N/S高生が考える未来の学校を見てみませんか?〜ワークショップ参加レポート〜

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8月に行われた「メタバースの学校プロジェクト」。4回のワークショップを通して2080年の未来の学校を考えるものです。そのプロジェクトに参加した生徒の発表会が9月9日、東京都の虎ノ門で行われました。発表会の直前には、Metaと角川ドワンゴ学園が共同で発表した「Immersive Learning Academy」という次世代XR(※)クリエイター向け教育プログラムが発表されました!

発表会には、Facebook Japan 代表の味沢将宏(あじさわまさひろ)氏、S高校長の吉村総一郎(よしむらそういちろう)先生、衆議院議員で前デジタル大臣の牧島かれん(まきしまかれん)氏、駐日米国大使のラーム・エマニュエル氏という、何とも豪華なゲストが参加しました!

今回、私は発表会の観覧者の立場でイベントに参加しました!
イベントの内容を、オフラインイベントの空気感とともにお届けできたらと思います。

※XR…VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)といった先端技術の総称。

参加する生徒たちが集まって、最初に行われたのがアイスブレイク。
コロナ禍の影響もあって久しぶりのオフラインイベントということもあり、生徒たちは緊張の面持ちでした。
円の形に並ぶように言われた後、スタッフの方から渡されたのはなんとお菓子の箱!
ランダムに別の生徒にお菓子の箱やペンを渡しに行って、挨拶と自己紹介をするアイスブレイクを行いました。

自己紹介を行う生徒たち。終始和やかな雰囲気でした。
(写真提供=りらさん)

緊張がほぐれたところでいよいよイベントがスタート。
前述のワークショップに参加した3人の生徒が、グループで考えた未来の学校の発表を行いました。

目次

目次

  1. 学んだ知識が積み重なっていく学校
  2. 内面を対話する学校
  3. 動けば動くほど学べる学校
  4. 参加生徒の声
  5. 終わりに

学んだ知識が積み重なっていく学校

1番目に発表したのはS高2年生の須藤隼人(すどうはやと)さん。
「学んだ知識が積み重なっていく学校」について説明してくれました。
須藤さん自身が実際にヘッドセットを装着し、観覧者はその映像を見ながら話を聞きました。

VRを装着しながらの発表。斬新です。
(写真提供=N/S高新聞スタッフ)

それは、無数の本が積み重なって樹のようになっている空間です。
タイトルの通り、学んだ知識が積み重なり、後で振り返ることのできるような構造になっています。
また、VR空間では現実ではできないことができるということで、普通絶対に濡らしてはいけない本を水に浸ける、ということにも挑戦してみたそうです。

本が積み重なり、樹のようになっています。下の方では本が水に浸かっています!
(スライド=公式より提供)
VRを用いれば、中に入って下から螺旋階段を眺めることもできます。
(スライド=公式より提供)

内面を対話する学校

2番目に発表したのはN高2年生の内山遥(うちやまはるか)さん。
内山さんのチームが考えたのは、「内面を対話する学校」。
一見すると普通の教室のように思える空間に、机や椅子が現実ではありえない角度や形で重なって置かれていました。

真ん中で教室と美術館に分かれています。机や椅子がいろいろな方向で置かれています。
(スライド=公式より提供)
机が積み重なっている様子は芸術作品そのものです。
(スライド=公式より提供)

ここには、「生徒の無限に広がる心象風景」が机を使って表現されています。
さらに空間をよく見てみると、半分が教室、もう半分が美術館のような壁や天井になっています。まさに生徒の内面から作り出された芸術作品が飾られている、ということですね。

動けば動くほど学べる学校

最後に発表してくださったのは、N高1年生の林健介(はやしけんすけ)さん。
林さんが紹介してくれたのは、「動けば動くほど学べる学校」。
ここでは小人や虫の目線になったかのような感覚で、広いオープンワールドを自由に動き回ることができます。

ゲームの中のような広い空間が広がっています。
(スライド=公式より提供)
虫の目線で草原迷宮を体験できます。
(スライド=公式より提供)

発表が終わると会場全体が大きな拍手に包まれました。

イベント後の記念撮影の様子。
(写真提供=りらさん)

発表会終了後には、参加した生徒やゲストの方の座談会が行われました。
生徒たちが思い思いに発表会の感想を共有し合ったり、S高校長の吉村総一郎先生の話を熱心に聞いたりしていました。

S高校長吉村先生の話を熱心に聞く生徒たち。貴重な機会です。
(写真提供=りらさん)

参加生徒の声

座談会中には、発表された3つの作品を実際にVR機器を装着して特別に体験できる場も設けていただきました。
今回、それを体験した方に発表会と実際にVRを体験してみての感想を聞きました。
話を聞いたのは、S高1年生の下田翔太(しもだしょうた)さん。
普通科(※)に所属していてVR機器を持っている下田さんですが、これまで使ったことはほとんどないそう。

※普通科…日々の学びをVRを用いたバーチャル学習と映像学習で行うコース。
 N/S高には普通科の他に普通科ベーシックもあり、普通科ベーシックは映像授業のみで学習する。

ーーこれまでVRをほとんど使用したことがなかったそうですが、今回なぜこのイベントに参加しようと思ったのですか?

Metaが運営するFacebookやInstagramに興味があったからです。N/S高のオフラインイベントに参加してみたい、という気持ちもありました。

ーー発表会ではどの方の発表が印象に残りましたか?

内山さんの発表が印象に残りました。椅子や机をあんなふうにする発想力がすごいと思いました。

ーー実際にVRで体験してみてどうでしたか?

正直今までVRにそんなに興味はなかったのですが、使ってみたいな、と思いました。
VRに対しての見方が変わったなと感じました。

ちなみに…取材した私自身も体験させてもらいました!
私はVRを持っていないので、本当に初めての体験でしたが、素直に「VRが欲しい!」と思ってしまうほど、圧巻の体験でした。

終わりに

発表された未来の学校は、どれも斬新でとても魅力的でした。
N/S高は最先端のネットの高校ですが、未来の学校はもっと変わっていくということを痛感した場でもありました。

このワークショップに参加した人は、VRってこんなにすごいことができるんだ…と思った人が多いのではと思います。
N/S高ではさまざまなVRに関するワークショップが行われています。普通科に所属していて、VR機器を持っているけど使っていない…という人は参加してみてはいかがでしょうか。VRの面白さに目覚めるかもしれません。

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