テレビ関係者に逆取材! 魅力的な情報の伝え方ってなんだろう?

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取材・文=まどやん(N高5期・通学コース)

世間から見たN/S高の注目度は日に日に高まっている。
メディアの注目度も高く、テレビに取り上げられたことも一度や二度ではない。

N/S高生と切っても切れない関係にあるテレビ番組は一体どのように作られているのだろうか。
今回は、実際にテレビ番組「三度の飯よりアレが好き!」(MBS 毎日放送)などのテレビ番組を作り上げるディレクター・カメラマン・音声スタッフの3名に、テレビ番組制作のお仕事についてお話をうかがった。

三度の飯よりアレが好き!公式Twitter

馬場さん(ディレクター)
福田さん(カメラマン)
岩本さん(音声スタッフ)

メディアの第一線、テレビ番組の制作者が意識していることとは

ーーまず、それぞれのお仕事を志した理由を教えてください。

馬場さん:僕は昔テレビっ子で、バラエティ番組がめちゃめちゃ好きでした。子供の頃からずっとテレビを見続けて、テレビに関わる仕事がしたいなと思いました。

福田さん:僕も小さいころテレビをよく見ていて、自分もおもしろいものを作れたらなと思っていました。自分が撮られるのは緊張してしまうので「自分が表に出たい」という気持ちはありませんでしたが、自分が撮ったものを見て楽しんでもらいたい気持ちがあったのでカメラを選びました。

岩本さん:私もテレビを見ていて、たまに画面に映るスタッフさんがとても楽しそうだと思い、この業界に入りました。

ーーみなさん、もともとテレビ好きだった方が多いんですね。

馬場さん:僕らが小さいころにはスマホなんてものはなく、テレビが一番おもしろいと感じていました。今はスマホを使いながら、テレビをもっとおもしろくしたいと考えています。

ーー情報を発信する側として心がけていることはありますか?

馬場さん:「誰が見てもわかりやすく、嫌な気持ちにならない」ということを心がけています。情報をだれかに伝えたいというよりは、自分が知りたいという気持ちが強いような気もします。

福田さん:カメラも同じように、「見ている人がどう思うか」を意識しています。ディレクターと同じく「こんな番組が作りたい」という気持ちがあるので、それを伝えられる撮り方をしています。

岩本さん:山にロケへ行ったときは山らしい音声を録るなど、目だけでは伝わりきらない情報を音声で補うように意識しています。

“大変”を上回る”楽しさ”がある

ーーテレビ番組制作のお仕事をしていてよかったことはありますか?

馬場さん:普段会えないような人に会える瞬間は楽しいですね。「こんな人おるんや」と。人との出会いが多い仕事ですね。

福田さん:同じように、楽しい出会いがいっぱいあるところです。有名な人でも、そうでない人でも、おもしろい人に出会えます。

岩本さん:世に出ている製品が作られている工場など、取材じゃないと行けないような場所に密着ロケができると、おもしろいなと思います。

ーー楽しいことも多いお仕事なんですね!

馬場さん:楽しいことしかないです(笑)。もちろん大変なこともありますが、それを上回る楽しさがあるので全員この仕事をしているのだと思います。

ーー反対に、「これが大変」ということは?

馬場さん:テレビって何十人、何百人が関わって完成するので、自分が「こう見せたい」「こうしたい」と思うことを伝えるのは大変な作業ですね。

福田さん:自分が思っている通りに撮れないことも多いので、いかに上手に撮れるか苦労することもあります。

岩本さん:ひとつの言葉をチーム全員で同じように理解するのは難しいと思いますね。言葉のニュアンスは人それぞれ違うので、それをくみ取って正解に近づけるのは大変です。

大切にすべきは、「時間」と「好きなもの」

ーー今の学生に伝えたいことがあれば教えてください!

馬場さん:失敗しても続けてほしいですね。僕は映像の専門学校ではなく大学を卒業してからこの業界に入ったので、周りのディレクターさんに比べるとスタートが遅いんですよ。それでも続けると楽しいことはあったので、失敗を恐れずいろんなことに挑戦してほしいです。

福田さん:やるべきことはやりながら、好きなことを極めてほしいです。何事にも一生懸命取り組んでほしいですね。

岩本さん:好きなことについて調べるのはすごくいいと思います。好きなことに注げる時間は社会人になると減るので、その時間を大切にしたほうがいいと思います。

終わりに

テレビ局と新聞社はメディアを扱う仕事だ。
世の中で起こった重要な出来事の情報の多くがテレビ局や新聞社に集まり、整理されてから世間に戻る。
同じくメディアを扱うN/S高新聞実行委員の私にとって、テレビ関係者の方々にインタビューさせていただいたことは貴重な経験になった。
私が所属するN/S高新聞実行委員をはじめ、N/S高では情報を発信する生徒も多く在籍する。そういった生徒たちにも、今回の記事がこれからの活動に役に立てばうれしい。

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