生徒会OB -課外活動の原点-

文=223(N高8期・通学コース)
4期役員の活動が始まったN高グループ生徒会。その一番の特徴は予算が1000万円あることだろう。アニメに出てくる生徒会のように生徒に決定権がある生徒会に、高校1年生で入った役員は何を学び、任期終了後にどのような活動をしてきたのか、そして活動の原点は何なのか……
223ということで生徒会OB座談会始まりました〜!!
いぇー!



この企画は生徒会を引退して1年が経つ、現3年生の生徒会OBが色々語る会です。まずはメンバー紹介からどうぞ!
メンバー紹介


223
生徒会時代の役職:中四国地区代表
任期終了後の活動:新聞実行委員、磁石祭実行委員


こっき
生徒会時代の役職:生徒会長兼北海道地区代表
任期終了後の活動:磁石祭実行委員


カリン
生徒会時代の役職:関東地区代表
任期終了後の活動:起業部


はるくる
生徒会時代の役職:東北地区代表
任期終了後の活動:起業部


yone
生徒会時代の役職:中四国地区代表
任期終了後の活動:オーストラリア留学


学内で元役員であることに言及された経験



私は実行委員の顔合わせでよく言われるんだよね。これって私だけかな?



個人で参加したワークショップで「生徒会の人ですよね」とは言われる。



3期選挙や4期選挙で選挙演説に来た立候補者に声をかけられることはあった。



やっぱりN高生の中だと目立つ存在になるよねー。



「言及された」とは違うけど、磁石祭の副実行委員長になる時のプレゼンで役員経験を語ったことはあるよ。



あの時は元役員と聞いただけで頼もしく感じたね。



オーストラリアにいたのでないです。



なるほど、N高生と関わらなければ言及されないよね。
活動中に生徒会の経験が役立った瞬間



そもそも生徒会経験がないと起業部に入ってないからなぁ。やりたいことを見つけるっていう点で特に役に立ったかな?



人前で喋る機会が増えたからプレゼン力は上がったよ。起業部の応募に必要な動画を撮るのが苦じゃなくなった。



いろんなことに挑戦できるようになったと思う。特定のスキルが活躍したことはないけど、マインドは生徒会で培ったものがあるかな。



何かに挑戦するハードルが下がるよね。



生徒会長時代はマネージャーとして役員のスキルを活かしてより良い成果を出すことを頑張ってたんだよね。その経験から他の活動をする時も似たような立ち位置に着くことが多かったかな。



磁石祭も副実行委員長として活躍してたし、こっきといえばマネージャーだよね。



そういう223さんはどうなんですか?



磁石祭実行委員の時感じなかった?



実行委員よりもキャンパス生活で感じることが多いかな。生徒会経験を活かして活動しやすい組織作りを心がけているよ。役員時代はみんなに任せっきりだったけどね。



それで思い出したけど今所属してる学生団体で、役員時代にカリンやこっきに任せていたことを自分一人でできるようになったんですよ。



成長してるー!



AIを活用しながらですけど、みんなと出会えたおかげで成長できたと思います。
どうして入学3ヶ月で生徒会に立候補しようと思った?



みんなはN中の在籍経験なし、N高に4月に入学、6月に立候補、8月に当選した役員だよね。



入学して3ヶ月で学校に改革を起こしたいって思ってた?



僕は思ってた。当時は知識も実力もないのに僕が最強だと思っていたから、僕の考える最強のやり方を学園に提案したいと考えていた。



3期や4期の生徒会選挙に立候補する子にも通ずるものがあるよね。



ネットコース生で怠けやすい環境にいるからこそ、向上心が強い人たちがいるコミュニティに行こうと思って立候補したよ。



私は入学式の時に出会った生徒会役員の先輩に憧れたこと、入学するときに興味を持ったことは全部やると決めたことが理由かな。



生徒会として学園を変えたいってよりは生徒会に入って自分を変えたいって思ってた。



私も自分のためだったな。通信制高校に偏見があるまま入学したから、N高に来た理由を作りたくて最初に目についたのが生徒会選挙だった。



確かに最初に大きく告知されたのは生徒会選挙だったね。



当時は実行委員も基盤を整えている途中って感じだったし、とにかく生徒会を盛り上げようって感じがあったよね。
今だから言える役員時代の本音



実行委員会を詳しく知らなかったから、その実行委員内だけで選ばれる実行委員代表(※注1)をライバル視していた時期があったよね。
※注1 当時の実行委員代表選挙で投票できるのは実行委員のみだった。第3期生徒会選挙から実行委員会に所属していない生徒も投票できるようになった。



今となっては実行委員代表のおかげで2期は回ったのでとてもありがたい存在だった。



生徒会は雑用係だと思ってたから、生徒会なのに企画して会議して自ら仕事を増やすのはなんでだろう?って思ってた。



yoneくんが中学時代に生徒会やってたからこそだよね。



正直、2期の後輩組はN中出身がいないからスタートライン一緒だったのに、1年後に同級生の活躍を見て、自分は何も成長できてないんじゃないかなって不安だった時期はある。



223は特に得意分野で活動してきた役員だったから、苦手分野が克服できてないことに対する不安って感じかな。



223と同じく他者と比較した時の劣等感は持っていたよね。学外営業部の営業課であゆなやエアル(※注2)と一緒に仕事をしていたのに、僕だけ知名度が低かった。自分がやりたい分野で自分の無力さを感じることはあったよね。今ならもっとできると思う。
※注2 第2期生徒会のメンバー。2人が出てくる記事はこちら



もっとできると思ったなら3期に立候補しようとは思わなかったの?
もう一度役員になろうとは思わなかった?



なかったね。生徒会には成功のテンプレートがあって、それに沿ったら一定の成果が担保されている組織だから自分の限界にチャレンジできないと思った。失敗経験をするために外の世界に行こうと思った。



悩んだけど自分たちが作った生徒会を外から見てみたかったから立候補しなかった。



生徒会は成長できる場所だから1人でも多くの子が経験してほしいと思った。



2期のやり方を3期に押し付けてしまいそうだったから立候補しなかった。何かする時に「2期のやり方は〇〇だから3期もそうするべき」って言い始めるのは違うと思う。



みんな立候補を検討したんだね。
私はなんでもできる環境で武器を見つけたから、その武器を磨くために専門の委員会に入りたかった。だから3期役員じゃなくて、執筆5期生を選んだ。
生徒会じゃない課外活動を始めた理由



生徒会で終わらせずに新しい課外活動を始めた理由ってありますか?



任期が終わって燃え尽きて、しばらくダラダラしてた時期はあるよ。でも、新しいことに挑戦しているみんなを見て置いていかれたくなかった。負けず嫌いが出ちゃった感じです。



今持っている人生の目標を達成したい。そのために必要なことに挑戦していくだけ。最終的に自分の人生をより良くしていきたい。



私はやりたいことが大量にあって、燃え尽きる前に新しい炎が燃え始めるタイプなので才能みたいなものかな。



223と逆だね。やりたいことが分からないから、やりたいことを探すために行動する。



軸に色んな経験がしたいって気持ちがある。社会人になった時に後悔しないために時間がある今のうちにチャレンジしてる。
最後に
ということで元生徒会役員を集めて色々語ってきました。入学から4ヶ月で日本最大規模の高校の生徒会役員になった人たちの行動力は才能かもしれないし、不安に追い詰められた結果の選択だったのかもしれません。きっかけはどんなものでも、生徒会活動が次の挑戦に繋がっていることが分かりました。
最後に課外活動にチャレンジする後輩に向けたメッセージを紹介します。



立ち止まるのは悪いことじゃない。立ち止まって「もし〜なら良かった」を考えられるのは問題と向き合ってる証拠だから大丈夫。思いついたことを書き出して整理してみて!



迷っている原因をちゃんと見つけること。もし原因を解決できないなら思い切って辞めてもいい。辞めた分の時間を使って新しいことにチャレンジしたらいいと思います!



あなたがワクワクできるものを信じて本物を体験するのが一番だと思います。やりたいことがないならこの人と活動したいと思える身近な人間を見つけて、一緒についていけば何か変わると思います。



成長できたと思うハードルを低くして、小さなことでも成長を感じられるように意識するといいよ。



大体の物事はなんとかなる。無理だと思ってもなんとかして成功に持っていけばいい。だからあれこれ考える前にとりあえずやってみたらいいんじゃないかな。



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