活躍生徒vol.010:高校生ながらドローンの会社を設立した、鈴茂佑太さん

取材・文=たいがあ(N中等部・ネットコース)
生徒数がついに3万人を超えたN/S高。多様な生徒が様々な分野で活躍しています。そんな中、キラリと光る実績を生み出した生徒もたくさんいます。実績を生み出した生徒は、どんな活動をして、どうやって実績を生み出したのか……気になりますよね! そこでN/S高新聞では「活躍生徒」と題してインタビュー企画を始めることにしました。第10弾となる今回では、高校生ながらドローンの会社を起業した鈴茂佑太さんへのインタビューをお届けします。
ドローンの会社を経営
Q.所属校とコース、学年、名前を教えてください。
N高ネットコース3年の鈴茂佑太(すずも ゆうた)と申します。
Q.どんな活動をしていますか。
2023年の9月に会社を立ち上げ、そこでドローンを使用した撮影や、3Dスキャンなどの事業をしています。今はN/S高のドローン同好会で知り合った仲間と一緒に会社を経営しています。
Q.その活動を始めたきっかけを教えてください。
小学3年生の時に参加したプログラミングスクールのサマーキャンプで、カメラマンの人がドローンを持っていたんです。当時ドローンってあんまり世の中に浸透していなかったので、「面白い、これは何だろう。」と思いました。ドローンは普通のカメラと違って、屋根の上からの景色を見ることができたり、手元のタブレットから遠くにある無人島まで飛ばして、その無人島がどうなっているのかを見られたり。そういった面白いことができるので自分もしてみたいと思い、コンテストに出たりするうちに本格的に仕事になっていったという感じです。
数々の輝かしい実績
Q.その活動で挙げた実績を教えてください。
DJIスペシャリスト(※1)という資格を世界最年少で取りました。また、ドローンムービーコンテスト(※2)という大会にて最年少で2019年と2021年にファイナリストに選ばれたりしました。他には有名なアーティストさんのMVを撮ったりだとか、日本テレビの番組「ZIP!」に2回ほど出演したり、アメリカのプロアメリカンフットボールリーグ(NFL)のyoutubeチャンネルの撮影に協力したりした経験もあります。あとはN/S高ところざわサクラタウンキャンパスのPV(※3)を作ったり、磁石祭(※4)でドローンを使用してクレーンゲームをするという企画で2日間で400人以上の方に来ていただいたりしました。
※1 DJIスペシャリスト:DJIというメーカー製のドローンの専門知識と操縦技術を証明する資格
※2 ドローンムービーコンテスト:ドローンを使って撮影した映像作品を競うコンテスト
※3 PV:宣伝、販売促進用ビデオのこと
※4 磁石祭:ニコニコ超会議の一角を借りて行われるN/S高最大規模の文化祭
Q.その活動の中で自身の思いが変化するような声を他者からいただいたことはありますか。
僕は自分の好きなことばかりずっとしていました。小学生の頃からドローン撮影をしたり、中学3年間はeスポーツをしていたのでプロゲーミングチームに入りました。その後、またドローンを操縦したくなり、会社を立ち上げたのですが、その一方で一つのことだけを続けて成果をあげている人達が周りに多くいたので、好きなことを色々している自分は駄目なんじゃないかと思っていました。けれども最近は周りから「それでいいんじゃないの、行動してるのがすごい。」と言っていただけました。他には以前N/Sビジコン(※)とうものが開催された際に、元々はビジネスプランを提案するつもりだったのですが、あえて自分が好きなことをしてきて変化した考え方や、今後はこんなことをしていきたいということを話したら一位をいただけました。こういった、自分の「したいことをしてきた」というところが評価されて、すごく自信になりました。
※ N/Sビジコン:自分の考えたビジネスプランを提案し、競う大会

好きなことだから続けられた
Q.成果を上げることができた理由は何だと思いますか?
やはり好きなことをしてきたというのが一番にあると思います。好きなことじゃないとモチベーションが続かなかったり、情熱が沸かなかったりすると思うのですが、好きなことだったからこそずっとやり続けてこられたのかなと思います。
Q.活動にN/S高のコミュニティなどは役に立ちましたか。
そうですね。僕はドローン同好会というものに所属しているのですが、そこから色々な繋がりができて仕事に発展したり、なんてこともあります。あとは僕の所属している起業部で、実際にビジネスで成功している方にお話を聞いたり、メンター(※)の方にアドバイスを貰ったりしたことが成長できた一番の要因だと思っています。
※メンター:学園内での担任の先生の呼び方のこと
Q.活動の中で大変だったことはありますか。
N/S高のコミュニティの中で見つけた仲間で会社をしていると、みんなビジネス未経験なので、その中でいかにチームワークを生かして全員が楽しくやっていけるかを考えることが難しいと感じました。
Q.それをどう乗り越えましたか。
チームワークに関しては、議論を繰り返すうちにチームワークが生まれたり、そのチームで一緒に活動するからこその楽しさがあったので乗り越えられたと思います。
他の人のワクワクにつながる嬉しさ
Q.活動の中で嬉しかったことはありますか。
磁石祭で自分たちが考えた企画を多くの方に楽しんでいただけたことや、ドローンを使用した撮影や点検など、自分の特技が他の方の役に立ったりなど、自分が当たり前にできること、好きなことが他の方のワクワクにつながることがすごく嬉しいなと思います。
Q.活動を通して得られたスキルはありますか。
ビジネスをしていく中で目標を達成するために、一歩引いた視点で冷静に考える力がついたと思います。日常的にチームワークを発揮しないといけない場面や、どうすればたくさんのお客さんに楽しんでいただけるかなど、そういった些細なところで冷静に考えられるようになったところが最も成長したと思います。
Q.今後の展望を教えてください。
今後も自分がワクワクでき、他の方に共感していただけるような仕事をしていきたいと思っています。現段階は、まだやりたいことを深めて仕事になりつつある段階です。今後は、それをさらに安定させながら勉学にも励んでいきたいと考えています。
おわりに
活躍生徒vol.010となる今回は鈴茂佑太さんへのインタビューをお届けしました。
好きなことをし続け、ドローンに関する数々の華々しい功績を残してきた鈴茂佑太さん。今後のさらなる活躍に注目です!鈴茂佑太さんの活動の様子はSNSでも発信されています。詳しくは鈴茂佑太さんのホームページ、インスタグラムをチェック!
「起業部」は、起業やビジネスに興味のある生徒なら誰でも参加できる部活です。ワークショップや起業家授業、チャレンジ企画などを通してミニ起業体験ができるコミュニティです。
<関連プログラム>
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