N/Sの卒業式に参加してみた!
取材・文=かめた(N高6期・通学コース)
2023年3月26日、N/S高・N中等部の合同卒業式が新潟県の新潟テルサという施設にて開催された。当たり前であるが、卒業式は卒業生のためのものである。在校生である自分は家でゆっくり観ようかなと思っていた矢先、N/S高新聞実行委員として現地への取材に行けることになった。
この記事を通して、実際に卒業式に出向いたような感覚を感じていただければ幸いである。
新潟の地へ
私は兵庫県に住んでいるため、新潟へは飛行機に乗って行った。
伊丹空港に到着し、予想外に滞りなく飛行機への搭乗が完了した。飛行機が離陸して約1時間の飛行の末、着陸がもうすぐやってくるというときに私は外を眺め、目を見張った。地上を見てみると、清々しいほどの田んぼの広がり。今まで見たことのない美しさに、思わず見入ってしまった。これが新潟か……。
飛行機が着陸し、ついに新潟に降り立った。
空港についてからは、新潟駅までリムジンバスに乗って向かった。
バスで揺られること約30分、ついに新潟駅まで着いた。新潟駅では、同じN/S高新聞実行委員の取材班と合流した。お昼ご飯を食べてから、新潟テルサに向かうことにした。
こんにちは、新潟テルサ。
新潟駅から、新潟テルサに向かうバスに乗った。後で知ったのだが、卒業生の方々は学園が用意したバスに乗っていたようで、私たちが乗った市営のバスにはN/S高生、N中生らしき人は見当たらなかった。
最寄りのバス停で降りると、大きな建物が見えた。新潟テルサだ。
中に入ると、卒業式の看板を持っている方が!!!
卒業式に来たのだという実感が湧いた。館内にはたくさんのN/S高生、N中生がいて驚いた。また、数多くのお祝いのメッセージも貼られてあった。
そして、新潟キャンパスの生徒が協力して作った、ニコニコテレビちゃんのわらアートも!! 非常に大きく、存在感があった。
卒業式本番
いよいよ、会場の中に入っていく。
会場に入り、教職員席の後ろに着席した。
ちなみに、後ろの方はガラリと空いていた。恐らく、開催地が新潟であることが、全国各地にいるN/S高・N中等部の生徒にとっての現地参加のハードルを高くしたのだろう。
卒業式の様子は、アーカイブが残されている。
気になる方は視聴してみよう。
式が終わった後
式が終わった後は、とにかく賑やかだった。
ここで、式を終えたばかりの卒業生に新鮮な感想を伺うことにした。来年の卒業生で、現地に赴くかどうか迷っている方がいれば、参考にしていただけると幸いだ。
ーー卒業式の最中はどのような思いが頭を巡っていましたか?
Aさん
今までN/S高で頑張ってきたことが蘇ってきたのと同時に、スクリーンに流れてくるコメントが面白いなぁ〜という感情もありました。
Eさん
色んな有名人からのメッセージを頂いていることから、N/S高の規模の大きさを改めて感じました。
Hさん
N/S高では今回のようにみんなが一斉に集まる機会は中々ないので、新鮮な気持ちでした。また、登壇もしたのですが、そのときは中々に緊張しましたね。
Iさん
式の間も、式が終わった後にもらえるお土産に対するワクワクでいっぱいでした。
ーー卒業式の中で一番印象に残ったプログラムは何でしたか?
Aさん
一番は決められないですね。強いて言えば、新潟県のマスコットキャラクターであるトッキッキが出てきたのは予想外だったのと、小林幸子さんの歌の素晴らしさが印象に残りました。
Eさん
やっぱり、小林幸子さんの校歌と千本桜ですね。あれで盛り上がりました。
Hさん
小林幸子さんの歌ですね。あの歌を通じて、卒業式の場にいた全員が、お互いを知らない中でも一体感を感じることができたなと思っています。
Iさん
やっぱり幸子さんです。校歌に加えて千本桜も歌っていただいて、とにかく最高でした。
ーー卒業式を終えた今、どのような気持ちですか?
Aさん
卒業しちゃったなぁ〜っていう少しの寂しさと、これから先の人生を前向きに生きていこうという大きな希望を感じています!
Eさん
後ちょっとで卒業しちゃうんだなぁ〜っていう怖さと、ドキドキと、ワクワクと。言葉では表せないけど、とにかく色んな感情でいっぱいです。
Hさん
N/S高で色んな個性を持った方々と出会えてよかったと感じています。ここに来てよかったなと。また、節目を迎えたという実感が得られたので、今後も頑張っていこうという気持ちです。
卒業生の方々はしんみりと、感情豊かに答えてくださった。そして、会場から出る際にはなんと、お土産を頂くことができる。その中身は、「さっちゃん(小林幸子さんの愛称)の宝石飴」や、角川まんが学習シリーズの、「日本の歴史 第7巻」など、非常に魅力的。もちろん私は卒業生ではないため、受け取りたいという気持ちを何とか抑えた。
嬉しそうにお土産を受け取る卒業生たち。
また、帰り際のタイミングでもう一度ステージを見に行ってみると…
ステージの片付けが行われていた。あの煌びやかな演出の裏には、膨大な労力がかかっていたことがひしひしと伝わってきた。式が終わった後にテキパキと片付けに勤しんでいる様子は、すごく輝いて見えた。
さようなら新潟
始まりがあれば、終わりもある。いつの間にか、新潟テルサを去らざるを得ない時刻となっていた。私は日帰りのため、帰りの飛行機に乗り遅れてはならない。急いでバス停まで向かった。
終わりに
何日も前から期待と不安でいっぱいだった卒業式取材も、終わってみれば一瞬だった。取材を終えて数ヶ月経った今でも鮮明に覚えているのは、式中の卒業生の真剣な面持ちである。今回の取材を通して、卒業式というのは、卒業生を含めた色々な立場の人がそれぞれにとっての「卒業」というものを真剣に受け止める。そんな機会を与える役割を担っているのではないかと感じた。
この記事を読んで、N/Sの卒業式のイメージが明確になったり、卒業式に参加するかどうかを考えたりする機会となったのであれば幸いである。
コメント
コメント一覧 (1件)
地元に住んでいても卒業してかなりの時間が立つと足が遠のいてしまいます。偶にはなにかの行事に参加したいと思いました。