活躍生徒vol.022:第二期生徒会長を務め、N高グループ生徒会を日本生徒会大賞2024特別賞受賞に導いたこっきさん

取材・文=tosazim(S高4期・通学コース)
生徒数がついに3万人を超えたN高グループ。多様な生徒が様々な分野で活躍しています。そんな中、キラリと光る実績を生み出した生徒もたくさんいます。実績を生み出した生徒は、どんな活動をして、どうやって実績を生み出したのか……気になりますよね!
そこでN高グループ新聞では「活躍生徒」と題してインタビュー企画を始めることにしました。第22弾となる今回は、第二期生徒会長を務め、N高グループ生徒会を日本生徒会大賞2024特別賞受賞に導いたこっきさんへのインタビューをお届けします。
第二期生徒会長を務めたこっきさん
Q.所属校とコース、学年と名前を教えてください。
N高等学校2年(取材当時)、ネットコースの石田暖都(はると)と申します。ニックネームはこっきです。よろしくお願いします。
Q.どんな活動をしていますか? また、その活動を始めたきっかけを教えてください。
第二期生徒会長として、生徒会全体の統率を取っていました。
中学校時代の環境と、この高校の環境を比べると、自由な時間が圧倒的に多いと思うんです。その時間をただただ過ごしても、だらけた生活になってしまうと思い、将来に役立つことでなくてもいいから、何かしら人と関わることをしたいと考えていました。
入学してすぐ、実行委員の募集があり、何かやってみようと思ったのですが、自分に合うものが無さそうで、応募はしませんでした。その後、生徒会選挙の案内が来て、生徒会なら自分のアイデアや、リーダーシップを発揮できると考え立候補した、というような感じです。
N高グループ生徒会が日本生徒会大賞にて特別賞受賞
Q.その活動であげた実績や成果を教えてください。
生徒会役員として、日本生徒会大賞(※1)の特別賞をいただきました。
※1 日本生徒会大賞とは
日本生徒会大賞は、全国各地の学校生徒会・生徒会団体・生徒会役員を対象としています。生徒会の活動内容やシステムなどを評価することによって、生徒会活動が持つ本来の意義を再確認し活性化させることを目的とした賞です。
https://seitokai.jp/より引用
全日制の高校は直接のコミュニケーションが多い中で、我々はオンラインのコミュニケーションが圧倒的に多い。その中でも3万人の生徒がいる学校はN高グループだけです。通信制の生徒会での基盤づくりの難しさ、生徒の声のまとめ方の違いなどが評価されたと思います。
Q.周りの反応はどうでしたか?
そもそも全日制の高校を前提とした場に、違う制度の学校が登壇するということがイレギュラーだった、という話を主催者の方からしていただきましたね。
他校とは「どんな風に3万人の生徒をまとめているの?」というような会話が生まれていたと思います。
Q.活動にN高グループのコミュニティなどは役に立ちましたか?
生徒会大賞は、応募文章及び添付資料による一次選考と、決選大会でのプレゼンテーションによる二次選考がありました。一次選考に関しては生徒会役員、生徒会の担当の職員さんに、定期的にフィードバックをいただいていました。
二次選考も本番前に何回か練習のプレゼンを見ていただいて、フィードバックをもらったりしていました。コミュニティなどが役に立ったというより、職員さんたちに支えていただいたと思っています。
“リアルで会う”ことの重要性
Q.活動の中で大変だったことはありますか?
我々の生徒会は、8月に選挙が終わった後に初めて会うので、面識のない方がほとんどなんです。一緒に立候補をして、一緒に当選した人達はある程度は関係性があった人もいたのですが、ほぼ一からの関係づくりをしながら生徒会の全体を進めていかなければいけなくて、その両立と関係構築が大変でした。
関係を構築していく中で、文章がうまく伝わらなかったり、ルールがうまく浸透しなかったり、役員同士のコミュニケーションが難しかったなと感じています。
Q.それをどうやって乗り越えられましたか?
とりあえず会いに行きました。
去年の1月に体験学習実行委員会が主催していたリアルケイドロというイベントがあり、役員何人かで約束して一緒に行きました。それが役員との初めてのリアルな初対面でした。生徒会は発足した直後に合宿があるのですが、僕はコロナにかかって行けなくなってしまい、半年間ずっとオンラインでのコミュニケーションだったんです。
でも直接会わないと絶対うまくいかないと思い、とりあえず昨年の今頃は人に会って、コミュニケーションを図ることを頑張っていました。
N高グループでは、zoomなどのオンラインの場だと、雑談をする機会があまり無いんです。逆に、リアルで会う時は生徒会の話をする必要は無いじゃないですか。自然と雑談が生まれる場でコミュニケーションを取り、身の回りの事を知ることも鍵かなと思います。
“一緒に走る大切さ”を学んだ
Q.活動の中で楽しかったこと、嬉しかったことはありますか?
プロジェクトで、僕が直接関わって成果が出るものというよりは、陰で支えたり、まとめたり、サポートをしていく中で裏方として成功を見守っているのが楽しかったです。
もう一つは、去年から磁石祭が生徒会主導になったんですよね。
僕は生徒会長と兼任で、推進本部長を務めていました。新しい制度ということもあり、僕らが失敗をしてしまって、磁石祭実行委員に迷惑をかけたことも沢山あったんです。それでも「生徒会がいてくれてよかった。」や、「生徒会が職員さんとの連携を支えてくれたから助かったよ。」などと声かけをもらったのが嬉しかったです。
また、今年発足した新しい生徒会三期の役員には磁石祭実行委員出身の方がいて、磁石祭という場で生徒会を知ってもらえる嬉しさと、それに自分も参加してみたいと思ってもらえる嬉しさがありました。
Q.活動を通して得られたスキルはありますか?
身についたスキルとしては、話の聞き方ですね。小学校、中学校では、似た環境にいる人達と過ごしてきたけど、この高校は色々な所から人が集まるので、考え方が合わない人もいます。それをどう受け入れていくか考えることは、いい刺激になりましたね。これから先、様々な人がいる中で生活していくために、必要なスキルが身についたと思っています。
もう一つはお願いの仕方ですね。何かをお願いしたい時に、全員に同じ頼み方をしても動いてくれる人はすごく少ないんです。動いてくれない人の中には、何をすればいいのか聞くのが怖くて動けない人もいて。聞きやすい環境を作るのが大前提だと思っています。あとは、何かを頼む時は、「誰かお願いします。」という投げ方ではなく、指名をするようにしています。「◯◯さんにお願いしたいんですけど、何か分からないことはありますか?」のような感じです。
やり方だったり、良くなる方法を考えたりして、一緒に走る大切さも学んだと思います。
Q.この活動を通して人に変化や影響を与えられたエピソードがあったら教えてください。
生徒会組織のあり方が大きく変わったかなと思います。三期以降を設計していく上で、「実行委員同士の連携が強くなったら、人手不足が解消できるんじゃないか。様々なスキルを持った人に手伝ってもらえるんじゃないか。」という話をしたことがありました。
それが結果として、それぞれで活動していた4つの実行委員(※2)が「生徒会委員」として生徒会に加わりました。
※2 ナレッジベース実行委員、体験学習実行委員、N高グループ新聞実行委員、バーチャルイベント実行委員
これは私一人の声の力ではないとは思うのですが、そういうふうに訴えかけていくことで、変わったと思いますね。
これから
Q.最後に、今後の展望を教えてください。
今、磁石祭の副実行委員長をやらせていただいています。磁石祭は去年から生徒会が主導していて、今度は三期との連携になってきます。一年間生徒会として磁石祭を見ていた身として、今年は、磁石祭実行委員の側から生徒会とうまく連携できないかなと考えながらやっています。
磁石祭が終わったら、受験を考えているので、しばらく生徒会組織に関わることはないかもしれません。今後は、大学の自治組織やリーダーシップなどを学びながら、成長できるような企業に就職し、その中でマネジメントやリーダーシップなどをキーワードに生活できたらいいなと思っています。
おわりに
「活躍生徒」vol.022として、こっきさんのインタビューをお届けしました。
第二期生徒会長として駆け抜けてきたこっきさん。インタビューをしながら、温かい性格でありながら、自分の中に強い芯も持った方だと感じました。だからこそ、N高グループをより良くしようと常に考え、行動に移してこられたのだと感じます。今後のこっきさんの活躍にも注目です!
N高グループ生徒会は、2022年11月に設立し、今年度発足した3期より7つの実行委員組織を含めた総勢300人以上の組織となりました。
その中でも3万人を超える全生徒の中から選挙で選出された20名の生徒がN高グループ生徒会役員会として活動をしています。
生徒自身が学びたい課外学習・特別授業の企画、卒業式や文化祭等に招待するゲストの選定、学校生活におけるルールの制定などだけに留まらず、より活動の幅を広げるための協賛営業活動などもおこなっております。
<生徒会役員選挙について>
例年6月〜7月に生徒会役員選挙を行なっております。立候補は高校1〜2年生を対象としています。
学園をより良くしたい意欲がある方の立候補をお待ちしています!
コメント
コメント一覧 (1件)
こっきさんの情熱や、生徒会にかける思いを知れたと同時に生徒会メンバーとのコミュニケーションのあり方などをしっかり考えているところがすごく素敵だなと思いました。