背中を押してくれる人達が広げた道【2025年卒業生インタビュー#2】

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取材・文=ぼぼ(S高4期・ネットコース)

2024年度も終わりが近づき、この学園から多くの3年生が卒業する時が来ました。
今回はN/S高新聞実行委員会(以下:N/S高新聞)に所属していた、今年度の卒業生である、るた-luta-さんに高校生活やN/S高新聞で何をされていたかを伺いました。

(画像提供=るた-luta-さん)

話をしてくれた人
るた-luta-さん
S高2期・ネットコース
動画制作コース1.5期生
趣味:ドローン

目次

初めてのスクーリングからどんどん変わった!

ーーN/S高を選んだきっかけは何ですか。

実は始め、N高という言葉も全く知らなくて、考えていなかったんですね。普通に学校に行っていて、全日制高校の受験をしようとしていました。高校受験というと、公立高校と私立高校を1つずつ受けることが王道なんですけど、私立に行きたいと思わなくて。

ーー私立に行きたくなかったのはどうしてですか。

私立の教育方針に締め付けられる感覚が苦手でした。できる限り自由に生きたいと思っていました。例えば、僕が行きたかった高校も制服が無いなど、公立の方がちゃんと勉強もできて自由度も高いと考えていました。特に自由を求めていたからこそ、公立に落ちた時に受かった私立に行くのが本当に嫌でした。さあどうするってなった時にN/S高の存在を知って、私立と天秤にかけて時にS高に行く事を決めました。

ーー1年生の時は何をしていましたか。

実は、ほぼ何もやっていなくて。10月くらいまでSlackのアイコンも無いままでした。Slackはメンターと連絡を取るための手段みたいな感じでした。

本当に、友達がいないというより作ろうともしなかったんです。そんなタイミングで初めてのスクーリングがありました。そこで出会った人にN/S高のネットコースの事情を教えてもらいました。また、Discord(※)のNS高生のサーバーに招待してもらって、そこで出会った一人の人とは今も定期的に連絡をとっています。

その後、何がきっかけか分からないけれども、あるタイミングでいきなり同好会の運営や設立をしました。歌で何かコミュニティを作れないかと思って、アカペラ同好会を作りました。結局その同好会は僕が運営を維持できなくて辞めてしまいましたが、同好会の運営や、同好会を作ったことで本当に人脈が広がりました。

※オンライン上でチャットや音声通話ができるコミュニケーションアプリのこと。

ーー3年間で自身が成長したと思う出来事を教えてください。

全部です! NS高で起こったことは基本的に全部自分の成長につながっているし、プラスのこともマイナスのことも全部成長の一種だって思えています。その時はその感情に自分が持っていかれてしまうから凹むけれど、最終的に今自分がいるし、こうやって取材を受けられるまでになっていると思うと成長できたんだろうなって思うから、全部じゃないかなと思います。

ーーでは、後悔はありますか。

部活動運営と、そもそも部活動に参加すること、あとELEC(※1)にも入ってみたかったですね。
部活動運営をやってみたかった、ELECに入りたかったというのは、今こうやって、新聞やナレベ(※2)の活動をしていて、それが本当に楽しくて、経験になっているんですね。この今の状況でたくさんのことを学べているということは、他のところにも入っていたらさらに、もっと吸収できたんじゃないかって思うことがあって。
さらにここに来て、AI共生委員会(※3)とか、他にも実行委員ができているから、後輩たちが羨ましく思います。早くいろんな実行委員とかコミュニティに入っていろんなものを吸収しなさい、と思います。

※1 体験学習実行委員会のこと。ワークショップやトークセッションの企画、運営を行う。
※2 ナレッジベース実行委員のこと。学園での困りごとを無くすために学内ヘルプサイトの運営や困りごとの調査をしている。
※3 AIの利用を促したり、AIに関するイベントを企画・運営するために2024年度に立ち上げられた。

N/S高新聞で学んだリーダーシップ力

ーー新聞実行委員に入ったのはいつ頃でしたか。

高校2年生の終わりでした。

ーーきっかけは何だったのですか。

きっかけは、動画制作コースには創設者のLyraさんでした。とても素晴らしい方なんです。その先輩が「るた-luta-くんせっかく動画編集スキルがあるならおいでよ」みたいに言ってくれました。
新聞実行委員には興味があったけれど、文章を書くことは苦手だったため、足踏みしていたんです。でも、その時背中を押してくれた人がLyraさんでした。

ーー動画コースでは何を制作しましたか。

2023年度の岡山での卒業式で、インタビューのYouTube Shortsを10人分くらい撮って、編集して投稿しました。また卒業式のダイジェスト動画も作りました。他には磁石祭のPSチーム(※)で3日間、2本ずつ動画を投稿、NS音楽ライブのリアル取材の取材班リーダーやところざわさくらタウンVlog、本校MVプロジェクトの撮影・編集、合宿の企画プロジェクトリーダーを行いました。

動画はN/S高新聞のYouTubeからご覧ください

※N/S高文化祭である磁石祭を支えるサポートチームのこと。新聞実行委員はリアル会場での取材・執筆・動画投稿などを行った。

ーー新聞実行委員の中で特に学んだことがあれば教えてください。

チームとして複数人で1個のプロジェクトを進める事の難しさ、どうしたらうまく回るかということを考えるきっかけになったと思います。やはり、リーダーとして活躍した経験が生きていると感じます。
ありがたいことにリーダーをする機会が多かったから、この人はここを担当してこの部分は僕が担当する、みたいな、ちゃんと役割分担があって、それが円滑に回っているかどうかを見つつ自分のこともやる、ということをしていました。
リーダーだからこそ、ちゃんと見ていなければいけないなという責任感を学んだし、仮に誰かが動けなくなってしまったらどう遅れを取り戻すかなどを考える練習になりました。

るた-luta-さんの進路

ーー高校卒業後、何をされるかを教えてください。

通信制の大学に行きます。大学では社会心理学を学びます。

ーーこの学部を選んだ理由は何ですか。

僕は元から色々研究・分析するのが好きでした。
中学生の時から映像作品や映像という媒体を通して自分を表現することをしていました。その後、高校で得たドローンという新たなツールがさらに幅を広げて、より高度な映像コンテンツが世に出るようになりました。そうしたら、大学では、「自分はドローンを飛ばせます」といったスキルがどう活かせるのか、「自分の動きがどのように社会に影響するのか」ということを研究したいと思っています。

このような考え方は会社ではマーケティングという分類に入ります。その考え方を学ぼうとすると社会心理学だと思っています。もしかしたら僕が社会心理だと思っていることと、学びたいと思っているものはちょっとずれているのかもしれないけれど、少なくとも社会心理だと思っているから、社会心理が学べる学科を選びました。

ーー大学在学中にしたいことはありますか。

今、個人事業主で立ち上げているチームを法人化したいと思っています。

ーーいわば株式会社、みたいなものにするということですか?

そうですね。法人にしないと会社と名乗れないんです。

ーーでは、大学のその先で叶えていきたい夢はありますか。

その先はまだ考えていません。
大学のその先を今決めてしまうと大学を卒業した後の成長した自分からしたらすごく狭まった人生設計になってしまうと思うんです。だから 知見を得ていく過程の中で考えていくべきかなっていうふうに思っています。
遠く見るというよりかは、ある程度近い距離をグラデーションみたいな感じでだんだん明るくしていく風に、僕は目標とかやりたいことを作っていっています。そのため大学のその先はまだ考えてないです。

るた-luta-さんからネットコース生へ

ーーネットコースの後輩に伝えたいことはありますか。

ネットコースでも友達はできます! ネットコースだからこそ、ワンクリックで世界は変わります

ーー最後に、ネットコース生に向けた、おすすめの過ごし方があれば教えてください。

今、その時自分がやりたいと思ったことに没頭していいと思います。時間はたくさんありますし。普通の高校生が経験しないことをやってみると、意外と世界が広がるかもしれないと思っています。

終わりに

今回は、小さなきっかけからたくさんの活動に挑戦し、新聞実行委員内でも動画制作やプロジェクトのリーダーとして活躍した、るた-luta-さんを取材しました。
インタビューの中で、「マイナスのことも含めた全ての事が3年間で自分を成長させた」という言葉が、物事をネガティブに捉えてしまいがちな私には無かった考え方で、特に印象に残りました。
皆さんは、るた-luta-さんのどの言葉が印象に残りましたか? 

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