【第3回】10代が10代におくる災害に関わる職業について

文＝macaron（S高3期・通学コース）

テーマ記事プロジェクトAグループ2つ目の記事では、地震対策について紹介しました。3つ目のこの記事では災害、特に地震に関わる仕事について紹介します！
進路に悩んでいる高校生に選択肢の1つとして知ってもらえたら嬉しいです。

行政・公務系の職業

1.自衛隊

自衛隊の任務は、日本の防衛、災害派遣、国際平和協力活動の3つです。
普段の仕事には、外国の艦船や航空機が日本に侵入するのを防止するために警戒監視すること、自衛隊の基地機能を維持すること、訓練を行って防衛力を構築することなどがあります。
大規模な災害時には、都道府県知事などの要請によって国から現場に派遣され、被災者の救助や捜索を行います。水や食料などの物資や人員の運搬も行います。

2.消防官

火災の予防や鎮火を行う仕事です。
災害発生時には、消火活動や救助活動、避難誘導を最前線で行います。
また、防災訓練や防災教室を開催し、児童や生徒、地域住民へ被災時に身を守るための行動を指導する役割も担います。

3.警察官

警察官の普段の仕事は、パトロールや防犯活動などを行い、地域の安全や秩序を守ることです。
その一方で災害発生時には、消防や自衛隊と連携して避難誘導や救出救助活動、行方不明者の捜索など幅広い役割を担います。

4.自治体防災課職員

都道府県や市区町村の防災課または防災対策室に勤務し、住民の避難計画や防災啓発活動をする仕事です。
民間企業や防災NPO（※）などと連携し、地域の災害情報の収集や災害リスクの分析を行ったり、道路や河川の整備を行ったりします。
また、災害時には地域住民からの問い合わせや避難地の管理など幅広く活動します。

※防災NPO　非営利で社会貢献活動や慈善活動を行う市民団体であり、災害発生時には全国各地から被災地へ出向き、災害対応にあたる。

5.国土交通省職員

国民が安全に生活できるようにするため、国の住宅・交通などに携わり、災害時には国家レベルでの災害対策に取り組む仕事です。
日頃から自然災害に関する情報の収集や分析を行い、地震や洪水、土砂災害などのさまざまな災害に備える施策の立案や防災アナウンスなどの活動に取り組みます。
また、災害発生時には素早く国民に情報を届ける役割も担っています。

専門・研究系の職業

6.気象予報士

気象データや観測結果を分析し、天候の変化や気象災害のリスクを予測する仕事です。気象予報士の詳細な気象情報が、素早い避難勧告や避難誘導に大きく関わり、防災に繋がります。
また、様々な分野での防災・減災システムの設計や稼働を行うことも重要な業務です。
気象予報士はメディアや政府機関、民間企業など幅広い場所で働くことができます。

7.地震学研究者

大学や研究機関、気象庁などで、地震の発生源や地震波、地震の原因となっている地下の構造など、地震及び関連する現象についてさまざまな観点から研究する仕事です。
計測機器を用いて観測し、得られたデータを分析したり、物理方程式を用いて解釈するのが主な研究法です。成果は学会での講演や論文として発表します。

技術系の職業

8.構造設計技術者

建物の構造設計に関わる仕事です。安全性・機能・コストを考慮しながら、建物の土台や骨組みの設計を行い、適切な材料を選定します。
地震が多い国である日本では、地震に強い建築物の設計が求められます。

終わりに

今回の記事では、災害に関係する職業を8つ紹介しました。
この記事を書く中で、私自身も地震等の災害に関わる仕事についてや、一見災害に関係なさそうに思えても防災や災害時に活躍する仕事を知ることができました。

紹介した職業の中で気になるものはありましたか？
この記事が少しでもみなさんの興味や進路に役立っていたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました！

参考資料
スタディサプリ進路　防災に関わる仕事
ベスト進学ネット　自然災害や防災に関わる仕事
自衛隊山梨地方協力本部　自衛隊ってどんな仕事？
公益社団法人日本地震学会/地震学者

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