生徒数がついに3万人を超えたN高グループ。多様な生徒が様々な分野で活躍しています。そんな中、キラリと光る実績を生み出した生徒もたくさんいます。実績を生み出した生徒は、どんな活動をして、どうやって実績を生み出したのか……気になりますよね! そこでN高グループ新聞では「活躍生徒」と題してインタビュー企画を始めることにしました。
第55弾となる今回は、「QWET」や「PAMS」を開発し、未踏ジュニア(※)・SecHack365(※)に採択された、邑中寛和(むらなか ひろよし)さんへのインタビューをお届けします。
未踏ジュニアとは?
独創的なアイデア、卓越した技術を持つ17歳以下の小中高生を支援するプログラム。未踏事業という、経産省所管の独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する24歳以下の若者を対象にした人材育成プログラムがあり、その未踏事業の修了生を中心に設立・運営されているのが未踏ジュニア。
公式HPはこちら https://jr.mitou.org/
SecHack365とは?
25歳以下を対象に、セキュリティイノベーターとしてセキュリティの様々な課題にアイデアで切り込める人材を育成する長期ハッカソン。
公式HPはこちら https://sechack365.nict.go.jp/
「自分が作りたいもの」を作る
Q.所属校とコース、学年、名前を教えてください。
S高等学校3年、通学プログラミングコース所属の邑中寛和と申します。
Q.どんな活動をしていますか?
基本的にはプログラミングの活動がメインです。自分が「作りたい」と思っているものを作っています。
その中で、今はVTuberのライブ配信システムである「QWET(クウェット)」を作っています。
VTuberの音楽ライブを見ていた時、VTuberは3D空間にいて踊っているのに、それを視聴者は映像として見ているだけなのはすごく勿体無いと感じました。
VTuberと同じ3D空間に視聴者も入り込めば、ライブ全体の盛り上がりを全員が感じられるようになると考え、「QWET」を制作しています。

Q.その活動を始めたきっかけを教えてください。
プログラミングを始めたきっかけは、父親がエンジニアだったというのがすごく大きいです。学校の勉強をサボりながらプログラミングばかりやっていたのですが、「進路どうしよう」と悩んだ時に、「プログラミングに全振りしよう」という感じで、プログラミングの活動を本格的に始めました。
Q.その活動であげた実績や成果を教えてください。
3つあり、1つ目は、VTuberのライブ配信システムである「QWET」の開発と提案において、「未踏ジュニア」という、小中高生を対象にした育成プログラムに採択され、修了(※)まですることができたことです。2つ目は、セキュリティアプリケーション「PAMS(パムス)」を作って、「SecHack365」という、国が行っている人材育成プログラムに採択していただいたことです。3つ目は、それらの実績をもとに、今とある会社の映像インフラ、映像配信サービスを支えるエンジニアとして働かせてもらっていることです。

※:未踏ジュニアでは、採択されたプロジェクトを完遂させ、成果報告会で発表することが修了要件になっている。
失敗 それは成功への道
Q.成果を上げることができた理由は何だと思いますか?
とにかく「失敗」したことだと思っています。
自分自身「なんでもやる」と言いがちで、「こういうのをやります」と言われた時に「じゃあやる」と言って何にでも挑戦します。実際挑戦してみて失敗することもたくさんありますが、失敗したらそこで終わりではなく、次にどうするべきかを考え続ける。そして失敗と挑戦を繰り返す。だからこそ、今の成果が出せているのだと思います。
Q.活動の中で大変だったことは何ですか?
「QWET」のような3Dライブは、実は同じようなことを行っている人や会社がたくさんいます。ただ、未踏ジュニアは名前の通り、未だ踏み入ったことがない「未開拓の領域」を技術を用いて開拓していく人材育成プログラムです。他のサービスが行っていない、ユーザーが面白いと思える機能を作る必要があります。ただライブを見るだけでなく、「ペンライトを触れるようにする」、「現実では出せないエフェクトを出せるようにする」、「ライブのアーカイブに対して、非同期で見ている人の動きを追加する」など、自分の得意分野や経験を踏まえて「考えて・探して・実装する」ということに苦労しました。
Q.それをどう乗り越えましたか?
未踏ジュニアの職員さんとN高グループのメンターさんの両方に助けてもらいながら、「他のサービスができていなくて、自分ができていること」を探して、それを強みにしていくという発想の転換、考え方で、ギリギリ乗り切れたのだと思います。
Q.活動の中で嬉しかったことは何ですか?
嬉しかったことは2つあり、1つ目は、未踏ジュニアの成果報告会で、参加者の皆さんにその場で「QWET」のライブ空間に入ってもらい、実際にサービスが動いたことです。2つ目は、全てのことにおいてですが、その物事をやり遂げた時、終了した時です。これらは言葉が出ないほど、本当に嬉しかったです。

身につけたスキルを活かし、さらなる挑戦へ
Q.活動を通じて得られたスキルがあったら教えてください。
「ユーザー目線でのものづくり」です。私が作るものは全てユーザーがいて成り立つものなので、独りよがりなものを作っていてはいけません。ユーザーがどんな気持ちで何を欲しがっているのか、どんな情報が見えると良いかなど、考えることは数えきれないほどあります。また、ユーザーからフィードバックをいただくこともありますが、全て対応していてはキリがありません。大多数のユーザーにとって「良い」と思ってもらえる選択をし、それを実装してリリースする。それらは3年間で嫌というほど考えましたし、それらを考えるスキルはかなり身についたと思います。
Q.今後の展望を教えてください。
今後は通信制大学に進学して、今インターンをやらせていただいている企業に、そのまま本選考、就職という形で進んでいきたいです。同時に、この2つに追加して、自分が今行っているサービスである「QWET」と「PAMS」は今後も並走して続けていきたいと思います。
そして「QWET」と「PAMS」に関しては、これからビジネス展開や起業など、他にももっと大きくしていく方法があると思うので、それらの自分のプロダクトの成長を模索していきたいです。
おわりに
今回は「活躍生徒」vol.55として、邑中寛和さんへのインタビューをお届けしました。
失敗を糧にし、何事にも挑戦し続け、最後まであきらめずにやり遂げてきた邑中寛和さん。インタビュー中、物事をやり遂げた時の喜びは「言葉が出ないほど」だとお話をされていました。常にユーザー目線で考え、試行錯誤を繰り返すその情熱が、これからも新しい形を生み出していくのだと感じます。邑中さんの今後の活動に注目です!


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