N/S高通学コースの授業 Nゼミが結構すごい。

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TwitterなどのSNSを見ていると、連日様々な話題がタイムラインに流れてくる。
中には胸が苦しくなるようなニュースもあるが、大半の人はスルー、または「いいね」を押して、その話題を終わらせてしまう。

確かに知らないふりをするのは簡単だ。
だが、本当はその話題のなかに大きな問題が潜んでいることに何となく気づいているのではないだろうか。
何かひっかかるところがあるのに、それを問題として取り上げずにスルーしていたら、いずれ向き合わなければならないであろう問題は増えていくばかりだ。
大切なのは問題意識をもって情報を読み、その問題に正面から向き合い、様々な視点を持って考えることだと私は思う。

今回はN/S高の通学コースで毎週行われている『Nゼミ』について詳しく書いていこうと思う。
複数の生徒とディスカッションをするこの授業、あまり知られていないが、結構すごいのだ。

「Nゼミ」とは、5〜6人の生徒と先生が一緒になって一つの議題について話し合う授業で、週に一回行われている。

話し合う議題は毎回違っていて、「実際に社会で起こっている問題」から「ユーモアを交えた日常的な話」まで、幅広く取り上げられる。

生徒たちは賛成派と反対派に分かれて25分間その議題と向き合い話し合いを進めていく。

私はこの授業が大好きだ。
普段考えることのない問題について真剣に考えることは刺激になるし、他の人の意見を聞くことで新たな気づきを得ることも多い。
そして、それらで培われた能力はN高のもう一つの授業、プロジェクトNで非常に役に立つ。

プロジェクトNとは、長い期間をかけて企画の立案から完成まで行う授業である。
グループワークが中心の授業なため、Nゼミで学ぶ事ができるコミュニケーション能力や、自分の考えを言葉にまとめて相手に伝える言語化能力などがとても役に立つのだ。
それに、それらの能力は学校内だけでなく、今後社会に出た時にも大きな力になるものだろう。

しかし、NゼミはプロジェクトNなどの授業に比べるとあまり知られていないように思う。

実際に私の所属するキャンパスでNゼミに関するアンケートを行ってみた。
新入生はまだNゼミの回数が少ないため、2〜3年生とは違った質問を用意している。

まず2〜3年生に対して。
『Nゼミは好きか』と質問をしたところ、72%の生徒が好きであると回答し、どちらでもないという生徒が20%、好きではないと答えた生徒は8%となった。

この結果から、ほとんどの生徒がNゼミに対して良い印象を持っている事がわかるだろう。
しかし、実際に今年の4月に入学した新入生に「入学前にNゼミを知っていたか」という質問をすると、知っていたと回答したのは17%しかいなかった。
存在自体は知っていたが詳しい内容は知らなかったという人は62%で、知らなかったと答えた人が21%。

生徒たちの評価が高いことに比べ、知名度が低い事がわかる。
実際私も入学前はNゼミのことは知らなかった。
読んでくださっている方の中にも、知らなかった方が多いのではないだろうか。

目次

アンパンチは暴力?

Nゼミは毎回違った議題が用意されている。
私が印象に残っている議題は「アンパンマンがバイキンマンをパンチするのは許されるのか」というもの。
普段あまり考えることはないが、冷静になってみるとパンチで空の彼方まで飛ばすのはやりすぎなのでは? と私は考えた。

この議論は「全てをアンパンマンに任せている社会の構造が問題である」「バイキンマンは謎のUFOに乗っていて危険だからパンチは正当防衛」などと、すごく盛り上がったのを覚えている。

実際に「印象に残っている議題はあるか」とアンケートを実施してみると

・死者をAIで復元することについての是非
・友達は浅く広くか深く狭くか
・自分が結婚していた場合、病気の妻のために薬を盗むか否か

など、様々な回答があった。

どれも面白いものばかりだが、これらは全て現実の問題と紐づけることが可能なように思う。
例えばアンパンマンの議題で言うと、『事情によっては暴力は許されるor絶対に許されない』という現実でも直面するかもしれない非常に難しい問題とリンクする。

相手の気持ちを一番に

Nゼミはディスカッションの場。
ほとんどの場合、自分と対立した意見が出てくる。
そんな時、人の意見を真っ向から否定することはやめてほしい。
その人にはその人の考え方があり、それを受け入れることで見えてくる新しい視点が絶対にある。
Nゼミにおいて対立した意見が出てくることは決してネガティブなことではないのだ。

もし人の意見に対して反論がある場合でも、可能な限り相手を傷つけない言い方をするのが、Nゼミの1番のルールだ。
みんなが自分の気持ちを偽ることなく意見できる場を作ることが良い議論を育てると私は思う。

それ以外にも、生徒それぞれ自分で決めているルールであったり、大切にしていることがあると思う。
実際アンケートでも、たくさんの【自分ルール】を回答してくれた。

「疑問に思った点は質問する」
「相手の価値観を否定しない」
「笑顔でいる」
「人の話を理解しようと意識して聞く」
「相槌を打つ」
「全員の意見を平等に受け取る」
「長く話しすぎない」

など、これ以外にもたくさんの回答をいただいた。
これらはNゼミだけでなく、通常のコミュニケーションでも大切なことだと私は思う。

一年生の中には、はじめてのNゼミが難しかったと回答してくれた人もいた。
私も最初は緊張したし、自分の意見なんて出せなかったので、気持ちはよくわかる。

そんな人は、これらの先輩たちが気をつけていることを少し意識してみるだけでも、Nゼミの印象が変わるのではないだろうか?

より楽しく学べる場へ

ここまではNゼミの良い点を書いてきたが、不満を上げてくれた回答も紹介したい。
Nゼミに関して不満に思っていることはあるかというアンケートは79.5%が無いと答えたが、残りの20.5%の生徒はあると答えてくれた。
中には私も共感できるものがあった。

例えば、「議題が抽象的なものが多くて曖昧な答えになりがち」という意見。

確かに、Nゼミの議題には正解の無いものが多い。
「友達は浅く広くか深く狭くか」という議題も、明確な正解は無く、人それぞれの考え方によって答えが変わってくるだろう。
改善して欲しい点として「もう少し意見がYESとNOに分かれる議題にして欲しい」と言う意見も多かったので、抽象的な議題に対しては多くの生徒が良い印象を持っていないことがわかる。

「もっと少人数で、出た意見に対して活発に議論を重ねることができる環境にして欲しい」という意見には私も強く共感した。

これは担当する先生によって変わるが、今のNゼミは順番に自分の意見を出していって、全員の意見が出ると新しい視点を先生側が投げかけてくるパターンが多い。

せっかくたくさんの意見が生徒から出ているのだから、それらを拾い上げて話を広げていく方が深い学びになるはずだし、意見を出すことがより楽しくなるはずだ。

成長

実は昨年度までは隔週で行われていたNゼミだが、今年度からは毎週行われるようになった。
これは学校側もNゼミが生徒たちに良い影響を与えていることに気づいたからだと思う。

記載した不満点は今後改善されて行くことを期待するが、何よりも、こうして一つの授業の改善点を複数あげることができるのも、Nゼミを通して得た能力が生徒を成長させている証拠ではないだろうか?

実際、2〜3年生に「Nゼミで成長したと思うか」とアンケートを取ると、79%が思う、18%がどちらでもない、3%が思わないと回答してくれた。
約八割の人が自分の成長を実感しており、特にコミュニケーション能力と論理的な思考力がのびたという生徒が多かった。

私自身もNゼミを通して大きく成長する事ができたと感じているし、普段の生活の中でも社会の問題について自ら考える機会が増えた。

中身が見えにくいからこそ色々言われがちなN/S高だが、生徒目線で書いたこの記事から、少しでもN/S高の良い部分が伝わればと思う。

最後に、今後のNゼミも積極的に参加したいと答えた1年生は約9割!
今後のNゼミが楽しみであると答えた2〜3年生は約77%、どちらでもないと答えた生徒が約15%程度だった。
今年度のNゼミも、みんなが積極的に議論に参加する、楽しく学びに溢れたものになりそうだ。

【調査概要】
・調査対象:N/S高:千葉キャンパス 週3・週5通学コースの男女113名
・調査時期:2022年5月6日~5月7日
・調査方法:インターネットによるアンケート調査
・総回答数:68件

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