N高グループ雑談中〜転入前と後の変身編〜

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取材・文:作(S高4期・ネットコース)

全校生徒が3万人を超えるN高グループの中で、共通点を持った三人が語り合う「N高グループ雑談中!」。QuizKnockの人気企画「QuizKnock雑談中」をオマージュしたこの企画は、対談ではなく雑談であり、楽しい会話、時にはテーマから脱線した話題が広がります。今回の共通点は「転入生であること」。開放感ある雰囲気をお楽しみください!

なお、基本の発言順は「私 → 久保さん → てる坊さん」となっています。

メンバー紹介


久保さん
体験学習実行委員所属
転入した日は二年前の4月1日


てる坊さん
渉外実行委員所属
転入した日は一昨年の12月



新聞実行委員所属
転入した日は去年の10月

*新聞実行委員は現在メディア広報委員会となっています。

目次

N高グループに転入しようと思ったきっかけを教えて下さい

初っ端からの暴露なのですが、私って前の学校、通信制の学校なんですよ。そこで、結構の頻度でバイトをしながら勉強をしていたんですけど、たまたま私のバイト先にN高グループの方が入ってきたんです。当時の私って、勉強をしたくても何をすれば良いんだろうっていう感じで、模試の偏差値も散々だったんですよね。それで、仲良くなって色々話を聞いている内に凄く良いなって感じて、N高グループについて調べて入学を決めたって感じです。

え、すっごく気になるんですが、具体的にどこが違うとかありますか?

結構違いますけど、やっぱり一番はSlackですよね。前の学校は基本的に先生とだけしか繋がってなくて、先生から連絡が来る事もほとんど無かったですし、イベントもあまり無かったんです。だけど、N高グループって生徒同士で繋がる事ができて、放置してたらどんどん通知が溜まっちゃう。何となく、一人じゃないんだなあって安心感を抱きました。

先生関連で言えば、N高グループもあまりメンターさんから連絡が来ることって無いかも知れない笑。放任主義といえば放任主義かも知れないですよね。

ネットコースだと生徒数が多いので、基本的に業務連絡とかですよね。一人で多くの人を担当するので。

え!?   
意外と放置型である事が発覚してしまった笑。
めっちゃ面倒見が良いなと思っていたら、実はってパターンですか!

密着型でないのは確か笑。
でも、色んな挑戦はできますよね。やろうと思えばいくらでもできますし、私自身様々な事に挑戦していますから。

それは分かります。実行委員もその一つですよね。普通の学校ではここまで自由にやらせてもらえない。N高グループならではっていう感じがします。
それでは、久保さんお願いします。

僕は元々ある学校に通っていました。小学3年生の頃に不登校だった経験があり、その学校に通っていたのですが、数ヶ月だけ通っただけで、ここでは俺はもう何も出来なくなるというか、ここじゃ駄目だと気付きました。
最近は交流が少ないですけど、ネットの友達に相談をした時に、「N高あるけど、どうだろう?」みたいに話してくれて、それで1年間は頑張ってみようと決めて、去年の4月から転入しました。

正直にいうと、私自身も不登校経験があるので、少しだけ共感できるかも知れないです。私は中学2年生の5月くらいに不登校になって、その流れで通信制に入学したのですが、腐るっていうのは、よく分かるなって感じました。
私も、前の学校にいた時、行きたい大学とか諦めて、受験どうしようかなって感じたり、この先どうすれば良いんだろうかってずーっと感じていましたから。
次はてる坊さん、お願いします。

はい、私は全日制の私立に通っていました。ありがちな、自称進学校という学校に通っていて、それこそ早慶以外は認めないみたいな、そんな学校です。凄く極端な学校でもあって、上の方だと東大のA判定を目指していたり、逆に下の方だと日東駒専のA判定も通らないみたいな感じです。
私は下の方にいたのですが、それでも上の子達に届くように凄く努力していました。朝は6時に起きて、7時には登校して、夕方に学校が終わったのですが、家に帰らずに塾で勉強して、帰る頃には深夜とかでしたね。そこから更に夜遅くまで勉強をするという生活を8月までしていました。

うわ〜、凄いですね。

多少成績が向上しましたが、それでも全然東大のA判定を取れるレベルにはなれず。そんな時にコロナに罹りました。コロナの後遺症で寝たきりになっている時にある部分の筋肉が固まってしまい、「あ、全然無理だな」って感じて、転校先を探していた時に、父親から「N高グループっていうのがあるぞ」と言われたんですよね。中学生の時にCMで見たことあるなって感じて、転入する事にしました。

なるほど、そういう経緯だったんですか。
お二方とも、とても繊細な質問だったと思うのですが、話してくれてありがとうございます。

 一言メモ                                                きっかけはそれぞれ違えど、新しい環境で挑戦したいという思いが共通しているのではないかと感じました。

楽しいと思ったイベントを教えて下さい! あるいは実行委員内での思い出でもokです!

まだ転入して日が浅いのと、今年受験生なのもあって、あんまりイベントに参加していないのですが、戦争の絵を言葉で鑑賞しようというイベントが印象に残っています。ずっと前に、図書館で盲目の方と一緒に美術鑑賞をした体験談が書かれた本を借りた事があり、いつか経験してみたい事だったのもあって、凄く印象に残っていますね。
人によって、まったく印象が違っていたり、グループの中で「こうなんじゃない?」ってわいわい話をして、本当に人によって違う考え方が出てくるなって楽しく感じました。

芸術が伝える戦争の影 ー過去から学ぶ平和学ー
https://n-highschool.slack.com/archives/C10V9TA3E/p1728614700641329
(外部生はリンクにアクセスできません)

それは学外イベントですか?

いえ、学内イベントです。30名程の少人数で、zoomを通した二日間のイベントでした。

あっ、それなら僕の委員会(体験学習実行委員)が担当したイベントかも知れないです。基本的に30名、40名くらいの少人数で企画をする事が多いので。いや、でも、どうでしたでしょう。少し覚えがないんですよね。いつ頃でしたか?

去年の11月、12月辺りだったと思うのですが。(ここで共有でgmailを開き、通知を見せる)
あっ、体験学習実行委員主催のイベントですね。おかげでいい経験をさせて貰いました。

あっ、本当ですね。体験学習実行委員って書いてあります。
って、次は私ですか。今、良いイベントを探しているのですが、いまいち見つからないですね。

そしたら、私先に行きますよ。
私の場合はNED(*1)関連ですね。ちょうどその時って渉外実行委員に受かった時期で、生徒会に対して興味を持ち始めた時期でもありました。その時に第3期役員の山本さんや新聞実行委員*(現メディア広報委員会)のすみやまさんや様々な方々が登壇していたのですが、その方達のプレゼンに引き込まれたんです。持っていかれると言えば良いのでしょうか、その感覚に楽しいなって感じましたね

すみやまさんは新聞実行委員内*(現メディア広報委員会)での先輩ですからね、私自身凄く誇らしい気持ちになります。まだ参加した事が無いのですが、今年は参加してみたくなりますね。去年に戻りたくなります笑。

そうですよね笑。
久保さんはどうですか? イベントの方は見つかりましたか?

私の場合は実行委員の思い出ですかね。体験学習実行委員なので、自分がやったイベントはどれも楽しくやってました。今まで6回ほど、自分でイベントを企画したのですが、やっぱり最初に企画したイベントが印象に残っています。「専門家から学ぶ自分との学び方」というイベントです。

「専門家から学ぶ自分との学び方」
https://n-highschool.slack.com/files/U07MKLW44TS/F07T167H1HD/_____________________________________________________________________.pdf?origin_team=T0HTW2RH7&origin_channel=C06NFREK2VB
(外部の人はリンクにアクセスできません)

おお〜、なるほど。

「専門家から学ぶ自分との学び方」の企画に沿う人を呼んで、イベントを実施したのですが、結構人が集まってくれて、尚且つ満足度も高かったので、運営側として初めて参加したイベントなのもあり、とても印象に残っています。

もう最高じゃないですか。私は新聞実行委員*(現メディア広報委員会)なので、取材と記事の執筆を主にしますが、体験学習実行委員も趣深いですね。

 一言メモ                                                学内イベントの自由度と参加しやすさが、N高グループの大きな魅力のように感じます。

NEDホームページ 2024年版
(今年からNプレゼンフェスに変更)
*1https://sites.google.com/nnn.ed.jp/ned2024/

https://www.youtube.com/watch?v=O5kQYa0rPU0
(2024年度版NED登壇Youtube動画)

転入してからこんな所が変わったなどありましたら教えてください。

やっぱり前向きになりましたね。転入前は勉強したくても、勉強用のツールが用意されていないので、自分で見つけなくてはいけなかったのですが、基本的に全日制用ばかりだったので、何から手をつければ良いのか分からなかったので、ZEN Studyには救われました。
後はSlackの影響も大きいですね。前の学校では基本的に同級生と繋がる場なんて無くて、バイト中心だったのですが、関わる人は全員社会人かおばちゃんですから笑。
大学受験も学びたい学問と行きたい大学が見つかって、真面目に勉強するようになりましたから、本当に色んな意味で前向きになりました。

偉いですね、真面目に勉強かあ。

はい、もう受験生なので、頑張ろうって感じですね。
次は久保さん、お願いします。

僕は考え方が変わりましたね。元々ネガティブな人間なので、物事について凄く考えてしまう性格で、物事を悪い方向に捉えてしまう事が多かったのですが、そんな性格を前向きに捉えられるようになりました。
転入して、色々なことに関わって行くうちに、ネガティブだからこそ考えつく事ができるっていう風に、自分の弱みを強みとして認識するようになったのは大きく変わった所です。

そんな風に自分の弱みを強みとしてって頭でわかっていても、心では上手く行かない事って多いので、めっちゃ凄いです!
それではてる坊さん、お願いします。

はい、私はプロジェクトN(*2)に出会って、学び方が一番変わりました。転入してから単位を引き継ぐ事が出来ず、1月くらいに入学したのですが、残り1ヶ月で一年分を終わらせて下さいと言われてしまい、その時は困ってしまいましたね笑。
気合いで終わらせようとしたのですが、結局終わらせる事が出来ず、幾つかの単位を落としてしまいました。それから2年生になり、ネットコースから通学コースに変更したのですが、そこでプロジェクトN(*2)に出会いました。
今までのように、だらだら数学などの教科を学ぶのではなくて、ビジネスやマーケティングに関わり、積極的に実行していく学び方。今までのインプット中心の学び方から方向性がガラリと変わりましたね。

なるほど、私自身、プロジェクトNに参加した方を取材した事があるのですが、皆さん参加をきっかけとして、生き生きと活動をし始めた方が多いので、良いですね。

一言メモ                                               仲間との交流・自己発見・新しい学び方が生まれるのも、N高グループならではのポイントですね。

プロジェクトN
*2https://nnn.ed.jp/project-n
(一番下に参考記事があります)

過去に戻ったらもう一度N高グループに入学しますか?

自分で質問をしておいてなんですが、少し微妙ですね笑。
N高グループに入学して、新聞実行委員として活動させて貰ってたり、他にも普通の高校では絶対に出来ないことを経験ができて、有難いって感じてます。
一方で、普通の、全日制の高校に対する未練もあるんですよね。中学の頃の成績のまま頑張っていたら、理系に特化した良い高校に入れたのかなって、あり得ない「もしも」を考える時があります。全日制の高校から通信制の高校に入るのは比較的楽ですが、通信制の高校から全日制の高校に入るのは難しいですから、挑戦してみたかったなって感じで、ダメだったらN高グループに戻ってきたいっていう贅沢な考え方です笑。

難しいですよね、全日制だったとしても。今は通信制と全日制と定時制って、3種類くらい選択肢がありますし、後は夜間学校もありますから。

そうですよね、各々の学校で特色が違って、すごく楽しめる。

本当に迷いますし、難しいですよね笑。
では、久保さんお願いします。

迷いはするのですが、戻ってこないかもしれません。というのも、自分って元々スポーツをやっていて、大会に出ていた訳ではないのですが、それでもスポーツが凄く好きです。
ですが、N高グループに入ってから、スポーツをする機会が全くないんですよね。
後は、不登校経験があるので、そうじゃなかった道筋っていうのを知りたいっていうのもあります。分からない部分は消したいみたいな笑。
そういうのもあって、入学しないと思います。

なるほど、少しだけ分かります。私は、不登校になって勉強をしなかった事を後悔する事が多く、あのまま進んでいたら、良い高校に入って、親の期待に応えられたのではないかと感じる事がありますから。
N高グループに対して、とても感謝しているのですが、一方で、それとこれとは別という感じがあります。
てる坊さんお願いします。

私も無いですねN高グループに入学して、新しい自分に出会えたり、前向きになる事も出来ましたし、様々な経験をさせて貰い、楽しい事ばかりだったのですが、やはりそれとはこれとは別という感じがします。
お二人と一緒で私にも不登校だった期間があり、三年間を貫き通したという感じがないんですよね。
インスタで友達のストーリーを見ていると、アクティブに動いていて楽しそうだなと思う事が多く、高校の三年間を通いとおしてみたいなと感じました。

なるほど。通いとおしてみたかったっていうのは分かります。私の所では、まだまだ通信制高校に対する偏見があるんですよね。通信制ですというとどうしても少数派として見られてしまう所があって、負い目っていうんですかね、マイナスの理由もあるのですが、やっぱり通ってみたかったっていう気持ちがあります。
何度も言うようになってしまうのですが、N高グループには凄く感謝しているんです。生まれ変われた場所なので、命の恩人っていっても過言では無いですから。

一言メモ                                               三人共に「全日制への憧れ」はありましたが、N高グループのお陰で大きく変わったのは共通する実感でした。

転校前の学校と違う所を教えてください。また、N高グループの好きな所も教えて欲しいです

何度も繰り返してしまうのですが、やっぱりSlackの交流が一番大きいです。前の学校ではスクーリングくらいでしか同級生と会う機会がなくて、自発的に探そうと思ったらSNSで探すしか無かったんですよね。前籍校で知り合った子で今も交流が続いている大切な友達はいるのですが、それでも寂しかったです。
基本的にバイトとレポートをこなしていく日々だったので、余計にN高グループのSlackが好きなのかもしれません。
久保さんはどうですか?

自分からしたら、全てですかね。僕が前いた学校は特殊だったので、高卒資格が貰えない場所でした。基本的に就職を目的とした学校だったので、今のように高校卒業資格を貰うために勉強をする感じではなかったです。
好きな所は十人十色な所かな。僕は人と話すのが好きなので、この三年間色々な人と話して、経験できた事が良かったです。
僕は通学コースなのですが、ネットコースであってもslackで物理的に遠い人とも交流する事が出来るっていうのも凄く好きですね。

久保さんとてる坊さんは通学コースでしたよね。通学コースだとやはりネットコースとは違うのでしょうか?

はい、そうですね。通学コースだとグループがあったりして、全日制の高校と人間関係は結構近い感じがしますただ、いじめに発展することはほとんどない。グループ同士の仲が悪いとか、凄く大きなグループがあるとかはあるんですけど、いじめは無いですね。

本当に教室みたいですね。

そうですね、楽しいと感じています。嫌いじゃない。

楽しいですか、少し羨ましくなります笑。
では、てる坊さんお願いします。

私も全部ですね。学び方も変わりましたし、性格も変わりました。コロナによって筋肉が固まり、寝たきりになってからは考え方がネガティブな方に行ってしまっていたのですが、今は将来のことについて前向きに考えるようになりました。
人と喋るのが好きになって、社交的になったように感じます。人に対する接し方も、物事の見方も、学び方も、全日制に通っていた時と通信制に入った後でガラリと変わりました。
N高グループの好きな所はとことん追求できる所です。
渉外実行委員っていうのもそうなんですけど、何かをやろうと思ったら、どこまでも挑戦する事ができる環境があるのって凄いなって感じていて、好きな所ですね。

分かります。本当に実行委員って凄いですよね。各実行委員でやれる事は違うんですけど、自分自身でやろうって思ったら、どこまでも行けちゃう。こんな事、普通の高校じゃ絶対にできないですよね。

一言メモ                                                 同じ“高校生”という枠にいながらも、それぞれが自分の歩幅で学び、交流し、挑戦している。その違いを認め合いながら成長していけるのが、N高グループの一番の強さなのかもしれないです。

おわりに

私含めた3人の言葉から浮かび上がるのは、環境の違いによって見つけた「新しい自分」の姿でした。
Slackでの交流、自由度の高い学び、そして実行委員という挑戦の場。N高グループはただ学ぶだけではなく、自分の可能性を広げていく舞台になっているようです。
「高校生」という同じ肩書きを持ちながらも、それぞれが自分のペースで歩んでいける …そんな場所がここにありました。

プロジェクトN
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Nプレゼンフェス
参考記事

すみやますみさん執筆(2025年度版)

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