1グループで一つのテーマに沿って記事を執筆するテーマ記事プロジェクト。
本記事のテーマは、高校生の読書事情を通じて”読書の楽しさや面白さ”を伝えること。この記事を読んだ後には、きっとあなたも本を手に取りたくなるはずだ。
はじめに
皆さんは普段、どのくらい読書をしているだろうか。
毎日本を読む人もいれば、ほとんど読まない人もいると思う。実際、読書に対する考え方や距離感は人それぞれだ。
今回の記事では、筆者の通っている武蔵境キャンパスにて、生徒へのアンケートや図書新聞委員との座談会を通して、高校生にとっての「読書」について取材した。
冒頭に述べたように、読書が好きな人もいれば、普段ほとんど本を読まない人もいる。筆者自身は普段からたくさん本を読むタイプではない。
だからこそ今回は、「読書好き」だけではなく、「読書が苦手」「なかなか読む習慣がない」という視点も含めながら記事をまとめているので、ぜひ多くの方に読んでいただきたい。
座談会スタート!
メンバー紹介
※2025年度/取材当時
ズミ武蔵境キャンパス3年生(※)
座談会の進行役&記事の執筆者。本は少し苦手なタイプ。



武蔵境キャンパス2年生(※)
最近読んだ本は「スイッチを押すとき」。趣味は音楽を聴くこと。



武蔵境キャンパス1年生(※)
最近読んだ本は「草原の輝き」。趣味はアニメを見ること。



武蔵境キャンパス1年生(※)
最近読んだ本は「青い春を数えて」。趣味はゲームをすること。



武蔵境キャンパス1年生(※)
本は少し苦手なタイプ。趣味はイラストを描くこと。
武蔵境キャンパス図書新聞委員とは?



では、今から座談会を始めていきたいと思います!



まず、「武蔵境キャンパス図書新聞委員」の役割を教えてください!



メンターさんからの依頼を受けて、終礼の際に生徒に見てもらう感染症や食中毒対策についてのスライドを制作したり、大学や専門学校のパンフレットが掲示されている本棚の整理をしたりしています。



また、毎月テーマを決めて、5000円の予算でそれに沿った本を選んで購入し、キャンパスの本棚に置くようにしていますね。


読書が好きな人



mさん、ありがとうございます!
ではここで、読書好きの3人に伺います!ずばり、読書の面白さとはなんですか?



小説の場合、物語の世界に入り込むような感覚で現実から離れ、時間を忘れて楽しめるところが魅力だと思います。



私は、ストーリーを通して主人公の人生を追体験できる点に魅力を感じるので、それによって自分の価値観を広げることができることが読書の醍醐味だと思います。



読書は新しい言葉を知るきっかけになり、その言葉の意味を理解することで表現の幅が広がるところが面白いと思います。
また、同じ景色でも、使う言葉ひとつで全く違った価値観として捉えられる点にも魅力を感じました。



では、読書をしていて良かったことを教えてください!



読書をしていなければ知らなかった単語や表現に気づいて自分の語彙力が上がっていることを実感した時、読書をしていて良かったと思います。



趣味で小説を書いている時や、学校で作文を書く時に、以前は語彙力が足りず表現しきれなかった細かなニュアンスを、前よりも上手く文字で表現することができるようになったことです。



また、さまざまな作者の作品を通して、新しい情景描写の方法や心情描写の方法など文章の細部にある作者の表現の工夫を知ることができるので、読書は自分の表現の幅を広げるチャンスになっていると思います。



読書の面白さにも通じますが、同じ景色でも、自分では思いつかないような表現が使われていると、自分とは全く違う価値観で捉えたものが表現されているんだと納得することがあります。
そうして自分にはなかった考え方に気づけた瞬間に、読書をしていて良かったと感じますね。
読書が苦手な人



ここまでは読書が好きな皆さんに話を伺いましたが、逆に「普段あまり読書をしない」立場からも聞いてみたいと思います!



つばきさんはなぜ読書をしないのでしょうか?



本が嫌いというわけではないんですけど、ゲームとかイラストとか、もっと好きな趣味があるので、そっちを優先しちゃうんですよね。



読書には「賢そう」とか「語彙力が高そう」みたいなイメージがあるので、自分みたいに普段読まない人からすると結構ハードルが高いなとも感じます。



すごくわかります。自分も子どもの頃は外遊びとかゲームばかりで、本を読む習慣は全くありませんでした。
中学生以降、授業のディスカッションとかで周囲の本を読む人との語彙力や考え方の差を感じることは増えましたけど、だからといって簡単に本を読めるわけではないんですよね。



読書って好きな人には自然にできても、苦手な人にはかなり大変なことだと思います。



では、普段本を読まない人はどうしたら読書をするようになると思いますか?



やっぱり最初から難しい小説を読むんじゃなくて、自分の好きなジャンルの本から入ることですかね。
ゲームとかイラストみたいに自分の趣味に近い内容なら入りやすいですし、「ちゃんとした本を読まなきゃ」と考えすぎないほうがいいのかなと思います。



自分も図書新聞委員に入った理由は読書が好きだからではなくて、本棚の飾り付けをしてみたいなど読書とは直接関わっていない所から興味を持っているので。
アンケート結果



ではここで、武蔵境キャンパス生のアンケート結果をお見せします!













ずばり、アンケート結果を見てどう思いましたか?



「なぜ読書をしていないのですか?」という質問に対して一番多い回答が、つばきさんのように「他の娯楽に時間を使いたいから」という結果にはすごく納得しました。



今の時代、エンタメをはじめとした娯楽に溢れているので、みんな読書よりかはそういった娯楽に時間を使いたいと思うのは自然なことだなって思います。



実は僕も読書をあまりしないのですごく共感してます(笑)。
N高グループ生はネットの高校というだけあってインターネットをたくさん用いる人が多いので、特にその傾向が強いのかもしれないですね。



私は、小説を読むのが好きではないという人は、その文章から登場人物が何を考えているのかだったり、深読みをすることを手間だと感じている人も結構多いのかなと思います。



でも、そういった力を読書を通して身につけることで、学校の勉強にも役立つかなと私は思っています。



たしかに、読書で身についた力が勉強に役立っていると感じることはありますよね。私は昔から読書をする習慣があって、小学校の低学年くらいから人より本を読んでいた自覚があります。



そのおかげで、国語の文章問題で難しい漢字や言葉が分かったときに、特に本を読んでいてよかったと感じますね。



アンケート結果を踏まえて、このキャンパスで何ができると思いますか?



読書をしないと答えた皆さんは、読書をしないからこそ、読書をするメリットが知識や語彙力の向上というように大きく捉えてるんじゃないかと思いました。
だから、これからキャンパスに本を置く時は、知識や語彙を増やせるような本を買ってみてもいいかなと思いました。



「なぜ読書をしていないのですか?」という質問に対して、「時間がないから」であったり、「他の娯楽に時間を使いたいから」と回答した人が多いので、まずはライトノベルや短編小説などの短い作品を多く取り扱うことで、短い時間でも読書ができることであったり親しみやすさにアプローチすることから始めたいなと思いました。



本を買ったとしても皆に見てもらえないと意味が無いと思うので、本棚の位置を工夫したり、目立つポップを作ることで手に取ってもらえるようにしたいです。



私もすあまさんと同じで、ポップを作ったり配置を変えたり、手に取りやすい見た目にして、本棚への導線を作りたいです。



あと、本を選ぶのが難しいと回答している人がいたので、アンケートや診断みたいな形で自分に合った本が選べるような機会を設けられたらいいなと考えています。
座談会を終えて



最後に、座談会の感想を教えてください!



今は図書委員がどんな活動をしているのかあまり知られていないというか、本当にひっそり活動している委員会です。
でも、もともとはメンターさんの「もっとみんなに本を読んでもらいたい」「本棚を活用したい」という思いから始まりました。その目標を達成できるように、これからも頑張っていきたいと思います。



キャンパスの生徒の方にもっと本に親しみを持ってもらうために楽しい企画をやっていきたいなと思いました。



図書委員として本を扱う立場ですが、今回のアンケートで、キャンパスの人がどれくらい本に興味があるのか、どれくらい読書しているのかを数字で見られたのが、個人的に面白かったです。



私はもうあまり本を読んでいないのですが、こうして読書に関する話ができて楽しかったです。ありがとうございました!
おわりに
今回の記事では、読書が好きな人だけでなく、読書をしない人の視点も交えながら「読書」というテーマについて考えてきた。
インタビューやアンケートを通して感じたのは、読書に対する捉え方は人それぞれでありながらも、「語彙力」や「価値観の広がり」といった魅力は多くの人が共通して感じているということだ。
正直に言えば、この記事を書いたからといって、筆者自身が急に読書好きになったわけではない。それでも、少しだけ「読書って悪くないのかもしれない」と思えるようになったのは確かだ。
長い文章が苦手? いやいや、ここまで読めたあなたならきっと大丈夫だ。そして、すでに読書が好きな人は、その面白さをぜひ周りの人にも伝えていってほしい。
この記事が、誰かにとって読書との距離が少しだけ縮まるきっかけになれば幸いだ。
紹介本一覧
スイッチを押すとき 山田悠介/角川文庫
草原の輝き 吉田玲子/KAエスマ文庫
青い春を数えて 武田 綾乃/講談社
関連記事









コメント