N/S高の先輩って実際何しているの?【私だけのN/S高生活】

  • URLをコピーしました!

「N/S高生って、実際何しているの?」
そんな疑問を抱える生徒は一定数いるであろう。特にネットコースの生徒は、他の生徒の生活を知る機会など、ほとんどないはずだ。そこで今回は、ネットコース新入生の私(にら)が、先輩であるN高2年生のはなさんに「私だけのN/S高生活」についてのお話を聞かせてもらった。

話をしてくれた人 はなさん
N高等学校2年生 ネットコース
昨年(2021年)12月に全日制高校から転入
N/S高新聞実行委員として活動中

目次

目次

  1. はなさんのリアルな過ごし方
  2. はなさん、まさかの帰国子女だった!
  3. 海外は私が想像しているよりも良いところ?
  4. はなさんが思い描く今後のN高生活
  5. 先輩であるはなさんからの新入生に向けたメッセージ

はなさんのリアルな過ごし方

ーー初めまして、にらと申します。今日はよろしくお願いします。
では、まず初めに、N高での過ごし方について伺ってもよろしいですか。

はい。バイトがある日とない日でスケジュールが違ってきますね。バイトがある日は、朝は9時ぐらいに起きて、支度をし、ご飯を食べます。バイトのシフトは12時から17時に入っているため、それまでの余った時間にドラマを見て、家を出ます。17時20分ごろには家に帰り、少し休憩した後、N/S高新聞の作業やN高で出されたレポートに取り組みます。夜ご飯を食べた後は、N/S高新聞の作業の続きをして、お風呂に入って、その後ダラダラして、1時くらいに寝る、という感じです。
バイトがない日は予定を入れていることが多いので、友達と遊びに行ったり、新聞のミーディングに参加したり、と、そんな感じです。

ーーなるほど。やるべきことをやりつつ、プライベートを充実させているところに憧れます。ちなみに、入学してから始めたことや最近の趣味などはありますか。

入学当初は韓国語の勉強にすごく気合が入っていて、参考書とか買って勉強していました。でも最近はガッツリ勉強をしているわけじゃなくて、K-POPのアイドルの子たちが話しているのを聞いたり、韓国ドラマを見たりして、新しい単語を覚えていくっていうのをやっています。あと、本当に最近なんですけど、画像編集にちょっとハマってて、一からデザインするというわけではないんですけど、元々あるデザインとかステッカーとか画像を使って、コラージュ(注1)するのにハマっています。

(注1 コラージュ)現代絵画の一技法。画面に印刷物、写真の切り抜き、針金などさまざまなものをはりつけ、一部に加筆などをして構成するもの。(goo辞書より引用)

ーー韓国語……。 ということは、将来は韓国に旅行したり、韓国でお仕事したり、といった夢があるのですか?

まあ、旅行はしたいと思っているんですけど、仕事のためではないんですよね。自分は元々海外に住んでいたことがあったので、英語はだいたい喋れるんですよ。今なんか、英語喋れるのが当たり前、みたいな感じになっているので、3つ目の言語を取得しないといけないかな、と思って、韓国語を勉強してます。

はなさん、まさかの帰国子女だった!

ーー元々海外におられたのですか?! 今、とてもびっくりしています。ちなみにどこに住んでいらしたんでしょうか。

アメリカに約5年間住んでいました。

シカゴの街並み(写真提供:はなさん)

ーーアメリカですか! 外国についてほとんど知らない私でもアメリカならなんとなくイメージが湧きます。ちなみに私は海外に行ったことがなくて、海外と日本の違いに興味があるのですが、はなさんはどんなところで違いを感じていましたか。

え〜。断然、学校の仕組みですね。私がアメリカにいたのは中学生までなので高校の話はよくわからないんですけど……。日本だと、成績の付け方っていうのは、テストの点数の割合が大きくて、最後に総合的にみて、5段階評価とか10段階評価だと思うんですよね。でも、私がいたところはテストはもちろんなんですけど、提出物とか小テストにも全部点数がついていて、それらの合計のうち、自分は何点取れたかで成績が決まっていたんですよね。たしか90%以上だとA評価、80%だとB評価、60%以下だとFで赤点みたいな感じになっていました。テストとかではなくて、普段の提出物の積み重ねで成績が決まるので、それがちょっと日本と違うかな、っていう感じです。

ーーそうだったんですか。私としては、アメリカの方がテストでしか評価をしていないというイメージが大きかったため驚きです。コツコツと頑張っている人が評価されるという仕組みが嬉しいですね。

そうですね。やっぱりテストの割合が高いと、80点とか、ある程度高い点数を取らなければ良い成績をつけてもらえないんですよね。でも他の提出物もしっかりやっていれば、まあ大丈夫かな、ということが多いですかね。もしかしたら高校は期末試験とかもあるかもしれないんですけど。高校はちょっと自分も分からないので、なんとも言えないですね。

ミシガンのダウンタウン(写真提供:はなさん)

海外は私が想像しているよりも良いところ?

ーー以前にテレビなどで「日本の給食は優れている」という情報を耳にしたことがあるんですけど、アメリカの給食はどうだったんでしょうか。あっ、そもそもの話、給食はありましたか?

給食はありました。私の学校の場合は自分で持ってきたものを食べてもいいし、カフェテリアっていう食堂でご飯をもらってもいいし、って感じでした。大体のところだとご飯は有料なんですけど、私の通っている学校の地域は、お金に困っている人が多い地域だったので、学校では朝ご飯とお昼ご飯が完全無料でした。朝ご飯は、学校に着いて食べたい人がいたらカフェテリアに行って食べるとか、自由に行くことができて、お昼ご飯も、食べたい人は自分で自由にとっていい、みたいな感じでしたね。

ーーお昼ご飯だけではなく、朝ご飯も出してくれるなんて衝撃です! しかも完全無料なんて……。日本では考えられないですね。

そうですね。でもご飯自体はクオリティが高くないんですけどね。

ーー私は日本の給食がそんなにも優れているとは思っていなかったのですが、テレビの情報はあながち間違ってはいなかったんですね。これまで私の中では、海外は怖くて、みんな冷たいってイメージがあったんですけど、はなさんのお話を聞くと、そんなことはないんだなということがわかりました。

はなさんがアメリカで外食した時の写真(写真提供:はなさん)

はなさんが思い描く今後のN高生活

ーーはなさんは今、高校2年生ということで、もうそろそろ高校生活の折り返し地点に到達するのですね。残りのあと半分のN高生活で、今後は何をしていきたいですか。

んー、そうですね。N高新聞の活動も続けて行きたいなと思っているんですけど、ちょっと今、韓国語の勉強が疎かになっているので、そっちに力を入れていきたいですね。まぁ、日常会話レベルまではいかないと思うんですけど、単語量を増やしたいなって思っています。あと英検を受験までに取りたいです。

ーー全てに全力を注ごうとすると大変になりますよね。また、同時に2ヶ国語を勉強するとなると、何が何だかチンプンカンプンになってきませんか。

あ〜、文法とかが韓国語と英語で違うんですよね。韓国語と日本語の文法はほとんど一緒なんですけど、私はよく英語と韓国語がごっちゃになっちゃうんですよ〜。英語を喋る時は日本語の文法の反対って感じで並べ替えるんですけど、韓国語は文法を並べ替える必要がないのに無意識に並べ替えてしまって、というところでちょっとごっちゃになっています。

ーーなるほど……。そんな違いがあったんですね。習得するのはとっても大変だとは思いますが、応援しています! 頑張ってください!

はなさんが使用している韓国語と英検の教材(写真提供:はなさん)

先輩であるはなさんからの新入生に向けたメッセージ

ーーでは最後に、N/S高新入生に向けて、伝えたいことはありますか。

はい。まぁ、2つあって、1つはレポートを計画的にやりましょうっていうことですね。これは言わなくてもわかるかなって思うんですけど、最後に焦らないように計画的にやったほうがいいです。もう1つは、何か1つでも力を注げるものがあるといいかなっていうことですね。力を入れるものは、部活動でも同好会でも、新聞みたいな実行委員でもいいし、バイトでもいいし、勉強とか、あと芸能活動やっている子がいたら芸能活動とかスポーツとか、なんでもいいんです。そして誰かに「自分はこれを頑張りました」って言えるようなものがあるといいかなって思います。

ーー今日はインタビューを受けてくださってありがとうございました! 私自身、N高生と対面で話すことがほとんどなかったため、この時間はとても濃くて、価値あるものとなりました! 今日は本当にありがとうございました!

ありがとうございました。

はなさんへのインタビューを通して、N/S高では、一人一人がさまざまな価値観を持って生活しており、その人に合った1番の過ごし方というものが存在している、ということがわかった。こうした会話を通じて、自分とは違った価値観で過ごしている方の意見を聞き、今まで知らなかったことについての知識を得たりすることができるのだと私は思う。また、N/S高は、多種多様な人がインターネットを通じて巡り合うことができるといった、貴重な場所である。この環境で今後生活していくことができるということに期待が膨らむのは、きっと私だけではないはず。この記事を読んでいる皆さんにも、この環境を生かした有意義なN/S高生活を過ごしていってほしいと思う。
初めから自分ならではの生活を確立していくことは難しい。だからこそ、それを確立しているN/S高生は輝いて見えるのだと思う。あなたが、N/S高での自分ならではの過ごし方を見つけた時には、「私だけのN/S高生活」についてぜひあなたの口から発信していってほしい。
その発信が、誰かを明るい未来へと導くのかもしれないのだから。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次