取材・文=瑠璃(S高3期・通学コース)
写真提供=あつひめさん
生徒数がついに3万人を超えたN高グループ。多様な生徒が様々な分野で活躍しています。そんな中、キラリと光る実績を生み出した生徒もたくさんいます。実績を生み出した生徒は、どんな活動をして、どうやって実績を生み出したのか……気になりますよね! そこでN高グループ新聞では「活躍生徒」と題してインタビュー企画を始めることにしました。
第59弾となる今回は、あつひめさんへのインタビューをお届けします。
メディア広報委員会での取材活動
Q.所属校とコース、学年、お名前を教えてください。
S高等学校通学コース、2年生のあつひめといいます。
Q.どんな活動をされていますか。
メディア広報委員会で、基本的には個人で企画を立ち上げて活動しています。傾向としては、日本の歴史や文化からインスピレーションを受けていることが多いと思います。
小学生の頃に大河ドラマ「篤姫」を見て以来、歴史が好きです。あつひめという名前もこの「篤姫」から取っています。好きだから、日本の歴史や文化に関わる企画は多いですね。これまでに歌舞伎役者の方や歴史研究者の方にインタビューさせていただいたり、国立博物館の取り組みを取材させていただいたりしました。


Q.メディア広報委員会に入ったきっかけは何ですか。
小学生のときによく学級新聞を書いていて、中学生のときは新聞部に入っていました。N高グループに入ったら新聞実行委員(現在のメディア広報委員会)があることを知って、新聞というものが身近だったので、やってみようと思いました。
文章を書いたり読んだりするのはずっと好きで、本や新聞をよく読みます。N高グループ新聞の記事は、いろいろな興味を持っているメンバーがいるから個性ある記事がたくさんあります。こんな視点があったんだ、とか、学園にこんな活動をしている人がいたんだ、とか。視野を広げるきっかけをもらっていますし、同じメディア広報委員会のメンバーの活動を見て、私ももっと頑張りたいと刺激を受けています。
Q.活動を通して得られた成果や実績を教えてください。
これまで博物館の方や大学の先生、映画監督、脚本家、歌舞伎役者の方に取材させていただいて、6本の記事を執筆しました。その中でも、歌舞伎役者で人間国宝の中村梅玉さんへのインタビュー記事は大きな反響をいただきました。メディア広報委員会のXで記事を紹介しているんですが、17万回ものインプレッションをいただきました。
映画「国宝」で歌舞伎が注目されていたというのも、もちろんあるのでしょうけれど、やはり梅玉さんがこれまでされてきたことあっての反響だと思っています。たくさんの方に見ていただけたら嬉しいなと思いつつ書いてはいたんですが、正直ここまでの反響をいただけるとは思っていなかったです。とっても嬉しいです。

小学生のとき「小学生のための歌舞伎体験教室」に参加して、歌舞伎に興味を持ちました。梅玉さんは、その「小学生のための歌舞伎体験教室」の指導監修を務められていたんです。そのときから、いつかお話を聞かせていただけたらと思っていたので、取材時は緊張と感動ですべてがスローモーションに見えました。
Q.企画のアイデアはどうやって出していますか。
自分が目にしたもの、耳にしたことからこういう記事が書きたいな、と思いつくことが多いですね。戦争をテーマにした記事を書いたときは、テレビで戦後80年の特集をやっていました。今も悲惨な戦争や紛争が世界各地で続いている中で、戦後80年を迎えた日本にいる私には何ができるか考えたのが、執筆のきっかけでした。これまでにないほど、気持ちがわーーって湧き上がってきて、すぐに企画を立てました。
そこから本を読んだりテレビを見たりしていく中で、映画「雪風 YUKIKAZE」が終戦記念日に公開されるというのを知って、映画の脚本家の方に取材をさせていただきました。そうやっていろいろなものに触れていく中でアイデアが生まれるのかなと思います。

委員会という「居場所」
Q.活動を通してどんなものを得られましたか。
取材を通して、こういう大人になりたいな、と思う素敵な大人の方にたくさん出会えているのがとても大きいです。お話を聞かせていただくと、歳を重ねても取り組んでいることに対して熱量を持って向き合っておられる方ばかりです。私もさまざまな経験を積んで、いつか皆さんのような大人になれたらと思っています。
メディア広報委員会では、企画が通ればどんどん取材に行かせてもらえるので、たくさんの方に出会えて、お話を聞いて、人柄に触れられる。人間として大切なことをたくさん学ばせていただいていると思います。
それから、一旦やってみよう、飛び込んでみようというチャレンジ精神みたいなものは、すごく養われていると感じますし、家族にも変わったねと言われます(笑)。
私は昔から「緊張しい」なんです。何かに挑戦するのはとても緊張するので、機会が巡ってきても避けてきたところがあります。でも一度頑張って取材依頼に挑戦してみたら乗り越えられました。たとえ企画が実現しなかったとしても、挑戦した過程を大切にしようと思えることも増えてきました。
これは、メディア広報委員会のスタッフさんとメンバーのみんなのおかげだと思っています。すごく応援してくれますし、記事が出たら感想を伝えてくれます。そういう温かい環境があるから、たとえ失敗しても一旦やってみよう、飛び込んでみようという気持ちになれるんだと思います。目に見えるものではないけど、私にとってメディア広報委員会というのは大切な居場所なんです。
Q.活動する中で大変だったことはありますか。
取材先の方とのメールのやり取りには難しさを感じます。失礼がないように、かつ伝えたいことが伝わるように書くというのに気を遣いますね。それでも何度も何度もやり取りをする中で、自分なりに要領をつかんで少しずつ慣れてきました。
取材先の方にお送りする提案書も、いかに熱量を込めるかが難しいです。長々書いてもくどくなってしまうし、あっさりしすぎると熱量が伝わらない。お話を聞きたいと思っている方に送るものなので、自分の思いを伝えたいと思うんですけど、うまく言語化するのってなかなか難しいですね。よく校正担当のスタッフさんに相談していました。こんなことを思っていて、でもここがうまく伝えられなくて、どういう言い回しがいいんでしょうか、みたいに相談して、その都度アドバイスをいただいています。でもこれは、いまだに難しさを感じますね。
このスタッフさんが前職でいろいろなお仕事をされていて、お話を聞きたい方につないでいただいたこともありました。スタッフさんの人脈がなければ実現していないだろう記事もあるので、本当にありがたいです。
活動のやりがいとこれからのこと
Q.活動する中で嬉しかったことはありますか。
えーーたくさんありますが……(笑)いちばん最初に書いた博物館の記事が、N高グループ新聞内の月内上旬に読まれた記事ランキングで3位になったのはすごく嬉しかったです。レポートやスクーリングのような学園内についての記事がよく読まれている中で、外部取材の記事が3位になったのは嬉しかったですね。

その記事を読んでくださった九州産業大学の緒方泉教授から、うちの取り組みも取材しませんかというお話をいただきました。そのときは、すごくライターとしての喜びみたいなものを感じました。教授はとても気さくなお人柄で、今でも研究活動についてなど、メールのやり取りをさせていただいています。

他にもSlackで交流している先輩が記事の感想を送ってくださったことがあって、それもとても嬉しかったです。博物館は集中力が続かなくて苦手なイメージがあったけど、博物館浴の記事を読んで行ってみようと思った、という感想をいただきました。
これまで取材させていただいた方はみなさんお話を聞きたかった方なので、その方にお会いできて生の声を聞けるというのは、とても貴重な経験でした。辛い時期を過ごしていた頃の自分に、こんな未来が待っているんだよと伝えたくなるくらい、嬉しいことです。
Q.今後の展望を教えてください。
来年は受験生で、取材活動に使える時間が減っていってしまうと思うので、やりたいことをやりきれるようにしたいですね。企画を練って練って、悔いがないようにアタックし続けたいです。
新R25(※)で記事を書かせていただいたことがあるんですが、またその機会があれば企業の方にお話を伺いたいです。これまでは個人への取材が多かったので、企業の方への取材はまた違った面白さがあるんじゃないかと思って、今いろいろと考えています。
ーー執筆した新R25の記事はこちら(先出の寺尾教授へのインタビュー)ーー
自分の軸を確かに、幸せを見つける──歴史から紐解く過去と現在の“Well-being”
おわりに
「活躍生徒」vol.059として、あつひめさんのインタビューをお届けしました。
次々に企画を立ち上げ、たくさんのインタビュー記事を執筆してきたあつひめさん。昔は挑戦することが苦手だったというのは、かなり意外でした。私自身も、メディア広報委員会のライターとして学ぶことが多く、刺激になるインタビューでした。あつひめさんの今後の活躍も楽しみですね。
あつひめさんが執筆した記事の一覧はこちら






「メディア広報委員会」とは、公式サイトやYouTube、各種SNSへの記事投稿により、学園の「今」を伝える実行委員会です。N高グループ生徒会の一員として活動し、学園内外のイベント取材はもちろん、生徒やメンター、職員、さらには著名人へのインタビュー等も行っています。
「N高グループ新聞」で発信する内容は、実行委員の生徒が自ら主体的に考え、企画し、取材・調査を行ったものです。生徒視点にこだわった情報発信を行うことで、生徒・学園・社会をつなぐメディア機能を果たすことを目的にしています。
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