活躍生徒vol.012:女流棋士を目指し日々自己成長し続ける将棋部部長、板垣七海さん

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取材・文=のりしお(S高3期・通学コース)

生徒数がついに3万人を超えたN高等学校・S高等学校・R高等学校(以下:N高グループ)。多様な生徒が様々な分野で活躍しています。そんな中、キラリと光る実績を生み出した生徒もたくさんいます。実績を生み出した生徒は、どんな活動をして、どうやって実績を生み出したのか……気になりますよね! そこでN高グループ新聞では「活躍生徒」と題してインタビュー企画を始めることにしました。第12弾となる今回は、数々の将棋大会で優勝し、女流棋士を目指しながら今も尽力し続けている、将棋部部長の板垣七海さんへのインタビューをお届けします。

目次

板垣さんと将棋

N高等学校2年、通学コースの板垣 七海(いたがき なみ)です。

Q.どのような活動をされていますか?

女流棋士を目指して将棋を指しています。
学園の活動では、将棋部の部長をしています。

Q.その活動を始めたきっかけを教えてください。

父と祖父が元々将棋が好きで、幼少期にルールを教わりました。
プロを目指し始めたのは中学生になってからで、具体的なきっかけは大会に出たことです。
中学校で初めて全国大会に出場した際、プロを目指している人が多いことに影響され、私もプロを目指すようになりました。

Q.活動を通して得られた成果や実績を教えて下さい。

第33回全国高等学校文化連盟将棋新人大会という京都府戦で優勝し、長崎で行われた全国大会に出場しました。
全国規模以外の、地元の大会にも参加しています。

獲得したメダルなど(写真提供=板垣七海さん)

継続してきた将棋で得たもの

Q.成果を出すことができた理由を教えてください。

私の場合ですが、10年以上の継続が理由だと思います。
将棋は5歳の頃から指してきていて中学校からはN中等部に所属し、将棋漬けの生活を送ってきました。普段は研究会に行き対局や詰将棋をしたり、プロ棋士の対局の記録係をしています。
あとは、MacBookに将棋のソフトを入れて、指した対局を解析して次に向けて研究していたらだんだん結果が出てきました。

Q.活動の中で大変だったことはありますか?

沢山ありますが、将棋は勝つか負けるかのどちらかで、惨敗した時も、惜しくも敗れた時も、同じ負けとしか結果が出なくて、成長が目に見えないのがモチベーションを保つ上で壁に感じて苦労しました。
また、伸び悩みの時期があって、試合に全然勝てなくて結果が出ない時はすごく落ちこみました。

Q.その大変だったことをどう乗り越えましたか?

内容を追求し改善して、実力をあげていけば、いつか結果はついてくるものだと思います。
私は、負けた対局の方が勝った対局よりも学ぶことが多いと思っていて、勝った対局はあまり記憶に残らないのですが、負けた対局は今でも並べられるくらいすごく印象に残っています。そういったものをソフトで何がだめだったのかを分析して、反省会や自己研究をひたすら行い、同じミスを繰り返し行わないようにしています。

Q.活動の中で嬉しかったことはありますか?

やっぱり結果が出た時はすごく嬉しいです。
優勝した時や、初めて全国大会に行った時は今まで地元でしか活動していなかったので、特に嬉しかったですね。
あとはプロ棋士の先生から、「すごく勉強してるね」と言われた時はすごく嬉しかったです。対局に負けたとしても、ちゃんと棋譜(※)を見たら勉強してるかどうか伝わるんだなと感じて、勉強していてよかったなと思った瞬間でした。

棋譜 碁や将棋の対局の記録のこと。

対局中の板垣さん(写真提供=板垣七海さん)

Q.活動にN高グループのコミュニティは役に立ちましたか?

平日でも将棋を行うことができることと、将棋部には自分よりも将棋に強い人がいるので、そういった人と部活で将棋を指せるのはN高グループのような通信制高校じゃないとできないことなので、そういったことが役に立ちました。

Q.活動を通じて得られたスキルはありますか?

結果が出ないときもたくさんありますが、こうやって10年以上将棋を続けていられるので、忍耐力は鍛えられたのではないかと思います。
昇級するためには連続で試合に勝たないといけないのですが、順調に勝ち続けていたのに負けてしまうと、心が折れそうになったりしました。それでもくじけずにまた頑張ろうと思えるのは、将棋を通して得られた忍耐力の賜物だと思います。
結果を求めすぎず、自分の実力と向き合って、感情をコントロールできるようになったことも良かったなと思います。

将棋部連盟から授与された賞状(写真提供=板垣七海さん)

将棋部という居場所

Q.活動を通して人に変化や影響を与えられたエピソードはありますか?

将棋部が栄えてくれたことですかね。
やっていることを前と変えていて、例えば、詰将棋というルールを知っていれば解けるものをひとつひとつ丁寧に教えてあげて、少しずつ難易度をあげていくのですが、そうすると将棋のことを面白いと感じてくれる人が増えました。あとは、1時間と決まったホームルームの時間が終わっても、自主的に残って交流をしてくれる部員が増えたと思います。
自分が教えてその輪が広がればすごく楽しいし、丁寧に教えていたら、将棋って面白いかもと思う人が増えてくれて嬉しかったです。

Q.今後の展望を教えてください。

一番は将棋が強くなることです。
強くなることで自ずと結果が出てくると思うので、全国規模の大会で優勝し、女流棋士になりたいです。

おわりに

今回は「活躍生徒」vol.012として、板垣七海さんのインタビューをお届けしました。

高校生として学業を頑張りながら、自分の夢に向かって進む板垣七海さんはとても輝いて見えました。挫折を味わいながら好きな将棋を必死に頑張る、そんな板垣さんの今後の活躍がとても楽しみですね!


今後の活躍を応援しております!

活躍したいN高グループ生へ!「将棋部」とは

将棋部は、初心者から有段者まで幅広いレベルの部員が集まり、オンラインを中心に活動しています。部員同士の対局だけではなく、月に2回、プロ棋士の阿部光瑠先生の指導を受けることができます。

「将棋に興味があるけど、まだ指せない…」という方も、基礎から学べるので安心して参加できます。ぜひ将棋部に遊びにきてください!

■活動場所:学園のSlackチャンネル「#club_shogi」

■主な活動内容:週に1回の定期活動、月2回の指導対局 
※受講はN高グループ(N高/S高/R高/N中等部)の生徒に限ります。

将棋部が出店する磁石祭ZEROブースについてはこちら!

磁石祭ZERO公式サイトはこちら!
https://nnn.ed.jp/school_festival

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