活躍生徒vol.017:ナレッジベース実行委員代表として組織の基礎を作り上げた、大庭咲哉さん

取材・文=n(N高10期・通学コース)
写真提供=大庭咲哉さん
生徒数がついに3万人を超えたN/S高。多様な生徒が様々な分野で活躍しています。そんな中、キラリと光る実績を生み出した生徒もたくさんいます。実績を生み出した生徒は、どんな活動をして、どうやって実績を生み出したのか……気になりますよね! そこでN/S高新聞では「活躍生徒」と題してインタビュー企画を始めることにしました。
※N/S高新聞は、2025年度より「N高グループ新聞」へ名称を変更しております。
第17弾となる今回は、ナレッジベース実行委員(※)代表として、生徒会やナレッジベース実行委員組織の基礎を作り上げた大庭咲哉(おおばさくや)さんへのインタビューをお届けします。
※N/S 学内ヘルプセンターサイトなどのサイトを開発、運営をする組織。詳しくはこちら
ナレッジベース実行委員二期生として組織改革に携わる
Q.所属校とコース、学年と名前を教えてください。
N高等学校3年、大庭咲哉と申します。通学コースの横浜キャンパスに通っています。
Q.どんな活動をしていますか?
現在、ナレッジベース委員内ではSA (Student Assistant) というところに所属して、組織改革というか、内部自体の環境を整えるとともにより良い組織になることを目指して、組織体制の見直しなどをしています。また、MVV(Misson Vision Value) の設定などにも関わりました。
そのほかにも磁石祭のPS(Project Support)チームを実行委員代表として主導させてもらい、磁石祭のステージに登壇したりもしました。

Q.ナレッジベース実行委員を始めたきっかけを教えてください。
先輩に誘われたことがきっかけです。その先輩は「ナレッジベースといえばこの人!」というくらいすごい先輩で、その先輩から誘われて興味を持ったので所属しました。
初代ナレッジベース実行委員代表に
Q.その活動であげた実績や成果を教えてください。
はい、まずは初代ナレッジベース実行委員代表(※)という役職についたことがひとつです。
実行委員代表は役員として生徒会でも活動しており、生徒会からの立場でもナレッジベース実行委員を良くしていくことができたと思います。
具体的に言うと、生徒会にある一千万円という予算を実行委員たちが企画したものに使えないか、ということで、実行委員企画フローというものを作りました。
※第2期生徒会より新設された役職。詳しくはこちら
Q.成果を上げることができた理由は何だと思いますか?
仲間だと思います。特に、実行委員代表。実行委員って4つ※あって、代表はそれぞれ一人ずつ計四人、最初から全員が知り合いでした。だからこそ、どういう方向性でいくか、どういう目標をもつかみたいなところをしっかり話せたので成果にもつながっていると思います。
あとは勿論、実行委員代表になるためにも選挙というものがあって、三人ほど立候補していた中で自分を選んでくれたナレッジベース内の仲間への感謝もあります。やっぱりそういった仲間の存在というのが成果を上げることができた理由だと思います。
※取材当時。2025年5月21日時点で生徒会に属する実行委員は7つあります。2024年度11月に渉外実行委員、地域交流実行委員、磁石祭実行委員が新しく加わりましたが、実行委員代表がいる実行委員会はこれらを除いた4つになります。
Q.その活動はN/S高のコミュニティなどでは役に立ちましたか?
みんなが同じ目標に向かって動いてるというのが各実行委員の特徴だと思っていて、その中に自分が入れたのはすごく役に立ってます。
さらに、ナレッジベースに入ったことで、次のつながりができたりもするんです。
ナレッジベースに入ったことで自分を知ってくれる人や声をかけてくださる人もいます。今回のインタビューだってそうです。
今年の新入生オリエンテーションで司会もさせていただきました。ナレッジベース委員としての活動から繋がったと思うので、そういう意味ですごく役に立っています。
将来にもつながるスキル
Q.活動の中で大変だったことはありますか?
バイトとの両立が大変でした。
生徒会でもナレッジベース内でもたくさんプロジェクトを抱えていたので、ミーティングが1日にたくさん入っていて、時間を作るのが難しかったです。また、様々なコミュニティでのミーティングがあったので、そのコミュニティ内の役割がそれぞれ違って、自分をコントロールするのが難しかったです。
そんな時に癒しの存在になったのが、音楽ライブです。好きなアーティストのライブがストレス発散になったり、日々のモチベーションになったりしていました。
また、疲れた時は一度電子機器の電源を切って突発的に旅に出たりします。
最近では鎌倉の方まで始発電車で行ったりもしました。
Q.活動の中で嬉しかったことはありますか?
言われて一番嬉しい言葉は「学内ヘルプサイトめちゃくちゃ役に立ってる」です。
Slackなどで「新入生たちが学内ヘルプにいろいろ書いているから見た方がいいよ」みたいなことを言ってくれているのを見ます。自分自身が学内ヘルプに直接的に関わったわけではないのですが、ナレッジベースの活動を見てくれているんだな、評価してくれているんだなと感じて嬉しいです。
さらに、ナレッジベース実行委員代表として活動していると「こういう企画どうですか?」などの相談を他の委員からもらったり、外部のイベントに「登壇しませんか?」というご依頼をもらったりと、自分自身のことも見てもらっているなと実感することがたくさんあって、それも嬉しかったです。

Q.活動を通じて得られたスキルはありますか?
洞察力です。
物事の本質や原因を見通す力、観察力にも近いと思いますが、その能力が一番伸びました。元々持っていたものではあるんですが、一番強みとして前に出てきたものです。
例えばプロジェクトを進める中で、目先のことだけを考えるのではなく、それを作った先に何があるとか、どんな人を巻き込んでどうプロジェクトを進めていこうか、などを考えます。そんな機会が多く、磨かれていきました。
あとは相談を受けたときに、本人はこういうことをやりたいんだな、というのが見えてきたりするんです。そういうときに的確なアドバイスができたりするようになりました。相談されるという経験でも洞察力が磨かれました。
Q.今後の展望を教えてください。
まず、ナレッジベース実行委員などの学内の活動においては、しっかりと引き継ぎをすることです。もう少しで卒業してしまうので、10年20年経ってもしっかりと運営できるようにノウハウなどを引き継いで、後輩たちに渡してあげたいなと思っています。
そして自分自身としては、音楽系の専門学校に進みます。僕はライブが好きなんですが、そのライブを作る側の人になります。
N高でたくさん企画を作った経験や、身につけたコミュニケーション能力、洞察力を活かして頑張りたいと思います。
また、今は不登校支援の学生団体の運営をさせてもらっていて、あまり学校にいけてないよ、という人にも楽しんでもらえるようなライブ、イベントを届けたいと思っています。そういった社会貢献についても考えながら学ぶつもりです。
おわりに
今回はナレッジベース実行委員、生徒会役員として組織改革や基盤作りに尽力された大庭咲哉さんにインタビューをしました。
プロジェクトのリーダー、実行委員のリーダーなどたくさん活躍された大庭さんの今後に期待です。
活躍したいN/S高生へ! 「ナレッジベース」実行委員とは
「ナレッジベース」実行委員とは、生徒の皆さんが学園生活を送る上での困り事をなくし、より快適で楽しい学園生活が送れるよう活動している実行委員です。
学内ヘルプ・ナレッジテクニカルなどのサイトを作成・公開し、学園生の日々発生する困りごとを解決できるような活動をしています。2022年6月にスタートした「ナレッジベース実行委員」は2025年2月時点で4年目を迎え、学内ヘルプサイトでは206ページに及ぶサイトを作成しました。
ナレッジベース実行委員では随時実行委員を募集しています。詳しくは学園生・保護者向けに送信されるメールや、学園のslackにてお知らせしています。
※受講はN高グループ生徒に限ります。
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