【N/S高新聞 卒業生座談会】先輩たちに聞いてみた。(メッセージ編)

取材・文=chikachan(N高9期・オンライン通学コース)0(S高4期・通学コース)
N/S高新聞が始動して3年。3年間N/S高新聞実行委員として活躍されたメンバーが今年で卒業します。
これを機に、初期のN/S高新聞を支えた卒業生にインタビューと未来のN/S/R高生に伝えたいことを聞きました!
※N/S高新聞は、2025年度より「N高グループ新聞」へ名称を変更しております。
メンバー紹介

きほちゃさん
N/S高新聞実行委員執筆2期生

ほのかさん
N/S高新聞実行委員執筆2期生

miite(みーて)さん
N/S高新聞実行委員動画制作コース1期生

まどやんさん
元N/S高新聞実行委員執筆1期生
(現在はTAとしてN/S高新聞実行委員に関わっている。)

かなぽんさん
元N/S高新聞実行委員執筆1期生
(現在はTAとしてN/S高新聞実行委員に関わっている。)
※かなぽんさんのお話は歴史パートの記事でご覧いただけます!
卒業生の自分から、あの頃の自分に向けて
ーー今の自分から、新入生、新聞実行委員に入りたての自分に向けてメッセージを伝えることができるなら、何を伝えますか?また、あの頃と変化したこと、時が戻るならしてみたいことなどがあったら教えてください。

私は入学した頃は人と関わるのが苦手で、Slackも文字が流れてくるのさえビビったりしてたんだけど、新聞実行委員で、初めて人と話したり遊んだりするのが温かいなと感じることができて、少しづつ自分を変えることができた、これが一番の変化、成長かなと思っています。
また、新聞の不安定期(※2)で人と接するのが怖くなった時期もあったり、自分が傷つけてしまった罪悪感に苛まれたりという時期もあったけど、それを経て自分自身が成長したなと思っているので、あの頃の不安定な自分にメッセージを送るなら『起きることは全部自分自身に必要なことなんだよ』『何も心配しなくて大丈夫だよ』と伝えたいし、これからも心に入れておきたいです。
(※2……N/S実行委員の担当職員の不在により、生徒主体の不安定な状況が続いていた。)



私が生徒時代の私にメッセージを送るとしたら、卒業しても新聞とは関わることになるし(笑)、新聞で学んだことを活かして、これからはTAならではの学びもあるし、大学生として新しい土地で学べる機会もたくさんあるし流れに身を任せて成長して、勉強して、頑張って行ってほしいと伝えたいです。



うーんそうですね。あの時の自分にメッセージを送るなら、『N/S高新聞にいたら、後から楽しくなるよ』と伝えたいです。
私は新聞実行委員に入った当時、変に怖がらずに実行委員メンバーに話しかけたり、わからないところとか聞いたりして、沢山動画を作っていきたいなと思ってたんですが、さっき不安定期などを振り返ってみたら、そういうことは私には無理だったなと思いました(笑)。



私は、まず新聞実行委員に入って一番最初に書いた記事が五行しか書けなかったんですよね(笑)。最初はどれくらいの分量で書いたらいいのかわからなくて、一生懸命書いて五行にしかならなかった記事を持って絶望してました(笑)。
だから、あの頃の自分にメッセージを送るなら、『大丈夫だよ! いつか執筆も上手くなるし、記事も沢山かけるようになるよ』と伝えたいです。
ーーもし、新聞実行委員に入った頃に戻れるなら、何をしたいですか?



「時が戻るなら何をしたい?」と言われても、多分何もできないと思うのでそのままでいいかなと思います。



う〜ん。私は新聞実行委員に入ってすぐの頃から忙しくしてたし、なんならつい先月までバタバタしていたので、時を戻せたとしても戻りたくはないですね(笑)。
ーー新聞実行委員の経験を何に活かしていきたいですか?



私は将来言葉を書く仕事をしていきたいなと思っているので、今まで新聞委員で学んできた言葉の使い方などのスキルを今後も使っていきたいなと思っています。あとは人との関わり方やコミュニティの在り方もすごく学べたので、そこはこれから参加するイベントやその時のメンバーと関わる際に活かして行きたいなと思っています。



私は将来出版業界に就職したいなと思うので、高校生のライターとして色んな企画に着目したり文章を書いて配信したという経験を活かして、ファッション誌の学生のモデルさんなどとも関わりながら編集者として働きたいなと思っています。



記事の書き方などもそうなんですけど、私が思う新聞委員での経験で一番大きかったことはやっぱり人との関わり方ですね。誰かのメッセージに対してスタンプ(※3)を押したりというのは基本的なことですし、あとは自分にとって初めて頼れる先輩が出来たり後輩に何かを教えるなど、上下の関わり方は新聞委員で初めて経験できました。ですから自分で活かしたいと思うよりは勝手に活かされていく経験をたくさん積めたと思います。
(※3……新聞委員はSlackというアプリでやり取りを行っており、投稿されたメッセージに「いいね!」「了解」などのスタンプを送れるシステムがある。)



私も人との関わり方に関することで、人との距離感や仲良くなる方法を学ぶことができて、それによって得られた人脈もあるし、プレゼンテーションなど発表する際の話し方も学べました。私は学校に行っていなかったタイプなので今まで同世代の人達と関わる機会が少なかったんですけど、新聞委員ではその機会も得ることが出来ました。この経験は、日常生活やこれから参加するコミュニティの中で活かしていきたいと思っています。あとはGoogleのスライドの作り方や、動画制作の基礎知識なども知っていて損はないことだと思うので、どこかで使えたら良いなと思っています。
今後のN/S高新聞
ーー今後、N/S高新聞はどのように変わっていくと思いますか? また、こうなってほしいと思い描いてる理想像はありますか?



これからの新聞がどうなるかといわれたら、悪い方向には行かず、これからも続くと思ってます。N/S高新聞って絶対的なニーズがあるし、仲間と行う『楽しい』もずっとあり続けてほしいです。で、どうなってほしいかというのは正直無いです。私も誰かにどうなってほしいというのを受けて行動したことはないので、これからも『やりたい!』という思いを大切にして動いてほしいなと思っています。
ただ、せっかく新聞にいるなら一個味わってほしいものがあるんですよ。それが、Slackの連絡などでつく大量スタンプ。
誰かが発言したら、必ずスタンプがつく。こんなコミュニティって中々ないと思います。だから、ぜひ味わって感動してほしいなと思うところです。


実際のN/S高新聞のSlackの一例



そうですね、私は正直今後どうなるのかという部分は予測がつかないと思ってます。ただ一つ言えるのは、動画制作コースが運営しているN/S高新聞のyoutubeチャンネル登録者数は500人を超えるのではないかなと思います。
それと個人的に思うのは、N/S高新聞の雑談のゆるゆる感や、やることはしっかりやる! という所はこれからも変わらずにいてほしいです。



私としては、今後も記事や動画の配信が途切れない環境であったらいいなと思っています。
『頭にアイデアは浮かぶんだけど、それを発信できる場所がない……。』と悩んでた中、N/S高新聞ができて、活動したら頭の中がスッキリしたっていう経験があるので、そういう子の為のN/S高新聞であってほしいという気持ちもあるし、記事を書いたり動画制作の活動を楽しめる子たちが溢れている委員会というのも変わらず続いてほしいです。



N/S高新聞での活動っていい意味で仕事っぽいなと思うんですよ。勉強もできるし、社会でどうやって生きていくかを考えるきっかけにもなるし、いいと思っています。でもせっかく『高校』というこの場所で、自分が本当に好きなこととか、やってみたいことにどんどん挑戦して、失敗することが許される場所だからこそ、やりたいことは全部挑戦してほしいなって思ってます。
誰かのためにならなくてもいい。誰かを傷つけるのはいけないけど、『やりたい』『ワクワク』と思う感情を本当に大事にして挑戦してほしいです。きっとその感情、挑戦が今後、生きる大きなエネルギーになってくると思うので。
ーーN/S高在校生へのメッセージをお願いします



思っている5倍ぐらい肩の力を抜いてチャレンジしてみてください。ミスってもどうにかなるし、どうにもならないなんてことはないので力を抜いて楽しんでもらえたらいいなと思います。
こういうコミュニティ(N/S高)って将来出会うことって少ないと思うし、「一期一会」を大切にして青春してもらえたらなと思っています。
わたしは今日まで楽しかったです。それぐらい皆さんも楽しんで青春を謳歌してもらえたら嬉しいなって思います。



やったことがないことをやるとか、自分から誰かに話しかけるとかって結構ハードルが高いし勇気もいることだと思っていて。やったことがないことをやるとか自分から誰かに話しかけるとかって、結構ハードルが高いし勇気もいることだから、それをやってみるだけでもすごいのに、さらに『できた!』と胸を張って言えるようになるまでにはけっこう時間がかかる。私がそうだった。
最初は本当に些細なことに勇気を持って挑戦してみて、段々といろんなことにチャレンジしていけばきっと楽しめるんじゃないかな。
人と人とのつながりを大切にしていってほしいなって思います。



中学生高校生のみんなに伝えたいことは「みんなのことを大事に思っている大人が最低一人はいる」ということを知ってほしい。思っている以上にみんなが考えてることとか行動していることってすごく楽しそうだし、悩みながらやっているのも大事な過程なんだろうなと思って。そういう姿はキラキラしてるし尊いなと思っていつも見ています。
周りの大人たちが言っていることに納得がいかずイライラしたり、心細い思いをしたりするときもあるかも知れないけれど、みんなのことを大事に思って理解したいと思っている大人がいるっていうことを忘れないでほしいなって思います。
目に涙を浮かべるきほちゃさん



きほちゃ泣いてる?



いや泣いてはないけど終わりを実感してウルッとはきてる



「嫌だな」「しんどいな」って思うのは良いと思っていて。そんな負の感情をもって踏み出せないとか進めないとかやることがあるのにできないってことが私よくあって。だけどそれって絶対に悪いことではない。心がそういう気持ち(弱音)を伝えようとしているってことだからそれを許してほしいなって思う。
その気持ちと向き合って、自分の感情をそのまま感じることで、自分の人生にとって良いことがきっと起こるはずだから。自分に素直であってほしいなと思います。
「素直になったときに離れていく人がいるんじゃないか」と不安に思うこともあると思うけど、絶対仲間はいるしその素直さを受け止めてくれる場所というのはきっとあるし、新聞実行委員の人は新聞もその場所の一つなので、N/S高新聞を愛し、愛されてほしいなって思います。
ーーN/S高に入学する予定の方々へメッセージをお願いします



まずはようこそ! 貴方は良い選択をされました! 私は後悔しながらN/S高に来たタイプだったのですが、この3年間でN/S高を上手く使ってやろうと思い、1年生の6月頃から少し頑張ってみたらとても楽しい学校生活を送ることができました。上手く使えるか不安という方もいるとは思うんですけど、気になったSlackのチャンネルを見てみたり、面白そうだなと思う企画に応募してみたり、そういうことをするだけで通信制高校でも十分青春をおくれると思います! 安心して頑張ってください!



私も良い選択をされたということを言いたい! マジで楽しいよ!(笑) きっと、貴方がN/S高に来ることを待ち望んでいた人達もいれば、たくさんのイベントもあると思うので、興味があることは全部やってみれば良いし、何もやりたいことが無くてもそれはそれで私は良いと思っています。とにかく、N/S高での3年間は自分の心が少しでも動かされたものに使って欲しいです! この学校に入学した時点で貴方は最高の時間を過ごせることを確約されました! 楽しんでください!



まず始めに伝えたいことは『レポートとスクーリングとテストをしっかりやれば卒業できる』ということです。



確かに楽しいことだけじゃないよね(笑)。



もちろん楽しいこともあるんですけどこれは本当に大事なので(笑)。あとはそうですね、N/S高での生活を送っていくうちに『思ってたのと違うな』などと感じる場面もあるかもしれないんですけど、通学やネットなどのコース、実行委員や部活動など色々な選択肢があるので、学校生活を楽しむことを諦めないで欲しいです。N/S高での生活が自分に合っていると思う方は、ぜひそのまま楽しい3年間を過ごしてください。



まずはご入学おめでとうございます。皆様色々な思いを持って入学されたと思うんですけど、全部丸めて『大丈夫だよ!』ということを伝えたいです。N/S高は通信制ですが全日制の高校で出来ることが全く出来ないということではないし、自分の工夫次第で十分充実した学校生活を送れると思うので、高校生としての時間を謳歌して欲しいと思います。あとは卒業生として言うんですけど、大学で英語を学ぶ人は今から勉強しておいた方が良いと思います。やっぱり大学はテストも授業も多いので、今のうちに実力試しをするイメージで勉強をしておくと入学後に不安になることは減ると思います。今すごく焦ってる私と同じ轍(わだち)を踏まないでください(笑)。
終わりに
活動中はいつも笑顔で親切に接してくださった先輩やスタッフさん。今回は新聞委員の様々な過去を振り返っていただき、いただいたメッセージは、これからの新聞実行委員を担う者の一人として背中を押していただきました。今回皆様から学んだことを忘れず、今後の新聞実行委員会も盛大に盛り上げて行きたいと思います! 改めて今回取材に応じていただいた皆様、貴重なお話をありがとうございました!
【N/S高新聞 卒業生座談会】シリーズでは、卒業生の皆様に新聞実行委員の「歴史」について話していただいた記事も配信されました! ぜひそちらもご覧ください!




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