プログラミングの神、sifue校長のことをもっと知りたい! 〜S高吉村総一郎校長先生にインタビュー

  • URLをコピーしました!

取材・執筆=かなぽん(N高5期・ネットコース)

高校の校長でありながらプログラミング、VR推進などさまざまなことをされているS高の吉村総一郎さん(通称sifue(しふー)校長)。そんな中でも生徒とも積極的に交流しています。このようなイメージのあるsifue校長ですが、正体はどんな人物なのか、みなさんあまり知らないのではないでしょうか?また、私はsifue校長のことを尊敬しており、1on1で話せる機会だからこそ、知られざる生活の実態やプログラミングに対する思いなどをインタビューしました。

吉村 総一郎(よしむら そういちろう)先生
1982年広島県呉市生まれ。S高等学校校長。N高・S高等学校N予備校でプログラミング講師をしている教育従事プログラマーでもある。

引用:sifue校長のポートフォリオより

プログラミングやVRでの交流などにも力を入れており、生徒との交流が盛んです。そんなこともあり、sifue校長などの愛称で生徒に親しまれている。

目次

sifue校長先生の生活ってどんな感じ?

ーーVRで交流会を開いたりプログラミングをしたりしているイメージがとても強いのですが、他にどのような業務をされているのですか?

実はS高校長っていうのは自分がやっている業務のほんの一部っていう感じです。他に法人本部という学校法人の副本部長を務めているのと、普通科推進室という普通科プレミアムとかのいわゆるVR推進の室長をしています。この三つを大体やっている感じです。

校長としてはたとえば学籍変更、購買稟議だったりといった公務や、説明会、取材、講演対応、行政対応といった仕事をしたり、他にも学園内のさまざまな運営企画や教員向けの面談面接説明会、式典対応など。いろんなことをやっています。

副本部長としては学園の組織や人、物、金に関わることの重要な意思決定の補佐や重要会議体運営などをしています。あとは外部企業や角川ドワンゴとの連携などもやっています。

室長としてはVRのノウハウを推進室のメンバーに展開したり、教職員の教育や教職員員勉強会の運営・企画・調査などをしています。

ーーありがとうございます。そんな業務をされているなんて初めて知りました。平均的な1日のスケジュールを教えてほしいです。

はい。普段は家にいるときは朝9時ぐらいに起きてメールとかSlackのチェックをします。10時から大体18時、20時ぐらいまで会議を入れられています。終わったら近所の業務スーパーで、夕食と次の日の昼食の材料を買いに行ってそれを料理し、夕食を食べて、その後から資料作りをしたりして、大体22時ぐらいに仕事を終えるっていうのが平均的な流れです。管理職で働き放題なので本当に疲れている時などは10時間ほど働いて19時ぐらいに上がったりすることもあるっていう感じですね。

ちょっとこの時期(1月〜3月ぐらい)が本当に忙しい時期で21時、22時ぐらいまで働いていることが多いです。そのあとはプライベートな時間なのでゲームとかをしたりして夜1時ぐらいには寝てっていう生活です。1日7〜8時間ぐらいは寝るようにしています。

ーー忙しい時はもっとハードな感じですか。

今ちょうど忙しい時期なんですけど今日(インタビューの日)はちょっとひどい日で、会議がまたやばいんですよ。朝の6時50分ぐらいに家を出て、21時ぐらいまで連続して会議があるので今日は長くなる感じです。だいたい1月から3月が一番忙しく、この時期を乗り切って入学式が終わったら気持ちが楽になりますね。たぶんこの時期どの先生も忙しいと思います。本当に。

ーー大変ですね…校長先生の生活がよくわかりました。ありがとうございます。

生徒と交流することにも力を入れているわけ

ーー私がVRを始めたばかりの時に、sifue校長と「AmongUs」などを一緒にさせてもらったり、「RecRoom」というVRアプリでのイベントに参加したことが思い出になっています。sifue校長はVRやプログラミングなどで生徒と交流が多いように感じるんですが、そうしている理由はありますか?

学園ではネットを駆使した未来の学校を作ることをめざしています。そういった中で、VRやAIを含めたプログラミングなどは、今のインターネット技術の最先端であり、それらが最先端技術で最先端カルチャーかなと思っています。だからこそ最先端技術とか最先端カルチャーを学びたいと思っていますし、生徒たちにも知ってもらいたいっていう気持ちでいます。こういう背景があって、VRやプログラミングでの交流に力を入れています。

sifue校長から見るプログラミング

ーープログラミングの方でいろんなことをされていると思うのですが、プログラミングの楽しさやハマった理由を知りたいです。

そうですね。プログラミングという分類とは微妙に違うかもしれませんが、一番最初にプログラミングをしたのは、マスゲームというもののプログラムを組むことでした。高校時代に体育祭の競技でマスゲームというものがありました。内容として100人ぐらいの人が行進して動くっていう競技です。人の動きをプログラムを組んで動かすっていうのをやってたんです。そのころにプログラミング的なものに興味が出てきたっていうのがあります。ちょうど自分が作ったものがあるのでせっかくなので見せますね。

こういうふうに人が豆粒みたいに小さいんですけどヘビメタの曲に合わせて緻密に動くんですね。この動き、全部プログラムで書いてるんです。こういったところで最初興味をもちました。それから大学時代も所属していた学生団体のWebサイトなどを作るのにプログラミングを使ったり、大学の研究時代も細胞を見る顕微鏡を作るための画像解析のプログラムを使ったりとかですね。ずっと何かしら自分の課題を解決するためにコンピューターを使ってきたっていうのがありました。それが凄く楽しくてプログラミングを覚えていったっていうのがあります。

あとはプログラミング自体が創作的な楽しみがあるのでそういったところも含めて好きになっていったっていう感じですかね。

ーーありがとうございます。
最近サーバルちゃん(※)を作り直されてたと思うんですけど、そういうBot制作ってどのぐらい時間がかかるんですか?

※ サーバルちゃん
sifue校長が作ったSlackのBotで、👍のリアクションの数を数えてキリがいい数字ごとにお祝いしてくれたり、チャンネルに新しく入ってきた人にメッセージを送ったりできる。

↑こんな感じ。

これですね。実は自分プログラム書くのが早くって、このサーバルちゃんとかも手癖ですぐ作っちゃって、どれも作るときは1日もかかってないですね。まあ思い立った時に機能を追加したりとか、削除したりして作るというところもあります。人間って情熱が高まっている時期があるじゃないですか。情熱が続く間にとりあえず動くところまで作りたいっていう気持ちが強くて、とりあえず1日で絶対完成させるんですよ。もちろん規模はめちゃめちゃ小さくしますよ。本当に表示するだけとか枠ができただけとかそういう感じですがそういうのを1日で完成させて、そこからよくしたいものを後から追加していく感じです。必ず一つの区切りを1日で完成させるみたいな感じで「インクリメンタルな開発」っていうんですけどそういうやり方でプログラミングしています。

ーー凄いです。自分もプログラミングのWebアプリのテキストをきっかけに今ハマっているんですけど

ありがとうございます。

ーーまだまだ時間がかかるので凄いなと思いました。

最初はそんなもんだと思いますよ。めちゃくちゃ調べながらやるっていう感じだと思います。わからないことが多すぎると思うし、とりあえずわかる範囲までわかって作り切ったところで満足しちゃうというので十分だと思います。

ーーありがとうございます。私みたいにこれからプログラミングを始める生徒にメッセージをお願いしたいです

実はプログラミングって手に職もつくし自分の代わりにコンピューターを働かせて楽もできるっていう側面があるんですね。要するに自分自身の生活を豊かにしてくれるっていう側面があって、かつ、やっててもおもしろいんです。楽しいくせに手に職がつくっていう凄い最高の趣味かなって思ってるんですよね。

例えば、イラストレーター、漫画家、声優といった人気の職業って残念ながらタダでもやりたいっていう人がいっぱいいる問題があって供給者がすごくいっぱいいるんですよ。だからめちゃくちゃ食っていくのが大変なんですよね。一方でプログラミングは社会で働くのにも役立つし趣味にもなるんです。なのでぜひ趣味とかでやりつつ、手に職をつけてもらい、それを使って大学入試だったりとか就職だったりとか、未来を切り開いていただければと思います。なのでぜひ楽しんでやっていただけるとすごく嬉しいですね。

私は、プログラミングに関する事以外にも考え方がとても素敵なところからsifue先生をとても尊敬している。そのためこのインタビューをすることができてとても嬉しかった。
基本的な業務やスケジュール、最先端に対して直向きに向き合う思いを聞くことができよかった。

他の方がインタビューしている内容も、すごく面白くて、ためになることが多かったので、ぜひ読んでほしい!

情報を発信することで得られるものは?​​​​〜S高校長吉村総一郎校長先生にインタビュー
S高等学校 吉村 総一郎校長に聞く、VR教育のあれこれ

また、VRのRecRoom、EchoVRなどのチャンネルで交流会を開いたり、Slackのチャンネルである#times_sifueでハドルミーティングを開催して相談などに乗ったりしていることもあるみたいだ。

私は、Slackのチャンネルに参加していたが、交流会やハドルミーティングにあまり参加できていなかったので、機会があれば参加したいと思う。

そしてお話を聞いてこれからもっと私自身、プログラミングが趣味でかつ仕事につけるようになるまで頑張ってみようと思った。

最後までみてくれた方へ〜番外編〜

sifueという名前は中学生の頃に作られた名前だそう。
麻雀が好きで、麻雀のルールである四風連打からしふうという名前がかっこいいなと思ったこと。四次元や四季などの4は全てっていう意味があることと本名である総一郎に総合の”総”の字が入っていること。4が意味する全て、総一郎の総の字の2つが全てという意味になるから①は使いたい。祖父が吉村白風という名前で俳人をしており②””を使いたい、①4②風(しふー)になっている。そのような経緯で今もずっと使い続けているらしい。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次