執筆は人生経験を積む絶好のチャンス!【2025年卒業生インタビュー#1】

取材・文=ぼぼ(S高4期・ネットコース)
2024年度も終わりが近づき、この学園から多くの3年生が卒業する時が来ました。
今回はN/S高新聞実行委員会(以下:N/S高新聞)に所属していた、今年度の卒業生であるほのかさんに、高校生活やN/S高新聞で何をされていたかを伺いました。

話をしてくれた人
ほのかさん
S高2期・ネットコース
執筆コース2期生
趣味は読書、バイク、ピアノ
ーーなぜこの取材を引き受けてくださったのですか。
私はこの企画を毎年行っていました。先輩方の活躍を記事に残すために、去年、一昨年と卒業生の希望者全員にインタビューをし、N/S高新聞に掲載することができました。
今回も卒業生としてぼぼさんと企画をするとなった時に、私の役割は企画がうまくいくことを応援する側だと思っていました。でも、インタビューをしてくれると聞いて、嬉しくなり、新聞のことをたくさん話そうと思いました。
変わっていくほのかさん
ーーS高に入学するきっかけは何でしたか。
二つあって、まず出席日数が足りなくて、周りの学校に行けなかったことです。もう一つは通信制に通うとなった時に、そこで自分が安心して大きく頑張れるところはどこだろうと考え、ネットに強くていろんな挑戦を後押ししてくれるS高がいいなと思いました。
ーー入学前はどんな性格でしたか。
入学前は結構内向的な性格でした。
閉鎖的な街、閉鎖的な家庭で過ごしたので、自分自身の感情の逃げ場がなくて不登校になっていきました。
ーーS高に入ってからは何をしていましたか。
何も経験をしていないことにとてもコンプレックスを抱いていました。そこで、とにかく経験を積むということを意識して、主に課外活動を頑張っていました。
ーーその中でも印象に残っている課外活動があれば教えてください。
集大成だと思うものは、3年生の夏に地元で学生団体を立ち上げたことです、親にも団体を立ち上げることを言って、町の人にも広めるという活動を頑張りました。今は活動をお休みしていますが、今後も続けていこうと思っています。

(画像提供=ほのかさん)
ーー経験を積むためにたくさん活動をされてきて、そこで成長したと感じたことがあれば教えてください。
一番はコミュニケーション力、もう一つは思考力です。
まず、金銭的に裕福な人やそうではない人など、N/S高には色々な人がいます。
私自身も本当に色々な人に出会いました。そのため、どのようなコミュニケーションをとると良いのか、相手の思いに寄り添った言葉を使うということを覚えました。そのおかげで自分自身にも寄り添えるようになったと感じています。
ーーやっておけばよかったことや後悔はありますか。
後悔は特にないです。やるべきことは全て頑張れたなと思っています。
執筆に打ち込む新聞実行委員生活
ーーN/S高新聞に入ったきっかけは何ですか。
入学してから何かしら頑張りたいと思って、まずは同好会やマイプロ、部活動など色々応募したのですが、軒並み落ちてしまって。その時委員会という存在を知り、当時3つあった中で最初に知ったN/S高新聞に応募してみました。
ーーN/S高新聞ではどのような活動をされていましたか。
ずっと記事を書いていました。企画としては、学内のイベントの現地取材、また大きな目立ったものとしては新R25がありました。
他の方は学内向けにイベントをしたり、SNSを運用していたりするのに対し、私はたくさん企画書を書いて、記事を書くことをひたすらしていました。そのため、同期の中でも書いた記事が一番と言ってよいほど多いのかなと思います。
ーー私もサイトを見ていて、ほのかさんの記事の数が圧倒的に多くてびっくりしました。記事を書くモチベーションはどう保っていたのですか。
自分の人生経験を積むことが私の学園での目標でした、そこで経験を積むために執筆することはすごく効率的なんです。企画書が書けたら、N/S高という大きな名前を使って色々なところに取材に行けるし、取材をサポートしてくれるスタッフさんもいらっしゃいます。やはり人生経験を積むにあたって、記事を書く方が私のためになるということでモチベーションになったのかなと思います。
ーーN/S高新聞で一番学んだことは何ですか。
積み重ねるということです。いわゆる、「塵も積もれば山となる」という言葉の「塵を積もらせる」ことの楽しさや意義を感じました。
小学校、中学校の時も勉強はまあまあできる方でも進んでやらないタイプだったんです。「自分が塵を積もらせたとして、何になるんだ?」という疑問があったんです。
でもN/S高新聞で、一文字一文字書くという目にみえる細かい作業をたくさん繋げて、一つのものが完成するということを目の当たりにしました。目に見えてそこで、私は一つずつ積み重ねられているんだということが感じられて、一つ一つ頑張ることを覚えました。
ほのかさんの進む道
ーー高校卒業後の進路についてお聞かせください。
東京通信大学という、通信制の、4年間通う大学の福祉学部に行きます。
ーーどうして福祉学部を選んだのですか。
私は地方創生みたいなものが好きだったり、社会と個人の関わりや、一人一人がどういった暮らしをしたら最も幸せなのか、みたいなことを考えたりするのがとても好きなんです。その根本として、わかりやすく学べる学問といえば福祉ではないかな、と思いました。
ーー全日制の大学もたくさんある中で、通信制を選んだ理由はありますか。
自分自身の性格や身体の負担を考えると、毎日通うということがとても苦手です。大学生になって、毎日大学に通わなくても、週に何回か外に出なければならないという負担をいきなり課すのは酷だと感じました。
そのため、自分の好きな場所で好きなだけ学べるという環境で、自分が得意なことに飛び込んでいけることを最大限活かすなら通信制大学だと思っています。
ほのかさんの考える、「認める」ということ
ーーそれでは、大学やその先で叶えていきたい夢はありますか。
私は、より多くの人が自分自身を認めて行ける社会を作りたいなと思っています。
「認める」ということが高校生活の中でとても大事だと感じました。「認める」ということは、自分を蔑んでしまう方だけに必要なこと、というイメージを持つかもしれません。ですが、普通に過ごしていて認められていると思っている人の中でも、等身大を見つめられず、それでもなんとなく過信している人も意外と多く含まれていると思っています。
自分のことを等身大で認めることができることは人間らしいことだと思います。等身大で自分自身を認められる考えを常に持つ人を増やしたいからこそ、私は福祉で人の幸せについて学ぼうとしています。また、本が好きなので、できれば本を出版することを長期的に行っていきたいと考えています。
贅沢な時間を有意義に
ーーほのかさんはネットコースに所属されているとお聞きしました。そこで、ネットコースの後輩へネットコースでの過ごし方のすすめがあればお聞きしたいです。
私は地方に住んでいたので、地方のネットコースの方に伝えたいな、と思います。
まず、それほど裕福じゃなくても、自分でお金を稼ぐ時間はネットコースにはあります。そのお金を使って旅をすることもできます。旅先を自分でも選べるし、N/S高新聞のような組織に入って、インタビューのために旅をすることもできます。意外とどこにでも行ける時間があるので、とりあえずどこかに行ってみてほしいです。
もう一つは、N/S高のネットコースというのは人生で一番と言えるほど贅沢な時間だと思います。その時間をよりよく使うために、まずは学校の組織に入ってみよう、それが何か違うと思うならば外部のイベントに気軽に参加してみるとよいと思います。
終わりに
いかがでしたか?
私は取材を通して、N/S高のコースの中でもネットコースには、たくさんの時間があること、その時間を活かして学園内外のさまざまな活動に挑戦できることを改めて教えていただきました。
あなたはこの記事を読んで高校生活のうちにどんなことにチャレンジしたくなりましたか?
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