新入生必見! 起業部OBに聞く、N/S高生活で僕がやったこと/みんながやるべきこと

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取材・文=もえ(N高6期・ネットコース)

N/S高にはeスポーツ部や投資部などさまざまな部活がある。それらはネット部活とよばれ、Web会議サービスZoomを使った活動など通信制高校ならではの取り組みが行われている。N/S高のホームページを見ると、起業部(注1)という部活が最初に紹介されている。昨年末にN高に転入した私はその聞きなれない名前の部活に興味を持った。

今回私は、起業部のOBであり、在学中に起業し今も活動をされている河合佑真さんに話を聞いた。

(注1)起業を通して、イノベーティブな考えを学び、日本や世界を支える人材を目指す“起業家養成プログラム・起業家コミュニティ”。

N/S高ホームページ

話をしてくれた人:河合佑真(かわいゆうま)さん

N高2期生 通学コース 起業部1期生
現在は法政大学キャリアデザイン学部に通う
体験会を通じてベンチャースポーツ(注2)のさまざまな課題を発見し、ベンチャースポーツを支えるサービスを提供する株式会社SUPOTA(スポタ)を高校3年生で設立。

(注2)マイナースポーツや新しいスポーツなど、普及を目指しているスポーツの総称。日本ベンチャースポーツ連盟では「(関係者が)『広めたい!』と思ったら、ベンチャースポーツ」と定義。

河合さんが起業に至るまで

ーースポーツがお好きと伺ったのですが、今もスポーツをされていますか?

以前はサッカーや野球、バスケなどメジャーなスポーツをやっていました。最近はマイナーなスポーツ、いわゆるベンチャースポーツをよくやっています。もしかしたら皆さんが名前を聞いたことがないものが多いかもしれません。

ーーなぜ起業しようと思ったのですか?また、株式会社SUPOTAを立ち上げるにあたって、当初からベンチャースポーツに関する事業にしようと考えていたのですか?

僕はずっとサッカーに力を注いで取り組んでいました。しかし怪我をしてしまい、サッカーをはじめとするスポーツを辞めざるを得なくなりました。これからも継続したかった唯一の楽しみであるスポーツができなくなり、どんなことにもやる気が起きなくなったんです。

そんな中、怪我をしていてもできるスポーツやベンチャースポーツの存在を知りました。ベンチャースポーツの競技によっては、日本代表の選手でさえも大会に行くための旅費や宿泊費など、全てを自費で負担しているという課題があります。その課題をどうにかしないとベンチャースポーツが競技として普及しないなと感じました。その課題を解決するためにSUPOTAを立ち上げました。

最初から起業を考えていたわけではないです。僕を怪我から立ち直らせてくれたベンチャースポーツに触れるうちに、ベンチャースポーツの直面する課題を解決したいと思うようになりました。それで、ベンチャースポーツに特化したサービスで起業しようと決意しました。

自分の経験をコンテンツ化したい

ーー河合さんのプロフィールを拝見したときに、「職業体験やワークショップ(以下WS)を通じて自分の人生に影響を与える人達と出会った」と書かれていましたが、どのような活動を通じてその方々と出会ったのですか?

実は、僕がN高に来たタイミングは怪我でスポーツをやめた時期でした。だから何もやりたいことがなかったんです。そんな中で、たまたま開いたメールに載っていた「沖縄国際映画祭の運営を見ながら新しいN高の広告を作ろう」という内容の職業体験をおもしろそうだなと思い応募してみました。それから様々な職業体験やWSに参加するようになりました。職業体験の内容そのものはもちろん、そこで出会うTA(注3)の方々の存在が自分の高校生活の中で大きかったですね。

職業体験以外でも通学コースなどで多くのTAの方が、TAの活動とは別で起業や将来のための勉強など自分のしたいことに取り組まれていました。その方々と関わることで僕にもしたいことが見つかり、それを進めていくきっかけになりました。志を持って取り組む大切さを学びました。

(注3)ティーチングアシスタントの略。教員をサポートし、授業などの円滑化を図る役割がある。

ーーそのようなN高で得た経験は、高校卒業後の進路選択をする際にどう役に立ちましたか?

今僕は法政大学のキャリアデザイン学部に通っています。そこに進学しようと思ったのは在学中の職業体験やWS、起業部などの影響が大きかったです。「この学部いいんじゃない?」と教えてくれたのは職業体験で出会ったTAの方でした。

また、大学進学に関していろいろ悩みが出てきた時にもTAの方が相談に乗ってくれました。TAの方の支えがあったからこそ、自分と向き合って進路を決められたと思っています。

ーーでは、今活動をしている中でN高での経験はどのようにつながっていますか?  

先ほど述べたように怪我でスポーツをやめた経験から、起業するまでに至りました。その間の振り幅がとても大きく、なぜこんなに変わることができたのか自分でも興味を持ったんです。もしこの振り幅を汎用的に言語化してコンテンツとして作ることができたら、以前の僕と同じような状況にいる人を支えられる。それを実現するために大学でキャリア教育の勉強をしています。

高校3年生の時から、N高や起業部での学びをアウトプットする意味で、自分でも何回かWSを開催しました。N高で3年間の学びを幅広く活用できたら良いなという思いは現在につながっていると思います。

N/S高生活でやるべきことは「コミュニケーション」

ーーN/S高生活や起業部でやっておくべきだと思うことはありますか?

コミュニケーションをどんどん取ることです。起業部には「自分達がやってやる」という強い思いを持った生徒が多いです。起業して卒業後も事業を続けていく生徒がたくさんいます。卒業してから自分の事業を進める中で、元起業部の人がやってる事業と一緒に動けたり、何らかのコラボレーションが生まれたりすることもあります。コミュニケーションを取って人脈を広げておくと良いと思いますね。

これは起業部に限らず、N/S高生にはさまざまなことに取り組んでいる生徒がたくさんいます。その人たちとのつながりは是非作ってほしいなと思います。

ーー最後に、起業部生やN/S高生にメッセージをお願いします。

起業部生には後悔しないことと、「動け」と伝えたいです。最初の一歩を踏み出すのって簡単ではないと思うので、そのハードルを自分の中で下げ切ってほしいですね。

N/S高生全体には、「見つけにいく努力」と「食わず嫌いをせずに挑戦する努力」をしてほしいと思います。僕はN高在学中にいろいろなものに触れてみて、それが自分に合わないこともありました。しかし何が自分に合わないのかを知ることの大切さをすごく感じました。自分のしたいことが見つかったのは、N高での色々なものへの挑戦が大きかったです。

だから、色々なものを見つけて、ちょっと覗いてみるということを是非やってほしいですね。そこを意識するとN/S高生活がより楽しいものになると思います。

高校生で起業した人をテレビで見ることがあるが、その人たちはどのような高校生活を送っているのだろうとその都度思っていた。河合さんにお話を伺い、高校生で起業する実績を持つ方々がどのような努力をしているのか知ることができた。

当時の記憶を呼び起こして話をしてくれた河合さん。実体験を交えた内容、説得力のある言葉の選び方、自分の感情を言語化する能力。インタビュー中の河合さんの話し方からもその努力が伺えた。起業するまでのプロセスで培ったのだろうと思った。起業するにはコミュニケーション能力も必要なのだろう。

何かに目標を持って高校生活を送っている人は多くないと思う。私もインタビューをする前はそうだった。そんな人は是非河合さんが伝えてくれた「見つけにいく努力・食わず嫌いをせずに挑戦する努力」を念頭に置いてみてほしい。きっと、新しい扉が開くだろう。

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