活躍生徒vo.001:ウェルビーイングを広げるための一般社団法人を設立した、ゆにゃんこさん
生徒数がついに3万人を超えたN/S高。多様な生徒が様々な分野で活躍しています。そんな中、キラリと光る実績を生み出した生徒もたくさんいます。実績を生み出した生徒は、どんな活動をして、どうやって実績を生み出したのか……気になりますよね! そこでN/S高新聞では「活躍生徒」と題してインタビュー企画を始めることにしました。第一弾となる今回は、高校生ながら一般社団法人の代表を務めるゆにゃんこさんへのインタビューをお届けします。
「一般社団法人YOLOずや」を設立
Q.所属校と学年、名前を教えてください。
S高等学校3年、横浜キャンパスの山内結月です。ニックネームはゆにゃんこです。
Q.どのような一般社団法人を運営していますか。
中高生に、精神的なウェルビーイングの向上を目指した教育を普及する「一般社団法人YOLOずや」を昨年12月に設立し、運営しています。ウェルビーイングとは、社会的・精神的・身体的に良い状態のことを指します。現在の主な活動は、企業や団体に向けてウェルビーイングに関するセミナーの講師を行うことです。
Q. ウェルビーイングに関する活動をはじめたきっかけを教えてください。
N/S高のプログラム「Student Learning Lab」と「Well-beingアクション実行委員」に参加したことがきっかけで、コミュニティウェルビーイングに興味をもつようになりました。「Student Learning Lab」では中高生が教育に対してアプローチを起こすことをテーマに学び、「Well-beingアクション実行委員」では世界幸福デーに幸せを感じるアクションをすることを目的として活動をしました。この2つの活動を通じて、外的要因の教育格差について考えるようになり、中高生がウェルビーイングに触れることができる環境を作りたいと思い、プロジェクトを企画しました。
Q. 一般社団法人を作った理由を教えてください。
活動の一環で研究をしていた際に、資金面等の支援を受けることが難しいことに気がつきました。そこで、法人化して研究も事業の一環として取り組むことができれば、協賛を得ることができるだけでなく、活動の幅も広げられるのではないかと思い、一般社団法人を設立しました。
数々の賞を受賞
Q.活動を通して得られた成果や実績を教えてください。
2023年度の「全国高校生マイプロジェクトアワード」にて地域サミット特別賞をいただき、第1回「ウェルビーイング甲子園」ではブロンズ賞、「ファブシティ研究発表会」で特別奨励賞をいただきました。
現在は代表として、企業と学生をつなぐ起業家コミュニティにも在籍しています。また、ウェルビーイングに関する論文を書いたりもしています。
Q. 一般社団法人設立にあたって、大変だったことはありますか?
1人で定款の作成から登記申請までを行ったので、難しい書類の手続きが多かったことと、未成年だったこともあり保護者関連の書類が増えてしまったことです。わからないことがあったら、とにかくインターネットで調べて、自ら専用窓口に問い合わせていました。
Q.「一般社団法人YOLOずや」を進めていく上で、N/S高でのコミュニティ活動が役に立ったことはありますか?
私は課題解決型プログラム「N/S高マイプロジェクト」(以下:N/S高マイプロ)に所属しており、今年で3年目になります。N/S高マイプロ内で「一般社団法人YOLOずや」の設立を進めていったのですが、一番役に立ったのはフィードバックが怖くなくなったことかなと思います。他の人から意見やフィードバックをもらうのって、ダメージを食らう時もあるじゃないですか。もらった意見は本当にその通りなんだけど、なかなか受け入れられないというか。でも、N/S高マイプロのサポーターは経験豊富で優しい人が多いので、寄り添いつつ「こうするといいんじゃない?」と教えてくださいます。そのおかげでフィードバック自体に抵抗がなくなり、もっともらいに行こうと思えるようになりました。また、生徒同士で質問しあう機会も多いので、自分の中で曖昧な状態を放置せずに、相手に説明できるように考えていくうちに、自身の理解も深められるということもありました
「周りを巻き込む力」が身についた
Q.一般社団法人を設立・運営していくにあたって身についたスキルはありますか?
自分で企画立案して、周りを巻き込み、推進する力が身についたと思います。以前外部の方と他の活動をやっていた時は、学生と社会人の視点の違いにより、意見の食い違いが発生してしまっていました。でも、家族や友人、N/S高マイプロのサポーターへの相談を通して、対話による解決ができるようになりました。周りを巻き込んで新しいプロジェクトを立ててみるとか、イベントの開催を考えてみるとか、柔軟に別のアプローチを考えてみることもできるようになったと思います。また一般社団法人の代表として自分で営業活動を行ったりもしているので、交渉力も身につきました。
Q. この活動を通して人に変化や影響を与えられたエピソードがあったら教えてください。
私のワークショップに参加したことで、自己探究に興味がなかったが、参加後は必ず自身を振り返る時間を取るようになったという方がいらっしゃいました。また、自分の新たな価値観を知れたと新しい趣味に挑戦をしている方もいます。私の活動が、誰かの学びになったり、行動に繋がったら、本当に嬉しい限りです。今後はもっと普及活動を展開していきたいと考えています。
Q.今後の展望を教えてください。
オンラインサロンやオンラインスクールなど、オンラインで学べる機会の提供をやってみたいと考えています。今は企業さん向けの活動がメインなのですが、今後は個人向けに簡単にアクセスして学べる、ウェルビーイングのeラーニングを開発したいなと思っています。また、自身の経験から、ウェルビーイングに興味を持っていただきやすい方が80代などのシニア層に多いと感じているので、その方々にも興味を持っていただけるように取り組んでいけたらと思っています。
おわりに
「活躍生徒」vol.1として、ゆにゃんこさんのインタビューをお届けしました。
自らの思いを形にし、道を切り開いてきたゆにゃんこさん。インタビュー中には「挑戦しないで悩むよりも、挑戦して悩んだほうがいい」ということもお話しされていました。華々しい活躍の影には、自分で考え行動する試行錯誤があったのだと思います。ゆにゃんこさんの今後の活動に注目です!
「N/S高マイプロジェクト」とは、地域や身の回りの課題、自身の興味関心などをテーマにプロジェクトを立ち上げ、中・長期的に実践する課題解決型プログラムです。自ら課題を見つけ、問題解決のアプローチを思考し、プロジェクトと向き合うことで、社会や人とのつながりを学び、自分らしく社会を変える一歩を踏み出すことを目指しています。2017年に開講した「N/S高マイプロジェクト」は今年で8年目を迎え、累計1,000名のマイプロ生を輩出してきました。
N/S高マイプロでは随時受講生を募集しています。詳しくは下記URLからご確認ください。
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※受講はN/S高生に限ります。
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