その中で、プレイ動画の編集が流行しており、映像表現に興味を持つようになりました。ある時、3DCGを使った作品に出会い、「自分もこんなものを作ってみたい」と思ったことが、制作を始める原点となりました。
Q.独学でどのようにスキルを高めていきましたか?
Youtubeやその他のサイトを沢山見て学びました。僕は昔から海外のサーバーでオンラインゲームで遊んでいて英語が得意だったこともあり、海外の情報をよく取り入れていました。
Q.活動であげた実績や成果を教えてください。
これまでに、いくつかのコンテストなどで賞をいただいています。主な受賞歴は以下の通りです。
(※2025年12月時点の情報です。)
DHU U-18 アーティストコンテスト 2024 3DCG部門最優秀賞&グランプリ(※3)
森の中で、光やエフェクトに包まれながら女性が舞う幻想的な世界観を描いた作品をコンテストに提出しました。審査員の方からは「非常に素晴らしい作品ですね。見る人に深い印象を与える作品だと思います。見ていて飽きない点も素晴らしいと思います」などと、作品の完成度と表現力に高い評価をいただきました。
(※3)デジタルとクリエイティブの力で自分を表現する18歳以下のみなさんを応援する、デジタルハリウッド大学主催「U-18アーティストコンテスト」。
学生CGトライアル「WHO’S NEXT?」(※4)2024 第二弾 背景・プロップ部門 8位
カナダ、トロントの路面電車をコンセプトに制作しました。特にこだわったポイントは”雪のボケ感”と”路面電車の汚れ”です。どうすれば実際のカメラで撮ったような絵になるかを意識しました。
「リアリティだけではなく、絵としての美しさにプライオリティをおいている辺り、プロフェッショナルな一面を感じ取ることができる。」などの評価をいただきました。
(※4)CGWORLD主催の学生CGトライアル。
全国高校生 2D・3Dイラストコンテスト(※5) 2025 株式会社草薙賞
「過去+現在」というテーマのもと、作品を制作・提出しました。特に道路などのオブジェクトの質感に注目し、細部まで丁寧に表現することにこだわりました。
(※5)CG・デザイン・アートに興味のある高校生を対象とし、クリエイターをめざすきっかけを目的としたコンテスト。
学内コンペ(※6) 2024 3DCG部門1位&アカデミック部門2位
(※6)通学コースの授業で行われているサークル活動およびコミュニティ活動にて実施されたコンテスト。各キャンパスでチームを編成し、成果物を共同で制作する形式。
掲載されるには世界最難関と言われる審査制度フォトギャラリー「1X」でPublish(掲載)を31作品、Awardを26作品受賞
評価は写真によって異なりますが、僕の写真の傾向としては、技術面・構図・光が評価されることが多いです。
資格取得にも取り組みました。
CGクリエイター検定 エキスパート(※7)
(※7)CG制作における専門知識の理解度や応用する能力を測るための検定。
映画・アニメーション・ゲーム・CMなどのCG映像の制作において、一定条件(シナリオ・絵コンテ・日程・予算など)のもとに、映像表現技術やCG理論の知識、CGソフトウェアを効果的に用いる能力が求められます。
エキスパートの合格率は20〜30%と言われています。
Q.成果を上げることができた理由は何だと思いますか?
妥協せずに、自分で追求してきたことですね。
僕は作品に対してのクオリティには妥協したくないんです。時間がかかっても、より良い作品に、現時点での最高段階のものに仕上げるように心がけています。
1Xで出会った自由な芸術
Q.活動の中で大変だったことはありますか?
3DCGに関してはあんまり大変だったことはないんです。
ただ写真については、3DCGで実績を積んできたように何かしらの実績を作らなければと思い、最初は国内の写真コンテストに応募していました。 しかし、なかなか受賞には至らず、思うように結果が出なかったことが、悩みのひとつでした。
Q.1Xに挑戦しようと思ったきっかけは何ですか?
海外のサイトを見ていたときに、1Xを知りました。世界最難関の審査制のフォトギャラリーということで興味を持ち、少し調べてみたところ「やってみようかな」と思いました。1ヶ月は無料期間があったので、まずはお試しで始めてみました。
その1ヶ月の間に7枚の写真を投稿して、全てPublish(掲載)され、その内4枚がAwardを受賞しました。
Awardを受賞することができて、「続けてみようかな」と思い、今も継続して活動しています。

1XにてAwardを受賞した作品
Q.1Xを始めてから何か感じたことはありますか?
写真は本当に何でもありだなと思いましたね。
日本国内の写真コンテストは、規模が小さく、ルールが厳しいものが多く、受け入れられる作品の幅も狭いと感じています。特に自然や風景、野鳥などのジャンルに偏っていて、編集やレタッチが禁止されているなど、創造性を制限する規定が多い印象です。
その点1Xには「クリエイティブ」というカテゴリーがあり、そこではフォトショップなどを使ってコラージュ作品を制作するなど、創造的な表現が認められています。
写真に限らず、芸術そのものに「こうでなければならない」という決まりはないと感じました。
1Xを始めてから、写真とじっくり向き合える時間が増えたような気がします。

1XにてAwardを受賞した作品
フォトアートを通して非現実的な世界を構築する
Q.写真の作品はどのように撮影・制作されていますか?
最近はスマホで撮影することが多く、写真を撮りに出かけるたびにその手軽さを実感しています。 実は、1Xに投稿しているこれらの作品も、すべてスマホで撮影したものなんです。 スマホの進化は本当にすごくて、カメラで撮ったのかスマホで撮ったのか、見分けがつかないほどになっています。スマホが 軽くて持ち運びやすい分、カメラを持ち出す機会はずいぶん減りましたね。

1XにてAwardを受賞した作品

1XにてAwardを受賞した作品
主に、Adobe PhotoshopとLuminar Neoというソフトを使い、レタッチと言って、色だったり明るさやコントラストの軽い調整を行っています。
Q.撮影の際に、意識していることや表現していることは何ですか?
撮影する際は、美しく切り取ることを意識して撮影しています。
特に、光を活かした作品づくりにこだわっています。例えばビルの反射光が散りばめられた空間にシルエットに近い形で捉えた人物が通りかかる瞬間などが多いです。また、建築物のカーブや窓の質感など、細部の美しさにも注目して撮るように心がけています。
僕が暮らしている地域には、東京や海外の都市のような目を引く建築物は多くありません。だからこそ、身近にある風景や建物を、どれだけ魅力的に撮影できるかを大切にしています。

1XにてAwardを受賞した作品
Q.写真の作品で目指していることは何ですか?
僕は一般的な写真ではなく、“フォトアート”を目指しています。
現実の世界をなるべく非現実的に見せられるよう意識しており、新しい世界を構築しているような感覚です。
3DCGは不可能を可能にできる
Q.3DCGの作品を制作するときのテーマ決めやどういった思いで制作しているのかを教えてください。
例えば、下の作品のアイデアは、ふと頭に浮かんだイメージをもとにしています。後ろのパーティクル(※8)の表現や、少しクリエイティブな要素、そして視覚的に美しいと感じる要素を取り入れながら、形にしていきました。

周囲の環境が恵んだものとそれに対する感謝の気持ちをパーティクル(光の粒子)を用いて抽象的に表現した作品。
一方、下の学生CGトライアル「WHO’S NEXT?」での受賞作品は、カナダ、トロントの路面電車をモチーフに制作しています。3DCGには、非現実的な空間で現実世界を再現できるという魅力があり、そこに面白さを感じています。

3DCGではBlender、 Cinema 4D、 Substance 3D Painter/Designerというアプリを使用して制作しています。
制作過程の動画
Q.3DCGを制作する際に意識していることを教えてください。
僕が3DCGを作る際に特に意識していることが3つあります。
1つ目は、ライティングのリアルさです。
ライティングとは、光の当たり方や影の出方のことです。たとえばライトを移動させると、影の位置や形が変わったり、光の当たる方向が変化しますよね。こうした光と影の変化をリアルに表現することで、作品全体の雰囲気がぐっと自然になります。
2つ目は、 テクスチャー(質感)です。
たとえば、金属っぽさを出したいなら、光沢や反射を調整したり、表面に少し凹凸を加えることで、よりリアルな印象になります。
3つ目は、 現実的なスケール感・デザインです。
人が生活していて違和感のないサイズ感を意識しています。
また、机の角があまりにも尖っていると不自然に見えるので、少し丸みを持たせるなど、細かい部分にも気を配っています。
ほんの小さな違いですが、こうした積み重ねが作品の完成度に大きく影響するんです。
これら3つ、つまり「ライティング」「質感」「スケール感・デザイン」を意識することで、3DCGのリアルさが格段に上がりますね。

雨の日の夜の静かなワンシーンを3DCGで表現した作品。
Q.3DCGの魅力を教えてください。
自分は幼い頃は工作が大好きだったりと、もとから創作活動自体が好きな性格です。3DCGは現実では出来ないような表現、不可能を可能にすることが醍醐味だと思います。
また、まるで現実のような写実的な環境を再現するというのも面白いです。
世界一を目指して―「大きな夢と目標を持って取り組んでいます」―
Q.活動の中で嬉しかったことは何ですか?
これまでにさまざまな賞をいただいたり、1Xに掲載されたりと、世界の誰かが自分の作品を認めてくれたり、評価してくれたことは、非常に嬉しく思っています。
特に1Xは、ユーザー全員が他の人の写真を審査できる仕組みになっており、投稿した作品がプロ・アマチュア問わず世界中の写真家たちに評価されることは、大変光栄なことだなと思っています。
Q.今後の展望を教えてください。
世界で通用する実績を狙っていきたいと考えています。
具体的に考えているコンテストとしては、
写真では、公募に年齢制限があるため18歳になってからですが、世界規模の写真コンテストであるIPA(International Photography Awards)(※9)や、FAPA(Fine Art Photography Award)(※10)に挑戦してみたいです。
3DCGの分野では、WHO’S NEXT?(※11)に挑戦したり、様々な3DCGソフトに挑戦していきたいと考えています。また、3DCGの映像を作って、いつか賞を取りたいなと思っています。
最終的には、写真だったり、3DCGの分野で世界一になりたいと思います。
僕は大きな夢と目標を持って取り組んでいます。
おわりに
今回は活躍生徒vol.039として、冨久丈丸さんのインタビューをお届けしました!
独学で、国内だけではなく世界にも挑戦し、様々なことを成し遂げられている姿に、同じ高校生としてとても驚かされました。
年齢や環境にとらわれず、自分の興味や目標に向かって一歩踏み出してみることで、新しい可能性が広がるかもしれないと考えるきっかけになりました。
冨久丈丸さんの今後の活動に注目です!


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