「自分が楽しめることで人を喜ばせる」生き方を仕事へ | フォトグラファーHirokoさん

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取材=sora(N高6期・オンライン通学コース)/美田 皐月(みた さつき)(N高6期・オンライン通学コース)
執筆=sora

「自分が楽しめることで、かつ人を喜ばせることが大事だなと思ってつねに生きています。」優しい口調でこう話してくださったのは(株)ラブグラフのフォトグラファー、Hirokoさん。

私は取材前に拝見した、Hirokoさんの写真に対する想い『人の人生にずっと寄り添える人を目指している』に心を掴まれました。
なぜ、そういった向き合い方を確立できているのでしょうか。
色鮮やかで素敵なHirokoさんの人生のエピソードから、読者さんが今を生きる上での何かしらのヒントを見出していただければ幸いです。

話をしてくれた人=Hiroko(ひろこ)さん
株式会社ラブグラフ 写真教室Lovegraphアカデミー プロダクトマーケティングマネージャーとして活動中。ラブグラフTOPカメラマン。
数々のワークショップ(注釈)を通じてN/S高との関わりを持つ。

(注釈)ワークショップ
自然や街中、インターネット上などを舞台に、さまざまな挑戦をするN/S高のプログラム。
日常とは違う特別な環境で学べる課外授業。
Hirokoさんが携わるワークショップは「N/Sフォトコンテスト」「N/S PHOTO WEEKS」「プロカメラマンに学ぶ 理想の写真の撮り方ワークショップ」など多岐にわたる。

(https://nnn.ed.jp/learning/extracurricular_activities/workexp/より引用)

目次

「その時々で喜んでもらえることがずっと好き」

ーーHirokoさんは「人の人生に寄り添えるような人」を目指していると伺いました。これは生きる上で大切にしていることですか?

そうですね。私は「ライスワーク」、ご飯を食べるために働くといった考え方はあまり好きではないんです。
やはり仕事は一日のうちにしている時間がすごく長いですし、人生でも学生の時間と社会人の時間は圧倒的に違います。
だからこそ、自分が楽しめることで、かつ人を喜ばせることが大事だなと思って常に生きています。

ーーそう思うことができるようになったきっかけを教えてください。

中学生のときは「学習生活委員」という謎の委員会で、定期テストの予想問題を作る係だったんです。(笑みを浮かべる)
私が予想した問題の中から先生が出してくれることもあったので、それを解くとテストの点数が上がるというふうに言われたりしていて。
「ひろこの予想問題めっちゃよかった!点数上がった!」などと言われることが嬉しかったですし、高校のときには友達に数学を教えて喜んでもらっていました。
みんなのテストの点数を上げるといった、その時々で喜んでもらえることは中学生の頃からずっと好きだったかもしれないです。

受験の失敗「挫折じゃなかったし逆に導かれた」

ーー差し支えがなければ、挫折や苦しんだ経験を教えてください。

やはり受験。高校受験と大学受験の失敗は自分の中で大きな挫折です。
でも、結果として自分の中では実際に行った学校の方が合っていたなと感じるので、挫折じゃなかったし逆に導かれたのかなと思えます。
とはいっても当時は泣いたし、「一生懸命頑張ったはずなのに当日結果が出せない」ということで悲しんでいました。

ーー今になるとよかったと思うことができているきっかけはありますか?

いつまでも悩んでいてもしょうがないかな、とは考えました。
当時はすごく落ち込んだけど、大人になったのでしょうか。
私が行った高校は私立なのですが、そこの子たちと雰囲気がすごく合って。今でも仲良くしている子たちがいっぱいいることを考えると、もし受験に失敗せずに第一志望に受かっていたとしたら何か違ったかなと思います。

Hirokoさんから見た「N/S高」

ーーHirokoさんは多くのワークショップを通じてN/S高との関わりがあると思います。N/S高の印象を教えてください!

みんなすごく積極的だなと思いました。チャット返してねって言うとすごく返してくれるし、勉強熱心だなという印象を受けます。

ーーもしもHirokoさんがN/S高生だとしたらどんなことをしてみたいですか?

N/S高に通ってみたいなと強く思います。ワークショップを色々やられていて、それがおもしろそう。
自分が高校生のときは職業を知る機会が全然なかったし、本当に高校の勉強だけをしていた感じでした。
N/S高生は、職業について知ることができたり、ワークショップを通じて自分の好きなものを見つけたりする機会が普通の高校生よりも多いと思います。
価値観が広がりそう。

ーーでは、今のN/S高生にもそういったことをしてほしいですか?

そう思います。
すごく貴重な機会だし他の高校ではそんなにできないなと本当に思うので、とても羨ましいです!

「自然体」の写真

ーー写真のことについてお聞きします。Hirokoさんが写真を撮られる側になったときにはどのようなことを意識しますか?

撮られることは実はすごく苦手です。
撮られるとなった瞬間に、「何をしたらいいんだろう」ってなります。
ポーズに迷うし、「どこに立てばいいんですか」みたいな感じになってしまうんです。
でも、カメラマンさんが自然に楽しめるようにしてくれるので、流れに身を任せて、とにかくその空間を楽しむようにしています。

ーーそういったご自身の経験が、撮る側としての意識にもつながっているのでしょうか?

そうですね!
自分は写真を撮られることが苦手だからこそ、撮る際に「相手がこういった気持ちになっているだろうからこうしてみよう」などと意識をすることができています。
同様に写真を撮られることが苦手という人は本当に多いので、そう思わせないように、つねに心がけています。

ーーウェディング写真が得意なHirokoさん。撮った写真を見るときに意識してほしいことはありますか?

「この二人の表情がいいな」といった観点で見てほしいなと思います。
「幸せそうだな」などの空気感を感じ取りながら、「この時どういう思いで二人で撮られていたんだろう」と思いながら見ていただけたらとっても嬉しいです!

最後に

「学生の時間と社会人の時間は圧倒的に違います」
スッと聞き流してしまいそうな何気ない言葉ですが、私はこの言葉の中にHirokoさんの素敵さ・人生観が詰まっているように思います。
「体感での人生の折り返し地点は10代である」といった考え方をよく耳にします。
この考え方は、学生時代のほうが社会人生活よりも変化や華があるように感じるために抱くものでしょう。
しかし、Hirokoさんは学生時代に引けを取らないほど、社会人として今のこの瞬間を精一杯楽しむことができているように感じます。
それが仕事に活き、多様なお客様に喜んでもらえる変化・華につながっているのではないでしょうか。
「自分が楽しめることで人を喜ばせる」とは、まさにこのことかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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