活躍生徒vol.008:参加倍率4倍のイベントを開催! 3つの実行委員活動を兼任、ひかりさん

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取材・文=愛禾(N中等部1年・通学コース)

生徒数がついに3万人を超えたN/S高。多様な生徒が様々な分野で活躍しています。そんな中、キラリと光る実績を生み出した生徒もたくさんいます。実績を生み出した生徒は、どんな活動をして、どうやって実績を生み出したのか…気になりますよね! そこでN/S高新聞では「活躍生徒」と題してインタビュー企画を始めることにしました。第8弾となる今回は、N/S高の中で三つもの実行委員活動を兼任し、さらに自分の「楽しい」も突き詰めるひかりさんへのインタビューをお届けします。

目次

体験学習実行委員として作った、京都での和菓子ワークショップ

Q.所属校と学年、名前を教えてください

S高等学校3年生、ネットコースの川名ひかりです。

Q.現在の活動内容の紹介をお願いします。

学内では実行委員活動に重きを置いて、体験学習実行委員N/S高新聞実行委員ナレッジベース実行委員に所属しています。学外では、自分の興味関心が子どもや児童福祉にあるので、保育園でのボランティアや、子ども食堂での活動、NPO法人でインターンなどをしています。

Q.体験学習実行委員に入った経緯を教えてください。

友達が先に入っていたんです。企画運営などが本当に楽しいんだよ、みたいなことを教えてくれて。私も企画運営するのがすごく好きだったので、やるしかないなぁと思って入りました。

Q.体験学習実行委員の活動であげた実績や成果があれば教えてください。

京都で現地開催のイベントを実施しました。
和菓子作りのイベントだったのですが、応募者数が約80名にのぼりました。これは、体験学習実行委員主催イベントの中でもかなり高い方の数字だと思います。実施後のアンケートも、回答率95%満足度100%と高かったです。

ひかりさんが体験学習実行委員として開催した和菓子作りのワークショップ。定員は20名だが、応募者数は80名ほどにのぼった。(画像提供=ひかりさん)

Q.その成果を上げることができた理由には何があると思いますか?

まず、今までにあまりなかった内容だったこと。関西での現地開催のイベントがあまり実施されてこなかったんです。それと、やっぱり、美味しいものって食べたくなるじゃないですか。みんなのちょっとした「あったらいいな」に、イベントの内容がヒットしたのかなって思っています。

Q.体験学習実行委員で活動している中で、自身が格段に成長したイベントはありますか?

今までに睡眠について学ぶトークセッションや、多くのイベントに参加している生徒をゲストに招くトークセッションなど、いくつかイベントを開催してきたのですが、やっぱり和菓子かな。

現地でやるというハードルがある中で、私がリーダー的な立ち位置でチームを引っ張っていったんです。それまでは他のメンバーから振られた仕事をこなしてればよかったので、初めてのリーダーは大変でした。また、無事に開催できたからこそ改善点が見つかった部分もあり、たくさん成長できたかなと思います。

3つの実行委員活動を兼任!「楽しい」から始まる行動と「ポジティブと冷静のバランス」

Q.3つの実行委員に入って活動を続けている中で、大変だったところはありますか?

あまりないかもしれない。

今、私がやっているものは全部、「楽しそう!」から始まっているんです。

締め切りに追われていても、ミーティングして怒られていても、根本は「めっちゃ楽しい」。もちろん、一つの実行委員に入っているのと比べるとタスク量は三倍なんですけど。「全部楽しい!」なので、大変なことはあまりないかもしれないです。

ワークショップの進行を務めるひかりさん (写真提供=ひかりさん)

Q.複数の実行委員会に所属していてよかったことはありますか?

やっぱり友達が増えることです。

それと、「活動し続けること」に固執しなくなったことが一番大きいと思います。

ずっと前線に立ち続ける人はすごい人だ、みたいに、みんな思うと思うんですよ。もちろんそれもすごいことなんですけど、でも、その裏では、頑張るために他のものを捨てる決断をしていると思うんです。三つの実行委員でたくさんのことをやらせていただく中で、あんまり前線に立ち続けることにこだわらなくてもいいなぁって思うようになりました。それは、とても大きいなって思います。

Q.自分の中でその「固執」に気がついたポイントはどこですか?

三年生の初め頃、周りが受験モードになるんです。周りの実行委員の子が、何か不調があるわけではないけど活動しなくなった、みたいことが何度かあって、メンバーが減っていってしまう時期がありました。でも、それは自分の中での優先順位の問題なので、同じところで活動し続けることが必ずしも「めっちゃ偉い」ってわけでもないと思ったんです。

Q.3つの実行委員を兼任することで、身につけられたスキル、自分に加わったマインドはありますか?

「ポジティブに捉える力」がすごくついたと思います。

私はいきなり起こった出来事に対応できなかったんです。想定と違うことが起きると、パニックになっちゃう。でも、3つの実行委員を兼任する中で出来事や他人は変えられないというのを理解して、ちょっとドライなマインドが入ったからこそ、最近は物事をポジティブに捉えやすくなりました。

あとは、「周りと比較して自分の活動に焦りを感じること」がなくなったこと。

活動している中で、周りと比較してしまうことも結構あったんです。でも、周りと比べて活発に活動するより、自分のペースで物事を進めていくことが大事なのかなという視点が加わりました。

自分の興味も突き詰める

Q.児童福祉への興味はいつ頃からあるのですか?

小学校の時から、将来の夢は保育士さんでした。で、高校生になった時に保育園でボランティアができるってなって、実際に行って楽しさを体感しました。

生きていく上でずっと軸としてあった感じがしますね。

Q.今後の展望はありますか?

児童福祉司(※)という職業につけるように、福祉系の大学に進学して勉強していこうかなと思っています。
イベント開催もやっぱり好きなので、ダブルワークみたいな感じで二軸で活動できたらなというふうに思っています。

※児童福祉司…児童相談所と呼ばれる公的機関の職員で、福祉の手を必要とする子どもたちが置かれている環境を調査し、立ち直れるように援助する職業。参考

おわりに

今回は、N/S高の実行委員会のうち3つに所属してそれぞれの活動に従事し、人気のイベントの立ち上げにも数多く携わるひかりさんにインタビューしました。組織としての活動でも輝きつつ、自分の興味関心や進路にもしっかりと向き合っている姿を届けることができたかと思います。私自身、新聞実行委員としてこれから活動していく中で、大事な「マインド」を教えてもらうことが出来ました。

活躍生徒インタビューの記事は、これからも続きます。お楽しみに!

イベント企画が気になる人へ!「体験学習実行委員(ELEC)」とは
「体験学習実行委員(ELEC)」とは、ワークショップやトークセッションなどのイベントの企画から運営までを行う生徒組織です。
参加生徒に「体験を通した学び」を届けることと、生徒主体でのイベントの企画運営を通して自分たちのスキルアップを目指し、日々活動をしています。2022年にスタートした「体験学習実行委員(ELEC)」は2025年2月時点で4年目を迎え、約120本のワークショップ・トークセッションを届けてきました。
体験学習実行委員(ELEC)では随時実行委員を募集しています。詳しくは学園生・保護者向けに送信されるメールや、Slackにてお知らせしています。

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