客室乗務員さんに聞く! お仕事インタビュー

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取材・執筆=りな(S高3期 ネットコース)

突然ですがみなさん! 飛行機にはよく乗りますか?
遠方のスクーリング、課外活動などでよく利用する人も多いのではないでしょうか。美しい大空を飛び、おもてなしのサービスがある飛行機は他の乗り物とは少し違った特別感がありますよね。今回は、そんな飛行機の中で働く客室乗務員さんにインタビューしました!

目次

今回インタビューした人

航空会社に20年以上、客室乗務員として働き続け、現在は新人客室乗務員の訓練教官も勤めている、現役のベテラン客室乗務員さん

心がけていること

Q. お客様と接するときに心がけていることは何ですか?

まずはこちらが笑顔でお客様にご安心していただくこと、あとはお客様のお話を引き出せるような声がけを心がけています。
ベースとして良い第一印象を広い年代の方に抱いていただけるような身だしなみを心がけています。

様々な場面での対応方法


Q.小さなお子様がお一人で搭乗される際は、どのように対応されますか?

まずはゲートにお迎えに行き、送りに来ている方にもご挨拶いたします。当日のご様子を聞いたりもいたします。   

緊張していたり、慣れていたり、ご様子は様々ですが、飛行機に乗るのが何回目なのか、携帯電話の電源を切ったか、以前に乗ったときに耳が痛くならなかったかなどを聞きながらお席にご案内します。視線を低くしながらシートベルトの開け方、閉め方などを説明し、機材にエンターテイメントがあれば一緒に好きなものを探したりしながら、できるだけお話ししてもらえるよう努めます。

上空では、やけどの危険を防ぐために、統一して温かいお飲み物はお出しせず、ジュースを楽しんでいただきます。周りの客室乗務員全員と連携を取りながら折々に声をかけて、ご様子を共有し、到着前はお手洗いをご案内します。

到着後はご様子を地上係員に伝え、お迎えの方に伝えていただきます。メモをお渡しすることもございます。

お一人で搭乗される大切なお子様をお預かりするのですから、少しでも安心していただけるよう努め「一人でも全然大丈夫だったよ! また次も大丈夫!」と思っていただき、お迎えの方にも安心安全をお届けできるよう責任を持って全力を尽くします。

Q.車椅子のお客様が搭乗される際は、どのように対応されますか?

車椅子のお客様は、特に地上との連携が大事になって参ります。安全に車椅子を操作するための訓練や研修もございます。

登録情報があれば、以前のご搭乗時のご様子、当日のご様子を伺いますが、何より大切なのはご本人、周りの方からお話を伺い、一番望ましい形でお手伝いさせていただき、安心を感じていただくことかと思います。

お客様に応じて入口まで、階段の上まで、お席のすぐ横まで、車椅子でご案内いたします。
機内でも、折りたたみの車椅子を常備しております。機材によってはリフトカー※を使用することもあります。

少しでも心のご負担を軽くし、スムーズにストレスフリーにご利用していただき、「好きなときにどこでも行ける!」そんなふうに感じていただけるようすべての部門で取り組んでおります。

※リフトカー…車椅子のままで乗車できる車両のこと

Q.搭乗中に気分を悪くされてしまったお客様にはどのように対応しますか?

私達ができるのは応急手当てに限られてしまいますが、症状が和らぐよう保温だったりできる限りのことをいたします。楽な姿勢を取っていただけるよう促し、症状や既往症※、お連れ様がいればお話を伺います。

機内にも少量の薬はご用意していますが、お客様にお選びいただきます。必要であれば、地上での車椅子の手配、症状によっては機内の医療関係者の方に援助をお願いしたり、無線で医師の援助を受けたり、緊急着陸、救急車待機要請をすることもあります。

※既往症…今は治っているが、以前かかったことのある病気のこと

客室乗務員ならではの体調管理

Q.たくさんの国へフライトされると思いますが、体調管理で気を付けていることはありますか?

不規則な時差に悩まされることが多く、体調管理は客室乗務員の大きな仕事の一つです。

フライト先では、生水は飲まない(アジアでは歯磨きもペットボトルのお水の方がいいです)、疲れていてもしっかり食べる、時差調節のための適度な運動、寝るべきときに寝るために睡眠時間を調節したりします。

こればかりは慣れることはなく、現地では帰りの便のために起きる時間から逆算して過ごすのですが、うまくいかないこともあり、それぞれにあった方法を探し見つけています。
自分との戦いです!

Q.客室乗務員というお仕事にどのような魅力があると感じていますか?

体が資本の、外側から見るよりハードな仕事ですが、発見や成長、お客様からいただくお言葉や笑顔も多いところが魅力だと感じています!

おわりに

読者のみなさん、ここまで読んでいただきありがとうございました!
今回は、飛行機の中で働く客室乗務員さんへインタビューさせていただきました。
世界中を飛び回り、国籍問わずたくさんのお客様と接している客室乗務員さんは、やはり接客のプロフェッショナルだなと、インタビューさせていただいて思いました。

客室乗務員というお仕事に興味がある方はもちろん、そうではない方もこの記事が興味を持つきっかけになったら、とても嬉しく思います!

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