活躍生徒vol.018:外部インターンで都会留学を企画立案した、笹岡穂乃花さん

取材・文=又吉凛々子(N高8期・通学コース)
生徒数がついに3万人を超えたN高グループ。多様な生徒が様々な分野で活躍しています。そんな中、キラリと光る実績を生み出した生徒もたくさんいます。実績を生み出した生徒は、どんな活動をして、どうやって実績を生み出したのか……気になりますよね! そこでN高グループ新聞では「活躍生徒」と題してインタビュー企画を始めることにしました。
今回は外部インターンの立場で企画立案をされた笹岡穂乃花さんにインタビューさせていただきました。
※N/S高新聞は、2025年度より「N高グループ新聞」へ名称を変更しております。
都会留学を企画立案
Q.所属校とコース、学年、名前を教えてください。
S高等学校2期の笹岡穂乃花(ささおか ほのか)です。
Q.どんな活動をしていますか?
スタディメーター株式会社という会社でインターンをさせていただいており、進学や就職で地方から都会へ移住しようとしている方へ向けて、実際に都会の生活を体験することができる都会留学という企画を立ち上げました。
Q.その活動を始めたきっかけを教えてください。
インターンのきっかけは、N/S高等学校で新聞実行委員を頑張っていた際、先輩から学生団体を教えてもらい、学生団体にいる方からインターン先を教えてもらいました。
インターン先の会社の社長は、ITを使って学生がやりたいことをやってほしいという意向だったため、発案する立場に立てました。
そこで先輩方から、元々地方に住んでいる学生が進学や就職で都会に行き、あまり合わなかった、やっぱり地元が良かったかもしれないと感じているという話を聞きました。
自分自身も地方から都会に出て地元の方が良いと感じた経験があるので、そういった学生を減らしたいという思いで企画しました。
Q.その活動であげた実績や成果を教えてください。
都会留学を発表した際に、地方創生特化型のテレビやラジオのインタビューを受けました。
ですが私はテレビやラジオに出られたことよりも、外部インターンで企画立案をして実現させ、お試しプログラムを開催できたことの方が成果だと思っています。
Q.成果を上げることができた理由はなんだと思いますか?
自分が困っていることは誰かしら困っているという意識があるので、高校生活中に起業したいという意識はなかったのですが、誰かを助けられるものを作りたいと思っていました。
また、私自身も地域にいることのコンプレックスがあったので、それも解決したいなという思いがありました。
Q.活動にN高グループのコミュニティなどは役に立ちましたか?
かなり役に立ちました。
環境系の同好会に入った時に学生団体という道を知ることができましたし、新聞委員会では人とのコミュニケーションや誰かとチームを組んでやり進めることを学びました。
活動の中で大変だったこと、嬉しかったこと
Q.活動の中で大変だったことはありますか?
興味が広がりすぎていたことが大変でした。
やりたいこと、心を動かされるものが環境系やインターン、執筆などと多かったので、一つに集中することが難しく感じられました。
Q.それをどう乗り越えましたか?
興味が広がった上で、そこで出会った人を大切にするという意識を持ちました。
そうすることで、あれもこれもやりたい、でも私はこの人との活動を大事にしたいから今はこれに専念しようと思えるようになりました。
やりたいことが狭まったわけではないですが、よりプロジェクトに集中することができるようになりました。
Q.活動の中で嬉しかったことはありますか?
高校生という肩書きに関係なく、自分の頑張りが人間として素敵だよと褒めてもらえた、認めてもらえたことです。
プログラムを作った時や、インターンの仲間に言ってもらえた時にやって良かったなと思えます。
今に集中する姿勢
Q.活動を通じて得られたスキルはありますか?
たくさんあります。ですが私はN/S高等学校でもそうですが、スキルを求めにいったというよりは、人間としての成長を求めにいきました。
高校生としては先々が気になってしかたなかったり、個人的なことだと中学生の時に体を壊してしまった罪悪感が残っていたりと、過去や未来への焦りや不安がありました。
ですが、今やらなければならないこと、今自分が必要とされている環境を活動の中で得ることができたので、未来に不安になっている暇はない、自分はこのプロジェクトを頑張って誰かを幸せにしたいなという思いが芽生えてきました。
このことから、今に集中するという姿勢を身につけられたと思っています。
Q.この活動を通して人に変化や影響を与えられたエピソードがあったら教えてください。
都会留学のお試しプログラムを開催した時に来てくださった方には、ライフスタイルを考えてもらうきっかけになったと感じています。
お試しプログラムが終わって参加してくれた方から「来て良かったな」「お試しをせずに高校を卒業しなくて良かった」と言ってもらえたこと、それほど参加者の心を動かすことができたというのが、とても嬉しかったです。
Q.今後の展望を教えてください。
今後は都会留学をどんどん本格的に動かしていくことと、書くことが気になっているので、暮らしに寄り添いながら誰かの背中を押せる言葉を紡ぐライターになれたらいいなと考えています。
おわりに
インタビューの中で「自分が困っていることは誰かしら困っている」という意識を持っているとおっしゃっていた言葉からは、笹岡さん自身の悩みを解決するだけでなく、同じ悩みで困っている人を助けたいという思いが伝わってきました。インターンシップについて少しでも興味をお持ちいただいた方は、下記のリンクから角川ドワンゴ学園のインターン求人をご覧下さい。
高校生インターンシップとは、その仕事に就く能力が自らに備わっているかどうかを見極めることを目的に、自らの興味・関心や将来のキャリアに関連した就業体験を行う活動です。本学では、事前研修会や事後報告などを通して、インターンシップの経験をより充実したものになるよう支援しています。
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