活躍生徒vol.050:「大好きな温泉を守りたい」若女将&知事の相談役として活動する桑子友菜さん

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取材・文=こや(N高10期・通学コース)
写真提供=桑子友菜さん

生徒数がついに3万人を超えたN高グループ。多様な生徒が様々な分野で活躍しています。そんな中、キラリと光る実績を生み出した生徒もたくさんいます。実績を生み出した生徒は、どんな活動をして、どうやって実績を生み出したのか……気になりますよね! 

そこでN高グループ新聞では「活躍生徒」と題してインタビュー企画を始めることにしました。今回は、「若女将」兼「知事の相談役」として温泉の魅力を伝える活動をしている桑子友菜(くわこ ゆな)さんへのインタビューをお届けします!

目次

活動のきっかけは「廃業の危機」

Q.所属校とコース、学年、名前を教えてください。

N高等学校通学コース、2年の桑子友菜です。

Q.どんな活動をされていますか?

半年間休業していた実家の温泉旅館を若女将として再建し、現在は母と2人で営業を行っています。
また、群馬県の高校生リバースメンター(※1)として県庁や環境省と連携し、温泉に関する政策の提言も行っています。具体的には「湯治文化の発信」や「入浴着の理解促進」などを提言しました。

※1 高校生リバースメンター
高校生が知事の相談役となって、知事に直接アドバイスや政策提言を行う群馬県独自の取組。
群馬県HP:https://www.pref.gunma.jp/page/650132.html

Q.活動を始めたきっかけを教えてください。

もともと、さまざまなことに挑戦しているN高グループの先輩方の姿に憧れ、私も何かに挑戦してみたいと思っていました。
そんな中、温泉旅館の経営者である父が他の事業を立ち上げ、忙しくなったため、実家の温泉旅館が休業することになってしまいました。父から「旅館を畳んでもいいんじゃないか」と言われ、廃業が目前に迫ったとき、私にとって実家の温泉旅館は大切な存在だったことに気づきました。
そこから「大好きな温泉旅館を守りたい」と強く思うようになり、最終的に「それなら私がやる!」と家族に言ったことが、今の活動のきっかけです。
両親も私がN高で身につけたパソコンやマーケティングスキルを見て「友菜ならできると思う」「挑戦する絶好のチャンスだよ」と背中を押してくれました。

Q.その活動であげた実績や成果を教えてください。

若女将として温泉旅館を再開させるために、大掃除や備品の入れ替え、営業日数・営業スタイルの見直し、新規プランの作成を行いました。温泉の魅力をしっかり届けるために旅館のホームページも完全リニューアルし、情報発信の土台を整えたことで、2025年8月には売上40万円を達成しました。
また、高校生リバースメンターとして知事に温泉に関する提言を行い、テレビやネットニュースで取り上げていただきました。
少し前まではキャンパスフェスティバル(※2)実行委員やプロジェクトNβ(※3)への参加など、学園内にとどまった活動が中心でしたが、これらの活動を通じて行動の幅が大きく広がったと実感しています。

※2 キャンパスフェスティバル
通学コースの文化祭のこと。

※3 プロジェクトNβ
課題解決型学習。通学コースの授業の一つ。

Q.成果を上げることができた理由は何だと思いますか?

身近な課題を自分ごとにできたことだと思います。
周辺の小さな温泉旅館が次々と閉業していき、実家の温泉旅館も廃業の危機に直面した際に「自分がなんとかしなきゃ」と考え、高校生リバースメンターに応募してみようと思えたことが重要なポイントだったのだと思います。

Q.活動にN高グループのコミュニティなどは役に立ちましたか?

通学コースのキャンパスやマイプロジェクト(※4)が役に立ちました。
キャンパスの先輩方の行動力は挑戦のきっかけになりましたし、活動に取り組む中ではキャンパスのメンターさん(※5)や先輩方からアドバイスをいただくことができました。
マイプロジェクトでは「次にどんなアクションを取ると良いか」という点を具体的にアドバイスしていただいたことで、活動をより良い方向に見直すことができました。活動と勉強の両立に寄り添っていただいたり、自分の頑張りを認めてもらえたりする機会も多く、モチベーションを保つ大きな支えになりました。

※4 マイプロジェクト
地域や身の回りの課題、自身の興味関心などをテーマにプロジェクトを立ち上げ、中・長期的に実践するN高グループの課題解決型プログラム。

※5 メンターさん
N高グループ内での担任・教職員の呼び方。

活動の苦労と嬉しさ

Q.活動の中で大変だったことはありますか?

温泉旅館の活動では、「若女将をやるぞ!」と決めたものの、それまでは旅館を継ぐことは考えていなかったので、経営や集客のことが全くわからない状態でした。SNSでの情報発信も手探りの状態だったので、とにかく不安でした。
高校生リバースメンターの活動では、行政との打ち合わせの際に出てくる難しい専門用語や、見慣れない資料形式に戸惑うことが多かったです。

Q.それをどう乗り越えましたか?

温泉旅館の活動では、もともとの経営者である両親からさまざまなことを聞いたり、インターネットや本で経営について調べたり、お客様の声を参考にしたりすることで改善を重ねていきました。
高校生リバースメンターの活動では、県職員をはじめとするさまざまな大人に相談したり、場数を踏んだりすることで徐々に慣れていくことができました。

Q.お客さんの声にはどのようなものがありましたか?

うちは小さな温泉旅館なのですが、貸切温泉があるんです。
お客様から「家族と入れて嬉しい」「小さな子どもがいて大浴場には行きづらかったんです」などの「貸切温泉があって助かる」という声をいただいたことをきっかけに、貸切温泉のことをホームページにわかりやすく掲載することにしました。

Q.活動の中で嬉しかったことはありますか?

キャンパスのメンターさんに、私の行動を見て「感動した!」と言っていただけたことであったり、友達や親戚からも「頑張ってるね」「すごいね」といった声をもらったりしたことですかね。他にも「自分ももっと頑張らなきゃ」みたいなことを言ってくれたのはすごく嬉しかったです。

旅館での仕事の様子

活動が与えたもの

Q.活動を通じて得られたスキルはありますか?

若女将としての活動では、ホームページの作成や広報活動を通じてUIデザイン力(※6)や経営感覚を養うことができました。また、高校生リバースメンターとしての活動では、課題を整理してスライドや提言書にまとめる中で、資料制作力・分析力を得ることができました。さらに、県庁や環境省へのヒアリングや知事への提言を通じて、「なぜ行政がその課題を解決する必要があるのか」「市民にはどんな利益があるのか」を考える政策立案の視点や、大人を巻き込んで行動する主体性・プレゼンテーション力も身につけることができたと感じています。

※6 UI
製品やサービスと、それらのユーザーとの接点のこと。
例)ウェブサイトのテキストやアイコン、メニューなど

Q.今後の展望を教えてください。

温泉の魅力を若い世代に継承できるような活動に取り組んでいきたいです。そのための新規事業も計画しています。
高校生リバースメンターの方では「誰もが安心して温泉を楽しめる環境づくり」を目指し、群馬県庁の担当課との打ち合わせを続けていく予定です。

群馬県知事への提言の様子

おわりに

活躍生徒企画vol.050の今回は、「若女将」兼「知事の相談役」として温泉の魅力を伝える活動をしている桑子友菜さんへのインタビューをお届けしました。

インタビューでは桑子さんの温泉や地域に対する熱い想いが強く印象に残りました。
桑子さんがどのような温泉の未来を描いていくのか、今後の活躍に注目です!

活躍したいN高グループ生へ! 「N高グループマイプロジェクト」とは

「N高グループマイプロジェクト」とは、地域や身の回りの課題、自身の興味関心などをテーマにプロジェクトを立ち上げ、中・長期的に実践する課題解決型プログラムです。自ら課題を見つけ、問題解決のアプローチを思考し、プロジェクトと向き合うことで、社会や人とのつながりを学び、自分らしく社会を変える一歩を踏み出すことを目指しています。2017年に開講した「N高グループマイプロジェクト」は今年で8年目を迎え、累計1,000名のマイプロ生を輩出してきました。

N高グループマイプロジェクトでは随時受講生を募集しています。詳しくは下記URLからご確認ください。

https://sites.google.com/nnn.ac.jp/2025myproject

※詳しい募集タイミングは n-mypro@nnn.ac.jp までお問い合わせください。
※受講はN高グループ(N高/S高/R高/N中等部)の生徒に限ります。

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